★3月29日以降の60分足では、4450円前後から4460円前後での狭いレンジ相場が継続している。ただ、引けにかけては上昇基調で終了する引け高で終了した。雲の上限や120時間線(赤線:日足では5日線)の上方で終了していることから上昇基調は維持している。
NY金は、米製造業受注が伸び悩んだことから、米金利引き上げのペースは加速しないといった思惑から金買いが優勢となり3日続伸となった。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯での推移となっており、手仕舞い売買や利益確定売買が入りにくく、トレンドが出てくるまでは狭いレンジ内での動きとなりそうだ。ただ、もみ合い相場長ければ長いほど、放れた際の動きは大きくなりやすい。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、3月後半からほぼ横ばいとなっており、まったくトレンドが出ていないことを示現している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:88.24、%D:85.54と、やや買われ過ぎ過熱感が出ているので調整的な動きが出やすい。
NY金が堅調に推移していることからも、安全資産としての金の需要が高まっていることはたしかだ。しかし、東京金が伸び悩んでいるのは、リスク回避の円買い・ドル売りも強まっている。ただ、このところの為替市場では、110円台前半では押し目買いが入りやすく、110円台割れは回避されている。ドル買い材料が出てくれば、このレベルから円安基調となりやすくなる。
★欧州市場序盤では、欧州株が底堅く推移するなか、リスク回避によるドル高・円高の勢いは一服したが、戻り売りが重しとなった。欧州時間帯でもアジア市場動揺に押し目買いが観測され底堅110.50円を挟んだ値動きとなった。全般東京市場の下げ地合いからこう着変化、ロンドン市場入り後も変化なく、NY勢待ちの展開となった。その後は米長期金利や日経先物軟調にリスク回避の円買いやや優勢となり110.30円近辺へ軟調推移となった。発表された米2月貿易収支が436億ドルの赤字と事前予想の446億ドルから赤字幅縮小となりリスク回避の円買いが後退した。米2月耐久財受注の上振れ、米2月製造業受注指数の予想通りの結果を受けてダレる動きが観測された。米長期金利や株高が一服すると伸び悩んだ。市場ではロンドン(日本時間:24時)フィキシングに向けた売りがでたのではないかとの指摘もあり110.40円台へ失速した。ただ、ロンドンフィキシングを通過すると、米長期金利の上昇をながめ円売り・ドル買いが優勢となった。ラッカー米リッチモンド連銀総裁は本日、不適切な情報開示で辞任することが明らかになったが、相場の反応は限定的で11.70円前後で方向感のなく推移した。
ロンドン市場ではロンドンフィキシング絡みの動きがあり、上下に振れる展開となったほかはほとんど値動きのない展開となった。突然ラッカー米リッチモンド連銀総裁が『FOMCの上方をメドレーに明かした』ことで辞任することになったが、特に材料視されなかった。引きにかけて横ばいで終了したため、アジア市場では次の売買材料探しの展開となりそうだ。本日は『ゴトー日』となるので、東京市場仲値までは強含みの展開となる可能性がある。
★豪ドル/円の日足のロウソク足では、3月31日の高値85.76円を高値として、その後上値・下値切り下げ下落基調となっている。上値・下値切り下げている時は下落基調が継続していることになる。また、3月28日安値の83.80円を下回ったことで、トレンド的にも上値・下値切り下げとなっている。そのため、下落基調が継続していることになる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%K:14.89、%D:27.94と売られ過ぎの過熱感が出てきているものの、%Kと%Dのかい離幅を拡大している時は、暫く下向きバイアスが強い。そのため、%Kが横ばいになるまでは下落基調が続いているので注意が必要。
現在は下向きバイアスが強い状況となっている。下値では200日線(紫線)の81.861円や260日線(茶線)の81.531円が下値支持ラインとなりやすい。ただ、まだかなり距離があるので、上値切り上げや下値切り上げのロウソク足が出るまでは注意が必要となる。
焦らずじっくり待ってから参入しましょう!
★東京金の日足では、5日線(赤線)と10日線(黄線)が下値支持ラインとなる一方で、25日線(青線)が上値抵抗ラインとなり徐々に接近していたが、ほぼ交差する段階まで接近してきた。
現段階では10日線の4450.7円が下値支持ラインとなり、上値は25日線の4458.2円が抵抗ラインとなり動きの取れない状況となっている。上抜け出来るようならば5日線と10日線がゴールデンクロスしてくる展開となる。ただ、下抜けしてしまうと各移動平均線が上値抵抗ラインとなり上値の重しとなりやすい。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:73.15、%D:74.69とわずかながらデッドクロスしている。
NY金はしっかり1250ドル台を維持しているものの、東京金は円高の進行が上値を重くしている。110円台半ばでは押し目買いが入っているものの、ドルを積極的に買い上げにつながっていない状況となっている。米長期金利の低下が止まらないのも要因となり、ドル買い材料に乏しい展開では、111.00円回復も上値の重い展開となりそうだ。ただ、6-7日の米中首脳会議や3月米雇用統計が無難に通過すると、ショートカバーが入りやすくドル買いにつながる可能性がある。そうなると、再び東京金の騰勢が強まる可能性がある。
★ドル/円の週足では、前週200週線(紫線)が下値支持ラインとなり反発する展開となった。前週の200週線は110.135円だったが、今週は110.200円とわずかであるが上昇基調となっている。朝方から円高では、200週線が意識される展開となる。しかし、この200週線を下抜けするようならば、52週線(緑線)の108.307円が次の節目となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:9.72、%D:15.21とかなり売られ過ぎの過熱感が出ている。しかし、%Kが横ばいとなるまでは下落基調が続きやすいので注意が必要となる。
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