FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/04/26/07:36:23

米国株式市場はまちまち:3M(スリーエム)の決算を嫌気

NYダウは134.97ドル安の26462.08、ナスダックは16.67ポイント高の8118.68で取引を終了した。工業・事務製品大手3Mが発表した1-3月期決算は売上高が予想を大きく下回り、2019年通期見通しが下方修正された。同社の株価が13%超の急落となり、1銘柄でダウ平均を169ドル程度押し下げた。半面、前日夕に発表した決算が予想を上回ったマイクロソフトが3%超の大幅高となり、指数を下支えした。VIX指数は13.14から13.25へ上昇した。

 

NY外国為替市場:日本の大型連休を控えポジション調整野動きも

ドル/円は、米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことを理由に円買い・ドル売りが先行した。NYダウが280ドル超下落したことも相場の重しとなり、前日の安値111.68円や23日の安値111.65円を下抜けて一時111.38円まで値を下げた。市場では『日本の大型連休中の急激な変動を警戒して、ポジションを減らす動きが出た』との指摘があった。ただ、米長期金利が上昇し、NYダウが下げ幅を縮小すると買い戻しが優勢になった。200日移動平均線(111.51円)を下回った水準では押し目買いなども入りやすく111.68円付近まで下げ渋る場面があった。

ユーロ/ドルは、欧州景気の減速が懸念されるなか、一時1.1118ドルと2017年5月30日以来約1年11カ月ぶりの安値を付けた。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が23万件と予想の20万件より弱い内容だったことが分かるとショートカバーが優勢となり、1.1155ドル付近まで下げ幅を縮めた。ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。取引終了にかけて再び上値が重くなった。 

 

NY原油先物市場は続落:ドル高・ユーロ安を嫌気した売り

NY原油先物市場は64.90-66.28ドルのレンジ相場となった。前日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫が予想を大きく上回る積み増しとなったことが引き続き材料視され、利益確定売りが継続した。また、この日も為替相場でドルが対ユーロで上昇基調を維持し、ドル建ての原油に割高感が生じたことが売りを後押しした。また、原油在庫が大幅に減少する可能性は低いとの見方は残されており、原油先物の上値は重くなった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドル高・ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は1275.20-1284.80ドルのレンジ相場となった。NYダウが下げ幅を拡大し、為替相場で一時ユーロが対ドルで買い戻しが入ると、1284.8ドルまで上昇する場面もあったが、ドル高地合いは変わらず、6月限は上げ幅をほぼ吐き出して取引を終えた。米長期金利が下げ渋ったことも上値を抑えた。

 

米国債券市場は小反落:米経済指標結果に振れる展開

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.53%で終了した。米3月耐久財受注額が予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となっため下値も限られた。

 

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2019/04/25/07:40:26

米国株式市場は下落:一部大手企業の決算結果を嫌気した売り優勢

NYダウは59.34ドル安の26597.05、ナスダックは18.81ポイント安の8102.01で取引を終了した。キャタピラーやAT&Tなど、この日発表された一部大手企業の決算が概ねさえない内容となり、売りが優勢となった。欧州時間に発表された独景況感指数が予想を下回り、ユーロ圏の景気減速懸念が再燃したことも嫌気された。米長期金利の低下を受けて、ゴールドマン・サックスなど金融株も軟調だった。 しかし、1-3月期決算発表を終えた企業の約8割で収益が市場予想を上振れたとの報道もあり、決算への期待感から下値は限られた。VIX指数は12.28から13.14へ上昇した。

 

NY外国為替市場:消去法から総じてドル買い優勢

ドル/円は、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが先行したあとは、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが優勢となり一時111.68円と日通し安値を付けた。
 ただ、前日の安値111.65円が目先サポートとして意識されると一転買い戻しが優勢になった。対欧州・オセアニア通貨中心にドル高が進んだ影響も受けた。17日に付けた年初来高値112.17円を上抜けると目先のストップロスを巻き込んで一時112.40円と昨年12月20日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された4月独Ifo企業景況感指数が予想を下回ったことで全般ユーロ売りが先行した。独10年債利回りが12日以来のマイナスとなったことも相場の重しとなり、一時1.1141ドルと2017年6月22日以来約1年10カ月ぶりの安値を付けた。これまでサポートとして意識されていた年初来安値(3月7日の安値)1.1177ドルを下抜けたことでテクニカル的な売りが出やすい面もあった。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在校の大幅増加を嫌気した売り

