FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/09/19/06:45:56

米国株式市場は反発:米FOMC待ちで全般様子見ムード強い

NYダウは6.06ドル高の346234.30ドル、ナスダックは1.90ポイント高の13710.24ポイントで取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整に、寄り付き後はまちまちだった。原油高に加えて、9月住宅市場指数が予想以上に低下するなど成長減速懸念も強まり、一時下落に転じた。ただ、長期金利が低下に転じたため、下落も限定的となり、終盤にかけて、プラス圏を回復した。しかし、FOMC待ちで、さらに、先週末に続き今週末もユダヤ教の祭日を控え参加者も限定的で動意が乏しく、上値も抑制され小幅高で終了した。VIX指数は13.79から14.00へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米FOMCを控え大きな方向感出ず

ドル/円は、前週末に一時147.95円と昨年11月4日以来約10カ月ぶりの高値を付けたあとだけにポジション調整目的の売りなどが出たものの、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や21-22日の日銀金融政策決定会合を前に様子見ムードが広がり、大きな方向感が出なかった。NY時間の安値は147.58円、高値は147.77円で値幅は19銭程度と小さかった。

 

ユーロ/ドルは、一時1.0655ドルと日通し安値を付けたものの、9月米NAHB住宅市場指数が45と予想の49を下回ったことが分かるとユーロ買い・ドル売りが優勢になった。独長期金利が上昇した一方、米長期金利が低下したこともユーロ買い・ドル売りを誘った。前週末の高値1.0688ドルを上抜けると一時1.0699ドルまで上値を伸ばした。なお、一部通信社が報じたところによると「欧州中央銀行(ECB)は過剰流動性に対処する方法を近く議論する予定」「幾人かのECBメンバーは準備金の引き上げについて賛成している」などと伝わった。

 

NY原油先物市場は3日続伸:需給ひっ迫懸念が高まり買い優勢に

NY原油先物市場は89.91ドル‐91.36ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアとロシアによる減産延長宣言により需給のひっ迫懸念が一段と高まるなか、この日も堅調に推移し、一時92ドル台に乗せ、昨年11月以来の高値を付けた。米国市場の中盤にかけて91.36ドルまで一段高となったが、利益確定を狙った売りが増えたことによって一時89.91ドルまで反落した。ただ、需給ひっ迫の思惑は残されており、通常取引終了後の時間外取引では主に90ドル台後半で推移した。

 

NY金先物市場は3日続伸:米長期金利の伸び悩みを好感

NY金先物市場は1943.80‐1955.10ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でユーロに対してドル売りが進んだため、ドル建てで取引される金の割安感が意識されて買いが強まった。米国市場の前半にかけて1943.80ドルまで売られたが、ユーロ安は一服したことや米長期金利の伸び悩みを受けて1955.10ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では主に1953ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:米FOMCを控えポジション調整の売買

米国債券市場で中期ゾーンは変わらずだった。米2年債利回りは前営業日比変わらずの5.03%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)4.30%で終了した。欧州債相場が下落した流れを引き継いで売りが先行。利回りは一時4.3565%前後と8月22日以来の高水準を付けた。ただ、19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にポジション調整目的の買いが入ると上げに転じた。

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朝の市場コメント!9月15日終了時

2023/09/16/09:18:44

米国株式市場は下落:米半導体セクターの下落が重し

NYダウは288.87ドル安の34618.24ドル、ナスダックは217.72ポイント安の13708.34ポイントで取引を終了した。3社自動車労組が初の一斉ストライキに突入し収益減が警戒され、寄り付き後は下落した。さらに、最新のミシガン大消費者信頼感指数の予想以上の悪化で成長減速懸念も強まり、一段安となった。半導体セクターの下落が重しとなったほか本日は株価指数先物と株価指数オプション、個別株オプションの満期日が重なるトリプルウィッチングでテクニカルな取引も影響し終日軟調に推移。終盤にかけ下落幅を拡大して終了した。VIX指数は12.82から13.79へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は売りと買いが交錯し147円台後半でもみ合い

