FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/02/07/07:50:24

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感後退で買い優勢

NYダウは88.92ドル高の29379.77、ナスダックは63.47ポイント高の9572.15で取引を終了した。中国政府が14日より米国からの輸入品750億ドル相当に対する関税を半減させることを発表したものの、利益確定の動きから、寄り付き後は揉み合う展開となった。その後は、コロナウィルスを巡る懸念が一服したこともあり、堅調推移となった。米国主要3指数は史上最高値を更新した。VIX指数は15.15から14.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:110.00円の上値の重さを意識

ドル/円は、新型肺炎の治療薬開発で前進しているとの観測や中国が対米追加関税の一部を引き下げると発表したことなどを理由に世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となり、一時110.00円と1月22日以来の高値を付けた。ただ、110.00円に観測されている国内大手輸出企業の売り注文をこなせず、110円を超えることは出来なかった。同水準より上には断続的に売りオーダーも観測されている。 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の12月独製造業新規受注が予想を大幅に下回ったことから、ユーロ圏の景気懸念が広がりユーロ売りが進んだ。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て一時1.0965ドルと昨年10月9日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は小幅高:減産協調出来るか懸念残り上値の重い展開

NY原油先物市場は50.24ドル-52.20ドルのレンジ相場となった。原油先物価格は昨日の引け値近辺で方向感なく上下した。OPEC+でロシアが減産幅拡大に対して賛成をしていないことで、堅調だった株式市場の動きも原油先物には大きく寄与することはできなかった。ただし一部ではロシアも最終的には減産に合意するのではないかという声も出ている。

 

NY金先物市場は続伸:ウイルス感染者の増加観測から買い優勢

NY金先物市場は1556.00-1571.90ドルのレンジ相場となった。米国株式の続伸が多少意識されたが、ウイルス感染者は来週にかけて一段と増加する可能性があることから、金先物は底堅い動きを見せた。米国株高は特に嫌気されなかった昨日に続いてポジション調整の買い戻しが優勢となった。

 

米国債券市場は小反発:米雇用統計発表を控えてポジション調整買い

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.64%で終了した。米国株の上昇を受けて債券売りが先行したものの、7日の1月米雇用統計の発表を前にポジション調整目的の買いが入り持ち直した。 

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2020/02/06/07:52:33

米国株式市場は上昇:新型コロナウイルスの治療薬開発で前進を好感

NYダウは483.22ドル高の29290.85、ナスダックは40.71ポイント高の9508.68で取引を終了した。新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報を好感した買いが入ったほか、良好な米経済指標を手掛かりに買いが進み一時500ドル超上げた。中国売上高が大きい3Mやキャタピラーの上昇が目立ったほか、原油高を背景にシェブロンなどが買われた。ナスダックとS&P500は史上最高値を更新した。VIX指数は16.05から15.15へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きからドル買い優勢

ドル/円は、英スカイニュースが『英研究チームによる新型コロナウイルスのワクチン開発に大きな進展があった』と報じたほか、ロイター通信が『中国浙江大学の研究チームは新型コロナウイルスを抑える可能性のある薬を発見した』と報じると、NYダウが一時500ドル超上昇した。日経平均先物も340円上昇し、投資家のリスク志向が改善した。1月ADP全米雇用報告や1月米ISM非製造業指数が予想を上回ったこともドルの支援材料となり、一時109.85円と日通し高値を付けた。なお、1月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数は前月比29万1000人増と予想の15万6000人程度増を大幅に上回ったほか、1月米ISM非製造業指数は55.5と予想の55.0を上回った。
 トランプ米大統領の罷免を争った議会上院の弾劾裁判はこの日、『権力乱用』と『議会妨害』のそれぞれの弾劾条項について無罪評決を下したものの、無罪は確実な情勢だっただけに相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、ADP全米雇用リポートや米ISM非製造業指数が予想を上回ったことが分かるとユーロ売り・ドル買いが優勢となった。米10年債利回りが一時1.6595%前後まで上昇したことも相場の重しとなり、1.0994ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:主要国の株高を好感した買い優勢

NY原油先物市場は49.47ドル-51.88ドルのレンジ相場となった。ここ連日に渡り新型コロナウイルスの影響による経済停滞予想から、エネルギー需要の先行き不安で原油先物価格は昨年1月以来の水準まで下がっていた。しかし、本日は株式市場も続伸したことなどで、原油先物もようやく6日ぶりに反発した。ただし、ロシアが減産幅拡大を支持していないとの報道が流れたことで、引けにかけて上昇幅を徐々に削った。
なお、EIAの在庫統計では、原油在庫は積み増し増となったが、その一方でガソリン在庫は取り崩し増となりまちまちな結果となった。 

