FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/01/30/07:56:18

米国株式市場はまちまち:良好な決算銘柄が買われ指数の押し上げ

NYダウは51.74ドル高の24579.96、ナスダックは57.39ポイント安の7028.29で取引を終了した。四半期決算が予想を上回った3Mやファイザーなどが買われ、指数の押し上げ要因となった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中貿易協議など重要イベントを控えていることもあって、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。ナスダックでは、アップルやアマゾン・ドット・コムなど主力株が軒並み下げた。VIX指数は18.87から19.13へ上昇した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標がドル相場の重石

ドル/円は、一時109.19円付近まで下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値109.13円が目先サポートとして働いたことでショートカバーが進んだ。NYダウ先物の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが出た面もあり、一時109.54円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値109.60円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。この日発表された米経済指標が低調だったことも相場の重石となった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中閣僚級貿易協議など注目イベントを前に、大きな方向感は出なかった。

ユーロ/ドルは、。欧州時間に一時1.1450ドルと日通し高値を付けたものの、その後失速した。ユーロ/ポンドの下落が相場の重しとなり、一時1.1411ドルと日通し安値を付けた。ただ、売り一巡後は米長期金利の低下などを材料に買い戻しが入ったため下げ渋った。11月米ケース・シラー住宅価格指数と1月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことも相場の下支え要因となった。 

 

NY原油先物市場は反続伸:ベネズエラの石油輸出増加観測が後退

NY原油先物市場は一時53.93ドルまで買われた。ベネズエラの石油輸出増加観測は後退したことや、米中貿易協議進展への期待は持続していることが買い材料となった。米国株式はまちまちの動きとなったが、S&P500の下げは嫌気されなかった。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利低下を好感

NY金先物市場は一時1310.70ドルまで買われた。原油価格の反発や米長期金利の低下を受けて安全逃避の金買いが優勢となった。また、明日のFOMCで政策金利は据え置きが確実視されているが、声明の内容やパウエルFRB議長の会見はハト派寄りの内容になるとの思惑も金買い支えた。

 

米国債券市場は続伸:低調な米国経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.71%で終了した。この日発表の11月米ケース・シラー住宅価格指数や1月米消費者信頼感指数が予想を下回ったため、債券買いが広がった。7年債入札が『好調』だったことも相場の支援材料となった。 

 

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2019/01/29/07:53:48

米国株式市場は下落:中国けいきの減速懸念強まり売り優勢

NYダウは208.98ドル安の24528.22、ナスダックは79.18ポイント安の7085.68で取引が終了した。キャタピラーやエヌビディアの四半期決算が嫌気されて売りが先行した。両社が中国の収益悪化を指摘すると、中国景気の減速懸念が改めて強まり幅広い銘柄に売りが出た。下げ幅は一時410ドルを超える場面があった。 今週の主要企業決算や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から、その後は緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は17.42から18.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:多くのイベント控え方向感を欠く展開

ドル/円は、ユーロドルの一時的な下押しで円売り・ドル買いがやや優勢となり一時109.53円付近まで上げたが、週明け早朝取引で付けた日通し高値109.60円を上抜けることは出来なかった。米国株安や米金利低下に伴う円買い・ドル売りが入ると、一時109.16円と日通し安値を付けた。ただ、22日の安値109.15円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げる展開になった。市場では『109.00円からは本邦実需勢の買いが観測されている』との指摘もあり、109.40円付近まで下げ渋った。
 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中通商協議、英議会のEU離脱協定代替案の採決、1月米雇用統計など多くのイベントを控えているため様子見ムードも強く方向感が出にくい面があった。 

ユーロ/ドルは、2月15日までの米政府機関再開が決定したものの依然先行きが不透明なほか、先週末のWSJ紙の報道で米金融政策正常化のペースが緩むとの思惑が高まったため、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1444ドルと15日以来の高値を付けた。米長期金利の低下に伴うドル売りも進んだ。なお、ドラギECB総裁は欧州議会で『ここ数カ月、入手したデータは予想より弱い』『大規模な金融刺激策が依然として不可欠』などと述べたが、相場の反応は限られた。 

 

NY原油先物市場は反落:中国の原油需要の減少懸念で売り優勢

NY原油先物市場は一時51.33ドルまで売られた。エネルギー大国である中国の景気減速で需要が減少するとの懸念が高まり、売りが優勢となった。また、米国内の供給過剰懸念が引き続き原油の上値を圧迫した。米国株の反落もリスク回避ムードを高め、原油の売りを後押しした。 

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の買いが優勢

NY金先物市場は一時1303.70ドルまで買われた。米国株が反落し、リスク回避ムードが高まり、逃避資産の金が買われた。また、先週末に米連邦準備理事会(FRB)が金融正常化ペースを鈍化させることを検討しているとの報道を受けたドル売りが継続したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。1300ドル近辺では戻り売りが観測されたが、米国株安を意識した買いが入った。また、米政府機関が再び閉鎖される可能性は残されていることも、買い材料視された。

