FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/01/23/07:51:02

米国株式市場はまちまち:利益確定売り広がり上げ幅縮小

NYダウは9.77ドル安の29186.27、ナスダックは12.96ポイント高の9383.77で取引を終了した。中国で感染が拡大している新型肺炎への過度な懸念が後退し買いが先行すると、一時120ドル超上昇した。前日に増収決算を発表したIBMが3%超上昇し、指数を押し上げた面もあった。ただ、2度の墜落事故を起こした小型機「737MAX」の運行再開時期に不透明感が強まったボーイングが続落し相場を押し下げた。また、原油安に加えて、S&P500及びナスダック総合指数が前週末に付けた過去最高値を上回ったことから利益確定の動きが広がり、引けにかけて上げ幅を縮小し、NYダウは下落に転じた。VIX指数は12.85から12.91へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポンド/ドルの上昇につれた円買い

ドル/円は、ポンド/ドルの上昇をきっかけに円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となり、一時109.83円とアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。ただ、同水準の下抜けに失敗するとショートカバーがやや優勢になった。全米リアルター協会(NAR)が発表した12月の米中古住宅販売件数が年率換算で554万件と予想の543万件程度を上回ったことも相場の下支え要因となり、109.94円付近まで下げ渋った。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1098ドルと日通し高値を付けたものの、同時にユーロ/ポンドが下落した影響も受けたため上値は限定的だった。イタリアの左派『五つ星運動』のディマイオ党首が党首を辞任すると表明したこともユーロの重石となり、一時1.1070ドルと日通し安値を付ける場面があった。最大与党の党首辞任はコンテ首相が率いる政権には逆風となる。

 

NY原油先物市場は大幅安:供給過剰懸念で売り優勢

NY原油先物市場は56.54ドル-58.38ドルのレンジ相場となった。国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が今年の前半は日量100万バレルの供給過剰になるとの見解を示したことも手がかりに、原油の供給過剰懸念が強まり、売りが優勢となった。

 

NY金先物市場は小幅安:新型肺炎の過度な警戒感後退で売り優勢

NY金先物市場は1550.00-1559.80ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の『人から人へ』の感染力が弱いとの報道や、中国国家衛生健康委員会が新型肺炎の拡散を抑制する対策を発表したことで過度な警戒感が和らぎ、安全資産の金は売りが優勢となった。 

 

米国債券市場は横ばい:売買が交錯し前日と変わらず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ1.77%で終了した。新型肺炎の感染拡大が警戒されて債券買いが入った半面、この日発表の12月米中古住宅販売件数が予想を上回ったことで売りが出た。

 

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2020/01/22/08:00:35

米国株式市場は下落:新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気

NYダウは152.06ドル安の29196.04、ナスダックは18.14ポイント安の9370.81で取引を終了した。米疫病予防管理センター(CDC)が中国で感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、米国内で初の患者を確認したと発表すると、リスク回避目的の売りが優勢となり一時200ドル超下げた。2度の墜落事故を起こした小型機『737MAX』の運行再開が『今年半ばになる見通し』と発表したボーイングが3%超下落し、1銘柄でNYダウを70ドルほど押し下げた。VIX指数は12.10から12.85へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避強まりで円買い優勢

ドル/円は、ユーロ/円やポンド/円の上昇につれた買いが先行し、一時110.11円付近まで値を上げたものの、その後失速した。米疫病予防管理センター(CDC)が『中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の米国内での初患者をワシントン州シアトルで確認した』と発表すると、リスク回避の動きが強まった。NYダウが一時200ドル超下落し、米長期金利が1.76%台まで低下したことも相場の重石となり、一時109.76円と日通し安値を付けた。
 なお本日、トランプ米大統領の弾劾裁判の実質的な審理が議会上院で開始された。弁護人役のホワイトハウス法律顧問は与党共和党が作成した裁判の運営規則案について『公平だ』と評価したものの、野党民主党は証人招致が確約されていないとして反発した。正式な冒頭陳述は明日始まる予定で、共和党と民主党の対立が激しくなるとみられる。 

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された1月独ZEW景況感指数が26.7と予想の15.0を上回ったため、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行し一時本日高値となる1.1118ドルまで値を上げた。ただ、23日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に思惑的な売りも出やすく、上値は限られた。一目均衡表雲の上限が位置する1.1105ドルより上の水準では戻り売りなども出て、一時1.1081ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:供給ひっ迫感懸念後退で売り優勢

NY原油先物市場は、先週発表された週次の国内石油掘削リグ稼働数が4週間ぶりに増加するなど、供給ひっ迫懸念を受けた買いが後退した。また、中国で多発している新型肺炎への懸念で投資家のリスク回避ムードが強く、原油先物に売りが入った。さらに、リビア主要油田の操業停止による国際石油市場への影響は限定的との見方も、原油の上値を重くした。 

 

NY金先物市場は反落:利益確定売りが優勢に

連休明けの金先物は利益確定の売りが優勢となった。ただ、中国での新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大に対する懸念で投資家のリスク回避姿勢が強く、安全資産の金の下値は堅い展開となった。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の動きが強まり買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.77%で終了した。新型コロナウイルス感染拡大が警戒されて、安全資産とされる米国債に買いが集まった。 

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2020/01/21/07:30:36

キング牧師誕生日の祝日で米国市場は休場

米国株式市場、米国債券市場、NY原油市場、NY金市場は休場

 

NY外国為替市場:米国市場休場で動意の薄い展開

ドル/円は、米国市場がキング牧師誕生日の祝日で休場だったことから市場参加者が激減し商いは低調だった。なお、国際通貨基金(IMF)はこの日世界経済見通しを公表し、2020年の世界経済の成長率予想を従来の3.4%から3.3%へ、21年の成長率予想を3.6%から3.4%へ下方修正した。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1077ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢になった。「米仏首脳は年末まで関税『休戦』で合意」との報道を好感したユーロ買い・ドル売りが入り一時1.1098ドル付近まで持ち直した。 

 

トルコの実質金利のマイナスはネガティブと指摘

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、トルコの実質金利がマイナスとなったことは、中銀の信頼低下や投資家心理の悪化をもたらす可能性があり、銀行の資金調達での信用にもネガティブに働くと指摘した。トルコ中銀は前週、政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き下げ11.25%とした。ムーディーズは、12月のインフレ率が11.84%だったことを踏まえ、利下げで実質金利はマイナスとなったと指摘した。不動産市場の回復は、銀行にとっては問題債権や不良債権への引き当て減少につながるとして信用力の面でポジティブ材料とした。

 

日欧の金融政策は現状維持の見通し

日欧で金融政策の決定会合が行われるものの、とくに政策変更は見込まれておらず、大きな材料には欠ける。株式市場では、10-12月期の企業業績の発表が徐々に本格化する。底入れから持ち直しへの兆候が見えてくるかどうかがポイントで、明るい景況感のもとでは実績が弱めでもネガティブな反応は限定的にとどまろう。

20-21日に日銀金融政策決定会合、23日にECB定例理事会

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2020/01/20/03:01:10

米国株式市場は上昇:リスク回避が和らぎ過熱感あるものの買い優勢

NYダウは50.46ドル高の29348.10、ナスダックは31.81ポイント高の9388.94で取引を終了した。中国の12月鉱工業生産や小売売上高が市場予想を上振れ、アジア・欧州株がほぼ全面高となり買いが先行した。12月住宅着工件数が堅調推移となったことも好感された。中東情勢への懸念が後退したことや、米中が通商交渉『第1段階』合意で署名に至ったことでリスク回避が和らぎ、買いが入りやすかった。10-12月期の主要企業決算が順調なスタートとなったことも買い安心感につながっている。ただ、短期的な過熱感も意識されやすく、指数は下げに転じる場面もあった。VIX指数は12.32から12.10へ低下した

 

NY外国為替市場:米国の3連休を控えてポジション調整の動き

ドル/円は、12月米住宅着工件数が年率換算で160.8万件と予想の137.5万件を上回ると円売り・ドル買いが先行し一時110.21円付近まで値を上げたものの、先行指標の一種である12月建設許可件数が141.6万件と予想の146.8万件を下回ると上値が重くなった。12月米鉱工業生産指数や1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったことも相場の重石となり、一時110.05円と日通し安値を付けた。米国の3連休を控えてポジション調整目的の円買い・ドル売りが入りやすい面もあった。

