★ドル/円の長期トレンドを示す月足では、変化の兆しが出始めた。17カ月線(赤線)110.581円が34カ月線(青線)110.536円をわずかに上抜けしてきている。しっかり上抜けしてくると、2017年1月から始まった売り目線から買い目線に変化する。
現在、ロウソク足は両線を上回っていることから、このまま両線を上回るかが焦点となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:67.23、%D:63.42と過熱感がなく上向きを維持している。ただ、%Kの上昇の勢いは鈍化してきている。
2015年6月高値125.85円からのトレンドラインがレジスタンスとして意識されており、上抜け出来るのか、それとも下押ししてしまうのか焦点となる。また、2016年6月の安値98.98円からトレンドラインでは下値を切り上げており、三角持合いの状況となっている。
ドル/円の大きな節目となっており、今後の動向が注目されることになる。
★欧州市場朝方の取引では、欧州株がほぼ全面安で推移、NYダウ先物も大幅続落となる中、リスク回避の動きが再燃し、ドルと円が堅調推移した。
欧州市場では、トルコリラや南アランドの下げ氏振りから、クロス円の回復がドル/円を下支えした。日経先物が下げ幅を縮小する中、ドル/円は小幅な値動きながらドル高地合いが持続した。その後、NYダウ先物の下げ幅拡大や米長期金利低下にドル/円は軟調推移となった。
『英独がEU離脱の主な要求を取り下げた』との報道で、対円でポンド買いが進んだため、ドル/円も上昇した。しかし、ドイツ政府が『離脱に関する方針は変わらず』と一部報道を否定したため、ユーロやポンド売りが再開したことで、ドル/円も円買いに反転した。
その後は、市場の目線がNAFTA再交渉の米加に向けられている中、米株や米長期金利動向も鈍く、手掛かり材料が不足し、111円台半ばでもみ合いとなった。
★欧米市場のポイント
・111.40-75円のレンジ相場
・新興国通貨安一服でリスク回避の動きが一服
・英国のEU離脱報道で乱高下
・米加のNAFTA再交渉の結果待ちで様子見
★ドル建てによる日経225の中期的トレンドとなる週足では、一目均衡表の雲の上限、転換線(赤線)、基準線(青線)の攻防となっている。1月26日週の217.56ドルがピークとなり下落したものの、196ドル後半から208ドル近辺でのレンジ相場となっていることがわかる。
ドル建て225週足では、基準線が重要なポイントとなる。2016年6月24日週に基準線がサポートラインとなってから、今年の3月24日週まで継続していた。ただ、その後は基準線がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となった。8月24日週に再び基準線を上抜けしたことで、基準線がサポートとして意識されるかが焦点となる。本日基準線は202.496ドルで終値では201.61ドルとわずかに終値で上回っている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下値・上値を切り上げる上昇基調を維持している。ただ、%Kの上昇基調にやや陰りが出始めてきていることが気になるところ。
外国人目線とすれば、レンジ相場の中を売り買いしていることになる。ちょうど今日の終値はレンジの上下限の半値近辺で推移している。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |