FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/02/07/07:55:18

米国株式市場は下落:利益確定売りで小幅安

NYダウは21.22ドル安の25390.30、ナスダックは26.80ポイント安の7375.28で取引を終了した。トランプ大統領による一般教書演説が概ね想定通りで目新しさに乏しく、前日までに3日続伸し昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。ただ、堅調な米企業決算を手掛かりにした買いが根強かった。また、ムニューシン米財務長官らが来週に米中通商協議を再開することが伝わり、対中貿易摩擦問題の解決を期待する見方から下値は堅かった。ダウ平均は小幅高に転じる場面があった。 VIX指数は15.57から15.38へ低下した。

 

NY外国為替市場:米10年債入札後に全般ドル買い

ドル/円は、一時109.56円と日通し安値を付けたあとはじりじりと下値を切り上げる展開になった。豪ドルやユーロ、NZドルに対してドル高が進んだ影響を受けたほか、米10年債入札後に全般ドル買いが進んだ流れに沿って110.04円まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値110.05円を上抜けることは出来なかった。市場では『心理的にどうしても110円台は売りとの意識が強い』との声が聞かれた。

ユーロ/ドルは、 欧州時間に発表された12月独製造業新規受注が予想を下回ったことで、独景気の減速懸念が高まりユーロ売りが進行した。『欧州委員会は7日発表の経済見通しで2019年の伊成長率見通しを1.2%から0.2%に下方修正する可能性』との報道や、国際通貨基金(IMF)が『2019・20年の伊成長率見通しは1%以下』との見解を示したことも嫌気された。米10年債入札が低調と受け止められ、米長期金利が上昇に転じると全般ドル買いが活発化し、一時1.1361ドルと1月25日以来の安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫の増加幅が予想を下回る

NY原油先物市場は時間外取引で52.86ドルまで売られたが、取引終盤にかけて54.30ドルまで買われた。 原油在庫の積み増し幅拡大への懸念から、米エネルギー省(EIA)週間在庫統計に向けて53ドル付近まで弱含みに推移した。在庫統計の結果は原油が約126万バレルの積み増しとなったものの、一部では200万バレルを超える積み増し幅も予想されていたため、市場は買い戻しが強まった。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1309.90ドルまで売られた。為替相場でドルがユーロなどに対して強含んだことで、ドル建ての金先物は売りが優勢となった。米債入札を経て米長期金利が上昇したことも、金利が付かない金の上値を抑えた。 米国株式市場は伸び悩んだが、特に意識されなかった。

 

米国債券市場は横ばい:10年債の入札不調で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.69%で終了した。米国株式市場の下落を背景に買いが先行したものの、10年債入札が『低調』と受け止められると失速した。

 

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2019/02/06/08:01:52

米国株式市場は上昇:米企業決算が堅調で買い優勢

NYダウは172.15ドル高の25411.52、ナスダックは54.55ポイント高の7402.08で取引を終了した。昨年12月3日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を更新した。終盤を迎えた米主要企業の決算が総じて堅調とあって、株式市場に資金を移す動きが活発化した。市場では『米景気への悲観論が後退している』との指摘もあり、一時180ドル超上げた。アップルやボーイングなどが買われ、指数の上昇に寄与した。 VIX指数は15.73から15.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:一般教書演説待ちで狭いレンジ内での展開

ドル/円は、トランプ米大統領による一般教書演説を日本時間6日午前に控えて、積極的な売買は手控えられた。アジア時間に付けた109.79円、高値は110.04円で値幅は25銭程度と小さかった。なお、NY時間の安値は109.80円、高値は110.00円で値幅は20銭程度で非常に小さい。1月米ISM非製造業指数は56.7と予想の57.2を下回ったものの、目立った反応は見られなかった。 

ユーロ/ドルは、一時1.1434ドル付近まで上げたものの、ポンドドルが下げ幅を拡大するとユーロに対してもドル高が進んだため、一時1.1401ドルと日通し安値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.12まで上昇している。

 

NY原油先物市場は続落:ドル高継続が売り材料に

NY原油先物市場は一時55.21ドルまで買われたが、終盤にかけて53.47ドルまで下落した。ベネズエラ産原油の輸出減の影響を受けて2019年の世界原油供給量が減少する可能性との見通しが中東から伝わり、時間外取引では買いが先行した。しかしながら、55ドル前半で買いが一巡後は、一転して売り戻しが優勢になった。株式市場が堅調に推移するもリスク選好とはならず、53ドル台まで水準を下げて引けた。明日の米エネルギー省(EIA)週間在庫統計を控えて、ポジション調整の動きもあったもよう。前日に続いてドル高が嫌気されたことや、米国内における生産拡大に対する警戒感も消えていない。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1314.80ドルまで売られた。NY勢が参入すると米1月非製造業景況指数が市場予想をやや下回ったことを受け、米長期金利がやや低下し買いが先行した。しかし、為替相場ではドルが欧州通貨に対して堅調に推移したことでドル建ての金先物は売り戻された。もっとも、強い方向感は見られず小幅安にとどまった。 

 

米国債券市場は反発:3年債入札が堅調で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.69%で終了した。米1月ISM非製造業指数が56.7と市場予想の57.2を下回ったことなどを手掛かりに債券買いが先行した。米3年債入札が堅調と受け止められたことも相場の支援材料となった。

