FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/03/14/07:43:14

米国株式市場は上昇:FRBが当面利上げを見送るとの観測を好感

NYダウは148.23ドル高の25702.89、ナスダックは52.37ポイント高の7643.41で取引を終了した。米1月耐久財受注額が予想に反して増加したことが好感されて買いが先行した。前日の米CPIに続きこの日発表の米PPIも低調だったため、FRBが当面は利上げを見送るとの観測が続いた。これも相場の追い風となり一時220ドル超上げた。
ただ、トランプ米大統領が米ボーイングの新型機『737MAX』の運航停止を表明するとボーイング株が急落したため、NYダウも急速に伸び悩んだが、英議会で行われた採決で『合意なきEU離脱』が回避されたことを好感した買いが入ったため引けにかけて持ち直した。 VIX指数は13.77から13.41へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の取引で終日方向感の欠いた展開

ドル/円は、欧州株やNYダウ先物の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行し、一時111.46円と日通し高値を付けた。ただ、2月米卸売物価指数(PPI)が予想より弱い内容だったことが分かると徐々に上値を切り下げた。200日移動平均線(111.42円)や一目均衡表転換線(111.47円)などのテクニカルポイントがレジスタンスとして意識された面もあった。対ポンド中心にドル安が進んだ影響も受けた。
 トランプ米大統領が米ボーイングの新型機『737MAX』の運航停止を表明すると、ボーイング株が急落。米国株全体の重しとなり、ドル円にも売りが波及した。さらに中国との貿易協議について『合意を急いでいない』と発言すると、米中合意への期待が後退し円買い・ドル売りが加速し一時110.98円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、米 2月PPIが予想より弱い内容となったことを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行した。ポンドドルの大幅上昇につれた買いも入り、一時本日高値となる1.1339ドルまで値を上げた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.39まで低下した。

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の予想以上の減少を好感

NY原油先物市場は57.01-58.48ドルのレンジ相場となった。原油先物は需給引き締まり期待が強いなか買いが先行し、米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計を受けて上げ幅を拡大した。EIAの在庫統計で、原油は386.2万バレルの取り崩しと予想以上に減少した。また、為替相場でドルが対ユーロなどで下落したことが意識されたほか、米国株高も好感され約4カ月ぶりの高値水準となる58.48ドルまで上昇した。

 

NY金先物市場は続伸:英議会採決を控えてリスク回避の買い

NY金先物市場は1300.60-1311.60ドルのレンジ相場となった。この日発表された2月の米生産者物価コア指数は市場予想を下回ったことや、英議会で欧州連合(EU)からの『合意なき離脱』の是非についての採決を控えていたことから、安全逃避的な買いが入った。なお、英国議会は『合意なきEU離脱』を否決しており、通常取引終了後の時間外取引で金先物の上昇は一服している。

 

米国債券市場は反落:売り買い交錯の展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.62%で終了した。米国株式市場の上昇を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、前日の米CPIに続きこの日発表された米PPIも低調だったため、FRBが当面は利上げを見送るとの観測が続いた。そたのめ、債券相場の下値は堅かった。

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2019/03/13/07:44:10

米国株式市場はまちまち:米航空機大手ボーイングが相場の重石

NYダウは96.22ドル安の25554.66、ナスダックは32.97ポイント高の7591.03で取引を終了した。2月消費者物価指数(食品とエネルギー除く)が予想外の鈍化となり、利上げ据え置きが長期化するとの見方から、S&P500とナスダック総合指数に買いが先行した。その後は、英国でのEU離脱修正案の採決結果を見極めたいとの思惑から小動きとなった。EU離脱修正案は再び否決されたものの、相場への影響は限定的だった。主力機の墜落事故が嫌気され米航空機大手ボーイングが大幅続落し、指数の重しとなった。同社株1銘柄でダウ平均を156ドル押し下げた。VIX指数は14.33から13.77へ低下した。