ドル/円は、東京時間に伝わった『植田日銀総裁の発言と市場解釈にギャップがある。日銀の認識はほぼ変わっていない』との一部報道が意識される中、米10年債利回りが4.33%台まで上昇すると円売り・ドル買いが優勢となり、一時147.95円と昨年11月4日以来約10カ月ぶりの高値を更新した。ただ、この日発表の米経済指標は9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や8月米輸入物価指数は予想を上回った一方、9月米ミシガン大学消費者態度指数(速報値)は予想を下回るなど、強弱入り混じる内容となった。売りと買いが交錯し、NY時間は147円台後半でのもみ合いに終始した。

 

ユーロ/ドルは、前日は欧州中央銀行(ECB)定例理事会をきっかけに、『現在の利上げサイクルが終了した』との見方が広がり、一時1.0632ドルと3月20日以来約半年ぶりの安値を付けたものの、本日は週末を控えたポジション調整目的の買いが優勢となった。ラガルドECB総裁が『利下げは議論していない』と述べたほか、『金利についてはデータ次第』と改めて強調したことも買い戻しを促し、一時1.0688ドルと日通し高値を付けた。ただ、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、引けにかけては1.0657ドル付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は続伸:需給ひっ迫観測根強く買い優勢に

NY原油先物市場は88.65ドル‐90.56ドルのレンジ相場となった。需給ひっ迫観測が根強い中、一時91.12ドルと昨年11月以来の高値を付ける場面があった。この日中国で発表された8月の小売売上高や鉱工業生産が予想を上回ったことで、中国景気に対する過度な警戒感が後退したことも、原油相場の追い風となった模様である。アジア市場で90.56ドルまで買われた。米国市場の前半まで88.65ドルまで下げたが、主要産油国の減産期間延長による供給不足の影響は大きく、通常取引終了後の時間外取引で90.44ドルまで戻している。

 

NY金先物市場は続伸:米FOMCでの金利据え置き観測高まり底堅い展開

NY金先物市場は1931.20‐1952.40ドルのレンジ相場となった。9月米ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が予想を下回ったことなどから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き観測が高まり、金相場を支えた。前日に一時3週間ぶりの安値を付けたことで、安値での買いやショートカバーも入った模様である。アジア市場の序盤で1931.20ドルまで売られたが、ロンドン市場で調整的な売りは一巡し、米国市場の前半にかけて1952.40ドルまで反発した。その後は長期金利の下げ止まりやドル高を意識した売りが入ったことで伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引では主に1945ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:良好な米経済指標受け売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)5.03%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い4.33%で終了した。9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や8月米輸入物価指数が予想を上回ると、債券売りが優勢となった。全米自動車労組(UAW)の初の一斉ストライキを受けて、市場では『ストや賃上げ交渉が他業界にも波及し、インフレ圧力につながる可能性も意識された』との声が聞かれた。

 

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朝の市場コメント!

2023/09/13/07:12:13

米国株式市場は下落:8月CPI発表を控え警戒感から売り優勢に

NYダウは17.73ドル安の34645.99ドル、ナスダックは144.28ポイント安13773.61ポイントで取引を終了した。8月消費者物価指数(CPI)発表を明日に控えた警戒感に寄り付き後は下落した。ソフトランディング期待にダウは一時プラス圏に回復もハイテクの売りに押され上昇を維持できなかった。携帯端末のアップル(AAPL)やソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)の下落がハイテクセクターの重しとなり、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を拡大して終了した。VIX指数は13.80から14.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:8月米CPIの動向を確認したいとの思惑から方向感出ず

ドル/円は、対欧州通貨を中心にドルが底堅く推移する中、米10年債利回りが上昇に転じたタイミングで円売り・ドル買いが強まり一時147.23円と日通し高値を更新した。ただ、米10年債利回りが再び低下に転じると伸び悩んだ。前日の高値147.28円が目先レジスタンスとして意識された面もあった。もっとも、明日13日に公表される8月米消費者物価指数(CPI)で足もとのインフレ動向を確認したいとの思惑から積極的な商いは手控えられたため、大きな方向感は出なかった。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の独経済指標がさえない内容だったことを受け、独経済成長が減速するとの懸念が高まるとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0706ドルと日通し安値を更新した。ただ、節目の1.0700ドルや前週末の安値1.0694ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢になった。今週14日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控える中、関係者の話として「ECBは2024年のユーロ圏インフレ率を3%超に高止まりすると見込む」との報道が伝わると、利上げへの思惑からユーロ買いが活発化した。取引終了間際に一時1.0765ドル付近まで値を戻した。なお、エコノミスト調査ではECBが政策金利を据え置くとの予想と、0.25%の利上げを実施するとの予想はほぼ拮抗しており、市場関係者からは「ECBは14日の理事会で利上げを巡る難しい判断を迫られる」との指摘があった。

