FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/05/27/03:01:37

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感後退を好感

NYダウは95.22ドル高の25585.69、ナスダックは8.73ポイント高の7637.01で取引を終了した。トランプ米大統領が、米中協議で合意した場合には、中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)排除の動きを緩和させる可能性に言及し、『中国の譲歩で貿易交渉は早期に妥結する』と発言したことを受けて、米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退した。市場心理が持ち直し、買いが広がった。個別ではボーイングやJPモルガン・チェース、ダウ、ホーム・デポなどの上昇が目立った。 また、原油価格や米長期金利の上昇も好感され、終日堅調推移となった。VIX指数は16.92から15.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:連休前のポジション調整的なドル売りの動き

ドル/円は、109.74円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値109.75円手前で上値の重さを確認すると失速した。4月米耐久財受注額が予想より弱い数字となったことが相場の重しとなった。対ユーロなどでドル売りが強まると、前日の安値109.46円を下抜けて一時109.24円まで下げ足を速めた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは今週、約2年ぶりの高値を付けただけに、『英米の3連休を控えた週末とあってポジション調整目的の売りが出やすかった』との指摘があった。 

ユーロ/ドルは、米長期金利が低下に転じたタイミングでユーロ買い・ドル売りが先行した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けたユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.1212ドルと日通し高値を付けた。英国と米国の3連休を前に、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入った。

 

NY原油先物市場は反発:欧米株高と下落の反動買い優勢

NY原油先物市場は58.98ドルまで上昇後、一旦57.50ドルまで下落した。昨日に5.5%超の大幅安になるなど3日続落で約2カ月半ぶりの安値水準まで下落した反動で買いが先行した。欧米株の上昇もリスクオフムードを後退させ、原油の買い戻しを後押しした。また、トランプ米大統領が、中東に約1500人を追加派兵するよう軍に指示との報道のほか、米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数が797基となり、前回から5基減少したことを受けて、買いが再び優勢になった。しかし、米中通商協議や米国内での原油供給過剰懸念は根強く売りに押される場面が見られるなど、下方向への警戒感も残っている。

 

NY金先物市場は小反落:欧米株反発や連休控え利益確定売り優勢

NY金先物市場は1280.10ドルまで下落後、一旦1284.50ドルまで上昇した。トランプ米大統領が前日、中国との貿易戦争が早期に終了するとの見方を示したことを好感して、欧米株の買い戻しが強まったことから売りが先行した。米国市場の3連休を控え利益確定売りが優勢となった。しかし、欧米株の反発が一服した後は、米中通商摩擦、世界的な景気減速、英国の合意なきEU離脱の可能性への根強い懸念のほか、さえない4月米耐久財受注額も手がかりに為替市場でドル安が進み、金の下げは限られた。

 

米国債券市場は横ばい:好悪材料交錯し方向感を欠く展開

米国債券市場の長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.32%で終了した。市場予想を下回る米4月耐久財受注額を受けて債券買いが先行したものの、米国株高に伴う売りが出たため相場は方向感が出なかった。この日は、メモリアルデーの前営業日で短縮取引だった。

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2019/05/24/07:47:09

米国株式市場は下落:世界景気の先行き不透明感を嫌気

NYダウは286.14ドル安の25490.47、ナスダックは122.56ポイント安の7628.28で取引を終了した。米中貿易協議が行き詰まるとの懸念や世界景気の先行き不透明感から幅広い銘柄に売りが出て、ダウ平均は一時440ドル超下げた。また、原油価格の下落や米長期金利の低下も嫌気され終日軟調な展開となった。VIX指数は14.75から16.92へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦の激化懸念でリスク回避の円買い

ドル/円は、米中貿易摩擦の激化と長期化への懸念が急速に高まりMYダウが440ドル超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。5月の米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったほか、4月米新築住宅販売件数が予想より弱い内容となったことも円買い・ドル売りを誘った。米長期金利が2017年10月中旬以来の低水準を付けたことも相場の重石となり、109.46円と日通し安値を付けた。 

ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落につれた売りが先行し一時1.1107ドルと17年5月19日以来約2年ぶりの安値を付けたものの、低調な米経済指標を受けて米長期金利が低下すると一転ユーロ買い・ドル売りが優勢となった。アジア時間の高値1.1157ドルを上抜けて一時1.1188ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は大幅続落:前日の米原油在庫増が重石

NY原油先物市場は59.84ドルから57.33ドルまで下落した。一昨日サウジから需給均衡を目指す意向が示されたことや、昨日の高水準な米原油在庫が依然として重石となり、原油相場は売りが先行した。米中貿易戦争に対する警戒感の強まりで投資家がリスク回避に動き、リスク資産の原油先物にも売りが集中した。また、英国の合意なきEU離脱の可能性や、ユーロ圏と米国のPMI低下による世界的な景気減速への懸念も相場の重石となった。心理的節目である60ドルを割り込むとロングの投げを誘発した。

 

