FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/12/19/07:47:14

米国株式市場はまちまち:様子見ムード強く引けにかけて利食い売り

NYダウは27.88ドル安の28239.28ドル、ナスダックは4.38ポイント高の8827.73で取引を終了した。米中貿易合意が引き続き好感されて買いが入ったものの、そのあとは米下院で可決が見込まれる『トランプ米大統領を弾劾訴追する決議案』の審議を眺めながら様子見姿勢が強まった。但し下院で可決されても、共和党が多数を占める上院を通過する可能性は極めて低く、影響は限定的との見方が多い。引けにかけては利食い売りなどがやや優勢となり下げに転じた。VIX指数は12.29から12.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:新規材料難から全般こう着相場

ドル/円は、米長期金利が一時1.93%台まで上昇したことなどが円売り・ドル買いを促し、109.62円と前日の高値に面合わせした。ポンドやユーロに対してドル高が進んだ影響も受けた。もっとも、本日はトランプ米大統領に対する弾劾訴追案の採決が行われ、可決される見通しであるため、ドルを積極的に買う動きにはならなかった。
 米民主党のペロシ下院議長は下院本会議でトランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾訴追決議案の審議開始にあたり、『トランプ氏は米国の民主主義に対する現在進行形の脅威』と非難した。弾劾訴追決議案が可決されれば、トランプ氏は弾劾訴追を受けた史上3人目の大統領となる。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1111ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとは新規材料難から1.11ドル台前半で値動きが細った。

 

NY原油先物市場は小幅反落:利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は、昨日までで4日続伸しており、本日は利益確定の売りが先行した。しかしながら、米エネルギー情報局が発表した在庫統計(原油は108.5万バレルの取り崩し)を受けて再び買いが強まり、約3カ月ぶりの高値となる61.18ドルまで一時上昇した。買い一巡後はポジション調整の動きに終始した。 

 

NY金先物市場は下落:ドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は、為替相場でドルが欧州通貨に対して堅調な動きとなり、ドル建ての金先物は割高感から売りが先行した。その後、米下院で可決が見込まれる『トランプ米大統領を弾劾訴追する決議案』の審議をながめながら、徐々に様子見姿勢が強まった。

 

米国債券市場は続落:独国債相場下落に連れた売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.04%高い(価格は下落)1.92%で終了した。良好な独経済指標を受けて独国債相場が下落すると米国債にも売りが波及した。

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2019/12/18/08:14:13

米国株式市場は上昇:米中貿易交渉の合意が引き続き好感

NYダウは31.27ドル高の28267.16、ナスダックは9.13ポイント高の8823.36で取引を終了した。11月住宅着工・建設許可件数や鉱工業生産が予想を上振れ、買いが先行した。また、前週に米中が貿易交渉の『第1段階』の合意に達したことが引き続き好感された。ゴールドマン・サックスやホーム・デポ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などが買われ指数の上昇に寄与した。しかし、英首相が欧州連合(EU)離脱について、通商協議の動向に関わらず2020年末までに完了する方針を示し、今後の混乱を予想する見方から上値は限られた。VIX指数は12.14から12.29へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨が主導となりドル/円は蚊帳の外

ドル/円は、欧州市場序盤に一時109.63円と日通し高値を付けたあとはじり安の展開になった。特に新規のドル売り材料は伝っていないが、ポンド/円主導で円高が進んだ流れに沿って一時109.44円と日通し安値を付けた。ただ、米国株相場が史上最高値を更新し、米長期金利が上昇したためドルの下値は限られている。トランプ米大統領はツイッターに『FRBが量的緩和と利下げをすれば非常にすばらしい』『ドルは他の通貨に対して非常に強く、インフレはほとんどない』と投稿し、FRBに量的緩和と利下げを再要求したが相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の10月ユーロ圏貿易収支が予想より良好だったことを受けて一時1.1175ドルと日通し高値を付けたものの、13日の高値1.1199ドルがレジスタンスとして働くと失速した。ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1145ドル付近まで下押しした。そのあとは新規材料難から1.11ドル台半ばで値動きが鈍った。