 

カナダドルは堅調だった。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まった。対米ドルでは1.3544カナダドル、対円では108.67円、対ユーロでは1.4512カナダドルまで上昇した。同じく産油国通貨とされるメキシコペソも堅調だった。対ドルでは一時17.2185ペソ、対円では8.54円まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は反発:利益確定売りも増えたことで上値重い展開

NY原油先物市場は86.71ドル‐88.15ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)が月報を公表し、世界の石油市場は10-12月期に日量300万バレル超の供給不足に直面する見通しを示した。月報の内容が伝わると市場では世界的な需給引き締まり観測が高まり、一時2022年11月以来となる89ドル台に乗せる場面も見られた。アジア市場で86.71ドルまで売られたが、主要産油国による減産期間延長の影響は消えていないため、米国市場の前半にかけて一時88.15ドルまで買われた。ただ、利益確定を狙った売りが増えたことで一時87ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に 87ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は3日ぶりに反落:持ち高調整や利益確定売りで上値重い

NY金先物市場は1939.50‐1954.60ドルのレンジ相場となった。13日の米8月消費者物価指数の発表を控え、指標の結果が年内の金利据え置き観測を後退させる結果となれば、金利の付かない資産である金の押し下げ要因になるとの思惑から、発表前に持ち高調整や利益確定の動きが出た模様である。アジア市場で1939.50ドルから1954.60ドルまで買われたが、欧米株高を意識した売りが入ったことで米国市場の前半に1944.60ドルまで反落した。その後1948ドル台まで戻したが、通常取引終了後の時間外取引では主に1945ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:原油高からインフレ懸念に高まりから売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)5.03%で終了した。また、長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)4.28%で終了した。米国株相場の下落を受けて、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。10年債入札が「無難な結果」と受け止められたことも相場を下支えした。ただ、上値は重かった。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、インフレ懸念の高まりを背景に債券売りが出た。

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2023/09/11/03:00:58

米国株式市場は上昇:アップル株の反発を好感した買い

NYダウは78.56ドル高の34576.59ドル、ナスダックは12.70ポイント高の13761.53ポイントで取引を終了した。中国との対立を警戒した売りが一段落し寄り付き後は上昇した。中国政府によるアイフォーン使用制限が警戒され売られていた携帯端末のアップル(AAPL)株が反発したことも相場支援材料となった。金利動向も安定したため主要株式指数は終日底堅く推移し、プラス圏を維持し終了した。VIX指数は14.40から13.84へ低下した。

 

NY外国為替市場:日米金利差拡大への思惑から円売り優勢に

ドル/円は、東京市場では鈴木財務相の円安けん制発言をきっかけに一時146.59円まで売り込まれる場面もあったが、NY市場では底堅く推移した。一時は4.20%台まで低下した米10年債利回りが4.26%台まで上昇すると、日米金利差拡大への思惑から円売り・ドル買いが進み、一時147.87円と前日に付けた年初来高値に面合わせした。

 

ユーロ/ドルは、米長期金利が低下した場面ではユーロ買い・ドル売りが優勢となり、23時過ぎに一時1.0744ドルと日通し高値を付けた。ただ、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、上値は限定的だった。米長期金利が上昇に転じるとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0697ドル付近まで押し戻された。

 

カナダ/ドルは堅調だった。カナダ統計局が発表した8月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が3.99万人増と予想の1.50万人増を上回り、失業率が5.5%と予想の5.6%より強い内容だったことが分かるとカナダドル買いが広がった。対米ドルでは一時1.3608カナダドル、対ユーロでは1.4568カナダドル、対円では108.46円まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は反発:需給のひっ迫に対する警戒感高まる

NY原油先物市場は86.15ドル‐87.95ドルのレンジ相場となった。需給のひっ迫が続くとの見方を背景に買いが優勢となった。アジア市場で86.15ドルまで売られたが、主要産油国による減産期間延長は無視できないとの見方は後退せず、米国市場の後半にかけて87.95ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に 87ドル台で推移した。