 

米国債券市場は反発:米国債入札好調で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米国株の下落を背景に安全資産とされる米国債に買いが入った。また、2年・5年債入札が好調だったことが債券買いを誘った。

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2019/01/28/03:01:02

米国株式市場は上昇:FRBの金融政策正常化ペース鈍化思惑を好感

NYダウは183.96ドル高の24737.20、ナスダックは91.40ポイントだかの7164.86で取引を終了した。WSJが『FRBは保有資産縮小の終了を議論している』と報じると、米金融政策正常化のペースが緩むとの思惑が浮上し買い安心感につながった。ボーイングやアップル、キャタピラーの上昇が指数の押し上げ要因となり、一時300ドル超上げた。一方、前日発表した四半期決算が嫌気されたインテルは5%を超える下落となった。また、連邦政府機関閉鎖の影響で一部空港で旅客機の離発着が滞るなどの影響が生じたものの、閉鎖解除への合意を後押しするとの期待が広がった。その後、トランプ大統領が2月15日までの一時的解除で合意に達したことを発表し、堅調推移となった。VIX指数は18.89から17.42へ低下した。

 

NY外国為替市場:報道に振り回されドルは乱高下

ユーロ/ドルは、WSJのFEDウォッチャーが『FRBは量的金融緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了を議論している』との記事を寄稿すると、FRBの金融政策正常化のペースが緩むとの思惑からドル売りが広がった。前日の高値1.1391ドルを上抜けて一時1.1418ドルまで上値を伸ばした。市場では『トランプ米大統領の盟友で共和党系ロビイストのロジャー・ストーン氏が起訴されたことがドル売りにつながっている』との声も聞かれた。

ドル/円は、欧州株やNYダウ先物などの上昇を背景に円売り・ドル買いが先行し、一時109.95円と日通し高値を付けた。ただ、23日の高値110.00円がレジスタンスとして意識されると失速した。『日本時間3時に閉鎖されている米政府機関の再開アナウンスがある』との報道をきっかけにショートカバーが進むと一時109.91円付近まで持ち直す場面もあったが、実際に政府機関の再開が伝えられると『材料出尽くし』として売りが優勢になった。WSJの記事やトランプ氏盟友逮捕などが嫌気されて、一時109.41円と日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:地政学リスクの高まりで底堅い展開

ベネズエラが実質2重政権となったことで、産油国の地政学リスクの高まりで一時54ドル手前まで上昇した。また、トランプ米大統領と議会指導者がつなぎ予算案で合意し政府機関が再開されたことが好感され、リスク選好の動きが優勢となった。しかし昨日発表されたEIAの原油在庫とガソリン在庫の積み増しも増えていたこともあり上値も限られ、一方的な上昇にはならなかった。また、米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比10基増加の862基と大幅に増加した。

 

NY金先物市場は反発:トランプ大統領側近逮捕でドル安で買い優勢

トランプ米大統領と議会指導者がつなぎ予算案で合意し政府機関が再開されたことが好感され、リスク選好の動きが優勢となった。しかし、トランプ米大統領の側近が逮捕されたことなどを背景に、ユーロやポンドを中心にドルが弱含んだ影響で、ドルで取引される金価格は割安感から大幅に上昇した。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の動きに債券需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)2.76%で終了した。米国株の上昇を背景に、安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/01/25/08:09:19

米国株式市場はまちまち:米中貿易協議の不透明感から売り優勢

NYダウは22.38ドル安の24553.24、ナスダックは47.69ポイント高の7073.46で取引を終了した。ロス米商務長官がCNBCテレビのインタビューで、中国との貿易問題について『解決するまでかなり遠い』などと発言した。これを受けて、米中貿易協議の行方に不透明感が広がり、相場の重しとなった。ファイザーやメルク、コカ・コーラなどディフェンシブ銘柄から資金が流出した。 また、連邦政府機関閉鎖の解除に向けて与野党がそれぞれ起草した法案が上院で否決されるなど、政治的な不透明感から上値の重い展開となった。VIX指数は19.52から18.89へ低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ圏の景気減速感強くユーロ売り優勢