 

外国為替市場:ポンドの取引が中心で方向感欠く展開

ドル/円は、2月米CPIが前年比で予想を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数が前月比・前年比ともに予想より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、一時111.11円と日通し安値を付けた。ただ、米株式市場でナスダックやS&P500が上昇すると買い戻しが進み、111.40円付近まで持ち直している。もっとも、この日はポンド絡みの取引が中心となったためドル/円自体は大きな方向感が出なかった。

ユーロ/ドルは、 ユーロ/ポンドの上昇につれた買いが入ったほか、低調な米インフレ指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入った。米10年債入札が堅調だったと受け止められると、米長期金利が低下幅を拡大した。ユーロ高・ドル安がさらに進み、一時1.1305ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は小幅高:供給過剰懸念が後退

NY原油先物市場は、サウジアラビアの減産方針や、ベネズエラ国営石油会社PDVSAが先週から続く停電で原油の輸出を停止していることを背景に買いが先行し、4月限は57ドル半ばまで上昇したが、利益確定売りに押され、小幅高で取引を終えた。 

 

NY金先物市場は反発:英国のEU離脱協定の議会採決リスクイベントで買い

NY金先物市場は1292.00-1302.60ドルのレンジ相場となった。この日発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は、前年比+1.5%、同コア指数は前年比+2.1%でインフレ率はいずれも市場予想を下回ったことが意識された。また、英議会でメイ首相の修正欧州連合(EU)離脱案の採決を控えて金先物を買い戻す動きもみられた。なお、修正EU離脱案は反対多数で否決されており、金先物は時間外取引で1302.60ドルまで買われた。

 

米国債券市場は反発:堅調な入札結果を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.60%で終了した。低調な米物価指標に加え、堅調な米10年債入札を受けて債券買いが優勢となった。利回りは一時2.592%前後1月4日以来の低水準を付けた。

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2019/03/12/07:41:33

米国株式市場は上昇:売り一巡後は押し目買いで上昇

NYダウは200.64ドル高の25650.88、ナスダックは149.92ポイント高の7558.06で取引を終了した。1月小売売上高が予想を上振れたほか、パウエルFRB議長がメディアのインタビューで現在の政策金利が適切であるとの認識を示し、S&P500及びナスダックに買いが先行した。ただ、航空機大手ボーイングの株価が同社製新型旅客機の墜落事故を受けて急落したため、NYダウは一時240ドル超下げた。ただ、前週末までに5日続落し2月14日以来の安値を付けていただけに、売り一巡後は押し目買いなどが入り上げに転じた。ハイテク株が相場の上昇をけん引し、引けにかけて上げ幅を広げた。 VIX指数は16.05から14.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しでドル買い優勢に

ドル/円は、ボーイング社の最新鋭機の事故を嫌気して時間外のダウ先物が下げ幅を拡大すると111.02円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。一時は240ドル超下落した現物のダウ平均がプラス圏に浮上すると円売り・ドル買いがじわりと強まり一時111.28円付近まで値を上げた。なお、米商務省が発表した1月米小売売上高は前月比0.2%増、自動車を除いた数値は前月比0.9%増といずれも予想を上回った。ただ、前回(12月分)の数値が下方修正されたこともあって、相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、前週後半に売り込んだ向きのショートカバーや欧輸出企業とみられるユーロ買いが散見され、一時1.1255ドル付近まで値を上げた。ただ、ユーロ/ポンドなどユーロクロスが下落するとユーロドルにも売りが出て一時1.1222ドルと日通し安値を付けた。もっとも、引けにかけてはじり高となり1.1250ドル付近まで持ち直している。 

 

