FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/08/13/07:58:39

米国株式市場は下落:リスク回避の動きが強まり売り優勢

NYダウは391.00ドル安の25896.44、ナスダックは95.73ポイント安の7863.41で取引を終了した。中国人民銀行が人民元売買の基準値を元安に設定したことで、米中貿易摩擦への懸念が再び強まり、売りが先行した。香港のデモが拡大し、香港国際空港で12日に全便欠航になったことが投資家心理を冷やした。NYダウは一時460ドル超下げる場面があった。米長期金利の低下も金融株の下げにつながった。 VIX指数は17.97から21.09へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買い強まる

ドル/円は、米中貿易摩擦激化への警戒感や香港のデモを巡る懸念から、リスク回避的な円買い・ドル売りが先行し、一時105.01円と1月3日以来の安値を付けた。ただ、厚めの買い注文やオプションが観測されている105.00円に接近した場面では買いが入ったため、NY市場では下値の堅さが目立ち一時105.44円付近まで持ち直した。その後、NYダウが460ドル超下落した場面でも円買い・ドル売りでの反応は鈍く、105.30円挟みでのもみ合いに終始した。

ユーロ/ドルは、日本時間夕刻には目先のストップロスを誘発して一時1.1162ドルと1週間ぶりの安値を付けたものの、NY市場では買い戻しが優勢に。米10年債利回りが1.6284%前後まで大幅低下したことがユーロ買い・ドル売りを促し、1.1231ドルの本日高値まで切り返した。そのあとは1.12ドル台前半で値動きが鈍った。 

 

NY原油先物市場は続伸:ショートポジション巻き戻し継続

NY原油先物市場は3日続伸した。53.54ドルー55.18ドルのレンジ相場となった。米中通商協議が停滞・長期化すれば世界景気の低迷につながり、エネルギー需要の減速懸念も高まった。時間外の原油先物は売りが先行した。しかしながらNY勢が本格参入すると買い優勢となり、一時55ドル超えまで上昇している。先週後半からみられたショートポジションの巻き戻しが継続していることや、為替市場ではドルが対ユーロで軟調となったこともドル建ての原油先物の支えとなった。また、サウジアラビアの設備投資が減少していることから、供給量が減少するとの見方が広がった。

 

NY金先物市場は反発:世界的なリスク拡大で買い優勢

NY金先物市場は1498.60-1531.50ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の激化懸念の高まり、核保有国であるインドとパキスタンの対立エスカレート、香港デモが収束の様相をみせず中国介入への警戒感、くわえてアルゼンチン資産の暴落など、世界的なリスク拡大で安全資産の金への需要は強いままとなった。また、米国株安や長期金利の低下を受けて安全逃避の金買いが優勢となった。

 

米国債券市場は大幅反発:世界的なリスク拡大で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは大幅に反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.10%低い(価格は上昇)1.64%で終了した。米中貿易摩擦長期化への警戒感や香港のデモを巡る懸念から、安全資産とされる米国債に買いが集まった。利回りは一時1.6284%前後まで低下した。

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2019/08/12/03:01:27

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦激化懸念を嫌気

NYダウは90.75ドル安の2687.44、ナスダックは80.02ポイント安の7959.14で取引を終了した。トランプ米大統領が『華為技術(ファーウェイ)と取引するつもりはない』『9月の中国との会合はキャンセルの可能性もあり得る』などと述べると、米中貿易摩擦激化への懸念から売りが活発化した。一時280ドル超下げた。ただ、押し目を拾いたい向きは多く取引終了にかけて上げに転じる場面もあった。市場では『長期的な株価の推移を示す200日移動平均線がNYダウのサポートとなっており、投資家心理の支えになっている』との指摘があった。VIX指数は16.91から17.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:全般ドル売り優勢も引けにかけて買い戻し

ドル/円は、米7月卸売物価指数(PPI)コア指数が予想を下回ったことを受けて円買い・ドル売りが先行した。米中貿易摩擦激化への懸念からドル売りが加速した。トランプ氏がFRBに1.00%の利下げを要求したことも相場の重しとなり、一時105.23円と1月3日以来約7カ月ぶりの安値を付けた。ただ、一時は280ドル超下落したNYダウがプラス圏を回復し、米長期金利が上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り105.71円付近まで下げ渋った。 