ユーロ/ドルは、ルメール仏経済・財務相が『米国が制裁を課せば、EUは速やかに報復する』と発言したことを受けて、欧米の通商問題を巡る懸念が高まりユーロ売り・ドル買いが優勢になった。12月米住宅着工件数など一部米指標が予想を上回ったこともユーロ売り・ドル買いを誘い、一時1.1086ドルと日通す安値を付けた。市場では『来週の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に思惑的な売りが広がった』との指摘もあった。

 

NY原油先物市場は小幅に続伸:世界的なリスク選好の動きを好感し買い

米中通商協議『第1段階の正式合意』後の底堅さは継続され、くわえて世界的な株高もリスク資産・原油の買い先行につながった。しかしながら、国際エネルギー機関(IEA)の月例報告『石油輸出国機構(OPEC)プラスの協調減産にもかかわらず、今年の世界全体の産油量は需要を上回るペースで増加する見通し』が原油先物の重石となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比14基増加の673基となった。

 

NY金先物市場は反発:欧米の通商問題対立懸念が高まり買い優勢

NY金先物市場は1549.30-1561.40ドルのレンジ相場となった。ルメール仏経済・財務相は本日『米国が制裁を課せば、EUは速やかに報復する』と発言した。通商問題を巡り欧米の対立が浮き彫りになると、安全資産の金は買い戻しが優勢となった。12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が市場予想や前回値を下回ったことも金先物の下値を支えた。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

米国債券市場は続落:米中景気の改善期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.82%で終了した。米中景気の改善期待で安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株が連日で史上最高値を更新したことも相場の重石となった。

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2020/01/17/07:42:21

米国株式市場は上昇:リスク選好の材料多く買い優勢

NYダウは267.42ドル高の29297.64、ナスダックは98.44ポイント高の9357.13で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となり、買いが先行した。また、米中政府が15日に貿易協議の『第1段階合意』文書に署名したことを好感した買いが続いた。さらに、モルガン・スタンレーの10-12月期決算が予想を大きく上回ったことも投資家心理の改善につながった。VIX指数は12.42から12.32へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル買い先行も上値の重い展開

ドル/円は、この日発表の米経済指標が概ね良好だったことから円売り・ドル買いが先行した。また、米国株が堅調に推移したこともドルの支援材料となり、一時110.18円と日通し高値を付けた。ただ、14日に付けた8カ月ぶりの高値110.21円を上抜けることは出来なかった。なお、12月米小売売上高は前月比0.3%増と市場予想通りの結果となったが、自動車を除く数値は前月比0.7%増と予想の0.5%増を上回った。また、1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は17.0と予想の3.8を大幅に上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数は20.4万件と予想の21.6万件よりも強い内容となった。 

ユーロ/ドルは、12月11日-12日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨でユーロ圏の経済動向について『減速に歯止めがかかりつつある』との認識が示されるとユーロ買いで反応し、一時本日高値となる1.1173ドルまで値を上げた。ただ、1.1200ドルにかけて断続的に観測されている売り注文に上値を抑えられると失速した。1月米フィリー指数など良好な米経済指標もユーロ売り・ドル買いを誘い、一時1.1128ドルと日通し安値を付けた。ユーロポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出た。 

 

NY原油先物市場は反発:過剰供給懸念が後退して買い優勢

NY原油先物市場は57.56ドル-58.87ドルのレンジ相場となった。米中が署名した通商協議『第1段階の合意』において、中国が米国から原油輸入を大幅に増加させなければ、エネルギー関連の合意の達成はできないもよう。過剰供給が懸念されていた米産原油を中国が吸収するとの見方が広まり、原油先物は買い戻しが優勢となった。また、原油在庫がただちに増加する可能性は低いとの見方も原油先物に対する支援材料となった。

 

NY金先物市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢

NY金先物市場は1548.00∸1558.20ドルのレンジ相場となった。概ね良好な米経済指標を受け、安全資産とされる金は売りが先行した。好調な企業決算に後押しされた米国株相場の堅調さも金先物の重石となった。

 

米国債券市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.02%高い(価格は下落)1.80%で終了した。良好な米経済指標や株価の上昇を受けて、安全資産とされる米国債には売りが優勢となった。 

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