★中国経済指標:底堅い景気拡大ペースを確認
中国経済は1-3月(第1四半期)に前四半期と同じ成長率を維持した。堅調な消費を背景に世界経済を下支えする形となり、中国当局には過剰な借入れ抑制に向けた措置を講じる余地が広がった。一方、工業セクターは緩やかな減速の兆しを示した。
1-3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比+1.4%、前年比+6.8%となり、市場予想の前期比+1.5%、前年比+6.8%となった。3月の小売売上高は前年同月比10.1%増となり、市場予想の前年比+9.7%を上回った。3月固定資産投資(除農村部/年初来)は前年比+7.5%となり、市場予想の前年比+7.7%を下回った。3月鉱工業生産は前年比+6.0%となり、市場予想の+6.3%を下回った。
★日経平均株価:日米首脳会談控え様子見ムード広がる
外国為替市場で円安基調が一服したことを背景に、業績悪化懸念を意識した売りが先行した。ただ、ディフェンシブ銘柄への買いに支えられて一巡後は持ち直すなど下値も限られた。市場では『17-18日の日米首脳会談を控えて、新規で持ち高を作りづらい』との指摘もあった。結局、前日比12円高の2万1847円と小幅3日続伸で終了した。
★東京外国為替市場:日米首脳会談控え持ち高調整の円買い
ドル/円は、今日から始まる日米首脳会談で、米国が通商問題などで圧力をかけてくるとの警戒感から持ち高調整などのドル売りが・円買いが入り、一時106.97円まで下落した。日経平均株価が朝方後に伸び悩んだことも円買いを誘った。ただ、下値では本邦実需勢からの押し目買いが入って107.00円台を維持した。一部メディアが『韓国と北朝鮮が軍事紛争終結宣言を検討している』と報じたものの、市場の反応は限定的だった。ユーロ/ドルは、1.23ドル台後半で方向感に乏しい値動きとなった。欧州勢の参入待ちの様相となっている。
★米中貿易摩擦の中でも米国債への投資増
中国の米国債保有残高は2月に過去6ヵ月で最大の増加となった。米財務省が発表したデータによると、2月の中国の米国債保有残高は1兆1800億ドル(役126兆円)と、前月に比べ85億ドル増加した。中国は外国勢の米国債保有残高で依然として首位となっている。2位は日本で、前月比1兆700億ドルから1兆600億ドルに減少した。
中国は、トランプ米大統領が3月に決定した関税措置に対抗し、米国債購入を減らす選択肢も排除しないとしていたが、中国には他の投資先の選択肢が乏しいため広範囲な米国債売却の可能性は低いとの見方もある。
★日米首脳会談では貿易問題協議がメインシナリオ
安倍首相は17日から訪米し、フロリダ州にあるトランプ米大統領の別荘で2日間に渡って首脳会談を行う。日米首脳会談は昨年1月のトランプ政権発足後、6回目となる。今回の訪米は、米朝首脳会談の開催合意が発表された3月に行った電話首脳会談で安倍首相が提案した。北朝鮮への対応では拉致問題を含めた日本の立場を米側に伝える狙いがあるが、トランプ大統領はツイッターで、貿易赤字に関して安倍首相を名指しで批判するなど通商問題への関心を高めている。その上で、今回の会談は、日本も対象となっている鉄鋼・アルミニウム関税やトランプ大統領が復帰検討を指示したTPPを協議するほか、通貨安誘導を禁じる為替条項を含めたFTA交渉を求められる可能性もある。
★欧米イベント
○17:30 3月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
○17:30 12-2月英失業率(ILO方式、予想:4.3%)
○18:00 4月独ZEW景況感指数(予想:▲1.0)
○18:00 4月ユーロ圏ZEW景況感指数
○20:30 ゴールドマン・サックス第1四半期決算
○21:30 2月カナダ製造業出荷(予想:前月比0.8%)
○21:30 2月対カナダ証券投資
○21:30 3月米住宅着工件数(予想:126万7000件、前月比2.5%)
建設許可件数(予想:132万1000件、前月比横ばい)
○22:15 3月米鉱工業生産指数(予想:前月比0.4%)
設備稼働率(予想:77.9%)
○22:15 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○23:00 クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、米下院金融サービス委員会で証言
