FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2022/06/14/07:28:42

米国株式市場は続落:米FOMCでの大幅利上げを警戒

NYダウは876.05ドル安の30516.74ドル、ナスダックは530.79ポイント安の10809.23ポイントで取引が終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げを警戒し、寄り付き後は下落した。さらに、中国の新型コロナ流行再燃で一部地域の再封鎖が警戒されたほか、暗号資産市場の急落などが金融不安につながり、売りが加速した。引けにかけてウォール・ストリート・ジャーナル紙が連邦準備制度理事会(FRB)高官が0.75%の利上げを容認する可能性を報じ債券利回りが一段と上昇したため下げ幅を一段と拡大した。午後に入り、米長期金利が上昇幅を拡大すると一時1000ドル超下落した。VIX指数は27.75から34.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の上昇からドル買いが活発化

ユーロ/ドルは、前週末発表の5月米消費者物価指数(CPI)を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを加速するとの見方が強まると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化した。NYダウが一時1000ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移したこともリスク回避のユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.0400ドルと5月16日以来の安値を更新した。なお、FRBが14-15日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.50%の利上げが大方の予想となっているが、米CPIの結果を受けて市場では0.75%の利上げを予想する声が浮上している。米ウォールストリート・ジャーナルのFEDウォッチャー、ニック・ティミラオス氏は『FRBが0.75%の利上げに踏み切る可能性がある』とのリポートを発表した。

 

ドル/円は、世界的なインフレ加速と積極的な金融引き締めへの懸念から、欧米株価が軟調に推移するとリスク回避の円買いが先行し、一時133.59円と日通し安値を更新した。ただ、前週末の安値133.37円が目先サポートとして働くと買い戻しが進んだ。NY午後に入り、米金利が上昇幅を拡大すると一時134.67円付近まで持ち直した。円以外の通貨に対してドル高が進んだ影響も受けた。なお、米2年債利回りは3.4128%と2007年11月以来の高水準を付けたほか、米10年債利回りは3.4365%前後と11年4月以来の高水準を記録した。 

 

NY原油先物市場は3営業日ぶりに反発:需要見通しは不透明感が残る

NY原油先物市場は117.47ドル-122.25ドルのレンジ相場となった。中国・北京で新型コロナウイルスの集団感染が確認されると中国のエネルギー需要期待後退から売りが強まった。一時117.47ドルまで下落する場面があったが、一巡後は押し目買いが優勢となり122.25ドルまで反発した。一方、米国株が大幅安となったため引けにかけては上値が重くなるなど、方向感が出なかった。ニューヨーク市場の序盤にかけて117.47ドルまで下げたが、供給不足を警戒した買いが急速に強まり、122.25ドルまで急反発した。ただ、株安や米長期金利の上昇を嫌気した売りが再び強まり、需要見通しの不透明感は消えていないことから、通常取引終了後の時間外取引で一時120ドルを下回った。

 

NY金先物市場は大幅反落:米長期金利上昇とドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1820.70-1882.50ドルのレンジ相場となった。強すぎる米インフレを背景に対ユーロなどを中心にドル高が進行すると、ドル建てで決済される金価格の割高感が意識された。米長期金利の大幅な上昇やドル高を受けて換金目的の金売りが活発となった。アジア市場の序盤に1882.50ドルまで買われたが、その後はじり安となり、ニューヨーク市場で下げ幅は一段と拡大し、一時1820.70ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に1820ドル台で推移した。 

 

米国債券市場は続落:FRBが積極的な金融引き締めを進めるとの見方

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.29%高い(価格は下落)3.35%で取引を終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.20%高い3.36%で終了した。高インフレ抑制のため米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを進めるとの見方から債券売りが優勢となった。『FRBは0.75%の利上げの可能性』との米紙WSJの報道を受けて、債券売りが加速すると、利回りは一時3.4365%前後と2011年4月以来の高水準を記録した。なお、2年債利回りは3.4128%と07年11月以来の高水準まで上昇し、10年債利回りを上回る『逆イールド』が発生した。 

