FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/05/13/03:01:36

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦激化懸念が緩和

NYダウは114.01ドル高の25942.37ドル、ナスダックは6.35ポイント高の7916.94ポイントで終了した。トランプ米大統領の『中国との交渉は急がない』とのツイートを受けて朝方は350ドル超下げる場面があった。ただ、ムニューシン米財務長官が『中国との通商交渉は建設的だった』と述べると、市場には楽観ムードが広がった。『米国と中国は北京で通商協議を継続することで合意』との一部報道も買いを後押しして、一時190ドル超上げた。トランプ米大統領が『米中協議は建設的。協議は今後も継続』と述べたことも相場の支援材料となった。 ナスダック総合指数も5日ぶりに反発した。VIX指数は19.10から16.04へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:米中要人発言で上下に振れる展開

ドル/円は、トランプ米大統領は、ツイッターに『残りの3250億ドル分にも25%の追加関税を課す作業が始まった』『中国との交渉を急ぐ必要はない』などと投稿した。3250億ドル分にも追加関税が課されれば世界経済への打撃はさらに拡大するとの懸念から、投資家心理が悪化し株安と円高につながった。NYダウが一時350ドル超下落すると、ドル円にも売りが集まり一時109.44円まで値を下げた。ムニューシン米財務長官が米中貿易協議後に『通商交渉は建設的だった』と述べたことも相場の下支え要因となった。その後、『米国と中国は北京で通商協議を継続することで合意した』との報道やトランプ米大統領の『米中協議は建設的。協議は今後も継続』との発言が伝わると、NYダウが190ドル超上昇した。市場には楽観ムードが広がり、ドル円は一時110.04円付近まで値を上げた。もっとも、ムニューシン米財務長官が『現時点では中国との貿易協議の予定はない』と発言したこともあって、110円台を維持することは出来なかった。 

ユーロ/ドルは、4月米消費者物価指数(CPI)が総合・コアともに予想を下回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが先行した。トランプ米大統領のツイートもユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1254ドルと1日以来の高値を付けた。ただ、同日高値の1.1265ドルが目先上値の目処として意識されると伸び悩んだ。米財務長官の『米中協議は建設的』との発言もドル買い戻しを促し、一時1.1228ドル付近まで下押しする場面があった。 

 

NY原油先物市場は小幅続落:米中貿易協議の行方をにらみ小動き

世界経済の強弱を通じた原油などエネルギー需要の動向を左右する米中貿易協議の行方をにらみ、限られたレンジで上下した。週間では小幅安となった。米商品先物取引委員会(CFTC)が10日発表した7日時点の投機筋による原油先物の買越幅は2週続けて縮小した。買越幅は前週比2万9767枚少ない49万4336枚となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比2基減少の805基となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国による対中追加関税の引き上げで買い優勢

 米国による対中追加関税の引き上げを受け、リスク回避の金買いが1290.3ドルまで先行した。ただ、『米国と中国は北京で通商協議を継続することで合意』との報道が伝わり、終盤は買いの勢いが緩んだ。米商品先物取引委員会(CFTC)が10日発表した7日時点の投機筋による金先物の買越幅は2週続けて増加した。買越幅は前週比9192枚多い7万5411枚となった。

 

米国債券市場は反落:米中貿易摩擦リスク一服で売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.46%で終了した。米中閣僚級貿易協議終了後の米大統領や米財務長官などの発言を受けて過度な警戒感が和らぐと、安全資産とされる米国債に売りが出た。米国株式市場が総じて上昇したことも売り材料となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/05/10/07:46:40

米国株式市場は下落:米中交渉決裂への警戒感から売り優勢

NYダウは138.97ドル安の25828.36、ナスダックは4日続落32.73ポイント安の7910.59で取引を終了した。トランプ米大統領は10日に予定している対中関税の引き上げ方針を巡り、『中国が約束を破ったからだ』と批判的な姿勢を示していたため、米中交渉決裂への警戒感から売りが先行した。NYダウは一時450ドル近く下落した。ただ、トランプ大統領が『今週中の中国との合意は依然として可能』と発言すると一転買い戻しが優勢となり、80ドル安程度まで下げ幅を縮めた。 VIX指数は19.40から19.10へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦激化懸念によるリスク回避の円買い

ドル/円は、米中貿易摩擦が激化するとの懸念からNYダウが450ドル近く下落すると、リスク回避的な円買い・ドル売りが先行した。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時109.44円と2月4日以来の安値を付けた。これまでサポートとして意識されていた3月25日の安値109.71円を下抜けたことでテクニカル的な売りも出やすかった。ただ、トランプ米大統領の発言を受け、過度な警戒感が和らぎドル円や米国株に買い戻しが入った。ドル円はこの発言後に109.90円付近まで下げ渋ったほか、NYダウは80ドル安程度まで下げ幅を縮めた。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などをながめユーロ買い・ドル売りが先行した。前日の高値1.1214ドルを上抜けて一時1.1251ドルまで上値を伸ばした。ただ、トランプ米大統領の発言が伝わると全般ドル売りが一服したためユーロ/ドルも伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は反落:米中貿易摩擦激化懸念で需要後退の思惑