NY原油先物市場は65.66-66.43ドルのレンジ相場だった。需給ひっ迫の思惑は消えていないものの、米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で原油在庫が予想以上の積み増しとなり、利益確定売りが優勢となった。ガソリンの在庫が予想以上に減少したことで下げ渋る場面もあったが、為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも上値を圧迫した。

 

NY金先物市場は小反発:米長期金利の低下を好感した買い

NY金先物市場は1270.50-1280.70ドルのレンジ相場だった。前日に中心限月として約4カ月ぶりの安値をつけた反動で、買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下や株式市場の伸び悩みも金の買いを後押しした。ただ、為替市場でドルが対ユーロなどで買われ、金先物の上値を圧迫した。 

 

米国債券市場は続伸:ユーロ圏の景気減速懸念で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.52%で終了した。欧州時間に発表された独景況感指数が市場予想を下回り、ユーロ圏の景気減速懸念が再燃した。相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。

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2019/04/24/07:36:49

米国株式市場は上昇:良好な米企業決算内容を好感

NYダウは145.34ドル高の26656.39、ナスダック105.56ポイント高の8120.82で取引を終了した。コカ・コーラやツイッター、ロッキード・マーチンなどこの日発表の企業決算が良好な内容となったため、投資家心理が上向き買いが優勢となった。原油先物相場の上昇も相場の支援材料となった。 S&P500種株価指数とともに過去最高値を更新した。 VIX指数は12.42から12.28へ低下した。

 

NY外国為替市場:消去法でドル買い優勢

ドル/円は、全般ドル買いが進んだ流れに沿って一時112.03円と日通し高値を付けたものの、17日に付けた年初来高値112.17円がレジスタンスとして意識されると失速した。ポンド円などクロス円が下落した影響も受けて、一時111.75円付近まで下押しする場面があった。なお、3月米新築住宅販売件数は69万2000件と予想の65万件を上回った一方、4月米リッチモンド連銀製造業景気指数は3と予想の10を下回った。 

ユーロ/ドルは、ポンドやスイスフランなど欧州通貨に対してドル高が進んだ流れに沿って、一時1.1192ドルと2日以来の安値を付けた。市場関係者からは『ドルを支えるファンダメンタルズ要因はさほど見当たらないが、他の主要国の経済動向を巡る懸念がドルの支援材料となっている』との声が聞かれた。なお、4月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値はマイナス7.9と予想のマイナス7.0を下回った。 

 

NY原油先物市場は上昇:需給ひっ迫に対する警戒感から買い優勢

NY原油先物市場は、65.58-66.60ドルのレンジ相場だった。引き続き前日に米政府が発表したイラン産原油禁輸の適用除外措置を5月2日以降は延長しないとの声明が材料視され、原油は買いが継続した。米国の対イラン制裁の強化を受けて、原油の供給逼迫懸念が高まっている。世界銀行は今年の原油価格が平均で1バレル=66ドルになるとの見通しを発表した。

 

NY金先物市場は小幅安:ドル高・米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は1267.90-1278.50ドルのレンジ相場だった。中心限月として約4カ月ぶりの安値をつけた。為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に割高感が生じたこと、米国株の堅調な動きを受けて投資家のリスクオフムードが後退したことが、金に売り圧力を強めた。 

 

米国債券市場は反発:米2年債入札結果を好感した買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.56%で終了した。米2年債入札が『無難』だったほか、明日以降の5年債や7年債の入札でも底堅い需要があるとの見方が広がり買いが進んだ。

