FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/05/20/03:04:53

米国市場は下落:米中貿易協議の行方に対する警戒感から売り優勢

NYダウは98.68ドル安の25764.00、ナスダックは81.77ポイント安の7816.28で取引を終了した。米中貿易協議の行方に対する警戒感から売りが優勢となった。ダウ(4.19%安)やキャタピラー(3.04%安)、3M(1.59%安)など中国事業の比率が高い銘柄を中心に売りが出て、NYダウは一時200ドル超下げた。ただ、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想を大幅に上振れたほか、トランプ政権がカナダ及びメキシコへの鉄鋼・アルミニウム関税を撤廃するとの報道を受けて、下げ幅を縮小した。ナスダックも売り先行後、プラス圏に浮上する場面があったが終盤失速した。VIX指数は15.29から15.96へ上昇した。

 

NY外国為替市場:日米欧の貿易摩擦に対する懸念が後退し全般ドル買い

ドル/円は、欧州株や日米株価指数先物の下落を受けて、リスク回避的な売りが先行し2一時109.50円まで値を下げたが、前日の安値109.34円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。トランプ米大統領が『対日本・EUの自動車関税措置を少なくとも180日間延期する』との見解を示すと、日米の貿易摩擦に対する懸念が後退し円売り・ドル買いが活発化した。5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が102.4と予想の97.5を上回ったことも相場の支援材料となった。アジア時間の高値110.03円を上抜けると目先のストップロスを誘発し、一時110.19円まで上値を伸ばした。 

ユーロ/ドルは、ユーロ圏の景気減速やイタリア財政問題などの懸念でユーロ売りが出やすかったうえ、良好な米経済指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが進んだ。一時1.1155ドルと日通し安値を付けた。米国が日欧自動車関税発動を180日延期したと伝わると下げ渋る場面もあったが、23-26日に欧州議会選を控える中で戻りは鈍かった。 

 

NY原油先物市場は小反落:良好な米経済指標を受けたドル高を嫌気

NY原油先物市場は、63.59ドルまで上昇後、いったん62.52ドルまで下落した。中東の地政学的リスクに対する警戒感で買いが先行したが、米経済指標の結果を受けてドル高が進み、ドル建ての原油に売り圧力が強まったほか、19日に開催する石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国との共同閣僚監視委員会での協調減産を延長するかどうかの判断を見極めたいこともあり、上げ幅を吐き出して取引を終えた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比3基減少の802基となり、2週連続で減少したが、買いは一時的にとどまった。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想を上回り、2004年1月以来の高い水準となったことを受けてドル高が進み、ドルの代替資産とされる金は売りに押された。

 

米国債券市場は横ばい:売り買い材料が入り混じり方向感欠く展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.39%で終了した。米中貿易協議への不透明感から買いが入った半面、良好な米経済指標を受け、売りが出たため相場は方向感を欠いた展開となった。

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2019/05/17/07:35:45

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標と主要企業決算を好感

NYダウは214.66ドル高の25862.68、ナスダックは75.90ポイント高の7898.05で取引を終了した。この日発表の米経済指標が軒並み良好だったことから、米景気の底堅さが確認された。予想を上回る四半期決算を発表したウォルマート(1.37%高)やシスコシステムズ(6.67%高)が買われ、指数の押し上げ要因となった面もある。NYダウの上げ幅は一時300ドルを超えた。VIX指数は16.44から15.29へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受けドル買い

ドル/円は、良好な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。ダウ平均が300ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、一時109.96円まで値を上げた。ただ、節目の110.00円や10日の高値110.05円が目先レジスタンスとして意識されたため、110円台に乗せることは出来なかった。 

ユーロ/ドルは、欧州市場では一時1.1224ドルまで買われる場面もあったが、前日の高値1.1225ドルの上抜けに失敗すると失速した。ユーロ圏の景気減速やイタリア財政問題などの懸念でユーロ売りが出やすかったうえ、5月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などこの日発表された米経済指標が軒並み良好な結果だったことからユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.1166ドルと日通し安値を付けた。
なお、サルビーニ伊副首相はこの日、『イタリアもトランプ大統領のように規律を無視する行動が必要』などと発言した。前日には『EUの財政規律は欧州を飢餓状態に陥れている』とし、改正の必要があると訴えている。

 

NY原油先物市場は続伸:中東情勢の緊迫化と良好な米経済指標

NY原油先物市場は62.67から一時63.48ドルまで上昇した。サウジアラビア(ムハンマド皇太子実弟)がパイプライン攻撃について、イランが命令してイエメン反政府勢力が実行したと非難したことを受けて、中東緊張激化による供給懸念が強まり、買いになった。また、米国とイランの緊張が高まるなか、米国は中東に空母や戦略爆撃機を派遣した。軍事衝突の警戒感の強まりで、中東原油の供給混乱が懸念されている。 さらに、米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や4月住宅着工件数などの改善を受けた株高を好感、需要回復思惑も買いにつながった。