○24:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○18日02:10 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○18日06:00 IBM第1四半期決算
○日米首脳会談(フロリダ州パームビーチ、18日まで)
★日経平均株価:日米首脳会談などを控え様子見ムード
米英仏によるシリアへの軍事行動は1回限りで終了したとの見方が広がる中、シリア情勢に対する警戒感が後退した。海外勢などから買いが中心となり、一時上げ幅は100円を超える場面も見られた。今週から本格化する日米企業の決算発表や、17-18日の日米首脳会談に対する警戒感などから、日本の株高や円安・ドル高への慎重ムードが見られている。結局、前週末比56円高の2万1835円と続騰して取引が終了した。
★東京外国為替市場:明日からの日米首脳会談を控えドル上値重い
ドル/円は、週末に米英仏がシリアにミサイル攻撃を実施したものの、米政府がさらなる攻撃を否定したことでドル買い・円売りが先行し、107円台半ばで取引が始まった。しかし、明日から始まる日米首脳会談を控え、トランプ米政権の保護主義的な通商政策に対する警戒感から持ち高調整などのドル売り・円買いが入り、107.20円前後へ下落した。午後もこの流れが続いて107.10円台での動きとなった。ただ、107.00円が視野に入るとドルを買い戻す動きも見られた。ユーロドルは1.2335ドル前後で方向感のない値動きとなった。欧州勢待ちの様相となっている。
★中国は米国からの圧力でも予想を上回る成長になるか
17日日本時間11時に、国家統計局から1-3月期の国内総生産(GDP)が発表されれる。同時刻に3月小売売上高や工業生産などの統計も示されるほか、調査に基づく失業率の月次公表も開始される。1-3月期の成長率が市場予想通り6.8%なら、17年10-12月(第4四半期)と同じ伸びとなる。17年通年の成長率は6.9%だった。中国ではトランプ政権が仕掛ける構えの貿易戦争や膨大な債務、規制当局による取締りなどが重石となると見られているだけに、中国景気の底堅さが確認される。
★4月10日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(4月3日) ⇒ (4月10日)
・円 : +3,572 ⇒ +2,761
・ユーロ :+134,381 ⇒ +147,463
・ポンド : +40,338 ⇒ +43,019
・豪ドル : ▲75 ⇒ ▲2,796
ドル/円は若干円ロング(円買い・ドル売り)が減少したものの、ほとんどニュートラルの状態となっており、短期時筋は様子見ムードを強めている。一方で、ユーロロング(ユーロ買い・ドル売り)のポジションが高水準で推移していることから、ユーロ高を抑制している。
★米国市場では3月小売売上高を公表
2月実績は前月比▲0.1%減となり、市場予想は+0.3%だった。3ヵ月連続で減少した。ただ、自動車やガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は前月比+0.1%だった。3月については2月に減少した反動で増加する見込み。減税効果もあることから、市場予想の前月比+0.3%は妥当な水準となる。
★欧米イベント
○15:00 3月独卸売物価指数(WPI)
○15:30 3月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比2.50%)
○16:00 2月トルコ鉱工業生産(予想:前月比0.1%)
○16:00 1月トルコ失業率
○16:15 3月スイス生産者輸入価格
○17:10 雨宮日銀副総裁、講演
○19:45 バンク・オブ・アメリカ(BOA)第1四半期決算
○21:30 4月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:18.6)
○21:30 3月米小売売上高(予想:前月比0.4%/自動車を除く前月比0.2%)
○23:00 2月米企業在庫(予想:前月比0.6%)
○23:00 4月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:70)
○17日01:00 カプラン米ダラス連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○17日02:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○17日05:00 2月対米証券投資動向