 

NY原油先物市場は続伸:需給関係が良好となるとの思惑から買い優勢

NY原油先物市場は60.03ドル-61.06ドルのレンジ相場となった。今月第1週は石油輸出国機構(OPEC)プラスによる追加減産が決定し、第2週には米中通商協議が『第1段階の合意』に至り、それらを好感した買いが継続した。本日は目立った押しもないまま、13日の高値60ドル半ばを超えると上げ足を速め、一時61ドル台まで上値を伸ばした。また、2020年にかけて需給関係はまずまず良好な状態が続くとの見方が増えており、原油先物は強い動きを見せた。米国株式の上昇も一部で材料視された。

 

NY金先物市場はほぼ横ばい:英国のEU離脱への不透明感が意識

NY金先物市場は1478.40-1484.90ドルのレンジ相場となった。英国・EU離脱後の移行期間を巡る不透明感が意識され、安全資産の金は買いが先行した。為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金先物の押し上げ要因となった。もっとも、本日発表された米指標は総じて経済の堅調さを示し、金の上値を追う動きも強まらなかった。1480ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続落:良好な米経済指標や米国株高を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは続落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.88%で終了した。英国債相場の上昇につれた買いが先行したものの、良好な米経済指標を受けて次第に売りが優勢となった。米国株が連日で史上最高値を更新したことも相場の重し。 

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2019/12/17/07:24:43

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の合意が引き続き好感

NYダウは100.51ドル高の28235.89、ナスダックは79.35ポイント高の8814.23で取引を終了した。前週末に米中が貿易協議の『第1段階』で合意し、新たな制裁関税が見送られたことで買い安心感が広がった。アップルや3Mなど中国関連銘柄の上昇が目立ったほか、ゴールドマン・サックスなど金融株の上昇が目立った。半面、2度の墜落事故を起こした主力旅客機「737MAX」の生産停止観測を背景にボーイングが大幅に下落した。 VIX指数は12.63から12.14へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇がドルの支援材料

ドル/円は、前週に引き続き、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明感の後退や米中貿易協議の第1段階合意を背景に、投資家のリスク選好姿勢が強まり円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利が一時1.89%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、一時109.67円と日通し高値を付けた。12月米NAHB住宅市場指数が76と予想の70を上回り、1999年6月以来20年6カ月ぶりの高水準を付けたことも好感された。 

ユーロ/ドルは、週明けのNY勢がユーロ買いで参入すると一時1.1158ドルと日通し高値を付けた。ユーロ円やユーロポンドの上昇につれた買いも入った。ただ、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出たため、上値は限られている。

 

NY原油先物市場は小幅高:需要増の期待感から買い優勢

NY原油先物市場は59.71ドル-60.34ドルのレンジ相場となった。利食い売り目的とみられる売りが観測されたが、米中が第1段階協議で合意し、世界経済の成長を阻害する要因がひとまず取り除かれた。今後のエネルギー需要増が期待されて底堅く推移した原油先物は、引け値ベースでは9月半ば以来の高値で終えた。米国株高も支援材料となった。

 

NY金先物市場は小反落:リスク回避の動きが後退し上値の重い展開

NY金先物市場は1477.40-1484.50ドルのレンジ相場となった。NY勢の入り際には為替相場でドルが対ユーロで売り戻され、ドル建ての金先物は買い優勢となる場面があった。もっとも、通商協議を巡り米中が『第1段階の合意』に至ったことや、英総選挙を与党・保守党の圧勝で終えて足元では過度な警戒感が後退している。そのため、安全資産とされる金の上値は限定的だった。また、米国株高となったことで上値が重くなった。

 

