FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/04/05/07:34:56

米国株式市場はまちまち:米中協議の進展期待から買い優勢

NYダウは166.50ドル高の26384.63、ナスダックは3.77ポイント安の7891.78で取引が終了した。『トランプ米大統領と劉鶴・中国副首相の会談が予定されており、協議が順調に進めば今日にも米中首脳会談の日程が発表される』と伝わった。米中が貿易交渉で最終合意に近づいているとの期待が高まり、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がった。半面、米中通商協議の最終的な合意は来週以降になるとの見方もあり、相場は伸び悩む場面もあった。また、ナスダックは小幅下落となった。 VIX指数は13.74から13.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてドル買い優勢

ドル/円は、前週分の米新規失業保険申請件数が20.2万件と予想の21.6万件より強い内容だったことが分かると円売り・ドル買いが先行した。対ポンド中心にドル高が進んだ影響も受けた。トランプ米大統領はこの日、米中協議のために訪米した劉鶴・中国副首相との会談で記者団に対し、『今後4週間以内に米中貿易合意の可能性』『貿易交渉は急速なペースで進展している』『非常に重要な何かが間もなく起きる公算』などと発言した。米中が貿易交渉で最終合意に近づいているとの期待が高まりドル買いを誘った。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された2月独製造業新規受注が予想に反して減少したことが意識されて、NY市場でもユーロ売りが継続した。『イタリア政府は今月にも2019年経済成長率見通しを引き下げる可能性』との報道もユーロ売りを促し、一時1.1206ドルと日通し安値を付けた。ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出た。ただ、前日の安値1.1201ドルが目先サポートとして意識されるとやや下げ渋っている。 

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫増とドル高などを嫌気

NY原油先物市場は61.99-62.84ドルのレンジ相場となった。昨日に発表された米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で、原油在庫が市場予想より大幅な積み増しとなったことが引き続き原油の上値を圧迫した。また、為替市場でユーロが対ドルで弱含み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも、原油売りを後押しした。ただ、石油輸出国機構(OPEC)による減産体制は維持されており、市場関係者の間では1バレル=60ドルが当面の下値目途になるとの見方が増えているようだ。

 

NY金先物市場は小幅続落:米中通商協議における合意期待で売り

NY金先物市場は1284.90-1298.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でのドル高・ユーロ安の動きを眺めながら一時売りが強まったが、ドル高が限定的にとどまったことや、米中通商協議の行方や米雇用統計の結果を見極めたいこともあって買い戻しが入り、下げ幅をほぼ取り戻した。 

 

米国債券市場は小反発:全般様子見ムード強く動意薄い

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.51%で終了した。米中通商協議の進展や翌日の3月雇用統計の結果を見極めたいとして動意の薄い展開となった。

 

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2019/04/04/07:37:22

米国株式市場は上昇:米中通商協議への期待買い

NYダウは39.00ドル高の26218.13、ナスダックは46.86ポイント高の7895.55で取引を終了した。ワシントンで今日から開催される米中の閣僚級貿易協議について『最終合意が近い』との一部報道を手掛かりに買いが優勢となった。米長期金利が上昇し、利ざや拡大の期待からゴールドマン・サックス(1.70%高)の上昇が目立った。ホーム・デポ(2.21%高)やインテル(2.06%高)も堅調だった。一方で、3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れ、上値の重い展開となった。VIX指数は13.36から13.74へ上昇した。

 

NY外国為替市場:方向性を欠いた展開に終始

ドル/円は、3月ADP全米雇用報告や3月米ISM非製造業指数が予想より弱い内容だったことが分かると徐々に弱含み一時111.32円付近まで値を下げた。ただ、米中貿易協議の進展が期待され、米国株が底堅く推移するとドル円にも買い戻しが入ったため下値は限定的だった。なお、NY時間の高値は111.54円前後で値幅は21銭程度と小さかった。市場では『200日移動平均が位置する111.48円睨みの展開が続いている』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された3月ユーロ圏サービス部門PMI改定値や2月ユーロ圏小売売上高が予想より強い内容となったことを手掛かりに、一時1.1255ドルと日通し高値を付けた。米長期金利の上昇に伴う売りが出て1.1225ドル付近まで下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。

 

NY原油先物市場は小反落:原油在庫増で利益確定売り優勢

NY原油先物市場は62.05-62.99ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で、原油在庫が723.8万バレルの積み増しと市場予想を大幅に上回り、原油相場は売りで反応するも、原油の供給減少懸念は根強く、下値は限られた。ガソリンとディスティレート(留出油)在庫が予想以上に減少したのも下支えとなった。米国株式は底堅い動きを見せており、石油輸出国機構(OPEC)による減産体制は維持されているものの、この日の取引では利益確定を狙った売りがやや優勢となった。

 

NY金先物市場はほぼ横ばい:リスク回避ムード後退が上値を圧迫

NY金先物市場は1292.70-1299.00ドルのレンジ相場となった。米国株が底堅い動きで、米長期金利が上昇するなど、投資家のリスク回避ムードが弱まっていることや、米中通商協議への楽観ムードが金先物の上値を圧迫したが、世界的先行き景気減速懸念やFRBのハト派姿勢の高まりを背景とした中長期的な強気見方は変わらず、下値は堅い。 市場では、1300ドル近辺には戻り売りの興味が依然として残されているとの声もある。

 

米国債券市場は反落:米通商協議交渉合意期待で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)2.52%で終了した。米中通商協議交渉が合意に近づいているとの期待が高まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/04/03/07:32:16

米国株式市場はまちまち:高値の反動による利益確定売りが優勢

NYダウは79.29ドル安の26179.13、ナスダックは19.78ポイント高の7848.69で取引を終了した。前日までの3日間で600ドル超上昇し、およそ半年ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。通期の業績見通しを下方修正したウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが12%を超える急落となり、1銘柄でダウ平均を48ドル押し下げた。ホーム・デポやジョンソン・エンド・ジョンソンなども軟調だった。 米2月耐久財受注で設備投資の先行き指標となる非国防資本財受注が直近4ヵ月間で3度目のマイナス成長となり、金融緩和が意識されてS&P500やナスダック総合指数は小幅上昇となった。VIX指数は13.40から13.36へ低下した。

 

NY外国為替市場:新規材料難から様子見ムード強い展開

ドル/円は、新規材料難から様子見ムードが広がり、111円台前半でのもみ合いが続いた。現物のNYダウが130ドル超下落したタイミングで、一時111.25円と日通し安値を付けたものの下押しは限定的だった。なお、東京時間に付けた高値111.46円で値幅は21銭程度だった。 

ユーロ/ドルは、一時1.1184ドルと3月7日以来の安値を付けたものの、同日の安値(年初来安値)1.1177ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。ポンド/ドルが持ち直したタイミングで1.1216ドルと日通し高値を付けている。

NY原油先物市場は続伸:供給不足懸念から買い優勢

NY原油先物市場は、石油輸出国機構(OPEC)による減産、米国の石油生産量減少、停電の影響でベネズエラの石油輸出港が操業停止しているとの報道で供給ひっ迫懸念が強まった。また、米国の追加制裁でイランの石油供給にも影響が出る。一方で、米中の製造業が予想を上回り需要減の懸念は後退した。

 

NY金先物市場は小反発:NYダウ下落で買い戻し

NY金先物市場は、手がかりが乏しいなか、小動きに始終した。為替相場でユーロ安・ドル高が進んだことを背景に、ドル建ての金はやや売りが先行したが、NYダウが反落したことも材料視され、買い戻しが入った。

 

米国債券市場は反発:急落した反動の買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.47%で終了した。前日に急落した反動で買い戻しが入ったほか、欧州債券相場が上昇した流れを引き継ぎ、米国債にも買いが入った。なお、米2月耐久財受注額は予想を上回った一方、輸送用機器を除く数値は予想を下回ったため相場の反応は限定的だった。

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2019/04/02/07:38:38

米国株式市場は上昇:世界経済の景気後退懸念和らぎリスク選好

NYダウは329.74ドル高の26258.42、ナスダックは99.59ポイント高の7828.91で取引を終了した。3月Caixin中国製造業PMIが景気判断の分岐点とされる50を上回り、中国の景気減速懸念が後退した。アジア株や欧州株が上昇した流れを引き継いで、米国株にも買いが波及した。3月米ISM製造業景気指数が予想より強い内容となったことや、米中貿易交渉の進展に楽観的な見方も広がったことも投資家心理を上向かせた。取引終了間際に一時350ドル超上げる場面があった。VIX指数は13.71から13.40へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、2月米小売売上高が予想に反して減少したことが分かると円買い・ドル売りが先行した。自動車を除く数値も予想を下回ったため、一時110.82円付近まで下押しした。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し安値110.80円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。3月米ISM製造業景気指数や2月米建設支出が予想より強い内容となったことも円売り・ドル買いを促し、一時111.44円と日通し高値を付けた。米国株相場や米長期金利が上昇したことも相場の支援材料となった。

ユーロ/ドルは、 予想を下回る米小売売上高をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行すると1.1248ドル付近まで値を上げたものの、その後発表された米ISM製造業景気指数が良好な内容だったことが分かると一転下落した。米長期金利が2.5063%前後まで上昇したこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1204ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は 大幅続伸:世界経済減速懸念の後退で買い優勢

NY原油先物市場は60.13-61.80ドルのレンジ相場となった。3月Caixin中国製造業PMIが昨年11月以来に景気判断の分岐点とされる50を上回り、中国経済の減速懸念が後退し、エネルギー需要の鈍化懸念が緩んだことが背景となった。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国の3月産油量が減少したとの報道も原油高を後押しし、5カ月ぶりの高値水準となる61ドル台で取引を終えた。

 

NY金先物市場は反落:リスク選好の動きから売り優勢

NY金先物市場は1291.00-1301.70ドルのレンジ相場となった。中国景気減速懸念が後退したことを背景にアジア・欧米株式市場がおおむね堅調な動きになるなど、リスクオフムードが後退し、安全資産となれる金は売りに押された。また、3月米ISM製造業指数の強い結果を受けてドル高が進んだことも、金の売りを後押しした。1300ドルを下回っており、1300ドル近辺には戻り売りの興味が残っている。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きから売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.50%で終了した。米3月ISM製造業景気指数が予想より強い内容となったうえ、米国株式の大幅上昇で安全資産とされる米国債に売りが膨らんだ。

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2019/04/01/03:01:15

米国株式市場は上昇:米中傍貿易協議の進展を好感した買い

NYダウは211.22ドル高の25928.68、ナスダックは60.16ポイント高の7729.32で取引を終了した。米中両国は28-29日、北京で閣僚級貿易協議を開催。米ホワイトハウスは声明で『今後の重要な段取りなどについて率直かつ建設的な議論を行い進展が見られた』と発表した。一方、中国国営の新華社通信も『新たな進展があった』と報じた。米中貿易協議の進展が好感される中、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、指数は一時230ドル超上げた。なお、両政府は4月3日からワシントンで交渉を再開する予定で、進展への期待が高まっている。 VIX指数は14.43から13.71へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心相場で方向感を欠いたレンジ相場

ドル/円は、米中貿易協議の進展が好感されて、米国株相場が続伸すると円売り・ドル買いがじわりと強まった。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時110.95円と日通し高値を付けた。もっとも、NY市場に限れば安値は110.64円付近で値幅は31銭程度と小さかった。市場では『四半期末を控えた実需筋の売買が中心で、狭いレンジ取引となった』との指摘があった。
1月米個人消費支出(PCE)や2月米個人所得、1月米PCEコアデフレーターは予想より弱い結果となったほか、3月米シカゴ購買部協会景気指数は予想を下回った。半面、2月米新築住宅販売件数や3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値は予想より強い内容となった。強弱入り混じる内容だったこともあって、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1210ドルと8日以来の安値を付けたあとは、週末を控えたポジション調整目的の買いが入り1.1247ドルと日通し高値を付けた。ただ、英重要イベントに伴うポンド絡みの取引が中心となったため、ユーロドル自体は大きな方向感が出なかった。

 

NY原油先物市場は反発:原油の供給過剰感が軽減した買い優勢

NY原油先物市場は、米国による経済制裁を受けたイランやベネズエラからの供給減少や、米国産原油の生産減少で需給の圧迫感が軽減した。ロシアが協調減産の延長を従来想定されていた年末ではなく、9月までの延長にとどめることが懸念されていたが、これを同国高官が否定したことも支援要因となった。 一時60.73ドルと年初来高値を更新し、昨年11月12日以来の高値水準で推移した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比8基減少の816基となった。

 

NY金先物市場は反発:英国の合意なき離脱懸念広がり買い優勢

NY金先物市場は1291.30-1304.60ドルのレンジ相場となった。米インフレ率の鈍化を意識した買いが入った。また、メイ英首相による欧州連合(EU)離脱合意案が3度目の採決でも否決されたほか、EU高官からは、合意なき離脱への言及が相次いだ。警戒感から安全資産とされる金の買い戻し優勢で週末の取引が進行した。 ただ、英国の政治不安を嫌気してユーロ安・ドル高の相場展開に上げ幅は縮小し、節目となる1300ドルを下回って終了した。

 

米国債券市場は続落:米国株高を背景に売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.40%で終了した。米国株相場の上昇で投資家心理が改善し、安全資産とされる米国債に売りが出た。なお、クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長は『将来のどこかの時点で利上げ必要になるとみている』と述べた一方、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は『FRBは直ちに0.50%の利下げをするべき』との考えを示した。 

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