○16-17日 3月ロシア鉱工業生産(予想:前年比1.3%)
★中国3月貿易収支:市場予想を大幅下回る
3月の中国貿易収支は298億元(49億8000万ドル)の赤字となり、市場予想の1810億元(275億ドル)の黒字より大幅に弱い結果となった。
3月の輸出は人民元建てで前年同月比9.8%減少となり、市場予想の8.0%増を下回った。輸入は人民元建てで前年同月比5.9%増となり、市場予想の7.5%増を下回った。
★日経平均株価:リスク回避の動き後退で買い優勢
世界貿易摩擦が最悪期を過ぎたとの受け止めが浮上し、シリア情勢もひとまず小康状態となったことで、投資家のリスク志向改善を見越した買いが入った。また、外国為替市場で円安進行したことで輸出関連株が広く買われた。東証が発表した投資部門別売買動向によると、海外投資家は4月第1週(2~6日)に日本株を2週連続で買い越した。11週連続で売り越していた3月第3週までとは、様相が変化してきた。結局、前日比118円高の2万1778円と3日ぶりに反発して終了した。
★東京外国為替市場:NYダウ先物が下げ幅を縮小するとドル買い
ドル/円は、新規の取引材料は伝わっていないものの、NYダウ先物が下げ幅を縮小したことなどを支えにドル買いが入った。107.50円に観測されていたストップロスの買い注文を巻き込んで、一時107.58円と2月27日以来の高値を更新した。ユーロ/ドルは、1.2325ドルを挟んだ小動きが続いていたが、15時過ぎに1.2315ドルと小幅に値を下げた。欧州勢待ちの様相となっている。
★米国で賃金の伸びを抑制する高齢化や国際競争が抑制
労働者の賃金は向こう数年で緩やかに上昇する見通し。ただ、エコノミストは生産性の伸び悩み、高齢化、国際競争という強力な要因が賃金の伸びを抑えており、そうした状況が低失業率の環境でも長引く可能性がある。失業率が17年ぶり低水準にあるにも関わらず、何故賃金は伸び悩んでいるのだろうか。これは9年近くにわたる景気拡大について、未だに解けない謎となっている。
★米国市場では4月ミシガン大学消費者信頼感指数が公表
3月改定値は101.4で2月実績の99.7を上回った。ただし、参考指標となる3月のCB消費者信頼感指数は127.7で2月実績の130を下回っていた。CBの消費者信頼感は歴史的に高い水準を維持しているものの、ピークは過ぎたと見られている。この結果をもとにすると、4月ミシガン大学消費者信頼感指数は3月実績をやや下回る可能性が高い。
★欧米イベント
○15:00 3月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.4%)
○18:00 2月ユーロ圏貿易収支(季節調整前)
○20:00 JPモルガン・チェース第1四半期決算
○21:00 シティ・グループ第1四半期決算
○21:00 ウェルズ・ファーゴ第1四半期決算
○21:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○22:00 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:00 4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:100.5)
○14日02:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
★4月1-7日分の対外及び対内証券売買契約等の状況
国内投資家は対外中長期債は6094億円の売り越しとなり、売り越しは2週連続となった。対外株式は1493億円となり、買い越しは2週連続となった。対外中長期債は6094億円の売り越しとなり、2週連続の売り越しとなった。また、海外投資家は対内株式を3329億円の買い越しとなり、買い越しは2週連続となった。対内中長期債は8189億円となり、買い越しは2週連続となった。短中期債は2兆3611億円の買い越しとなり、買い越しは3週間ぶりとなった。
国内投資家は決算期が明けたにも関わらず、中長期債を売り越すなど海外投資に対して様子見をしている。一方で、海外投資家は、再び日本への投資を増え始めている。4月は17年間連続で日本株を買い越しており、今年も同様の動きとなりやすい。短期債の買い越しは、ドル/円スワップで得た円の投資先となっている。このところの日本株の底堅さは、海外投資家が押し目を拾っている可能性もある。