NY金先物市場は続伸:世界的なリスク回避の動きで金買い

NY金先物市場は1278.20ドルから1287.10ドルまで上昇した。米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念が急速に高まり、金融市場全般にリスク回避ムードが広まったことで安全資産の金には買いが集まった。また、ドイツ、ユーロ圏、米国のPMIが低下して世界的な景気減速懸念が再燃した。さらに英国のメイ首相が24日退陣表明かとの報道で合意なきEU離脱の可能性も高まったことから、欧米で大幅な株安となり、安全志向的な金買い材料となった。為替相場でドルが軟調となったことも支えとなり、金先物は堅調に推移した。

 

米国債券市場は続伸:世界景気の先行き不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)2.32%で終了した。米中貿易協議が行き詰るとの懸念や世界景気の先行き不透明感から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時2.2904%前後と2017年10月中旬以来の低水準を付けた。

 

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2019/05/23/07:54:43

米国株式市場は下落:米中貿易交渉に再び警戒感強まる

NYダウは100.72ドル安の25776.61、ナスダックは34.88ポイント安の7750.84で取引を終了した。米政府が中国の監視カメラ企業に対する米製品の禁輸措置を検討していると報じられたことで、米中貿易摩擦への懸念が高まった。アナリストに「中国販売が禁止された場合、利益が大幅減となる」と指摘されたアップルが2%超下落したほか、中国向け売上比率が高いキャタピラーやボーイングが売られた。 注目のFOMC議事録では、大半の当局者がインフレ圧力の弱まりは一時的だとするパウエル議長の意見を支持しており、利下げを示唆する内容は含まれなかった。発表後に株価を押し上げるには至らず、終日軟調推移となった。VIX指数は14.95から14.75へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買いでドル下押し

ドル/円は、米中貿易交渉の行方に再び警戒感が広がりNYダウが一時120ドル超下落した。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが進んだ。米長期金利が2.38%台まで低下したことも相場の重しとなり、一時110.24円と日通し安値を付けた。
なお、米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月30日-5月1日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では『当面の間、忍耐強い政策が適切と判断』『多くのメンバーはインフレの低下は一時的との認識』との見解が示されたが、相場の反応は限られた。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などをながめユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.1180ドルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1188ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。原油先物価格の大幅下落を背景にドル高・資源国通貨安が進むと、ユーロに対してもドル買いが入り値を消した。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:米国の在庫増を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は62.78ドルから61.03ドルまで下落した。昨日、サウジアラビアが石油市場の需給均衡を目指す意向を示したことが材料とされ、原油相場は売りが先行した。また、この日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が減少予想に反して大幅な増加になったほか、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫やガソリン在庫も増加したことで、売りが急速に広がった。

 

NY金先物市場は小幅反発:米中貿易交渉に再び警戒感強まり買い優勢

NY金先物市場は1277.10ドルを高値に、一時1272.80ドルまで下落した。米トランプ政権が中国の監視カメラ最大手についても米企業による取引の制限を検討しているとの報道を受け、米中通商摩擦の激化懸念が再燃して買いが先行した。また、ドルがユーロに対して売られた場面ではドル建ての金先物も強含んだ。その後、通常取引終了後に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4月30日-5月1日開催分)の公表を控え、いったん持ち高調整的な売りとなったが、株安や原油安を受けて再び安全志向的な買いが強まった。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の強まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.38%で終了した。米中貿易摩擦激化への懸念から米国株安が下落したことで、安全資産とされる米国債に買いが入った。

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2019/05/22/07:48:19

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦激化懸念がやや和らぎ買い優勢

NYダウは197.43ドル高の25877.33、ナスダックは83.35ポイント高の7785.72で取引を終了した。米政府が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する制裁措置について一部取引に猶予期間を設けると発表した。米ハイテク企業の業績懸念が和らぎ、アップルやインテルなどハイテク株が上昇した。3月10日にエチオピアで墜落したボーイング737MAXの原因について、『バードストライクが原因の可能性』との一部報道が伝わった。機体欠陥への疑いが薄まったとしてボーイングが堅調だった。VIX指数は16.31から14.95へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般ドルが堅調地合い

ドル/円は、米国が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する制裁措置の一部に猶予措置を認めたことで、米中の貿易摩擦激化への懸念が和らぎ円売り・ドル買いが優勢となった。米国株相場の上昇に伴う買いも入り、一時110.67円と7日以来の高値を更新した。ただ、引けにかけてはやや伸び悩んだ。なお、4月米中古住宅販売件数は年率換算で519万件と予想の535万件を下回ったものの、反応は限定的だった。

 

 ユーロ/ドルは、しばらくはもみ合いの展開が続いていたが、ポンド/ドルの急伸をきっかけにユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1188ドルと本日高値を付けた。ただ、ポンド/ドルが失速するとユーロドルにも売りが出て1.1154ドル付近まで押し戻された。5月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値は▲6.5と予想の▲7.7を上回ったが、相場の反応は限られた。 

 