NY原油先物市場は反発:サウジアラビアの減産を好感

NY原油先物市場は55.96-57.01ドルのレンジ相場となった。サウジアラビア当局者が、同国の4月原油輸出を700万バレル未満に引き下げ、生産量は日量1000万バレルを大きく下回る水準を維持する見通しを明らかにしたことが好感された。また、先週末に米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した1週間の国内石油掘削リグ稼働数が3週連続で減少し、10カ月ぶりの低水準となったことも、原油の下支えとなった。 

 

NY金先物市場は反落:欧米株高でリスク回避の動きが後退

NY金先物市場は1290.60-1299.20ドルのレンジ相場だった。中国などのアジア株がおおむね上昇し、欧州株や米株も反発するなど、投資家のリスクオフムードが後退したことを受けて安全資産とされる金は利食い売りが優勢となった。この日発表された1月の米小売売上高は市場予想を上回る伸びを記録したことや欧米株高を意識して安全逃避の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の動きで売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは6営業日ぶりに小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.64%で終了した。米国株相場が底堅く推移したことで安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、売り一巡後は徐々に値動きが鈍った。 

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2019/03/11/03:01:47

米国株式市場は下落:世界的な景気減速懸念で売り優勢

NYダウは22.99ドル安の25450.24、ナスダックは13.32ポイント安の7408.14で取引を終了した。米2月雇用統計で、景気動向を示す非農業部門雇用者数が大幅に予想を下回り、米景気の先行きに不安が広がった。前日のECBの年内利上げ断念や本日の低調な中国貿易収支などを受けて、世界的に景気が減速していると懸念されており、米株の重石となった面もある。指数は一時220ドル超下げた。ただ、引けにかけては下げ幅を縮めた。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入り相場を支えた。 VIX指数は16.33から16.05へ低下した。

 

NY外国為替市場:米雇用統計で振れるもドルは行って来い相場

ドル/円は、米2月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比2万人増と予想の18万人増を大幅に下回ったことを受けて、円買い・ドル売りが先行し、一時110.74円と日通し安値を付けた。ただ、失業率の低下と賃金の上昇がドルの下値を支えたため、その後は底堅く推移し、一時111.20円付近まで持ち直したあとは111円台前半での狭いレンジ取引に終始した。なお、2月の米失業率は3.8%と予想の3.9%より強い内容となり歴史的な低水準を維持したほか、平均時給は前月比0.4%増/前年同月比3.4%増と予想の0.3%増/3.3%増を上回り、伸び率は2009年4月以降およそ10年ぶりの水準となった。

 ユーロ/ドルは、景気動向を敏感に反映する米国の非農業部門雇用者数が予想より弱い数字となったことでユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1246ドルと日通し高値を付けた。前日の急落の反動でポジション調整目的の買いが入りやすかった面もあった。ただ、ユーロ圏の景気懸念などが意識されたこともあって、上昇のスピードは緩やかだった。 

 

NY原油先物市場は反落:世界的な景気低迷懸念から売り優勢

NY原油先物市場は、昨日から欧州景気に対する悲観論が台頭する中で、本日発表された中国の貿易収支も弱く、世界的な景気低迷懸念で原油先物価格は時間外の欧州時間から弱含んで取引された。米非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことを受け一時54.52ドルまで大幅下落した。しかし米国株式市場が徐々に下げ幅を縮小したことで、原油先物も戻り始め小幅安に留まった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比9基減少の834基となった。

 

NY金先物市場は反発:世界的な景気低迷懸念からリスク回避の金買い

NY金先物市場は、3月に入り弱含んでいた金先物相場だが、昨日のECBの年内利上げ断念や、本日発表された中国の低調な貿易収支などを受け、世界的な景気停滞懸念で安全資産とされる金先物に資金が流れるという予測があり、金先物は堅調に推移した。また、米2月非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、2017年9月以降最小の伸びに留まったことも金先物を支えた。

 

米国債券市場は続伸:米景気の先行き不安でリスク回避の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。米2月雇用統計で景気動向を示す非農業部門雇用者数が大幅に予想を下回り、米景気の先行きに不安が広がると安全資産としての米国債に買いが入った。利回りは一時2.6051%前後と1月4日以来の低水準となった。

