FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/04/12/07:30:26

米国株式市場は下落:米決算発表控え様子見ムード

NYダウは14.11ドル安の26143.05、ナスダックは16.88ポイント安の7947.36で取引を終了した。米3月生産者物価指数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が49年ぶりの低水準となり、買いが先行した。しかし、明日12日からJPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴが先陣を切る形で米大手企業の決算発表が本格化する。市場では様子見ムードが広がり、大きな方向感は出なかった。個別ではユナイテッドヘルス(4.31%安)やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(1.96%安)などヘルスケア銘柄が売られた半面、ボーイング(1.43%高)やウォルマート(1.20%高)などが買われた。ナスダックは、前日に約半年ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。 VIX指数は13.30から13.02へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、3月米卸売物価指数(PPI)が予想より強い内容だったうえ、前週分の米新規失業保険申請件数が約50年ぶりの低水準を付けて米労働市場の堅調さを示すと全般ドル買いが先行した。米長期金利が2.5077%前後まで上昇したこともドルの追い風となり、前日の高値111.28円を上抜けて一時111.69円まで上値を伸ばした。
 なお、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長は『労働市場は堅調』『米経済は2018年の堅調なペースから減速へ』などと述べたほか、ウィリアムズ米NY連銀総裁は『FRBは辛抱強さを継続すべき』『金融政策調整の余地ある』などと発言したが相場の反応は限られた。 

ユーロ/ドルは、米労働市場の底堅さを示す指標や強いインフレ指標を手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行した。米金利上昇に伴う売りも出て一時1.1250ドルと日通し安値を付けた。ただ、ユーロ豪ドルやユーロNZドルなど一部ユーロクロスが上昇した影響で、下落スピードは緩やかだった。

 

NY原油先物市場は反落:原油価格上昇でOPEC加盟国は増産の可能性も

NY原油先物市場は63.31-64.39ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)筋の話として、ベネズエラとイランからの供給が更に減少し、原油価格の上昇が続いた場合は増産の可能性が伝わった。その上値の水準は85ドルと高いものだったが、約5カ月ぶりの高値圏で買い持ちが膨らんでいたこともあり、ポジション調整の売り戻しが強まった。

 

NY金先物市場は反落:目先のリスク後退により売り優勢

NY金先物市場は1292.90-1313.10ドルのレンジ相場となった。臨時EU首脳会議では10月末までの英・離脱期限延長を決定し、『合意なき離脱』への警戒感が薄まった。米中通商協議の合意期待も高まるなど、目先のリスク後退により安全資産とされる金に売り戻しが入った。時間外から売りが先行した金先物は、NY午後でも軟調なまま安値圏で引けている。 1300ドル割れでストップロスの売りが執行されたとの見方もあった。

 

米国債券市場は反落:良好な経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比+0.03%高い(価格は下落)2.49%で終了した。米3月生産者物価指数(PPI)が市場予想より強い内容だったうえ、前週分の米新規失業保険申請件数が約50年ぶりの低水準を付けたことを受け、米国債には売りが強まった。米30年債入札が『低調』と受け止められたことも相場の重石となった。

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2019/04/11/07:45:47

米国株式市場は上昇:米主要企業の決算発表期待から買い優勢

NYダウは6.58ドル高の26157.16、ナスダックは54.97ポイント高の7964.24で取引を終了した。米3月消費者物価指数(食品とエネルギー除く)が予想を下振れ、利上げ凍結が長期化するとの見方から買いが先行したものの日中は小動きとなった。注目のFOMC議事録では、米国や世界経済の先行き不透明感やインフレ圧力の緩和を受けて、大半の当局者が年内利上げを見送る方針を支持したことが示され、引けにかけて緩やか上昇する展開となった。 今週から始まる主要企業の決算発表への期待が高まり買いが優勢となった。ただ、アナリストが目標株価を引き下げたボーイングが1%超下落し指数の上値を抑えたため、NYダウはマイナス圏に沈む場面があった。個別ではゴールドマン・サックス(1.18%高)やシスコシステムズ(1.16%高)、ウォルマート(0.92%高)の上昇が目立った。 VIX指数は14.28から13.30へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下に伴う円買い優勢

ドル/円は、3月米消費者物価指数(CPI)発表後に一時111.28円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。米金利低下に伴う円買い・ドル売りが入り一時110.84円まで値を下げた。ただ、一目均衡表雲の上限が位置する110.79円がサポートとして働くと下げ幅を縮め111円台を回復して取引を終えた。なお、3月19-20日分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では『リスクが年内の金利維持を正当化すると指摘』『金利見通しはどちらの方向にも変わる可能性』『ほとんどのメンバーは忍耐強さが必要と指摘』との見解が示された。

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で市場の予想通り政策金利を据え置き、金利ガイダンスを維持した。ドラギECB総裁は会見で『マイナス金利政策によって生じ得る副作用の軽減が必要かどうかを検討』と述べたほか、景気に対する慎重な見方を強調した。市場では『利上げ時期が一段と後ずれする』と受け止められ、独長期金利の低下とともにユーロ売りが優勢にとなり、一時1.1230ドルと日通し安値を付けた。ただ、8日の安値1.1214ドルが目先サポートとして意識されると下げ止まった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも優勢となり一時1.1279ドル付近まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は反発:ガソリン在庫減少で底堅い展開