NY原油先物市場は小幅反落:需給めぐる材料が交錯

NY原油先物市場は62.75ドルから63.21ドルで上下した。サウジアラビアの3月原油輸出量の増加が明らかとなり、時間外取引から原油相場は上値重く推移し、NY勢参入とともに62ドル半ばまで下落した。その後、ロウハニ・イラン大統領の『米国と交渉する意向なし』との見解が伝わると、再び中東の地政学リスクが意識されて63ドル台を回復した。もっとも、63ドル台では利益確定売りがみられたほか、為替相場でドルが堅調に推移したこともドル建ての原油先物の重しとなり、引けにかけては再び63ドルを割り込んだ。また、経済協力開発機構(OECD)が2019年の世界成長率をまた引き下げたことを受けて、需要後退懸念による売りが強まった。

 

NY金先物市場は反落:米中貿易摩擦がやや緩和され軟調

NY金先物市場は1269.00ドルまで下落後、1274.60ドルまで上昇した。米商務省が、中国通信機器大手ファーウェイとの事実上の取引禁止措置に絡み、利用者への影響緩和のため一部の取引(スマートフォンのソフトウェアの更新など)への適用を3カ月間猶予すると発表した。そのため、目先的に安心感が広がり、欧米株高となったことから売りが先行した。その後、買い戻しもみられたが、1275ドル手前で上げ渋る状態が続き、再び軟調になった。

 

米国債券市場は続落:米国株高で安全資産の債券買いが後退

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.42%で終了した。米中貿易摩擦がやや和らいだことから、米国株の反発を受けてリスク回避としての債券買いは後退した。

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2019/05/21/07:43:20

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦の激化懸念を嫌気

NYダウは84.10ドル安の25679.90、ナスダックは113.91ポイント安の7702.38で取引を終了した。米政府が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引を事実上禁じたことで、米中摩擦の激化懸念から売りが先行した。NYダウは一時200ドル超下げた。米政府の制裁措置を受けて『アルファベットはファーウェイとの取引を停止する見通し』と伝わった。インテル、クアルコム、ザイリンクスなど半導体メーカーも追随する模様となっている。米中関係の更なる悪化懸念からハイテク株を中心に売りが先行した。米国とイランの関係悪化による地政学リスクも嫌気され、終日軟調推移となった。VIX指数は15.96から16.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化懸念リスク回避の動き

ドル/円は、中国外務省はこの日、米国が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の通信機器の使用や同社への輸出を規制したことに反発し、『ファーウェイとの取引を停止した企業とは、取引を控える可能性がある』との声明を発表した。米中貿易摩擦の激化懸念でリスク回避目的の円買い・ドル売りが先行し、一時109.81円と日通し安値を付けた。ただ、ドル円の下値は堅かった。米長期金利が上昇に転じ、2.41%台に乗せたことが円売り・ドル買いを誘ったほか、米国株が下げ幅を縮めたことなどが相場の下支え要因となった。引けにかけても底堅く推移し110円台を回復して取引を終えた。 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが小幅ながら入り、一時本日高値となる1.1175ドルまで値を上げた。ただ、23-26日に欧州議会選を控えているため、大きな方向感が出なかった。
なお、ユーロ/ポンドは一時0.8785ポンドと2月15日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。先週、英EU離脱を巡る英与野党協議が決裂したため、英政治とEU離脱問題の先行き不透明感が一段と強まり、ポンドが売られやすい地合いとなった。 

 

NY原油先物市場は反発:地政学リスクが意識される展開

NY原油先物市場は、62.45ドルから一時63.39ドルへ上昇した。トランプ大統領のツイート『もしイランが戦いを望むなら、イランの正式な終焉となるだろう』などで中東の地政学リスクは依然として意識され、週明けの原油先物は買いが先行した。OPEC加盟・非加盟国による協調減産は7月以降も継続される見込みとなったことも原油相場の支えとなり、63ドル後半まで上昇した。もっとも減産幅については6月会合に持ち越しとなり、ロシアの動向なども警戒される中で、買い一巡後は利食いの売りに押される場面もあった。また、米中通商摩擦への懸念による欧米株安で、需要後退への警戒がやや重石になった。

 

NY金先物市場は小幅反発:リスク回避の買いとドル高による売りが交錯

NY金先物市場は、1274.80ドルから1278.80ドルのレンジ相場となった。米グーグルが中国ファーウェイとの一部ビジネスを停止との報道を受けて欧米株安となり、安全志向的な買い需要がみられた。また、イランを巡る中東の地政学リスクの高まりなども意識された。一方で、英国のEU離脱問題の先行き不透明感や、欧州議会選に向けてEU懐疑派躍進への懸念から、ユーロ安・ドル高傾向になっており、割高感による売り圧力も継続し、上昇幅は限定的になった。

 

米国債券市場は下落:割高感が意識され売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.41%で終了した。米中貿易摩擦の激化懸念から買いが先行したものの、上値は重く次第に弱含んだ。市場では『割高感が意識されて売りが優勢となった』との指摘があった。

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