米国債券市場は反落:米国株高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.87%で終了した。米国株が史上最高値を更新すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。12月米NAHB住宅市場指数が予想を大幅に上回ったことも相場の重石となった。

 

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2019/12/16/03:01:20

米国株式市場は上昇:米中貿易交渉の先行き不透明感から上値重い

NYダウは3.33ドル高の28135.38、ナスダックは17.56ポイント高の8734.88で取引を終了した。米中が貿易交渉『第1段階』の合意に達し、15日発動予定の対中追加関税が見送られたことが好感されて一時150ドル超上昇した。ただ、トランプ米大統領はツイッターに『25%の関税は残るだろう』と投稿した。既存の制裁関税の撤廃に否定的な見解を示したことで、上値は重かった。これから始まる『第2段階』の交渉に対する不透明感もあった。目先の材料の出尽くし感もあり、その後は小幅な値動きで揉み合う展開となった。 VIX指数は13.94から12.63へ低下した。

 

NY外国為替市場:NY時間からはドル買い一服で上値の重い展開

ドル/円は、欧州株相場や日米株価指数先物が上昇したことを受けて、リスク・オンの円売りが先行すると一時109.70円と日通し高値を付けた。ただ、重要なレジスタンスとして意識される2日の高値109.73円の上抜けに失敗すると徐々に上値が重くなった。NY時間に入り、CNBCが『中国は依然として米農産物の購入目標に関して懸念を抱いている』と報じると円買い・ドル売りで反応した。トランプ米大統領がツイッターに『中国との合意に関するWSJの記事、特に関税に関する部分は完全に間違っている』と投稿すると株価の失速とともに円買い・ドル売りが活発化し109.25円付近まで下押しした。ただ、中国商務省が記者会見を開き『米国と貿易協議の第1段階合意に達した』との声明を発表すると、一時109.63円付近まで買い戻された。NYダウも一時150ドル超上昇する場面があった。もっとも、米下院司法委員会がトランプ大統領弾劾訴追案を巡る採決を実施し、権力乱用と議会妨害の弾劾条項を賛成多数で可決したと伝わると米国株が一転下落した。不安定な値動きに日経平均先物やドル円にも売りが出て一時109.21円付近まで値を下げた。米長期金利も一時1.8139%前後まで大幅に低下した。
トランプ米大統領はツイッターに『25%の関税は残るだろう』とも投稿した。既存の制裁関税の撤廃に否定的な見解を示したことで、ドルの上値が重くなった面もある。これから始まる『第2段階』の交渉に対する不透明感もある。

ユーロ/ドルは、アジア時間早朝に一時1.1199ドルと8月13日以来4カ月ぶりの高値を付けたあとは軟調な展開になった。ポンド/ドルの失速につれた売りが出たほか、米中が『第1段階』の通商合意に達したことがユーロ売り・ドル買いを促し一時1.1112ドルと日通し安値を更新した。

 

NY原油先物市場は続伸:需要増加期待膨らみ買い優勢

NY原油先物市場は、米中が第1段階協議で正式に合意し、15日発動予定の対中制裁関税が中止されたことが好感された。中国政府は『第1段階の貿易交渉は大きな進展を遂げた』『米国は中国製品への関税を段階的に削減する』『中国は米国からの輸入を拡大する』などの声明を発表した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比4基増加の667基となった。

 

NY金先物市場は反発:トランプ大統領の弾劾訴追条項可決で買い優勢

NY金先物市場は1465.50-1482.30ドルのレンジ相場となった。米中第1段階協議は正式に合意し、15日発動予定の対中追加関税は見送られたと発表され、売りが入る場面もあったが、米下院司法委員会がトランプ大統領弾劾訴追案を巡る採決を実施し、権力乱用と議会妨害の弾劾条項を賛成多数で可決したと伝わったことも材料視され、逃避資産の金に買いが入った。 また、この日発表された11月の米小売売上高は市場予想を下回ったことも材料視された。