NY原油先物市場は64.05-64.70ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)月報でベネズエラの産油量減少が止まらないことが明らかとなり、原油先物は時間外から買いが優勢となった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫では、原油は3カ月連続の積み増しだったもののガソリンが8カ月連続の取り崩しとなった。市場はガソリン在庫の結果により反応し、底堅いまま引けた。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利低下を好感

NY金先物市場は1304.70-1314.70ドルのレンジ相場となった。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁のハト派寄りの記者会見内容を受けて独長期金利はマイナス幅を広げ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を控えて米長期金利も低下傾向になった。これらを受けて金利が付かない金には買いが強まった。また、米国務長官はイランへの圧力を強め続けると発言し、地政学リスクを意識した金買いも支えになった。

 

米国債券市場は 続伸:欧州金利の低下につれた動き

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.46%で終了した。欧州の金利低下を受けて買いが優勢となった。FOMC時具要旨が『予想ほどハト派ではなかった』と受け止められると伸び悩む場面もあったが、反応は一時的だった。

 

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2019/04/10/07:48:30

米国株式市場は下落:米欧貿易摩擦激化への懸念を嫌気

NYダウは190.44ドル安の26150.58、ナスダックは44.61ポイント安の7909.28で取引を終了した。トランプ米大統領が欧州連合(EU)からの輸入品に対して報復関税を課すと表明し、貿易摩擦激化への懸念が高まると売りが強まった。国際通貨基金(IMF)が2019年世界経済の成長見通しを下方修正したことも相場の重しとなり、一時230ドル超下げた。ボーイング(1.52%安)が3日続落したことも指数の押し下げ要因となった。VIX指数は13.18から14.28へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動きもドル底堅い展開

ドル/円は、トランプ米大統領がEUからの輸入品に対して報復関税を課すと表明し、貿易摩擦激化への懸念が高まるとNYダウが一時230ドル超下落した。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。国際通貨基金(IMF)が2019年世界経済の成長見通しを下方修正したことも相場の重しとなり、一時110.95円と日通し安値を付けた。ただ、1日の安値110.80円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米国株が下げ幅を縮めたことなども相場の下支え要因となり、111円台前半まで持ち直した。

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1284ドルと3月27日以来の高値を付けた。ただ、買い戻しは明日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にしたポジション調整の域を出ず長続きしなかった。

 

NY原油先物市場は反落:ロシアが協調減産の継続に慎重な姿勢を嫌気

NY原油先物市場は、時間外で買いが先行し、5カ月以上ぶりの高値64.79ドルまで上値を伸ばした。NY勢が参入すると一転売りが優勢となり、63ドル後半まで売り戻された。ロシアがOPEC加盟・非加盟国による協調減産の継続に慎重な姿勢を示し、利益確定の売りに繋がった。米国株・債券相場でリスク回避の動きがみられたことも、リスク資産である原油の重しとなった。

 

NY金先物市場は続伸:米欧貿易摩擦激化への懸念で買い優勢

NY金先物市場は1300.60-1310.40ドルのレンジ相場だった。米トランプ政権が、欧州連合(EU)による航空機大手エアバスに対する補助金への対抗措置として関税措置を検討していることが報じられるなか、国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長見通しを再度下方修正したことなども相まって、リスク回避目的の資金が引き続き金先物へと向かった。また、イランを巡る地政学リスクの高まりや中東情勢の行方を左右するイスラエル総選挙も買い材料となった。

 

米国債券市場は反発:米欧貿易摩擦激化への懸念でリスク回避の買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.50%で終了した。米欧貿易摩擦への懸念が高まり、安全資産とされる米国債に買いが入った。国際通貨基金(IMF)が2019年の米成長率見通しを下方修正したことも債券買いを誘った。 

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2019/04/09/07:43:13

米国株式市場はまちまち:利益確定目的の売りが優勢

NYダウは83.97ドル安の26341.02、ナスダックは15.19ポイント高の7953.88で取引を終了した。前週末までに3日続伸し約半年ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。アナリストが投資判断を引き下げたボーイングが4.4%の大幅下落となり、1銘柄でダウ平均を112ドルほど押し下げた。半面、アップルやホーム・デポなどが買われ指数を下支えした。 S&P500やナスダック総合指数は、引けにかけて上昇となったものの、今週から始まる1-3月期決算発表や英国のEU離脱協議を見極めたいとの思惑から上値は限られた。VIX指数は12.82から13.18へ上昇した。

 

東京外国為替市場:ドル/円は200日SMAの攻防

ドル/円は、原油先物価格の上昇を背景に、資源国通貨に対してドル安が進むと円に対してもドル売りが先行した。週明けのNY勢が全般ドル売りで参入したことも相場の重しとなり、一時111.28円と日通し安値を付けた。ただ、売りが一巡すると米長期金利上昇に伴う円売り・ドル買いが出たため111.53円付近まで切り返した。市場では『200日移動平均線が位置する111.50円が重要なポイントとして意識されている』との指摘があった。 

