FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/03/22/07:52:08

米国株式市場は上昇:低金利長期化を好感した買い優勢

NYダウは216.84ドル高の25962.51、ナスダックは109.99ポイント高の7838.96で取引を終了した。米連邦準備理事会(FRB)は20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の利上げを見送る方針を示した。低金利の長期化で株式市場への資金流入が続くとの観測が高まり、NYダウは一時260ドル超上げた。アナリストが投資判断を引き上げたアップルが3.8%上昇し、1銘柄で指数を50ドルほど押し上げた。 VIX指数は13.91から13.63へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受けドル買い戻し

ドル/円は、前日の米FOMCが予想を上回るハト派姿勢だったことから、欧州時間には一時110.30円と2月15日以来の安値を付ける場面があった。ただ、NYの取引時間帯に入り米3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が13.7と前回の▲4.1から大きく改善し、予想の4.5を大幅に上回ったことが分かると買い戻しが優勢になった。米2月景気先行指標総合指数が前月比0.2%上昇と予想の0.1%上昇を上回ったことも好感されて、一時110.96円と日通し高値を更新した。安く始まったNYダウが持ち直し、260ドル超上昇したことも円売り・ドル買いを促した。

ユーロ/ドルは、良好な米経済指標が相次いだことでユーロ売り・ドル買いが先行した。ポンド/ドルの下落につれた売りも出て、一時1.1343ドルと日通し安値を付けた。前日のFOMC後の上昇分をほぼ吐き出した格好となった。 

 

NY原油先物市場は下落:60ドル近辺では戻り売りが重石

NY原油先物市場は59.66-60.39ドルのレンジ相場となった。昨日の原油在庫の大幅取り崩しを受けた買いは継続され、NY昼前には60.39ドルまで上昇した。しかし、その後は為替相場でドルがユーロに対し堅調となり、ドル建ての原油先物も利益確定売りに押されて59.60ドル台まで下押しした。引けにかけては下げ渋り、60ドル近辺まで戻している。 60ドル台には戻り売りの興味が残されており、原油価格は伸び悩んだ。

 

NY金先物市場は反発:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1302.80-1320,20ドルのレンジ相場となった。昨日のFOMC結果公表後に米・中長期債券の利回りが急低下し、金利がつかない金の買いを後押しした。混迷を深めるブレグジット情勢や、米国が『ゴラン高原のイスラエル主権』の承認を示唆したことで中東情勢の悪化が懸念されたことも、安全資産である金に資金を向かわせた。もっとも、為替相場でドル買いが強まったためにドル建ての金先物は売り戻しの動きがみられ、1320ドル超えまで上昇していたが上げ幅を削って引けた。 

 

米国債券市場は小幅反落:米国株高と良好な米経済指標で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.53%で終了した。一時2.50%を割り込み昨年1月9日以来の低水準を付けた。ただ、この日発表の米経済指標が良好な内容だったほか、米国株式市場が上昇すると安全資産とされる債券に売りが出た。

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2019/03/20/07:48:26

米国株式市場はまちまち:米中貿易交渉に対する不透明感を嫌気

NYダウは26.72ドル安の25887.38、ナスダック9.47ポイントだかの7723.95で取引を終了した。米FOMCが利上げ停止の姿勢を強めるとの期待や、パウエルFRB議長が利上げに消極的な姿勢を示すとの見方から、買いが先行し一時190ドル超上げた。ただ、『一部の米当局者は中国が米国の要求に抵抗していることを懸念』との米紙報道をきっかけに、米中貿易交渉に対する不透明感が広がると一転下落した。 VIX指数は13.10から13.56へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般様子見ムード強く狭いレンジ相場

ドル/円は、欧米株価の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。米長期金利の上昇に伴う買いも入り、一時111.48円と日通し高値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する111.45円付近ではテクニカル的な売りが出たため上値は限られている。『一部の米政府高官は中国側の抵抗で米中貿易交渉が後退しているとの懸念を表明』との報道が伝わると、株価の失速とともに円買い・ドル売りが入り111.25円付近まで下押しした。もっとも、一部米紙が来週の米中貿易協議の再開と4月末までの合意を目指す動きを伝えると下げ渋った。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見など米重要イベントを前に大きな方向感が出にくい面もあった。今日の安値は東京時間に付けた111.16円で値幅は32銭程度だった。

ユーロ/ドルは、明日の米金融イベントや21-22日の欧州連合(EU)首脳会議を控えて、商いは低調だった。今日の安値は1.1334ドル、高値は1.1362ドルで値幅は0.0028ドル程度だった。NY市場に限れば0.0023ドル程度の値幅だった。