★日経平均株価:地政学リスクを嫌気
シリア情勢を巡る米露対立への懸念が高まる中、リスク回避目的の売りが出た。ただ、売り一巡後は個人投資家からの押し目買いに支えられてプラス圏を回復する場面もあったが続かなかった。結局、前日比26円安の2万1660円と小幅続落で終了した。
★東京外国為替市場:様子見ムード強く終日小幅な動き
ドル/円は、午前の流れを引き継いでドル高が進み、一時106.97円と日通し高値をつけた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックス指数は一時89.619と日通氏高値を付けた。全般にドル高が進んだ流れに沿って、一時1.2355ドルと日通し安値をつけた。
★中国の3月自動車販売台数は前年比増
中国汽車工業協会(CAAM)が発表した3月の自動車販売台数は前年比4.7%増の266万台となった。2月は11.1%減少していた。第1四半期の販売台数は前年比2.8%増だった。今年の販売台数の伸びについてCAAMは、2017年と同水準の3%になるとの見通しを示している。16年は13.7%増加していた。輸入関税引き下げは国内自動車メーカーの圧迫要因だが、耐えることが出来ると述べている。
★米3月FOMCの注目点:年4回の利上げの可能性も
FRBが公表した3月開催のFOMC議事録では、一段と速やかな利上げ軌道に傾斜したことが確認された。FRBは3月の会合で、政策金利であるFF金利誘導目標を25ベーシスポイント引き上げ1.5-1.75%に決定した。議事録の中で、ほとんどのメンバーが成長やインフレで、一段の改善を楽観視していることが明らかになった。①金融危機以降、声明で維持してきた文言『accommodative(緩和的)』を『中立(neutralまたはrestraining』に変更することを協議したことが明らかになった。文言の変更は、成長の加速を抑制する政策に方針転換することを意味する。②2011年から続けられているリスクバランスでの判断で、インフレに初めて下方リスクの言及をしなかったことである。メンバーはFRBの責務である2%達成に一段と自信を強めたことが分かった。本年4回の利上げもあり得る。賃金の伸びは緩やかとの見解で一致した。成長の下方リスクとして、財政赤字の拡大や貿易戦争による報復措置を挙げた。
★シリア情勢は緊迫の度を増している
トランプ米政権がシリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を受け、軍事行動に向けた環境整備を急いでいる。シリアへの攻撃を射程に入れるミサイル駆逐艦を地中海に集結させ、広範な拠点への攻撃を想定した作戦も検討している。英仏との共同軍事行動の調整も進める。トランプ大統領は一両日にも軍事行動の是非を判断する構えを示しており、シリア情勢は緊迫の度を増している。
一方で、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、シリアについて、関係国すべてが既に不安定化している中東情勢をさらに悪化させるような行動を慎むよう期待していると述べ、自制を呼びかけた。また、米国による同盟国への攻撃に強く反対する姿勢を示した。
★欧米イベント
○15:30 ブロードベント・イングランド銀行(BOE)副総裁、講演
○15:45 3月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比1.0%)
○18:00 2月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.1%)
○20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(3月8日分)
○21:00 2月インド鉱工業生産指数(予想:前年同月比6.8%)
○21:00 2月ブラジル小売売上高(予想:前年同月比3.4%)
○21:15 クーレECB理事、講演
○21:30 前週分の米新規失業保険申請件数(予想:23万件)
○21:30 3月米輸入物価指数(予想:前月比0.1%)
○21:30 2月カナダ新築住宅価格指数(予想:前月比0.1%)
○13日01:00 バイトマン独連銀総裁、講演
○13日02:00 米財務省、30年債(130億ドル)入札
○13日03:00 メキシコ中銀、政策金利発表(予想:7.50%で据え置き)
○13日04:00 カーニーBOE総裁、講演