 

NY金先物市場は大幅安:米国株高やドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1295.30ドルから1284.20ドルまで下落した。しかし、本日発表された米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や4月住宅着工件数などすべての指標が改善した。米国株高・長期金利上昇、ドル買いとなったことで、安全志向の買いが後退したほか、ドル高で割高感による売りが強まった。

 

米国債券市場は反落:米国経済指標が軒並み良好で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.39%で終了した。米5月フィリー指数などこの日発表された米経済指標が軒並み良好だったことから、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。また、米国株の上昇も相場の重石となった。

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2019/05/16/07:48:25

米国株式市場は上昇:自動車輸入によるか前発動延期を好感

NYダウは115.97ドル高の25648.02、ナスダックは87.65ポイント高の7822.15で取引を終了した。米4月小売売上高が予想外のマイナス成長となり、売りが先行した。その後は、『トランプ米大統領は輸入自動車への追加関税導入の判断を6カ月遅らせる』との報道を受けて、米国と主要国の貿易摩擦への懸念が緩和した。一時190ドル超下落したNYダウは持ち直し、190ドル超上げた。個別ではボーイングやアップル、マイクロソフトなどの上昇が目立った。VIX指数は18.06から16.44へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国への輸入車に対する関税発動延期でドル買い戻し

ドル/円は、4月米小売売上高や4月米鉱工業生産指数などさえない指標が相次ぐと円買い・ドル売りが先行し、一時109.12円と日通し安値を付けた。ただ、米政府高官の話として『トランプ大統領は輸入車に対する関税発動を最長6カ月延期する考え』との報道が伝わると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが優勢になった。米国株価が持ち直したことも相場の支援材料となり、一時109.68円付近まで値を上げた。ムニューシン米財務長官が『中国との貿易関係改善に向け真剣に協議している』と述べたことも相場を下支えした。もっとも、アジア時間に付けた日通し高値109.70円を上抜けることは出来なかった。

ユーロ/ドルは、ユーロ圏景気減速やイタリア財政問題などの懸念でユーロ売り・ドル買いが先行すると、一時1.1178ドルと本日安値を更新した。ただ、米国の自動車関税延期見通しで、自動車・部品輸入を巡る欧米間の対立が激化するとの懸念が後退するとユーロ買い戻しが優勢となり、一時1.1225ドルと日通し高値を付けた。
 なお、サルビーニ伊副首相はこの日、『EUの財政規律は欧州を飢餓状態に陥れている』とし、改正の必要があると訴えた。前日には『雇用促進のため、EU財政規律違反である財政赤字の対GDP比3%超えの可能性』を示唆している。

 

NY原油先物市場は続伸:中東の地政学リスクの高まりが下支え

NY原油先物市場は60.85-62.34ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の激化懸念を背景とした投資家のセンチメントが悪化しているなか、原油先物は売りが先行したが、中東の地政学的リスクに対する警戒感が強まっていることも下支えに切り返した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫は543.1万バレルの積み増しと予想より大幅な積み増しとなった一方で、ガソリン在庫は112.3万バレルの取り崩しと予想以上に減少した。 米中首脳会談開催への期待は残されていることも買い材料となった。

 

NY金先物市場は小反発:押し目は買い興味残る

NY金先物市場は1293.60-1301.70ドルのレンジ相場となった。米中の経済指標がさえない結果となり、買いが優勢となったが、トランプ米大統領が『自動車関税の発動を延期する計画』との報道を受けて米株がプラス圏に浮上するなどリスクオフムードが緩み、金先物は上げ幅を縮小して取引を終えた。しかしながら、米中貿易摩擦の早期解消への期待は広がっていないことから、押し目買い興味も散見された。

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(価格は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.37%で終了した。独国債相場の上昇につれた買いが波及したほか、4月米小売売上高など低調な米経済指標を手掛かりに債券買いが進んだ。利回りは一時2.3591%前後と3月28日以来の低水準を付けた。 

 

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2019/05/15/07:44:22

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦のへの懸念がやや後退

NYダウは207.06ドル高の25532.05、ナスダックは87.47ポイント高の7734.49で取引を終了した。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と来月、日本で開催されるG20首脳会議の場で直接会談する意向を表明したことや、同氏が米中協議の合意に自信を示しことを受け、米中貿易摩擦への懸念がやや和らいだ。前日に600ドル超下落したこともあって、自律反発狙いの買いも入りやすかった。ボーイングやアップル、ビザなどが買われ、上げ幅は一時360ドルを超えた。VIX指数は20.55から18.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化への過度な懸念後退でドル買い戻し