ユーロ/ドルは、10日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて、ポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが優勢となった。3日の高値1.1255ドルの上抜けを狙った仕掛け的な買いも観測されて、一時1.1274ドルと3月27日以来の高値を付けた。もっとも、NY中盤以降は新規材料難から様子見ムードが広がり、狭いレンジ取引に終始した。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:OPEC加盟国の不安定な状況が買い材料

NY原油先物市場は63.13-64.48ドルのレンジ相場となった。週明けから買いが先行し、約5カ月ぶりの高値を更新した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国の不安定な状況が原油相場の押し上げ要因となった。リビアでは首都トリポリでの軍事衝突が伝えられ、内戦への本格突入が危ぶまれている。トランプ米政権はイラン革命防衛隊を『外国テロ組織』に指定し、イラン側は強く反発している。米国によるベネズエラへの制裁強化も供給不安に繋がった。OPECによる減産体制は維持されており、市場関係者の間では1バレル=60ドルが当面の下値目処になるとの見方がさらに増えている。

 

NY金先物市場は続伸:終値で1300ドル台回復

NY金先物市場は1295.50-1307.90ドルのレンジ相場となった。NY勢の参入後に為替相場でドル売りが強まると、ドル建ての金先物も上値を試す展開になった。ドル売りが一服し金相場も上げ幅を縮めたが、中国人民銀行の金保有高が4カ月連続の拡大や米投資銀行の強気見通しなども支えに1300ドル台で下げ渋った。 

 

米国債券市場は反落:需給悪化を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.52%で終了した。780億ドルの国債入札やサウジ国営石油会社サウジアラコムの大型起債を控える中、需給悪化を見越した売りが優勢となった。

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2019/04/08/03:01:43

米国株式市場は上昇:米景気減速の過度な懸念が後退

NYダウは40.36ドル高の26424.99、ナスダックは46.91ポイント高の7938.69で取引が終了した。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったほか、前月の数値が上方修正されたことを受け、景気減速に対する過度の懸念が後退した。また、物価上昇の先行指標として注目される平均時給が予想を下回り、『FRBが当面利上げを休止する方針を変更しない』との見方が広がり買い安心感につながった。さらに、原油価格が上昇が好感されたほか、習近平国家主席が米中交渉の早期解決を希望していることが明らかになったことも買い材料となった。半面、半年ぶり高値にあるうえ週末を控えて、利食いが出やすく上値は重かった。ボーイングが軟調に推移したことも指数の重しとなり、NYダウはマイナス圏に沈む場面があった。VIX指数は13.57から12.82へ低下した。

 

NY外国為替市場:方向感に欠け狭いレンジ内での展開

ドル/円は、米労働省が発表した3月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万6000人増と市場予想の18万人増を上回った一方、平均時給が前月比0.1%上昇/前年比3.2%上昇と市場予想の前月比0.3%上昇/前年比3.4%上昇を下回った。強弱入り混じる内容となったため、大きな方向感は出なかった。今日の安値は米雇用統計発表直後に付けた111.51円、高値は111.82円で値幅は小さかった。
 トランプ米大統領はホワイトハウスで記者団に『FRBは量的引き締めを停止し、利下げするべき』『米金融当局は量的緩和にシフトすべき』などと述べたが、相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、米雇用統計発表直後にドル売りが一時的に強まったタイミングで1.1246ドルと日通し高値を付けたが、すぐに失速した。ポンド/ドルの下落につれた売りが徐々に優勢となり、一時1.1210ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は3日ぶり反発:リビアの軍事的緊張感の高まりで買い優勢

NY原油先物市場は、米エネルギー情報局(EIA)在庫統計で原油在庫が予想以上の積み増しとなり、昨日まで2日続落したものの小幅安にとどまるなど下値の堅さが確認されたことで買いが入った。また、米中通商協議の進展に楽観的な見方が強まっていることや、リビアの軍事的緊張感の高まりで原油の供給に懸念が広がったことも原油高に拍車をかけて、約5カ月ぶりの高値を更新した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比17基増加の831基となった。

 

NY金先物市場は小反発:米FRB利上げ休止方針に変更なしとの思惑

NY金先物市場は、注目の米雇用統計が強弱まちまちの結果となり、手がかりとはならなかった。発表直後は非農業部門雇用者数変化が予想以上に伸びたことが材料視され、金は売りで反応したものの、平均時給の伸びが鈍かったこともあり、買い戻された。米FRBの利上げ休止方針は変わらないとの見方で、プラス圏に浮上して取引を終えた。 

 

米国債券市場は続伸:平均時給が予想下回ったことが買い材料

米国債券市場は長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.49%で終了した。3月米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回ったものの、物価上昇の先行指標として注目される平均時給は予想を下回った。米FRBが当面利上げを休止する方針を変更しないとの見方が広がり、長期債が買われた。 

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