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2019/03/08/07:50:45

米国株市場は下落:世界的な景気減速懸念で売り優勢

NYダウは200.23ドル安の25473.23、ナスダックは84.46ポイント安の7421.46で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で年内の利上げ断念と銀行への新たな資金供給策(TLTRO3)の導入を決めたものの、市場は『それだけ景気が悪い証拠』と受け止めた。欧州経済の成長不安が再燃し、世界的な景気先行き懸念が高まると米国株にも売りが波及した。米中貿易協議を巡る警戒感を背景にした売りも出て、指数は一時320ドル超下げた。 VIX指数は15.74から16.33へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ECB理事会結果を受け全般ユーロ売り優勢

ユーロ/ドルは、ECBがこの日の理事会で年内の利上げ断念を決め、新たな資金供給策の導入を打ち出すと全般ユーロ売りが先行した。ECBがユーロ圏の成長およびインフレ率見通しを引き下げたことや、ドラギECB総裁の発言もユーロ売りを誘い一時1.1177ドルと2017年6月26日以来の安値を付けた。ECBはこの日の理事会で、政策金利の据え置き見通しを従来の『少なくとも19年夏まで』から『19年末まで』に先送りするとともに、新しい貸出条件付きの長期資金供給オペ(TLTRO3)を9月から開始すると発表した。くわえて、19年のインフレ見通しを12月時点の1.6%から1.2%、20年を1.7%から1.5%に下方修正した。GDP成長率見通しについても19年は1.1%(12月時点1.7%)、20年は1.6%(12月時点1.7%)とした。市場ではECBの物価・成長見通し引き下げについて『想定以上の引き下げ幅』との声が相次いだ。新資金供給策の導入についても、市場参加者は『それだけ景気が悪い証拠』と受け止めた。ドラギECB総裁は理事会後の会見で『先行きの成長リスクは依然として下向きに傾いている』と指摘し、『必要なら全ての手段を調整する用意がある』との見解を示した。

ドル/円は、 ユーロ/ドルの急落をきっかけに円売り・ドル買いが先行し一時111.86円と日通し高値を付けたものの、すぐに失速した。ユーロ/円中心にクロス円が下落した影響を受けたほか、NYダウが320ドル超下落したことなどが相場の重しとなり一時111.45円と日通し安値を付けた。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入った。 

 

NY原油先物市場は反発:産油国の減産期待で利食いの買い戻し

NY原油先物市場は56.08-56.99ドルのレンジ相場となった。昨日米エネルギー省(EIA)が本日発表した週間石油在庫が市場予想を上回る積み増しとなったことで下落した原油先物だったが、本日は利食いの買いも入り反発した。また石油輸出国機(OPEC)の減産が順調に行われているとの報道も下支え要因となった。しかしECBが金利据え置きと貸出条件付きの長期資金供給オペ(TLTRO)の第3弾を発表したことで、ユーロを中心にドルが強含んだことで、ドル建てで取引される原油先物価格には割高感となったことで上げ幅を縮小させた。 

 

NY金先物市場は小幅反落:ドル高・ユーロ安を嫌気して弱含み

NY金先物市場は1280.80-1289.60ドルのレンジ相場となった。ECBが金利据え置きと貸出条件付きの長期資金供給オペ(TLTRO)の第3弾を発表したことで、ユーロを中心にドルが強含み、ドル建てで取引される金先物価格は割高感となったことで上値が抑えられた。 ただ、欧米株安を警戒して一部投資家によるリスク回避の買いも観測された。

 

米国債券市場は続伸:景気減速リスクを警戒した買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.64%で終了した。ECBが2019年の物価・成長見通しを大幅に引き下げたことで、景気減速リスクを警戒した買いが安全資産とされる米国債に広がった。

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