ユーロ/ドルは、サルビーニ伊副首相(同盟党首)が8日に早期の解散総選挙を要求したほか、極右『同盟』が9日に内閣不信任案を提出した。同国への政治混乱への懸念から、欧州市場では一時1.1180ドルまで売られた場面があった。ただ、トランプ米大統領が米中貿易交渉は継続するものの、『当面の合意はない』との考えを明らかにしたほか、FRBに大幅利下げを要求すると全般ドル売りが進行し、一時1.1223ドルと日通し高値を付けた。もっとも、前日の高値1.1232ドルがレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重石となった。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:持ち高調整の買いが優勢

NY原油先物市場は、週末を控えて持ち高調整の買いが入り、為替相場でドルが対ユーロで売りが優勢となったことも原油高を後押しした。また、サウジアラビアが市場を安定させるために輸出を制限する計画を発表したことで、供給ひっ迫不安を受けた買いが再燃した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比から6基減少し764基となったことも支援材料となった。 

 

NY金先物市場は小幅続落:週末控えポジション調整売り

NY金先物市場は1506.20-1521.10ドルのレンジ相場となった。米国がファーウェイと取引再開のライセンス決定を見送ったとの報道を受けて買いが先行したが、週末を控えた利益確定売りに押された。ただ、世界的な金融緩和や米中貿易摩擦の激化懸念で金の先高観は根強く、1500ドル大台を維持して取引を終えた。

 

米国債券市場は反落:週末控えポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.74%で終了した。伊政局不安や米中貿易摩擦激化への懸念から安全資産とされる米国債に買いが先行したものの、買い一巡後は週末を控えてポジション調整目的の売りが優勢になった。 

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2019/08/09/07:58:32

米国株式市場は上昇:世界経済減速への懸念緩和を好感

NYダウは371.12ドル高の26378.19、ナスダックは176.33ポイント高の8039.16で取引を終了した。中国の7月貿易収支で輸出が予想外に増加し、世界経済減速への懸念緩和から買いが先行した。中国人民銀行が人民元売買の基準値を予想よりも元高に設定したほか、主要国での長期金利低下が一服したことから、一部銘柄に買い戻しが広がった。投資家心理が改善し、終日大幅上昇となった。ボーイングやビザ、シェブロン、アップルなどの上昇が指数の押し上げ要因となった。 VIX指数は19.49から16.91へ低下した。

 

NY外国為替市場:トランプ大統領のドル高けん制発言も影響は限定的

ドル/円は、一時105.91円まで値を下げたものの、欧米株価の上昇に伴う円売り・ドル買いが出ると106.23円付近まで強含んだ。その後、トランプ米大統領が『米連邦準備理事会(FRB)が他国に比べ、金利を高水準に設定していることがドル高につながり、偉大な米製造業が公平な条件で競争することを困難にしている』などと述べ、ドル高に不満を表明すると105.99円付近まで売られたが、NYダウが370ドル超上昇したこともありすぐに106.24円付近まで持ち直した。ただ、米長期金利が低下に転じるとドル円は再び弱含んだ。ユーロ円の下落につれた売りも出て、一時105.90円と日通し安値を付けた。結局、NY市場に限れば106.00円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。 

 

ユーロ/円は、一時1.1181ドルまで売られたものの、6日の安値1.1168ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。『独政府は気候変動対策で新規国債発行を検討』との報道が伝わると、独長期債が下落(独長期金利は上昇)しユーロ買い・ドル売りが活発化した。トランプ米大統領のドル高けん制発言で、一時1.1232ドルと日通し高値を付ける場面があった。ただ、前日の高値1.1242ドルや6日の高値1.1250ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。イタリア連立政権を構成する『五つ星運動』と『同盟』との間の対立が深まる中、サルビーニ伊副首相(同盟党首)が『伊政府はもはや過半数ではない』『総選挙を実施する必要がある』などと述べるとユーロ売り・ドル買いで反応し1.1177ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反発:サウジアラビアの下落阻止報道を好感