 

NY金先物市場はほぼ横ばい:米長期金利金利下げ渋りを嫌気した売り

NY金先物市場は1940.80‐1954.00ドルのレンジ相場となった。対ユーロでドル高が一服したことで買われるも、米・中長期金利が高水準で推移したこともあり、上値も限られた。米国市場の前半にかけて1954.00ドルまで買われたが、米長期金利の下げ渋りを意識した売りが入ったことで一時1940.80ドルまで反落。その後1944ドル台まで戻したが、通常取引終了後の時間外取引では主に1943ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:米金融引き締め長期化観測から売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)4.97%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い4.27%で終了した。原油高を背景にインフレ懸念が強まる中、米金融引き締め長期化観測が高まり売りが出た。

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2023/09/08/06:48:52

米国株式市場はまちまち:米景気後退懸念の後退を好感した買い

NYダウは57.54ドル高の34500.73ドル、ナスダックは123.64ポイント安の13748.83ポイントで取引を終了した。中国政府による政府機関職員のアイフォーン持ち込み禁止を警戒した携帯端末アップル(AAPL)株の下落が相場全体を押し下げ、寄り付き後は下落した。その後、週次失業保険申請件数が予想外に減少したことや4-6月期の非農業部門労働生産性改定値の改善で景気後退懸念が一段と後退し、NYダウは上昇に転じた。一方、金利の上昇を警戒しハイテクの売りが続き、ナスダックは終日軟調に推移した。終盤にかけて長期金利が低下に転じ下げ幅を縮小したが下落は消せず、まちまちで終了した。VIX指数は14.45から14.40へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でもドルは底堅く推移

ドル/円は、前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容だったと分かると、円売り・ドル買いが先行し、147.61円付近まで値を上げた。ただ、欧米株価がさえない展開となったことでリスク選好の円買い・ドル売りが入ると、147.05円の日通し安値まで押し戻された。一時は4.30%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重しになった。もっとも、前日の安値147.02円が目先サポートとして働いたため、引けにかけては下げ渋った。

 

ユーロ/ドルは、米経済指標の上振れを受けて米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0686ドルと6月7日以来3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢となり、1.0710ドル付近まで下げ渋った。もっとも、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、戻りも限定的だった。

 

ポンド/ドルは下げ渋った。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性がある」との認識を示したことで、英利上げ継続観測が後退。この日もポンド売りが出やすく、一時1.2446ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しがじわりと強まり、1.2489ドル付近まで下げ渋っている。

 

NY原油先物市場は10営業日ぶりに反落:利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は86.39ドル‐87.74ドルのレンジ相場となった。予想より強い米経済指標の発表を受けドルが買われたことから、売り優勢となった。前日まで9日連続で上昇しており、利益確定売りが出やすかった面もある。なお、米エネルギー情報局(EIA)が発表した在庫統計で、原油在庫は予想以上に減少したが、反応は限定的であった。アジア市場で87.74ドルまで買われたが、主要産油国による減産期間延長の影響を意識した買いは一巡し、米国市場では売りが優勢となった。一時86.39ドルまで下落し、通常取引終了後の時間外取引では主に 87ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は3日続落:ドル高を警戒した売り優勢に

NY金先物市場は1940.30‐1947.90ドルのレンジ相場となった。米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げの可能性が改めて意識されてドルが買われたことから、軟調に推移した。ユーロが対ドルで軟調に推移したことも、ドル建てで取引される金の割高感につながった模様である。ただ、その後は米長期金利の上昇が一服したため、ドル買いの勢いが落ち着いて下げ幅を縮めた。ドル高を警戒して米国市場の序盤にかけて1940.30ドルまで買われたが、押し目買いが入ったことで一時1947.90ドルまで反発した。ただ、その後はもみ合いとなり、おおむね1945ドルを下回る水準で推移した。通常取引終了後の時間外取引では主に1943ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反発:持ち高調整目的の買いが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.08%低い(価格は上昇)4.94%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い4.25%で終了した。米経済指標の上振れを受けて売りが先行したものの、反応は一時的だった。足もとで相場下落が続いたあとだけに、持ち高調整目的の買いが入った。

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