 

NY金先物市場は反発:ポジション調整の買い戻し

NY金先物市場は1551.10-1566.20のレンジ相場となった。新型肺炎のワクチン開発に大きな進展との報道や、米経済指標が好結果だったことで、株式市場が上昇しリスク選好に市場は傾いた。安全資産とされる金先物価格は一時弱含んだものの、昨日の大幅下落を含め3日続落していたこともあり利食いの買いも入り、4日ぶりに小幅に反発して引けた。

 

米国債券市場は下落:株高と好調な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)1.65%で終了した。米国株の続伸と良好な米経済指標が安全資産とされる米国債の売りを誘った。

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2020/02/05/07:37:26

米国株式市場は上昇:中国の景気対策を好感した買い優勢

NYダウは407.82ドル高の28807.63ドル、ナスダックは194.57ポイント高の9467.97で取引を終了した。中国の景気対策を受けて新型肺炎をめぐる市場の懸念が和らぎ、買いが膨らんだ。アップルにとって最も重要なサプライヤーである鴻海が『中国本土の全ての施設で予定通り業務再開できると依然見込んでいる』と表明すると、同社株は3%超上昇した。半面、原油先物価格の下落を背景にエクソンモービルは1%超売られた。VIX指数は17.97から16.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:中国の景気対策を受けリスク選好のドル買い

ドル/円は、新型肺炎の感染拡大への懸念はくすぶるものの、中国の景気対策を受けて世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時109.54円と日通し高値を付けた。

ユーロ/ドルは、米長期金利が一時1.61%台まで上昇したことなどをながめユーロ売り・ドル買いが進行した。前日の安値1.1036ドルを下抜けて一時1.1033ドルまで値を下げた。ここ最近一本調子で上昇していたユーロ/ポンドが下落したこともユーロ/ドルの重しとなった。ユーロ/ポンドは一時0.8465ポンドまで値を下げた。 

 

NY原油先物市場は5日続落:株高でも軟調な地合いが継続

NY原油先物市場は49.52ドル-51.55ドルのレンジ相場となった。株式市場が世界的に大幅に回復したこともあり、昨日大きく下落した原油先物は51ドル半ばを超えて上昇した。OPECプラスが協調減産幅を拡大するとの報道なども、原油先物の買いを促した。しかし、この数日続いている軟調な地合いを変えることができず失速し、引け値では50ドルを割り込み5営業日連続で下落した。なお50ドルを割り込んで引けたのは昨年1月8日以来となる。 

 

NY金先物市場は大幅下落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1552.80-1584.50ドルのレンジ相場となった。急反発した中国株式市場だけではなく、欧米株が軒並み上昇していることを背景に市場はリスク選好となり、安全資産とされる金先物価格は3日続けて弱含んだ。NYダウが500ドルを超えて上がるなど、米国株の買いの勢いが増したことや米長期金利の上昇を嫌気したことで金先物は下げ幅を広げた。 

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きが強まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)1.60%で終了した。中国の景気対策を受けて新型肺炎を巡る市場の懸念が和らぎ、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株の大幅続伸も相場の重石となった。

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2020/02/04/07:35:49

米国株式市場は上昇:好調な米経済指標で自立反発の買いが優勢

NYダウは143.78ドル高の28399.81、ナスダックは122.47ポイント高の9273.40で取引を終了した。新型肺炎の拡大を懸念した売り圧力がひとまず和らぎ反発して始まったあとは、前週末に大幅下落した反動で自律反発狙いの買いも入り一時370ドル超上げた。1月ISM製造業景況指数が節目となる50以上に回復したことが好感されたほか、中国人民銀行が市場に1730億ドルを供給したことでコロナウィルスによる経済鈍化懸念が和らぎ、終日堅調推移となった。VIX指数は18.84から17.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:好調な米経済指標と米国株高を受けドルは底堅く推移

ドル/円は、対ポンドなどでドル買いが進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。1月米ISM製造業景気指数が50.9と予想の48.5を上回ったことが分かると、一時108.80円と日通し高値を付けた。NYダウが一時370ドル超上昇したほか、日経平均先物が持ち直したことなども相場の支援材料となった。