NY原油先物市場は51.94ドル‐3.06ドルのレンジ相場となった。中国人民元相場が安定した動きになったことが買い安心感につながったほか、『サウジアラビアは原油価格の下落を阻止するためあらゆる選択肢を検討している』との報道や、サウジアラビアは9月の原油輸出を日量700万バレル未満に維持する計画とサウジ当局者が明らかにしたことも、原油の買い戻しを後押しした。また、中東情勢の緊張状態が緩和されていないことも支援材料となった。

 

NY金先物市場は反落:利益確定売り優勢

NY金先物市場は1501.60-1521.30ドルのレンジ相場となった。この日の中国人民元相場が安定した動きになるなど、米中貿易摩擦の激化懸念を背景としたリスクオフの動きが一段落し、前日まで約6年4カ月ぶりの高値水準まで上昇した金は利益確定売りが優勢となった。 

 

米国債券市場は反発:好調な30年債入札受け買い戻しの展開

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.71%で終了した。世界的な景気減速への懸念が和らぎ、安全資産とされる米国債には売りが先行した。米国株相場の上昇も相場の重しとなり、しばらくは軟調に推移した。ただ、30年債入札の結果が『好調』と受け止められると、10年債にも買いが波及したため終盤上げに転じた。 

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2019/08/08/08:13:13

米国株式市場はまちまち:世界的景気減速懸念の高まりを嫌気

NYダウは22.45ドル安の26007.07、ナスダックは29.56ポイント高の7862.83で取引を終了した。欧米の長期金利が急低下したことを受けて、世界景気の減速懸念が高まると、投資家のリスク回避姿勢が強まり一時580ドル超下げた。ただ、低調な米10年債入札をきっかけに米長期金利が上昇に転じると急速に下げ幅を縮め、上昇に転じる場面もあった。個別ではコカ・コーラやマクドナルドなど景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が買われた。 VIX指数は20.17から19.49へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で行って来い相場

ドル/円は、米中貿易摩擦が激化・長期化し、世界経済の先行き不透明感が増す中で、ニュージーランドやインド、タイの中央銀行がこの日、政策金利の引き下げを相次いで決定した。このため前日にいったん和らいでいた市場のリスクオフムードが再燃し、米国株安と米国債高につながった。米国株安に伴う円買い・ドル売りと米金利低下を受けた円買い・ドル売りが入り一時105.50円と1月3日以来の安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。一時は580ドル超下落したNYダウがプラス圏を回復したほか、低調な米10年債入札をきっかけに米長期金利が上昇に転じたため、ドル円にもショートカバーが入った。日経平均先物が2万0200円から2万0640円まで急速に持ち直したことも相場の支援材料となり、106.27円付近まで値を戻して引けた。なお、トランプ米大統領はツイッターで『我々の問題は中国ではない。米連邦準備理事会(FRB)だ』『FRBは大幅で迅速な利下げを実施するべき』との考えを示したほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するエバンズ米シカゴ連銀総裁は『リスクが増大しており追加緩和が必要になる可能性がある』などと述べた。

 

ユーロ/ドルは、米10年債利回りが一時1.5931%前後と2016年10月上旬以来およそ2年10カ月ぶりの低水準を付けるとユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1242ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.1250ドルがレジスタンスとして意識されると値を消した。入札をきっかけに米10年債利回りが1.7342%前後まで急伸したことも相場の重しとなった。 

 

NY原油先物市場は大幅続落:米中貿易摩擦の激化から需要の減退思惑で売り

NY原油先物市場は50.52ドルー53.77ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の激化を背景に景気減速がエネルギー需要を減退させるとの思惑でこの日も売りが先行し、米エネルギー省(EIA)週間在庫統計を受けて売りが加速した。在庫統計では原油とガソリンが予想外の積み増しとなり、原油相場の下落に拍車をかけた。しかし、米国株式の下げ幅縮小を受けて原油先物を買い戻す動きが広がった。引け後には『サウジアラビアは原油価格の下落を阻止するためあらゆる選択肢を検討している』との一部報道が伝わった。