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2019/04/23/07:30:44

米国株式市場はまちまち:米主要企業決算控え全般様子見ムード

NYダウは48.49ドル安の2651.05、ナスダックは17.21ポイント高の8015.27で取引を終了した。約半年ぶりの高値圏にあるため、利益確定の売りが出やすかった。もっとも、明日以降に発表される米主要企業の決算を見極めたいとの思惑から、相場は大きな方向感が出なかった。米国が一部の国・地域に対してイラン産原油禁輸の適用除外措置を終了することが報じられ、原油高からS&P500及びナスダック総合指数は小幅上昇に転じたものの、NYダウは、航空機メーカーのボーイング(BA)の工場での杜撰な生産体制が報じられ、軟調推移となった。個別ではナイキやトラベラーズ、ボーイングなどの下げが目立った半面、ユナイテッドヘルスやエクソンモービルなどが買われた。VIX指数は12.09から12.42へ上昇した。

 

NY外国為替市場:取引参加者少なくこう着相場

ドル/円は、欧州各国がイースターマンデーの祝日で取引参加者が激減した。NY市場では111.90-96円で値動きがこう着した。今日1日の値幅も14銭程度と非常に小さかった。市場では「今週予定されている日米財務相会談や日米首脳会談の行方を見極めたいとのムードが広がっている。通貨安誘導を封じる『為替条項』が日米間の貿易協定に盛り込まれるかどうかが焦点」との指摘があった。 

ユーロ/ドルは、NY勢の参入後もユーロが買われる流れが続き、一時1.1262ドルと日通し高値を付けた。原油先物相場の上昇や3月米中古住宅販売件数が予想を下回ったことがユーロ買い・ドル売りを誘った。

 

NY原油先物市場は続伸:イラン産原油の取引制限を警戒した買い

NY原油先物市場は64.05-65.99ドルのレンジ相場だった。米政権が昨年11月に再発動したイラン産原油禁輸の制裁に関し、日本など8カ国・地域への適用除外を延長しない方針との報道を受けて時間外取引から買いが先行し、約5カ月半ぶりの高値をつけた。ホワイトハウスは22日に日本など8カ国・地域への適用除外を延長しないと正式に発表した。

 

NY金先物市場は小幅高:米長期金利を意識し上げ幅縮小

NY金先物市場は1275.70-1281.90ドルのレンジ相場だった。為替市場でドルが対ユーロでやや売りが先行し、連休明けの米国株が売り先行でスタートしたことを受けて、金先物は買いが優勢となるも、米長期金利の上昇を意識して上げ幅はやや縮小した。 

 

米国債券市場は反落:原油高を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.59%で終了した。原油高がインフレ圧力につながるとの見方から売りが優勢となった。今週予定されている国債入札を控えて売りが出やすい状況だった。

 

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2019/04/22/03:01:19

NY外国為替市場:為替市場は全般固定相場の様相

東京市場で日銀の国債買い入れオペ減額を手掛かりに一時111.90円まで売られた影響が残った。ただ、聖金曜日の祝日(グッドフライデー)でオセアニアや欧州、カナダが休場。米国も株式・債券・商品市場が休場だったことから市場参加者が激減し商いは低調だった。NY市場では111.90-96円で値動きがこう着した。
 なお、米商務省が発表した3月の米住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で113.9万件と予想の123.0万件を下回ったほか、同月の建設許可件数も126.9万件と予想の130.0万件より弱い数字となったが、相場の反応は限られた。

ユーロ/ドルは、海外主要市場がグッドフライデーで休場。取引参加者が極端に減少したため、NY時間は動意を欠いた展開が続いた。なお、米国は週明け22日から通常取引となる。オセアニアや英国、欧州は22日がイースターマンデーで休場となるため、23日から通常取引となる。 

 

欧米各国がグッドフライデーの祝日で、米国の銀行や政府機関は開いているものの、株式・商品など取引所は休場となっている。債券の相対取引も、管轄組織が取引休止を推奨した。そのため、為替市場も開店休業状態となった。

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