ドル/円は、トランプ米大統領が6月下旬のG20首脳会議に合わせて、習近平・中国国家主席と会談する意向を表明した。米中貿易摩擦激化への過度な懸念が後退し、反発し一時109.44円付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的でNYダウが360ドル超上昇すると109.71円まで値を戻している。『ムニューシン米財務長官は近く訪中の可能性があり、通商交渉の継続を望んでいる』との報道もあり、相場を下支えした。もっとも、日本時間夕刻に付けた日通し高値109.77円を上抜けることは出来なかった。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された5月独ZEW景況感指数が▲2.1と予想の5.0を下回ったことが嫌気されてユーロ売り・ドル買いが優勢となった。サルビーニ伊副首相が雇用促進のため『EU財政規律違反である財政赤字の対GDP比3%超えの可能性』を示唆すると、伊財政問題の懸念が改めて意識されユーロ売りを促した。取引終了間際に一時1.1201ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:米中貿易摩擦の激化懸念後退で買い優勢

NY原油先物市場は60.69-62.11ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の激化懸念を背景とした投資家のリスク回避の動きが一段落し、原油の売り圧力が緩むなか、米国とイランの軍事的緊張の高まりやサウジアラビアの東西を結ぶ石油パイプラインの崩壊などの中東リスクへの懸念で原油先物は反発した。また、6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談が行なわれるとの見方が広がったことや、トランプ米大統領が米中協議の合意に自信を示したことから、原油需要減少に対する警戒感は低下した。米国株式が反発したことも材料視された。

 

NY金先物市場は反落:米国株反発で利益確定売りに押される

NY金先物市場は1294.30-1304.20ドルのレンジ相場となった。6月下旬に開催予定の主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、米中首脳会談が行なわれるとの見方が広がったことや、トランプ米大統領が米中協議の合意に自信を示したことが材料視された。米中貿易摩擦への過度の懸念は後退し、米国株式が反発したことが金先物相場の上昇を抑えた。また、約1ヵ月ぶりの高値水準まで上昇したことで、利益確定売りに押された。

 

米国債券市場は反落:米中貿易摩擦激化の後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.41%で終了した。米中貿易摩擦への懸念がやや和らぎ、米国株式市場が反発した。そのため、相対的にリスク回避の米国債買いが後退した。

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2019/05/14/07:47:00

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦激化を嫌気した売り優勢

NYダウは617.38ドル安の25324.99、ナスダックは269.92ポイント安の7647.02で取引を終了した。中国が600億ドル分の米国製品について6月1日から追加関税の引き上げを発表すると、米中対立激化への懸念が一段と増して投資家のリスク回避姿勢が強まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に売りが集まり、指数は一時710ドル超下落する場面があった。アップルやゴールドマン・サックスなども軟調だった。 VIX指数は16.04から20.55へ急上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化でリスク回避の円買い

ドル/円は、国政府はこの日、600億ドル分の米国製品について関税を5-25%に引き上げると発表した。関税の応酬を巡る米中の衝突が激化する中、NYダウが一時720ドル近く下落すると投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが加速し、一時109.02円と2月1日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後は下げ渋る展開になった。節目の109.00円が意識されたほか、対ユーロなどでドル買い戻しが進んだ影響を受けた。ムニューシン米財務長官やトランプ米大統領の発言が伝わると、ショートカバーが強まり一時109.39円付近まで下げ幅を縮めた。
 なお、ムニューシン米財務長官は『米中の通商協議はまだ続いている』『訪中の時期は今調整中』などと発言した。また、トランプ米大統領が6月に日本で開催されるG20で、習近平・中国国家主席やプーチン・ロシア大統領と会談する方針を表明したほか、約3250億ドルの中国製品に対する追加関税については『まだ決まっていない』と述べた。 

ユーロ/ドルは、米中貿易摩擦の激化懸念から米長期金利が一時2.3874%前後と3月28日以来の低水準を付けるとユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1263ドルと1日以来の高値を付けた。ただ、買い一巡後はユーロ円の下落につれた売りなどが出たため値を消した。取引終了間際に一時1.1222ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続落:米中貿易摩擦激化を警戒

NY原油先物市場は60.64-63.33ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアがアラブ首長国連邦(UAE)東部で同国船籍の石油タンカー2隻が『妨害攻撃』を受けたと報道し、中東情勢の緊迫懸念で一時63.33ドルまで上昇した。ただ、中国が報復措置として一部米製品に対する関税の引き上げを発表したことを受けてNYダウが一時720ドル超安まで暴落するなど投資家のリスクオフ姿勢が強まり、原油先物も徐々に売りに押された。 短期筋などのポジション調整的な売りも観測された。

 

NY金先物市場は大幅続伸:リスク回避の逃避資産として買い優勢

NY金先物市場は1282.40-1302.20ドルのレンジ相場となった。4月10日以来約1カ月ぶりに1300ドル台を回復した。中国が報復措置として6月1日から約600ドル相当の米製品に対して最大25%の関税を引き上げると発表し、米中貿易戦争の激化懸念が強まり、『逃避資産』の金が買われた。米国株安や米FRBの利下げ観測が浮上したことも買い材料視された。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)2.40%で終了した。米中貿易摩擦激化への懸念から、投資家がリスク回避姿勢を強めると、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時2.3874%前後と3月28日以来の低水準を付けた。

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