FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2023/09/07/06:49:49

米国株式市場は続落:米年内の追加利上げ観測の再燃を嫌気

NYダウは198.78ドル安の34443.19ドル、ナスダックは148.48ポイント安の13872.47ポイントで取引を終了した。原油高を警戒した売りが続き、寄り付き後は下落した。その後発表された8月ISM非製造業指数が想定以上に強く、年内の追加利上げ観測が再燃し警戒感から売りに拍車がかかった。長期金利上昇で、ハイテク関連も終日軟調に推移した。その後、終盤にかけて、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気や雇用に鈍化の兆候が示されたため金利の上昇が一段落し、下落幅を縮小し終了した。VIX指数は14.01から14.45へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇からドルは底堅い展開

ユーロ/ドルは、クノット・オランダ中銀総裁が「市場は9月利上げの確率を過小評価している可能性がある」と発言するとユーロ買いが先行し、一時1.0749ドルと日通し高値を付けた。ただ、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、上値は限定的だった。8月米ISM非製造業景況指数が54.5と予想の52.5を上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが活発化。前日の安値1.0707ドルを下抜けて一時1.0703ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。もっとも、節目の1.0700ドル手前では買い戻しが入り、1.0730ドル付近まで持ち直している。

 

ドル/円は、8月米サービス部門・総合購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ると一時147.13円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値147.02円がサポートとして働くと買い戻しが優勢になった。予想を上回る米ISM非製造業景況指数も相場の支援材料となり、147.74円付近まで持ち直した。もっとも、アジア時間に付けた年初来高値147.82円を上抜けることは出来なかった。

 

カナダドル/円は下値が堅かった。一時107.80円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル/円の持ち直しにつれた円売り・カナダドル買いが出て、取引終了間際には108.33円付近まで強含んだ。なお、カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を現行の5.00%に据え置くことを決めたと発表。声明では「カナダ経済は物価上昇圧力を緩和するために必要な低成長期に入った」との認識を示したほか、コアインフレの高止まりを指摘し、「必要に応じて政策金利をさらに引き上げる用意がある」と表明した。

 

NY原油先物市場は9日続伸:需給の引き締まり観測から買い優勢に

NY原油先物市場は85.93ドル‐88.08ドルのレンジ相場となった。5日にサウジアラビアとロシアが原油供給制限を延長すると発表したことで、需給の引き締まり観測が浮上して堅調に推移し、一時は昨年11月以来となる88.08ドルまで上昇した。ロンドン市場で85.93ドルまで売られたが、米国市場では主要産油国による減産期間延長の影響を意識した買いが入ったことで88.08ドルまで買われた。ドル高を意識して買いは一服したが、通常取引終了後の時間外取引では主に87ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢に

NY金先物市場は1940.00‐1954.50ドルのレンジ相場となった。欧州の景気悪化懸念や、中国の景気回復が遅れるとの見方を背景として、ドル買いが進行した。ドル建てで取引される金の割高感につながり、軟調に推移。良好な米経済指標を受けてドルが買われたことも重しとなった。米国市場の序盤にかけて1954.50ドルまで買われたが、ドル高を嫌気した売りが強まり、一時1940.00ドルまで反落。その後はもみ合いとなったが、おおむね1945ドルを下回る水準で推移。通常取引終了後の時間外取引では主に1942ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続落:好調な米経済指標結果受け売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)5.02%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い4.28%で終了した。8月米ISM非製造業景況指数の上振れをきっかけに債券売りが優勢となった。

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2023/09/06/06:48:46

米国株式市場は下落:原油高でインフレ長期化懸念を嫌気した売り

NYダウは195.74ドル安の34641.97ドル、ナスダックは10.86ポイント安の14020.95ポイントで取引を終了した。サウジアラビアやロシアが減産延長計画を発表し、供給ひっ迫による原油高でインフレも長期化するとの懸念が浮上し、寄り付き後は下落した。年内の利上げ観測も根強く長期金利の上昇を警戒した売りも強まり、終盤にかけてNYダウは下げ幅を拡大した。ハイテクは12日にイベント開催を予定している携帯端末のアップル(AAPL)の新商品発表期待を受けた買いが支えたが、ナスダックもプラス圏を維持できず下落で終了した。VIX指数は13.09から14.01へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い活発化