 

NY原油先物市場は小反落:60ドルが心理的節目で上値重い

NY原油先物市場は58.89-59.86ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の協調減産延長に対する警戒感が高まり、本日も時間外取引から買いが強まった。もっとも、NY勢が本格参入すると売り優勢に転じ、58ドル後半では下げ渋るも前日終値を下回って引けた。先週初からは3ドル以上も上昇しており、ポジション調整の売りも出やすかった。1バレル=60ドル超で米国内の原油生産は増加するとの見方は変わっていないため、60ドル近辺では戻り売りの興味が残されている。

 

NY金先物市場は反発:終日1300ドルを維持

NY金先物市場は1302.10-1310.80ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して地合い弱く推移したことを受けて、ドル建てで取引される金先物は底堅い動きとなった。一時1310ドル超まで強含んだが、FOMCを控えて買い一巡後は利食い売りが優勢となり、引けにかけて上げ幅を縮小した。 株安や英国の政治不安などが意識され終日1300ドルを維持した。

 

米国債券市場は小幅続落:米FOMC控えポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.61%で終了した。米FOMC結果公表を控えてポジション調整目的の売りがやや優勢となった。

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2019/03/19/07:33:53

米国株式市場は上昇:FOMCで利上げに慎重な姿勢を示すとの思惑

NYダウは65.23ドル高の25914.10、ナスダックは25.95ポイント高の7714.48で取引を終了した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げに慎重な姿勢が示されるとの見方から買いが優勢となった。原油高を背景にエクソンモービル(1.16%高)など石油株が買われたほか、欧州の銀行株が上昇したことにつれてゴールドマン・サックス(2.12%高)など金融株が買われた。一方、墜落事故を起こした新型機を巡る不透明感からボーイング(1.77%安)が売られ指数の重しとなった。 VIX指数は12.88から13.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:FOMC結果を控え全般様子見ムード

ドル/円は、FOMC結果公表やパウエル米FRB議長の定例記者会見など重要イベントを控えて、しばらくは111円台半ばでの小動きが続いていた。ただ、米国株相場が下げに転じたタイミングで円買い・ドル売りがやや優勢になった。週明け早朝取引付けた111.43円を下抜けて一時111.27円まで値を下げた。ポンド/円の下落につれた円買い・ドル売りも入った。もっとも、米国株が持ち直すとドル円にも買い戻しが入ったため引けにかけて下げ渋った。 

 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが先行し一時1.1359ドルと4日以来2週間ぶりの高値を付けたものの、買い一巡後は伸び悩んだ。ポンド/ドルの下落につれたユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1325ドル付近まで押し戻される場面があった。 

 

NY原油先物市場は反発:産油国の減産延長の思惑で買い優勢

NY原油先物市場は58.37-59.54ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟と非加盟国は4月に予定されていた臨時総会の開催を見送り、6月下旬の定時総会で協調減産を延長するかどうかを決定すると発表した。市場では減産延長の思惑が高まり、原油先物は買いが先行した。WTI4月限はNY昼前に59.23ドルまで上昇し、年初来高値を更新。その後は利食いの売りに押されるも下値は限定的だった。 ただ、1バレル=60ドル超では米国内の原油生産は増加するとの見方が残り、60ドル近辺では戻り売りの興味が控えている。

 

NY金先物市場は反落:ドル反発で利益確定売りに押される

NY金先物市場は1298.00-1306.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して弱含むと、ドル建てで取引される金先物は買いが先行した。しかしながらNY午後にかけて株高が意識されドルが反発し、金相場も利益確定の売りに上値を抑えられて前週末の終値を割り込んで引けた。 

 

米国債券市場は小反落:ポジション調整目的の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.60%で終了した。19-20日のFOMCを控えポジション調整目的の売りがやや優勢となった。

 

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2019/03/18/03:01:19

米国株式市場は上昇:米中貿易協議進展報道を好感

NYダウは138.93ドル高の25848.87、ナスダックは57.62ポイント高の7688.53で取引を終了した。朝方は、3月NY連銀製造業景況指数や2月鉱工業生産が予想を下振れ、小動きとなった。また、英議会が14日にEU離脱期日の延期を可決したことが好感されたほか、米中貿易協議に対する楽観的見方から買いが進んだ。中国の地元メディアによると『中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官らが14日に行った電話会談では、実質的な前進があった』などと伝わったほか、李克強中国首相は米国との関係について『前進する流れは変わらない』と述べたと報じられたことが好感された。 VIX指数は13.50から12.88へ低下した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標受けドル弱含み