 米中貿易交渉の不調が世界経済に悪影響を与え、エネルギー需要が後退するとの懸念から売りが先行した。一時60.92ドルと、前日安値を下回る場面もあった。しかし、トランプ米大統領が中国との交渉が進む可能性を示唆したことから、下落幅を縮小して引けた。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦悪化懸念からリスク回避の買い

米中通商交渉の難航を懸念して、リスク回避の金買いが1289.2ドルまで進む場面もあった。しかし、トランプ米大統領から『今週中の中国との合意は依然として可能』などとポジティブな発言が聞かれ、上昇幅を縮小した。

 

米国債券市場は上昇:安全資産とされる米国債買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.44%で終了した。米中貿易摩擦が激化するとの懸念から買いが先行したものの、トランプ大統領が貿易協議に関して前向きなコメントをすると売りが優勢となり伸び悩んだ。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/05/09/07:36:57

米国株式市場はまちまち:米中貿易通商交渉絡みの報道に乱高下

NYダウは2.24ドル高の25967.33、ナスダックは20.44ポイント安の7943.32で取引を終了した。米中貿易摩擦の激化懸念から売りが先行したものの、中国が米国との通商交渉に前向きとの報道が伝わると一転上昇した。NYダウは一時150ドル超上げた。ただ、中国側は米国が関税を引き上げた場合、必要な対抗処置を取ると表明するなど、明日から始まる米中高官協議の行方を見極めたいとの思惑から、寄付き後から揉み合う展開となった。その後は緩やかに上昇したものの、引けにかけて下落した。取引終了にかけてはポジション調整の売りが出て急速に伸び悩んだ。VIX指数は19.32から19.40へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米中閣僚級貿易協議を控え様子見ムード

ドル/円は、アジア時間に一時109.90円まで売り込まれた影響が残ったものの、NY時間に限れば大きな方向感は出なかった。
 トランプ米大統領がツイッターで『劉・中国副首相は通商協議を修復させるプランを持っている』と発言すると110.25円付近まで買いが先行したものの、米通商代表部(USTR)が『2000億ドル相当の中国輸入品に対する関税を10日に現行の10%から25%に引き上げる』と官報で正式通知すると失速した。その後、サンダース米大統領報道官が『中国から米国との合意に前向きな示唆があった』と述べると買い戻しが入ったものの、戻りは鈍かった。中国商務省が『米国の対中関税が発効すれば、中国は報復措置を講じる可能性がある』との声明を発表したことが嫌気されて一時109.97円付近まで下押しする場面があった。市場では『9日からワシントンで再開される米中閣僚級貿易協議を前に様子見気分が広がっている』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた買いが入り一時1.1214ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1183ドルと日通し安値を付けている。 

 

NY原油先物市場は反発:原油在校の減少を受け買い優勢

NY原油先物市場は61.07-62.37ドルのレンジ相場となった。原油在庫の減少を受けて上昇した。動きが重くなる場面もあったが、中国が米国との通商交渉に前向きとの報道が伝わり、原油の需要停滞を意識させた貿易問題が解決するとの期待が浮上し、上値を伸ばした。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国による減産の足並みの乱れが懸念されるなか、主要産油国サウジアラビアの6月原油輸出が日量700万バレル未満にとどまり、協調減産の割り当て枠内に生産が収まるとの観測も支援となった。

 

NY金先物市場は 反落:米国株安の一服と米長期金利上昇で買い縮小

NY金先物市場は1280.20-1292.80ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の長期化を警戒して金先物は1292.80ドルまで買われたが、株安が一服したことや9日から開かれる米中貿易協議の行方を見極めたいとの理由で、安全逃避の金買いは縮小した。米長期金利がやや上昇したことも、金先物の上昇を抑える一因となったようだ。

 

米国債券市場は反落:低調な入札結果受け売り優勢に

米国債市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.48%で終了した。中国が米国との通商交渉に前向きとの報道が伝わると売りが先行した。また、低調な10年債入札も相場の重石となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/05/08/07:43:28

米国株式市場は下落:米中貿易協議の先行きに警戒感

NYダウは473.39ドル安の25965.09、ナスダックは159.53ポイント安の7963.76で取引を終了した。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が2000億ドル分の中国製品に対する制裁関税を10日に10%から25%に引き上げると表明すると、米中貿易協議の先行きに警戒感が増した。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に売りが集まり、指数は一時640ドル超下落する場面があった。アップルやマイクロソフトなども軟調だった。VIX指数が一時21.84と1月23日以来の高水準まで急伸したことで、『リスク回避の売りが加速した』との指摘もあった。VIX指数は15.44から19.32へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動きから円買い優勢

ドル/円は、トランプ米大統領に続き、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が対中追加関税の引き上げを表明すると、米中貿易摩擦の激化懸念が高まり米国株相場が急落した。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下も相場の重しとなり、一時110.17円と3月28日以来の安値を付けた。