ドル/円は、ウォーラー米連邦準備理事会(FRB)理事が『FRBが再び利上げするかどうかはデータが左右する』『データは差し迫って何かをする必要があることを示していない』と発言すると147.09円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。米10年債利回りが4.2697%前後まで上昇すると全般ドル買いが活発化し、一時147.80円と昨年11月4日以来約10カ月ぶりの高値を更新した。メスター米クリーブランド連銀総裁が『政策金利をやや引き上げる必要があるかもしれない』などと述べたことも相場の支援材料となった。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の8月ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ったことを受けてユーロ売りが先行した。米金利上昇に伴うドル買いが優勢になると、一時1.0707ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.91と3月15日以来の高値を付けた。

 

 カナダドル/円は堅調だった。『サウジアラビアは原油価格の下支えに向けて現在行っている日量100万バレルの自主減産を年末まで延長する』との報道が伝わるとWTI原油先物価格が急伸した。産油国通貨されるカナダドルに買いが入り、一時108.55円と7月6日以来約2カ月ぶりの高値を更新した。

 

NY原油先物市場は8日続伸:需給ひっ迫を意識した買い優勢に

NY原油先物市場は85.02ドル‐88.07ドルのレンジ相場となった。中心限月ベースでは昨年11月以来、10カ月ぶりの高値を更新した。サウジアラビアが日量100万バレルの原油輸出削減を12月末まで延長すると発表。需給ひっ迫懸念から買いが優勢となり、一時88ドル台に乗せる場面があった。ロンドン市場で85.02ドルまで売られたが、米国市場ではロシア、サウジアラビアによる減産期間の延長を受けて88.07ドルまで買われた。ドル高を意識して買いは一服したが、通常取引終了後の時間外取引では86ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は反落:ドル高と米長期金利上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1950.50‐1972.60ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でのドル高進行を受けてドル建てで取引される金の割高感が意識された。また、米長期金利の上昇したことも、金利を生まない金にとっては重しとなった。アジア市場の序盤で1972.60ドルまで買われたが、米国市場の前半にかけてドル高や米長期金利の上昇を嫌気した売りが強まり、一時1950.60ドルまで下落した。その後はもみ合いとなったが、1955ドルを下回る水準で推移し、通常取引終了後の時間外取引では主に1952ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は反落:原油高でインフレ懸念の高まりから売り優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米2年債利回りは前営業日比0.09%高い(価格は下落)4.95%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い4.26%で終了した。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、インフレ懸念の高まりを背景に債券売りが優勢となった。

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2023/09/05/07:07:59

米国市場はレーバーデーで休場

米国株式市場、NY原油先物市場、NY金先物市場、米国債券市場は休場

 

NY外国為替市場:NY市場休場で一本調子の展開にはならず

ドル/円は、欧州時間に円安・ドル高が進んだ流れを引き継いで、一時146.50円と日通し高値を付けた。ただ、米国市場がレーバーデーで休場となったため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。8月30日の高値146.54円や8月29日に付けた年初来高値147.37円がレジスタンスとして意識された面もあった。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時本日高値となる1.0809ドルまで買われた影響が残った。ただ、欧州株相場の失速や時間外のNYダウ先物の下落に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると、一時1.0783ドル付近まで下押しした。なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は講演で「我々は記録的なペースで金利を引き上げてきた。インフレ率を中期目標である2%へと適時に戻す」などと述べたものの、来週14日の定例理事会で金利を引き上げるかどうかについては言及を避けた。

 

レイバーデー明け後の火曜日に米国株が弱いジンクス

4日の米国市場は「レイバーデー」の祝日で全市場が休場だった。夏の終わりを告げるレイバーデーを終え、5日以降の米株の奮起が待たれるが、相場のアノマリーに詳しいトレーダーズ・アルマナックによれば、レイバーデー明けの火曜日に米国株は弱いジンクスがあるという。2002年以降の21年間で、NYダウは上昇9回、下落が12回で、平均騰落率はマイナス0.26%だった。2017年以降、6年連続でNYダウ、S&P500指数が下げていた。一方、ナスダック総合指数はレーバーデー明け後の水曜に平均0.4%じょうしており、ややハイテク株が強含む傾向にある。

 

米経済指標の上振れに一服感:US Dashboard

先週発表された米経済指標は労働市場関連中心に下振れが相次いだ。シティグループが経済統計の実績値と市場予想とのかい離を指数化した『エコノミック・サプライズ指数』にも頭打ち感が出ている。アトランタ連銀が推計する『GDPナウ』でも、7~9月期のGDPが8月末の5.9%から伸び悩んでいる。米経済の強さを背景とした金利上昇圧力は和らぐ可能性がある。

