★欧州市場朝方の取引では、アジア市場で進展したドル高の流れも一服、ドルは全般もみ合い商状となった。なお、欧州株は概ね前日比小幅高となった。欧州市場では、ドルは高値圏を維持した。欧州株は全面高、NYダウ先物もプラス圏推移となり、円売りに振れやすい状況だった。リスク回避的な円買いは後退した。ただ、欧州市場では上値の重い値動きとなり、足元は110.90円付近で推移した。節目の111円回復は視野に入っているものの、具体的な手掛かりが乏しい状況だった。
新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、米雇用改善期待にも110.80円近辺でもみ合った。その後、ポンドや豪ドルに対してドル買いが進んだ影響を受けたほか、米長期金利が上昇に転じたことで円売り・ドル買いが加速した。市場予想を下回った米国の住宅や製造業関連指標にもかかわらず、年内の追加利上げをにらんだドル買いが強まった。
NYダウが一時100ドル安程度まで値を下げると、111.11円付近まで売り戻される場面があったが、ドル買いの流れは継続され米価部の下げ渋りとともに買い戻された。
ユーロ中心の取引となり、ドル/円は高値圏でもみ合いとなった。
★欧米市場のポイント
・110.74-111.32円のレンジ相場
・追加利上げの思惑からドル買い
・米経済指標は予想を下回る結果が多い
・米国株安でもドル買い優勢
・イタリアリスクからユーロ売り
・英国がEUとの合意なしの離脱リスク
★日経225の一目均衡表の日足では、昨日は基準線(青線)22,389円がレジスタンスとなり上値を抑えられていたが、本日基準線を上抜け終了した。ちょうど雲のネジレの節目で加速したことになる。
ただ、転換線9日(赤線)が下向きとなっていることから、上向きになってこないと再び一時の上昇で終わってしまう可能性も残る。
26期間遅行する遅行線(緑線)がロウソク足に向かって上昇してきていることから上抜けすると『好転』となり上昇基調の継続が期待される。
また、上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持合いの様相となっている。
RSI(パラメータ:14)では、51.02%と節目となる50%を上抜けしてきたことで、過去14日間の上げ幅が下げ幅を上回ってきたことを示している。一旦上抜けすると50%ラインがサポートラインとなりやすい。
持ち直し基調が継続していることから、明日は基準線から上昇していけるかが注目される。また、転換線が横向きから上昇してくるかも重要ポイントとなる。三角持合いの様相となっていることから、7月18日の高値と8月8日の高値を結んだトレンドラインと上抜け出来るかが今後の注目点となる。
★ドル/円の日足では、200日線(紫線)がサポートとなり戻り基調が継続している。260日線(茶線)、5日線(赤線)、75日線(緑線)、10日線(黄線)をこの3日間で上抜けしてきたことで、次の目標値は25日線(青線)111.04円となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%K:39.24、%D:25.96と過熱感なく両線ともかい離幅を広げながら上向きとなっている。そのため、勢いの強い戻り基調となっていることを示している。また、RSI(パラメータ:14)は48.06%まで上昇してきていることから、過去14日間での上昇幅と下落幅が近づいている。RSIが50%ラインを上抜けしてくると上昇基調が強まる。一方で、50%ラインが上値抵抗ラインとなることも多い。そのため、今後の動向には注意が必要となる。
7月19日の高値と8月1日の高値を結んだトレンドラインを上抜けしてきていることから、戻り基調の期待が膨らむ。各オシレータとも過熱感がないことから取りあえずは25日線までの戻りが期待される。
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