ドル/円は、米3月NY連銀製造業景気指数や米2月鉱工業生産指数が予想を下回ったことをきっかけに円買い・ドル売りが先行した。3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値は予想を上回ったものの反応は鈍く、米長期金利の低下とともに再びドル売りが進み一時111.39円と日通し安値を付けた。ただ、その後は200日移動平均線が位置する111.44円付近がサポートとして意識されたため下げ渋った。NYダウが一時210ドル超上昇したことも相場の下支え要因となった。

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの下落に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1300ドルと日通し安値を付けたものの、低調な米経済指標が相次ぐと買い戻しが優勢になり、一時1.1344ドルと日通し高値を付けた。そのあとは1.13ドル台前半で徐々に値動きが細った。

 

NY原油先物市場は小反落:中国景気刺激策促進が下値支える

NY原油先物市場は、利益確定の動きや、世界経済の成長減速に伴う需要の鈍化懸念が売り材料となった。ただし、OPECが供給過剰の解消に向けた姿勢を示したことから、小幅安にとどまっている。また、中国が景気刺激策促進を公約したことからリスク選好の動きも下値を支えた。一時58.95ドルまで年初来高値を更新したが、その後は利益確定売りに押された。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は1基減少の833基となった。

 

NY金先物市場は反発:ドル安と米長期金利低下を好感

NY金先物市場は1293.70-1306.30ドルのレンジ相場となった。金先物は通常取引の終値ベースで1300ドルの大台を回復した。米3月NY連銀製造業景気指数と2月米鉱工業生産指数のさえない結果を受けてドル売り・米債利回りの低下が進み、金に買いが入った。 また、ユーロがやや強含んだことや、地政学リスクの台頭を意識した買いも入った。

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.59%で終了した。低調な米経済指標を受けて、安全資産とされる米国債に買いが入った。利回りは一時2.578%前後と1月4日以来の低水準を付けた。

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2019/03/15/07:40:21

米国株式市場はまちまち:期待と懸念が交錯しもみ合い相場

NYダウは7.05ドル高の25709.94、ナスダックは12.50ポイント安の7630.91で取引を終了した。中国の2月鉱工業生産が予想を下振れ、世界経済減速への懸念や、米中貿易協議の進展への期待と不安が交錯し、前日の終値を挟んだ水準でのもみ合いに終始した。また、英議会でEU離脱期限延長案が可決されたことで、今後の展開を見極めたいとの思惑もあった。ビザやアップル、ナイキなどが買われ相場を支えた。半面、ファイザーやインテルなどが売られ指数の重石となった。VIX指数は 13.41から13.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ポンドの動向に振られる展開

ドル/円は、ポンド絡みの取引が中心となったため、しばらくは狭いレンジでのもみ合いが続いていたが、米長期金利の上昇をきっかけに円売り・ドル買いが優勢となり一時111.83円と日通し高値を更新した。ポンドやユーロに対してドル高が進んだ影響も受けた。この日発表の前週分の米新規失業保険申請件数や1月米新築住宅販売件数は予想より弱い内容となった。また、『米中首脳会談は少なくとも4月まで延期になる可能性』との一部報道が伝わったほか、トランプ米大統領が『中国との通商協議は順調』としながらも『合意できるかどうかは明言したくない』と述べたと報じられた。

ユーロ/ドルは、 欧州市場ではポンドドルの上昇につれた買いが入り一時1.1336ドル付近まで上げたものの、NY市場に入ると弱含んだ。米長期金利が上昇に転じたタイミングでユーロ売り・ドル買いが強まり、一時1.1294ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は 続伸:原油在庫の減少が引き続き買い材料

NY原油先物市場は58.00-58.74ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)が発表した加盟国の2月産油量が前月比0.7%減少し、OPEC主導の協調減産による需給の改善が続いていることが示され、原油の買いに安心感が広がった。ただ、4カ月ぶりの高値水準まで上昇したことで利益確定売りも散見し、上値は限られた。ただ、1バレル=60ドルを超えると米国内の原油生産が増えると予想されており、足もとの需給関係は緩む可能性があるとの声が聞かれた。

 

NY金先物市場は反落:リスク回避ムードが後退し買いが縮小

NY金先物市場は1292.50-1310.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された1月の米新築住宅販売件数は60.7万戸で市場予想を下回ったが、英国議会で欧州連合(EU)離脱延期を図る動議が賛成多数で可決されるとの見方が広がり、リスク回避ムードが後退し安全逃避の金買いは縮小した。なお、動議への賛成は412、反対は202で動議は可決されている。

 

米国債券市場は続落:方向感の欠いた展開

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.63%で終了した。米中貿易協議への進展への期待と不安が交錯し、大きな方向感は出なかった。

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