 

実質金利の上昇が8月の大半のリスク資産の重荷に:ゴールドマン

ゴールドマン・サックスは4日付のリポートで、夏に債券市場でベア・スティープニングが進む中でクロスアセットのパフォーマンスはまちまちだっとしながら、「当初は成長楽観論がリスク資産の支えだが、最終的には実質金利の上昇が8月の大半のリスク資産の重荷になった」との見解を示した。リポートでは、先週は、労働市場のリバランスが引き続き進展していることを示唆する米国の労働市場データと、中国における指示的な政策発表の新たな波が、実質金利の上昇にもかかわらず世界の成長楽観論を支えたとも指摘した。先週はほとんどの資産が上昇し、株式も債券も売られた前回の弱気急騰局面から反転したことに着目しつつ、「米国のフロントエンド金利のインプライド・ボラティリティは夏場にかけて低下し続けている」と指摘。長期金利のインプライド・ボラティリティはより高い水準で推移し、8月には株式ボラティリティと並んで急上昇したといい、「フロントエンド金利を売って10年金利を買うことは、さらなる不利なベア・スティープニングに対するヘッジとして魅力的に映る」とし、米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終わりに近づくにつれ、フロントエンド金利のボラはさらに低下するとみていた。

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2023/09/04/03:00:06

米国株式市場はまちまち:米国のソフトランディング期待が下支え

NYダウは115.80ドル高の34837.71ドル、ナスダックは3.15ポイント安の14031.82ポイントで取引を終了した。8月雇用統計の結果が労働市場減速の証拠となり、追加利上げ観測が後退し、寄り付き後は上昇した。しかし、その後に発表されたISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り金利が上昇に転じると、特にハイテクの売りが強まり、ナスダック総合指数は下落に転じた。NYダウはソフトランディング期待を受けた買いが下値を支えプラス圏を保ちでまちまちで終了した。VIX指数は13.57から13.09へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利が上昇するとドルを下支え

ドル/円は、米労働省が発表した8月米雇用統計では非農業部門雇用者数が18.7万人増と予想の17.0万人増を上回ったものの、6・7月分の数値が下方修正された。また、失業率は3.8%と予想以上に悪化し、昨年2月以来の高水準を記録した。平均時給は前月比0.2%/前年比4.3%といずれも予想を下回った。米労働市場の過熱感の緩和が示されると、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が一段と後退し、米金利の低下とともにドル売りが先行し、一時144.45円と日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。その後発表の8月米製造業PMI改定値や8月米ISM製造業景況指数、7月米建設支出が軒並み予想より強い内容だったことが分かると米金利の上昇とともに一転ドル買いが広がった。前日の高値146.25円を上抜けて、146.29円まで上値を伸ばした。なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは雇用統計後に付けた4.05%台から4.19%台まで急上昇した。メスター米クリーブランド連銀総裁が「インフレは一定の進展があるものの、依然として高すぎる」「失業率は3.8%と依然として低い」と発言したことも米金利の上昇につながった。

 

ユーロ/ドルは、低調な米雇用統計を受けて、FRBによる現在の利上げサイクルが終了するとの観測が高まると全般ドル売りが先行し、一時1.0882ドルと本日高値を更新した。ただ、その後発表の米経済指標が軒並み予想を上回ると、米金利の上昇とともに一転ドル買いが優勢になり、1.0772ドルと本日安値を付けた。

 

NY原油先物市場は7日続伸:需給ひっ迫を意識した買いが優勢に

NY原油先物市場は83.46ドル‐85.97ドルのレンジ相場となった。中国の8月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)が景況の強弱を判断する節目50を上回ったことで、時間外のアジア時間から堅調な動きを見せていた。8月の米雇用統計で失業率が悪化し、平均賃金の伸びも鈍化すると、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ見送り期待が高まったとの判断で、指標発表後はさらに上げ幅を拡大し昨年11月以来の水準まで上昇した。また、昨日、ノバク露副首相が「ロシアはOPECプラスとさらなる行動を取ることで合意」との発言を受けて、協調減産方針が維持される見通しが高まったことも支えになった。アジア市場の序盤で83.46ドルまで売られたが、ロシアによる輸出削減の影響が引き続き警戒されたこと、8月米雇用統計内容は悪化していなかったことから、需給ひっ迫を想定した買いが入った。通常取引終了後の時間外取引で85.97ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は小反発:米金利上昇とドル高となり上げ渋る