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された1月ユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が予想を下回り5年半ぶりの低水準を付けたことが分かると、ユーロ圏の景気減速懸念が高まりユーロ売りが先行した。ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で『地政学要因や保護主義の脅威、新興国市場の脆弱性、金融市場のボラティリティに関連する根強い先行き不透明感により、ユーロ圏の成長見通しを巡るリスクは下向きに傾いた』と述べるとユーロ売りが加速し、一時1.1307ドルまで値を下げた。
 その後、ロス米商務長官が『米中間の貿易問題解決には程遠い』との見解を示すとNYダウ先物が失速し米長期金利が低下したため、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり1.1381ドル付近まで買い戻された。ただ、戻りは鈍かった。クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『トランプ米大統領は中国との貿易協議について楽観』『1月雇用統計は著しい伸びが示される可能性』と発言したことでユーロ売り・ドル買いが再び強まり、一時1.1290ドルと昨年12月14日以来の安値を付けた。独ハンデルスブラット紙が『ドイツ政府は今年の経済成長見通しを1.8%から1.0%に下方修正』と報じたことも相場の重しとなった。 

ドル/円は、一時109.80円と日通し高値を付けたものの、前日の高値110.00円の上抜けに失敗すると失速した。ロス米商務長官の発言を受けて円買い・ドル売りが強まり、一時109.42円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値109.33円が目先サポートとして意識されると買い戻される展開になった。クドローNEC委員長の発言で全般ドル買い戻しが進むと、109.74円付近まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は反発:原油の供給減少の思惑買い優勢

NY原油先物市場は一時53.47ドルまで買われた。トランプ米大統領が現在のベネズエラのマドゥロ政権を認めずのグアイド野党党首を認めた。マドゥロ現政権の力を弱めるためにベネズエラ産の原油に経済制裁が発動されるのではないかという観測もあり、原油の供給減少の可能性が出てきたことで原油先物価格は強含んだ。また、米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫の積み増し量が増えたことで、一時原油先物が売られる局面もあったが影響は限られた。 

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1275.30ドルまで売られた。金先物価格は為替市場の動きに翻弄された。ドラギECB総裁の会見でユーロ売り・ドル買いになると、ドルで取引される金価格は割高感を嫌気され売りが出た。結果的には否決されたが、米上院で民主党主導の予算案可決への思惑で安全逃避の買いは縮小した。

 

米国債券市場は上昇:安全資産としての債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債は前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.71%で終了した。米中貿易協議を巡る警戒感などから、安全資産とされる米国債に買いが入った。欧州債券の買いにつれた面もあった。

 

 

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2019/01/24/08:06:51

米国株式市場は上昇:米主要企業の好決算を好感した買い

NYダウは171.14ドル高の24575.62、ナスダックは5.41ポイント高の7025.77で取引を終了した。IBMやユナイテッド・テクノロジーズ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など米主要企業の好決算を受けて買いが先行し、一時300ドル近く上昇した。ただ、世界経済の成長減速への懸念が根強いほか、29日に予定されている大統領による一般教書演説の中止(延期)を民主党が求めるなど、連邦政府機関の閉鎖で対立が続いていることや米中関係の悪化懸念などを背景に売りが強まるとNYダウはマイナス圏に沈む場面があったが、引けにかけて再び緩やかに上昇する展開となった。VIX指数は20.80から19.52へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株式市場の動向に振れる展開

ドル/円は、米長期金利やNYダウ先物の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。アジア時間の高値109.80円を上抜けて一時110.00円と昨年12月31日以来の高値を付けた。ただ、一時は300ドル近く上昇したNYダウがマイナス圏に沈み、米長期金利が低下に転じると円買い・ドル売りが優勢になった。対ポンド中心にドル売りが進んだ影響も受けて、一時109.39円付近まで下押しした。もっとも、NYダウが持ち直し、米長期金利が再び上昇に転じたこともあって下押しは限定的だった。 ユーロ/ドルは、しばらくは方向感に乏しい展開が続いていたが、米長期金利が低下に転じた場面ではユーロ買い・ドル売りが強まり一時1.1394ドルと日通し高値を付けた。ポンド/ドルの上昇につれた買いも入った。 

 

NY原油先物市場は続落:世界経済の成長鈍化懸念

NY原油先物市場は一時51.86ドルまで下落した。米国株式市場が堅調だったことで、需給の高まりが期待され買われたが、株価が急速に上げ幅を縮小し、一時米主要株式3指数ともにマイナス圏に下落すると、エネルギー需要の減退懸念から売られた。世界経済の成長鈍化によって原油需要は減少するとの見方はあるものの、減産対応で原油価格の大幅な下落を防ぐことはできるとの声も聞かれている。

 

NY金先物市場は続伸:安全資産としての金買いは継続

NY金先物市場は一時1286.00ドルまで買われた。堅調だった株式市場がドル高を導き、ドルで取引される金先物相場は割高感から1277.7ドルまで下がる場面もあった。しかし株式市場が弱含み始めたことや、米政府機関の一部閉鎖が続いていることから安全資産とされる金が買われ、小幅ながら続伸して引けた。 

 

米国債券市場は横ばい:米国株の動向に振れる展開

米港債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ2.74%で終了した。米国株が高く始まったことで債券売りが先行したものの、株価が失速すると債券相場は値を戻した。

 

 

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