 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが出たほか、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1036ドルと日通し安値を付けた。1月米ISM製造業景気指数が市場予想を上回り、節目の50を半年ぶりに回復したことも相場の重石となった。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:需要の減速懸念強く売り優勢

NY原油先物市場は49.91ドル-51.97ドルのレンジ相場となった。米国株式市場や主な欧州株式市場は反発しているにもかかわらずリスクオンにはならず、原油価格は先週からの弱い地合いが続き、一時50ドルの節目を割り込み昨年1月以来となる水準まで大幅に下落した。市場では中国経済の停滞により原油の需要が減速するとの声が多かった。需給改善につながる材料は少ないため、原油先物の上値は重いままだった。

 

NY金先物市場は続落:米国株反発で利益確定売り優勢

NY金先物市場は1573.20-1598.50ドルのレンジ相場となった。新型肺炎の拡大懸念は引き続きあるものの、米国株式市場が反発しドルが堅調に推移していることでリスク回避の地合いが弱まり、金先物価格は続落した。一時1,600ドルに迫ったが、利益確定を狙った売りが増えた。

 

米国債券市場は反落:好調な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.53%で終了した。1月米ISM製造業景気指数が予想を上回ったことで債券売りが先行した。米国株が反発したことも安全資産とされる米国債の重石となった。

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2020/02/03/03:01:53

米国株式市場は下落:新型コロナウイルス感染拡大を嫌気した売り

NYダウは603.41ドル安の28256.03、ナスダックは148.00ポイント安の9150.94で取引を終了した。中国で多数の死者を出している新型コロナウイルスの感染が世界規模で広がる中、投資家の不安心理が再燃しリスク回避の動きが加速した。NYダウは一時680ドル超下落した。米政府が中国全土への渡航を最高警戒レベルに引き上げたことを受けて、米航空3社は中国行きの直行便を運休する。市場では『感染拡大による世界経済への悪影響に現実味が増してきた』との声が聞かれた。VIX指数は、15.49から18.84へ上昇した。週間では、ダウ平均が2.53%安、S&P500が2.12%安、ナスダック総合が1.76%安とそろって2週続落。1月月間では、ダウ平均が0.99%安、S&P500が0.16%安と5カ月ぶりに反落。一方、ナスダック総合は1.99%高と5カ月続伸となった。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買いでドルは失速

ドル/円は、中国で発生した新型コロナウイルスの感染が英国やイタリア、ロシア、スウェーデンなどでも確認されたほか、アメリカン航空など米航空3社は中国行きの直行便を運休すると伝わった。中国全土をはじめ世界規模で感染が拡大し、米国経済の成長鈍化を招くとの懸念からリスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢になった。1月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が42.9と予想の48.8を下回ったことも相場の重石となり、一時108.31円と8日以来の安値を付けた。市場では『月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローが観測された』との声も聞かれた。なお、ダウ平均は一時680ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は480円下げた。また、米10年債利回りは一時1.5017%前後と昨年9月5日以来の水準まで低下する場面があった。

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル売りが出て一時1.1096ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は続落:新型肺炎の感染拡大で需要鈍感懸念で売り

NY原油先物市場は、中国を発生源とした新型肺炎への懸念は、昨日の世界保健機関(WHO)による『緊急事態』を宣言しての対応でも収束しきれず。経済活動の停滞によるエネルギー需要鈍化の観測が原油相場を圧迫した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比1基減少の675基となった。

 

NY金先物市場は伸び悩む:米国株の大幅下落で時間外で買い戻し

NY金先物市場は1575.00-1595.50ドルのレンジ相場となった。中国で発生した新型肺炎の拡大懸念によるリスク回避で安全資産としての買いが先行し、一時1593.8ドルまで上昇した。しかし、27日に頭打ちとなった1594.7ドルを目前に買いの流れは失速した。週末の調整フローが上値を抑えた。ただ、週間では先週末の4月限引値1578.2ドルより上昇して引けている。また、米国株式の大幅下落を意識して通常取引終了後の時間外取引で再上昇した。

 

米国債券市場は上昇:新型肺炎の感染拡大と米国株の大幅下落で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は高い)1.51%で終了した。中国で発生した新型肺炎の感染拡大による世界経済への悪影響を懸念し、安全資産とされる米国債に買いが集まった。米国株の大幅下落も債券相場の上昇を後押しし、利回りは一時1.5017%前後と昨年9月5日以来の低水準を付けた。 

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