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2022/06/13/03:01:42

NYダウ先物市場は下落:FRBの利上げペース加速を警戒した売り

NYダウは880.00ドル安の31392.79ドル、ナスダックは414.21ポイント安の11340.02ポイントで取引は終了した。5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペース加速を警戒し、寄り付き後は大幅下落した。6月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げを織り込む売りが強まったほか、高インフレが影響し最新6月のミシガン大消費者マインドも過去最低に落ち込んだため成長鈍化懸念も一段の売りに拍車をかけた。VIX指数は26.09から27.75へ上昇した。

 

NY外国為替市場:インフレ懸念強まり米長期金利上昇でドル買い

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)の金融政策正常化に伴うユーロ圏経済の成長鈍化を警戒したユーロ売りが先行した。5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの伸びを記録したことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化した。ドイツ株式指数が3%超急落し、NYダウが880ドル超下落するなど、欧米株相場が軟調に推移したこともリスク回避のユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.0506ドルと5月19日以来の安値を付けた。なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.1761%前後と5月9日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。

 

ドル/円は、5月米CPIの伸び率が予想を上回ったことで、インフレ懸念が強まり、米連邦準備理事会(FRB)が秋以降も積極的な金融引き締めを続けるとの見方が広がった。米金利上昇とドル高が進み、一時134.48円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。なお、財務省と金融庁、日銀はこの日、情報交換会合後に声明を発表し、最近の外国為替市場について『急速な円安の進行が見られ、憂慮している』と懸念を表明した。情報交換会合で声明を出すのは異例で、足もとの急速な円安進行を強くけん制した。

 

NY原油先物市場は続落:景気減速懸念と米国株安を意識した売り優勢

NY原油先物市場は118.33ドル-122.75ドルのレンジ相場となった。5月米消費者物価指数(CPI)が約40年ぶりの伸び率を記録したことで、インフレ高進と景気減速懸念が高まった。エネルギー需要も鈍化するとの思惑から売りが進み、一時は118.33ドルまで下押す場面も見られた。ニューヨーク市場の序盤にかけて122.75ドルまで買われたが、米国株式の大幅下落を嫌気した売りが入ったことで一時118.33ドルまで急落した。ただ、供給不安は解消されていないことから、押し目買いが入っており、通常取引終了後の時間外取引では主に120ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は反発:株安でリスク回避の買い優勢に

NY金先物市場は1826.50-1879.60ドルのレンジ相場となった。5月米消費者物価指数(CPI)が約40年ぶりの伸びとなったことをきっかけに米国株式相場が大幅安で推移したため、安全資産とされる金の需要が高まった。5月米消費者物価指数の上昇を嫌気して1826.50ドルまで下げたが、米国株式の大幅安を受けて安全逃避的な買いが強まり、1879.60ドルまで反発した。通常取引終了後の時間外取引では主に1875ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は続落:約40年ぶりの5月CPI結果を意識した売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.27%高い(価格は下落)3.06%で取引を終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.12%高い3.16%で終了した。5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの伸びを記録したことが分かると、米連邦準備理事会(FRB)が9月以降も積極的な利上げを進めるとの見方が強まり債券売りを促した。利回りは一時3.1761%前後と5月9日以来約1カ月ぶりの高水準を付けた。 

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2022/06/10/07:40:09

米国株式市場は下落:世界経済の成長鈍化懸念から売り優勢

NYダウは63811ドル安の32272.79ドル、ナスダックは332.04ポイント安の11754.23ポイントで取引を終了した。中国上海の一部区域で都市封鎖が再開され世界経済の成長鈍化懸念がくすぶり、寄り付き後は下落した。週次の失業保険申請件数が予想以上に増え、労働市場の鈍化懸念が浮上し売りに一段と拍車がかかった。さらに、消費者物価指数(CPI)の発表を控え、高インフレへの警戒感も強まり、終日軟調に推移した。引けにかけて一段と売りが加速した。VIX指数は23.96から26.09へ上昇した。

 

NY外国為替市場:金融引き締めに伴うユーロ圏経済の成長鈍化懸念で売り

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、定例理事会を開き、景気の下支えのために続けてきた量的緩和策を7月1日に終了することを決め、7月の理事会では0.25%の利上げに踏み切る方針を発表した。この結果が伝わると欧州債利回りの急上昇を受けてユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.0774ドルと日通し高値を付けた。独10年債利回りは一時1.465%前後と2014年6月以来8年ぶりの高水準を記録した。ただ、そのあとは金融引き締めに伴うユーロ圏経済の成長鈍化を懸念したユーロ売りが優勢になった。目先のストップロスを誘発し、一時1.0611ドルと5月23日以来の安値を更新した。市場では『ECBの金融引き締めは市場の織り込みよりも緩やかで短期間になるだろう』『一段の積極的な引き締めは期待薄になる可能性』との声も聞かれた。なお、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で『インフレは当面は望ましくない水準に高止まりする』『インフレを巡るリスクは主として上方向』と述べ、『9月以降も緩やかだが持続的な追加利上げの道筋が適切になる』との考えを示した。