 

米国債券市場は反発:米中貿易交渉の第2段階に対する不透明感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)1.82%で終了した。米中が貿易交渉『第1段階』の合意に達したことで債券売りが先行したものの、これから始まる『第2段階』の交渉に対する不透明感から徐々に買い戻しが優勢となった。

 

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2019/12/13/07:51:52

米国株式市場は上昇:米中協議の進展期待から買い優勢に

NYダウは220.75ドル高の28132.05、ナスダックは63.27ポイント高の8717.32で取引を終了した。トランプ米大統領がツイッターに『中国との大きな合意が非常に近づいている』と投稿したほか、WSJが『米交渉担当者は15日に予定している対中関税第4弾の取りやめと既存の追加関税の引き下げを提案した』と報じると、米中協議の進展期待から買いが広がった。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェース、キャタピラーなどに買いが集まり、上げ幅は一時310ドルを超えた。VIX指数は14.99から13.94へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易協議で原則合意を好感したドル買い

ドル/円は、トランプ米大統領がツイッターに『中国との大きな合意が非常に近づいている』と投稿すると円売り・ドル買いが先行した。WSJが『米交渉担当者は15日に予定している対中関税第4弾の取りやめと既存の追加関税の引き下げを提案した』と報じると、米中協議の進展期待から一段とドル買いが進行した。NY終盤には『米国は中国との貿易協議で原則合意。トランプ米大統領の署名待ち』との一部報道も伝わり、ドル買いを後押しした。NYダウが一時310ドル超上昇し、日経平均先物が320円上げたことも相場の支援材料となり、109.45円と2日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、ラガルド総裁の就任後初の理事会を開き、金融政策の現状維持を決めた。ラガルド総裁が理事会後の記者会見で『景気は安定化の兆しがいくぶん見られ』『リスクは下サイドに傾くが、あまり深刻ではない』との認識を示すと一時1.1154ドルと11月4日以来の高値まで買われる場面があった。市場では『ラガルド総裁のデビュー会合だったが、マーケットは特段大きな反応は示さず、無難に終わった』との声が聞かれた。米大統領のツイートや米中原則合意との報道を受けて、米長期金利が大幅に上昇すると一時1.1103ドルと日通し安値を付ける場面もあったが、株高を背景にユーロ円が上昇するとユーロドルにも買いが入ったため引けにかけて持ち直した。

 

NY原油先物市場は反発:対中制裁関税発動の中止期待から買い優勢

NY原油先物市場は58.75ドル-59.72ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領の『中国との大きな合意に非常に近づいている』との発言や、WSJが『米交渉担当者は15日発動予定の対中制裁関税の中止と3600億ドル相当の中国製品に対し最大50%の関税引き下げを提案』との報道を受けて米中貿易摩擦の激化懸念が後退し、原油は買いが優勢となった。また、石油輸出機構(OPEC)の月報で、2020年の世界原油市場はサウジアラビアの減産でやや供給不足になるとの見方が示されたことも、買いを後押しした。 

 

NY金先物市場は小幅安:米中協議への期待感の高まりから売り優勢

NY金先物市場は1468.20-1491.60ドルのレンジ相場となった。一時1491.60ドルまで買われたが、米国が中国との通商協議で『第1段階』の原則合意に達したと報じられたことや、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は関係筋の情報として、米通商交渉団が15日に発動を予定する対中追加関税の見送りを提案したと報じたことから、金先物は反落した。通常取引終了後の時間外取引で一時1468.20ドルまで売られる場面があった。

 

米国債券市場は大幅反落:米中通商協議で原則合意との報道で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは大幅反落(金利は上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.10%高い(価格は下落)1.89%で終了した。トランプ米大統領のツイートや米中通商協議で原則合意との報道を受けて、米国株が上昇した。そのため、安全資産とされる米国債には売りが出た。10年債利回りは一時1.9202%前後と11月13日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。

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