○13日06:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
★日経平均株価:シリア情勢と安倍政権の政治不安が重石に
前日のNYダウの上昇を背景に買いが先行したものの、買い一巡後は次第に上げ幅を縮小した。シリア情勢の緊迫化や安倍政権の政治不安などが投資家心理を冷やし、足元で上げが目立っていた銘柄などに利益確定売りが広がった。結局、前日比107円安の2万1687円と反落した終了した。
★東京外国為替市場:シリア情勢絡みで全般様子見姿勢
ドル/円は、107.05円を挟んだ方向性の乏しい動きに終始した。市場では『海外勢もシリア情勢を見極めたいとの思惑から様子見姿勢を強めている』との指摘があった。シリア情勢緊張でトランプ大統領が週末のペルー訪問予定をキャンセルしたことも、ドルの上値を重くした。ユーロ/ドルは、午前からの流れを引き継いで一時1.2370ドルまで上げるなど、やや底堅い動きとなった。
★トルコリラは軒並み安値圏:下値目処つかず
トルコリラが幅広い通貨に対して過去最安値圏で推移している。経常収支の赤字体質への警戒感が広がる中、『エルドアン大統領が大規模な景気刺激策を発表しことが赤字拡大への懸念を強め、リラ売りを促した。さらに、隣国シリアでは米国の軍事行動の可能性が意識されている。市場では、米国とトルコの関係悪化を相場はまだ織り込んでいないとの指摘が多い。もし、シリア情勢の混迷が深まればリラが一段安となる公算が大きい
★シリアへのタイムリミットが迫る
シリア情勢が緊迫化し、市場が神経質になっている。アサド政権が化学兵器を使用した疑いで、トランプ米大統領は9日に『24時間から48時間以内に重大な決断を下す』と発言しており、タイムリミットが迫ってきた。米軍がシリアを攻撃すれば、2017年4月以来およそ1年ぶりで、東京株式市場では景気敏感株が売られる公算が大きい。前回、米軍がシリアを空爆したと伝わったのは日本時間で17年4月7日午前10時20分過ぎだった。同日の東京市場では外国為替市場で円が急伸するなどリスク回避姿勢が強まり、180円超上昇していた日経平均株価は、わずか数分で下げに転じる場面があった。しかし、当時は年初来安値圏にあった日本株には押し買いも入り、結果的には上昇して終了した。
★米国市場では3月消費者物価コア指数が公表
2月実績は前年同月比+1.8%だった。家賃・衣服などの上昇がやや目立った。3月については家賃が引き続き上昇することが予想されているが、その他の項目でもいくつかは上昇するとみられており、インフレ率は2月実績を上回ると予想されている。総合指数でもエネルギー価格の浄書によって2月実績を上回る見込みとなっている。
★米国市場ではFOMC議事要旨が公表(3月20-21日分)
米3月FOMCの米経済と政策金利長期見通し「Longer-Run」(ロンガーラン)の3%への引き上げ予想が外れ、FOMCメンバー予想が2.750-2.875%に収斂したことも長期金利低下を促した。大型減税にも拘わらず実質GDP成長率の長期的見通しも1.8%に据え置かれ、米国の潜在成長率上昇の遅延が示唆された。さらに、年3回の利上げの道筋が示され、一部の参加者を失望させた。ただ、議事要旨から利上げペース加速への可能性が読み取れた場合、米長期金利は上昇し、ドル買い材料になる。
★欧米イベント
○15:15 黒田東彦日銀総裁、講演
○17:30 2月英貿易収支(予想:119億ポンドの赤字)
○17:30 2月英鉱工業生産指数(予想:前月比0.4%)
製造業生産高(予想:前月比0.2%)
○未定 ポーランド中銀、政策金利発表(予想:1.50%で据え置き)
○20:00 MBA住宅ローン申請指数
○20:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○21:30 3月米消費者物価指数(CPI、予想:前月比横ばい)
エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%)
○23:30 EIA週間在庫統計
○12日02:00 米財務省、10年債(210億ドル)入札
○12日03:00 3月米月次財政収支(予想:1860億ドルの赤字)
○12日03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3月20-21日分)
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