 

ドル/円は、アジア市場では一時134.56円と02年2月以来20年4カ月ぶりの高値を付けたものの、欧州市場に入ると利益確定目的の円買い・ドル売りが優勢となり、一時133.19円と日通し安値を更新した。ただ、NY市場に入ると再び強含む展開になった。米10年債利回りが上昇に転じたことで円売り・ドル買いが出たほか、対ユーロなどでドル高が進んだ影響を受け、一時134.44円付近まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は3営業日ぶりに反落:株安を意識した売り優勢

NY原油先物市場は120.79ドル-122.72ドルのレンジ相場となった。前日に約3カ月ぶりの高値をつけた後だけに持ち高調整目的の売りが先行した。外国為替市場でドルがユーロなどに対して上昇したこともドル建てで取引される原油価格の重しとなったアジア市場の序盤で122.72ドルまで買われたが、株安を意識した売りが増えたことによってニューヨーク市場の序盤にかけて120.79ドルまで反落した。供給不安を警戒した買いが入ったことで一時122ドル台まで戻したが、通常取引終了後の時間外取引では主に121ドル台で推移した。

 

NY金先物市場は3営業日ぶりに反落:ドル高を意識した売り優勢に

NY金先物市場は1841.90-1857.80ドルのレンジ相場となった。外国為替市場では対ユーロでドル高が進み、ドル建てで決済される金価格の割高感が意識された。もっとも、明日に5月米消費者物価指数(CPI)を控えていることもあり、市場では様子見ムードも強かった。アジア市場で1857.80ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の前半にかけてドル高を意識した売りが入っており、1841.90ドルまで反落した。ただ、株安を意識した買いが入ったことで1853ドルまで戻しており、通常取引終了後の時間外取引では主に1850ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場は続落:欧州債売りに連れた売りが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.79%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い3.04%で終了した。欧州中央銀行(ECB)の金融政策正常化が加速するとの見方から、欧州債相場が下落すると米国債にも売りが波及した。ただ、5月米消費者物価指数(CPI)の発表を明日に控えて、売り一巡後は下げ渋った。 

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2022/06/09/07:33:37

米国株式市場は下落:インフレ高進や経済後退懸念が意識された売り

NYダウは269.24ドル安の32910.90ドル、ナスダックは88.96ポイント安の12086.27ポイントで取引を終了した。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の見通しを大幅に引き下げたことを背景に、成長鈍化を警戒した売りに寄り付き後は下落した。また、10年債利回りが再び3%台に達し、金利の上昇も重しとなった。さらに、天然ガス、原油価格の上昇でインフレ高進への警戒も強まり、主要株式指数をさらに押し下げた。VIX指数は24.02から23.96へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:日銀の金融緩和継続による円売り優勢

ドル/円は、黒田東彦日銀総裁が国会答弁や講演などで、大規模な金融緩和策の継続を繰り返し表明すると、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが活発化し、一時134.47円と2002年2月以来20年4カ月ぶりの高値を更新した。米10年債利回りが3.03%台から2.98%台まで上昇幅を縮めると133.61円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。米10年債入札が『低調』と伝わり、米10年債利回りが3.04%前後まで上昇したことを受け、134.30円付近まで強含んだ。 

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)がインフレに対応するため金融引き締めを急ぐとの見方が強まる中、独10年債利回りが一時1.363%前後と14年6月以来8年ぶりの高水準を記録した。ユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.0748ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利が上昇傾向を強めると1.0713ドル付近まで上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は続伸:供給不足を警戒した買い優勢