NY金先物市場は1960.70‐1980.20ドルのレンジ相場となった。米雇用統計の失業率が市場予想より大幅に弱い結果となると、金先物は米金利低下・ドル安の影響を受けて8月7日以来となる1980ドル台まで上昇した。しかし、その後発表された複数の米経済指標が好結果だったと分かると、一転米金利上昇・ドル高になり、金先物は上げ幅を大幅に削って引けた。米国市場の序盤にかけて1980.20ドルまで買われた後、ドル高を嫌気した売りが強まり、一時1960.70ドルまで反落した。その後はもみ合いとなったが、1970ドルを下回る水準で推移し、通常取引終了後の時間外取引では主に1967ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:クリーブランド連銀総裁のタカ派発言が相場の重し

米国債券市場で中期ゾーンは変わらずだった。米2年債利回りは前営業日比変わらずの4.86%で終了した。また、長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)4.18%で終了した。低調な8月米雇用統計を受けて買いが先行したものの、その後発表の8月米ISM製造業景況指数などが予想を上回ると一転下落した。メスター米クリーブランド連銀総裁のタカ派的な発言も相場の重しになった。

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2023/09/01/07:07:33

米国株式市場はまちまち:米雇用統計を控えポジション調整の売買

NYダウは168.33ドル安の34721.91ドル、ナスダックは15.66ポイント高の14034.97ポイントで取引を終了した。利上げ終了期待を受けた買いに、寄り付き後は上昇した。その後、雇用統計の発表を控えて警戒感も強まり、終盤にかけてNYダウは下落に転じた。ハイテクは長期金利の低下で安心感が広がり終日堅調に推移しプラス圏を維持して、米国株主要三指数はまちまちで終了した。VIX指数は13.88から13.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:NYダウ失速や米長期金利低下で円買い優勢に

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している7月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比4.2%上昇と市場予想と一致し、インフレ圧力の根強さを示唆する内容と受け止められた。また、8月米シカゴ購買部協会景気指数は48.7と予想の44.1を上回り、ドルの買い戻しを誘い、一時146.23円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値146.25円が目先レジスタンスとして働くと失速した。NYダウの失速や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、145.35円と日通し安値を更新した。市場では「月末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された」との声も聞かれた。

 

ユーロ/ドルは、ユーロ圏のインフレ指標や欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(7月27日分)を受けて、ECBの追加利上げ観測が後退すると、欧州債利回りが低下した。全般ユーロ売りが広がった。1時30分前には1.0835ドルと日通し安値を更新した。

 

メキシコペソは急落した。メキシコ中銀がペソ安に歯止めをかけるために導入している為替ヘッジ・プログラムについて「段階的に縮小する」と発表すると、ペソ売りが優勢となった。ドルペソは一時17.1065ペソ、ペソ円は8.53円までペソ安に振れた。メキシコの代表的な株式指数であるボルサ指数は2%超下落した。

 

NY原油先物市場は6日続伸:需給ひっ迫の思惑から買い優勢に

NY原油先物市場は81.48ドル‐83.69ドルのレンジ相場となった。ノバク露副首相が「ロシアはOPECプラスとさらなる行動を取ることで合意」との発言を受けて、協調減産方針が維持される見通しが高まり原油先物価格は堅調に推移した。一時上げ幅を縮小する場面もあったが、引けにかけては再び買い圧力が強まり8月9日以来の高値を記録し、6日続伸で引けた。アジア市場で81.48ドルまで売られたが、ロシアは原油輸出を削減することで主要産油国(OPECプラス)と合意したとの報道を受けて需給ひっ迫の思惑が広がった。通常取引終了後の時間外取引で83.69ドルまで買われている。

 

NY金先物市場は4日ぶりに反落:利益確定売りが優勢に

NY金先物市場は1965.50‐1974.90ドルのレンジ相場となった。米経済指標はまちまちの結果となったが、欧州通貨を中心にドルが買い戻されると、ドルで取引される金先物は割高感から徐々に上値が重くなり4日ぶりに反落して引けた。米国市場の序盤にかけて1974.90ドルまで買われたが、月末前で利益確定を狙った売りが増えたことによって1965.50ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に1967ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続伸:引き続き米利上げ観測の後退による買い継続

米国債券市場で中長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米2年債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)4.86%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い4.10%で終了した。今週発表の米労働指標がさえない結果となり、米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退する中、この日も債券買いが続いた。ただ、明日の8月米雇用統計の結果を見極めたいとのムードも強く、上値は限定的だった。

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