 

NY金先物市場は大幅続伸:世界経済の先行き不安から買い継続

NY金先物市場は1484.30-1522.70ドルのレンジ相場となった。6年4カ月ぶりの高値を更新した。米中貿易摩擦の激化を背景に世界経済の先行き不安が高まり、この日もニュージーランドやインド、タイの中央銀行が政策金利を引き下げるなど、各国の中央銀行が緩和姿勢を強めており、金の魅力が高まっている。 ただ、通常取引終了後の時間外取引では、米国株式の反転を意識して金先物は1506.00ドルまで売られている。

 

米国債券市場は反落:低調な10年債入札を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.73%で終了した。世界的な景気減速懸念が高まる中、安全資産とされる米国債に買いが先行した。利回りは一時1.5931%前後と2016年10月上旬以来およそ2年10カ月ぶりの低水準を付けた。ただ、10年債入札が『低調』と受け止められると一転売りが優勢となり下げに転じた。 

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2019/08/07/07:44:37

米国株式市場は上昇:米中対立の過度なリスク回避が後退

NYダウは311.78ドル高の26029.52、ナスダックは107.23ポイント高の7833.27で取引を終了した。中国当局が元安進行を抑制する姿勢を示したことで、米中対立激化に対する投資家の過度なリスク回避姿勢が和らいだ。また、クドロー国家経済会議議長が中国側による9月の訪米を想定していると発言し、米中交渉の継続期待から堅調推移となった。前日までに5日続落し2カ月ぶりの安値を付けたあとだけに値頃感から押し目買いなども入り、指数は一時320ドル超上げた。VIX指数は24.59から20.17へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中通貨戦争に対する警戒感が後退

ドル/円は、中国人民銀行の幹部らは外国企業に対して『人民元の大幅な下落は続かない』と伝え、不安の払しょくに努めたと伝わった。また、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長はCNBCとのインタビューで『トランプ米大統領は中国との協議継続を望んでいる』『中国への関税についての状況は変わり得る』などと語った。米中通貨戦争に対する警戒感が後退し、NYダウが320ドル超上昇すると円売り・ドル買いが出た。NYダウが下げに転じたタイミングで一時106.25円付近まで弱含む場面もあったが、NYダウが持ち直すとドル円も再び106.60円台まで値を上げた。市場では『アジア時間に大きく上下した後とあって全般動きづらい地合いとなった』との声が聞かれた。なお、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)はFOXニュースとのインタビューで『FRBは年末までにあと0.75%か1.00%利下げするべき』などと述べた一方、ブラード米セントルイス連銀総裁は『追加利下げが必要か今すぐ決めるのは時期尚早』との考えを示した。 

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの下落につれた売りが出て一時1.1168ドルと日通し安値を付ける場面があった。ただ、米10年債利回りが低下に転じるとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まり1.12ドル台前半まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は続落:米中貿易摩擦懸念が上値の重石

NY原油先物市場は53.29ドル-55.42ドルのレンジ相場となった。引き続き米中貿易摩擦の激化を背景に景気減速がエネルギー需要を減退させるとの思惑が原油相場の重石となった。また、為替相場でドルが対ユーロで強含み、ドル建ての原油に割高感が生じたことも、原油の上値を圧迫した。 

 

NY金先物市場は続伸:世界経済の先行き不安根強く買い優勢

NY金先物市場は1468.20-1486.80ドルのレンジ相場となった。米財務省が中国を制裁対象となる『為替操作国』と認定したと発表するなど、米中関係の悪化を背景とした世界経済の先行き不安が根強く、逃避資産の金の買いが継続した。しかし、人民元相場の下落に対する過剰な警戒感は低下したことや、米国株式の反発を意識して金先物は一時弱含みとなった。

 

米国債券市場は続伸:米追加利下げ観測から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.70%で終了した。米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らぐと、安全資産とされる米国債に売りが先行したものの、引けにかけては再び買いが優勢となった。米利下げ観測も買いを促した。

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