NY原油先物市場は119.30ドル-123.18ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)の週間石油在庫で、ガソリン在庫が予想に反して取り崩しとなったことが材料視された。今後も需給が引き締まるとの見方から一時は123.18ドルまで上昇する場面も見られた。アジア市場の序盤で119.30ドルまで下げたが、その後反転し、ロンドン市場で121ドル台まで買われた。ニューヨーク市場の序盤で119.44ドルまで反落したが、供給不安を警戒した買いが入ったことで一時123.18ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では122ドル台で推移した。 

 

NY金先物市場は続伸:株安を意識した買い

NY金先物市場は1846.60-1862.40ドルのレンジ相場となった。米国株式相場が下落したことで、安全資産とされる金に買いが入った。また、外国為替市場では対ユーロでドル安が進み、ドル建てで決済される金価格の割安感が意識された面もある。ニューヨーク市場の序盤にかけて1846.60ドルまで下げたが、株安を意識した買いが入ったことで一時182.40ドルまで上昇した。ただ、米長期金利の上昇を受けてポジション調整的な売りも観測され、上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では主に1855ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場は下落:原油高でインフレへの懸念強まる

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.76%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い3.02%で終了した。原油高でインフレへの懸念が強まると債券売りが広がった。10年債入札が『低調』と受け止められたことも相場の重し。なお、市場では『10日に発表される5月米消費者物価指数(CPI)に注目が集まっている』との声が聞かれた。

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2022/06/08/07:35:49

米国株式市場は上昇:米長期金利低下でハイテク株中心に買い戻し

NYダウは264.36ドル高の33180.14ドル、ナスダックは113.86ポイント高の12175.23ポイントで取引を終了した。寄り付きは下落した。小売り大手のターゲットが業績見通しを下方修正したことで下落し、小売銘柄を中心に業績の悪化を懸念する売りが波及した。インフレと利上げによる景気後退への懸念は根強く、また週後半に発表を控える5月消費者物価指数(CPI)の動向を見極めたいとの思惑から、動きづらく方向感のない展開となった。長期金利が低下するとハイテク株を中心に買い戻され、午後は堅調に推移した。VIX指数は25.07から24.02へ低下した。

 

NYが国為替市場:日米金融政策の方向性の違いから円売り根強い

ドル/円は、アジア時間に一時133.00円と2002年4月以来20年2カ月ぶりの高値を付けた反動で売りが出たため、NY市場では伸び悩んだ。足もとの急速な円安進行を受けて利益確定目的の円買いも入りやすく、一時132.32円付近まで弱含んだ。米10年債利回りが2.95%台まで低下したことも相場の重しとなった。もっとも、下押しは限定的だった。米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めを積極的に進めるとの観測が強まる一方、日銀は大規模な金融緩和策を維持しており、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いは根強かった。 

 

ユーロ/ドルは、9日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前にポジション調整目的の売りが先行すると、一時1.0652ドルと日通し安値を付けたものの、米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。ECBが金融引き締めを急ぐとの見方からユーロ買い・ドル売りが入りやすい面もあり、3時30分過ぎには一時1.0714ドルと日通し高値を更新した。 

 

NY原油先物市場は反発:需給の引き締まりを意識した買い

NY原油先物市場は117.14ドル-120.36ドルのレンジ相場となった。119.00ドルを挟んで上下する神経質な展開となったが、外国為替市場でドル安が進むと、ドル建てで取引される原油価格には割安感を手掛かりにした買いが入った。石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産規模が十分ではないとの見方も根強いなか、需給の引き締まりを意識した買いも入りやすかった。ニューヨーク市場の序盤で120ドル台前半まで買われた後、一時117.14ドルまで反落。しかしながら、供給不安は消えていないことや米国株高を受けて通常取引終了後の時間外取引で120.36ドルまで反発した。 

 

NY金先物市場は3営業日ぶりに反発:米長期金利の低下を好感した買い

NY金先物市場は1838.50-1858.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利の低下を背景に、外国為替市場では対ユーロなどでドル売りが進み、ドル建てで決済される金価格の割安感が意識された。アジア市場で1838.50ドルまで下げた後、米長期金利の伸び悩みを意識して、ニューヨーク市場の終盤にかけて1858.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1855ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場はまちまち:インフレは最悪期を脱したとの見方浮上で買い

米国債券市場で中期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.73%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)2.97%で終了した。小売り大手ターゲットが過剰在庫について警告し、値下げを行うと発表したことを受けて、市場ではインフレは最悪期を脱したとの見方が浮上。債券買いを促した。

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