ユーロ/ドルは、 欧州の取引時間帯に、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が2019-20年のユーロ圏成長率見通しを引き下げたと伝わった。NY市場に入ってもユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1167ドルまで値を下げた。ただ、前日の安値1.1159ドルが目先サポートとして意識されたほか、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.1194ドル付近まで下げ渋った。 

 

NY原油先物市場は反落:米中貿易摩擦の長期化を警戒した売り

NY原油先物市場は60.66-62.49ドルのレンジ相場となった。米中関係悪化により世界景気が減速し、エネルギー需要が後退するとの懸念が台頭した。米エネルギー情報局(EIA)が、2019年の米原油生産量の増加見通しを示したことも嫌気された。翌日のEIA週間在庫統計の発表を前に、売り方向で調整が進んだ。 また、米国株式の大幅下落も嫌気された。ただ、米長期金利の低下や為替相場のドル安進行を意識した買いも入っており、原油先物の下げ幅はやや縮小した。

 

NY金先物市場は小幅続伸:欧米株の大幅安でリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は1279.10-1287.30ドルのレンジ相場となった。米中貿易協議は今週開かれることになったが、米中貿易摩擦の長期化に対する警戒感が高まっており、米国株式が大幅安となったことを受けて安全逃避の買いが優勢となった。また、対主要通貨でのドル軟化が、ドルの代替資産との側面もある金の価格を押し上げる一因となった。

 

米国債券市場は続伸:世界的な株価下落でリスク回避の買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(金利は低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.45%で終了した。米中貿易協議の行方をめぐる懸念が拡大する中、世界的に株価が大幅下落したことで、安全資産とされる米国債に買いが入った。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2019/05/07/07:39:18

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦が激化するとの警戒感

NYダウは66.47ドル安の26438.48、ナスダックは40.71ポイント安の8123.29で取引を終了した。トランプ米大統領が対中関税の引き上げを表明したことで、米中貿易摩擦が激化し世界経済が一段と減速するとの警戒感が高まった。NYダウの下げ幅は一時470ドルを超えた。ただ、中国外務省が『米中通商協議に向けて交渉団は訪米の準備中』との見解を示したことや、関税引き上げがトランプ大統領による交渉テクニックであるとの見方も広がり、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は12.87から15.44へ大幅に上昇した。

 

NY外国為替市場:米中貿易摩擦の激化懸念でリスク回避の円買い

ドル/円は、トランプ米大統領は5日、ツイッターで『中国からの輸入品2000億ドル相当に対する追加関税を10日に10%から25%へ引き上げる』と表明した。米中貿易摩擦が激化し世界経済が一段と減速するとの警戒感が高まった。東京市場では一時110.28円と3月28日以来の安値まで売り込まれる場面があった。ただ、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。一時は470ドル超下落したNYダウが28ドル安程度まで大幅に下げ渋ったことを受けて110.95円と日通し高値を付けた。半面、前週末の安値111.07円が目先戻りの目処として意識されると上値が重くなった。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が『米政府は10日に対中関税を引き上げる』と述べたほか、ムニューシン米財務長官が『中国との貿易協議の方向は大きく変わった』と発言したことも相場の重しとなった。

ユーロ/ドルは、米中貿易戦争に対する懸念が再燃し、米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1209ドルと日通し高値を付けた。ただ、2日の高値1.1219ドルが目先レジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は小幅高:米中貿易協議継続への期待から買い戻し

NY原油先物市場は60.04-2.95ドルのレンジ相場となった。米中の貿易戦争が激化するとの懸念は、原油をはじめとしたリスク資産の重石となり、一時60.04ドルまで下落した。ただ、『米中貿易協議は今週予定通り行われる見込み』と報じられたことから、62ドル台を回復した。米国株式の下げ幅縮小も好感された。また、イランけん制のために、米国が部隊を中東へ派遣するとのニュースが、供給停滞の思惑を高め、原油相場を支援した。

 

NY金先物市場は小幅高:米長期金利とドル安が下支え

NY金先物市場は1278.10-1287.40ドルのレンジ相場となった。限定的な値幅だったが、ユーロなど主要通貨に対しドルが軟化したことが、ドル建て金相場の押し上げ要因となった。米中貿易戦争の悪化懸念が米長期金利を押し下げ、ドル売りにつながった。通商問題はリスク回避資産としての金需要喚起も意識させた。 ただ、『米中貿易協議は今週予定通り行われる見込み』と報じられたことから、安全資産としての金買いは縮小した。

 

米国債市場は続伸:米中貿易摩擦激化懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(金利は低下)した。米10年国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.47%で終了した。トランプ米大統領が中国製品への関税を強化すると表明したことを受けて、米中貿易協議の先行きへの懸念が再燃し安全資産とされる債券に買いが入った。取引終了間際にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が『交渉が不調の場合、10日に対中関税を引き上げる』と述べたと伝わると、債券買いが加速した。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