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2019/02/04/03:01:40

米国株式市場はまちまち:好決算発表企業が買われ相場の下支え

NYダウは64.22ドル高の25063.89、ナスダックは17.87ポイント安の7263.87で取引を終了した。四半期決算が予想を上回った石油大手のエクソンモービルと同業のシェブロンが買われ、相場を押し上げた。1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことも好感され、買いを促した。エクソンモービルとシェブロンがいずれも3%超上昇したほか、ビザが3.8%、インテルが3.4%、メルクが2.7%上げた。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、オンライン小売のアマゾン(AMZN)が発表した決算で、1-3月期の売上高か見通しが予想を下振れ、ハイテク株の上値を抑える展開となった。3営業日ぶりに反落した。VIX指数は16.57から16.14へ低下した。

 

外国為替市場:良好な米経済指標を受け全般ドル買い

ドル/円は、米労働省が発表した1月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比30万4000人増と予想の16万5000人増を大幅に上回ったことを受けて、円売り・ドル買いが先行した。前月の数値が下方修正されたことや失業率の悪化、平均時給が前月比で予想を下回ったことを受け、108.91円付近まで伸び悩む場面もあったが、1月米ISM製造業景気指数が56.6と予想の54.2を上回ったことが分かると再び強含んだ。1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が91.2と予想の90.8を上回ったことも相場の支援材料となり、一時109.58円と日通し高値を付けた。米長期金利が一時2.7%付近まで上昇したことも好感された。 

ユーロ/ドルは、NY市場に限れば方向感に乏しかった。1月米雇用統計で雇用者数の増加が市場予想を上回り、米景気の底堅さを好感したドル買いが入った半面、ユーロ円やユーロ豪ドルなど一部ユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入ったため相場はもみ合いとなった。 

 

NY原油先物市場は反発:石油市場の需給引き締まり観測が支援材料

NY原油先物市場は、中国の財新中国製造業PMIが2016年2月以来2年11カ月ぶりの低水準となり、中国のエネルギー需要の先行きに警戒感で原油に売りが入る場面もあったが、引き続き米政府によるベネズエラ国営石油会社(PDVSA)に対する制裁発表や、石油輸出国機構(OPEC)の減産、米国の油採掘装置稼働数(リグ・カウント)減少が石油市場の需給引き締まり観測を支援材料に原油相場は堅調地合いを維持した。3月限は約2カ月半ぶりの高値水準となる55.66ドルまで上昇した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比15基減少の847基と大幅に減少した。

 

NY金先物市場は反落:良好な米経済指標を受け売り優勢

NY金先物市場は、米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想のほぼ2倍増えたことや米1月ISM製造業景況指数、米1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回ったため米国経済への見通しが改善し、ドル買いが優勢となったことで金への売りが先行した。

 

米国債券市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)2.68%で終了した。米1月雇用統計や米1月ISM製造業景気指数など良好な米経済指標の発表に相次ぎ、安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

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2019/02/01/07:58:21

米国株式市場はまちまち:利益確定売りで上値重い展開

NYダウは15.19ドル安の24999.67、ナスダックは98.66ポイント高の7281.74で取引が終了した。前日に大幅高となった反動で利益確定の売りが先行し、一時170ドル超下げた。ダウ・デュポンが発表した四半期決算が嫌気されて、9%超下落したことも相場の重しとなった。一方で、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を『忍耐強く』運営する意向が表明されたことから、押し目買いなども入りやすく指数は上げに転じる場面があった。 ナスダックでは、決算内容が好感されたフェイスブックが大幅高となった。VIX指数は17.66から16.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は108円台半ばから後半でもみ合い

ドル/円は、前日の米FOMCを受けて、米金融政策の正常化ペースが緩やかになるとの思惑が強まるなか、円買い・ドル売りが先行した。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことも相場の重しとなり、一時108.50円と16日以来の安値を付けた。ただ、ユーロドルの下落をきっかけに円に対してもドル買い戻しが強まると108.90円付近まで下げ渋った。11月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことも相場の下支え要因となった。安く始まったNYダウがプラス圏に浮上し、ナスダックが1.5%超上昇するなど米国株の底堅さが意識された面もあった。 ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された10-12月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値で、イタリアが2四半期連続のマイナス成長となり、景気後退に陥ったことが分かるとユーロ売り・ドル買いが優勢となった。バイトマン独連銀総裁が講演で『独経済に下振れリスクが広がっている』『独景気減速は予想よりも長く深刻になる恐れがある』と述べたことも嫌気されて、一時1.1436ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反落:ドル高と利益確定売りに押される

NY原油先物市場は、ポジションの調整的な売りが入り一時53.62ドルまで売られた。米政府によるベネズエラ国営石油会社(PDVSA)に対する制裁発表や石油市場の需給引き締まり観測を背景にこの日も買いが先行した。ただ、その後は為替相場でドルが対ユーロで強含み、ドル建て原油に割高感が生じたことで売りに押された。また、約2カ月ぶりに55ドルの大台をつけたことも、利益確定の売りを誘った。 

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の金買いは一巡も

NY金先物市場は一時1331.10ドルまで買われたが、ユーロ高が一服したことから、利益確定売りが広がった。昨日引け後のFOMCで利上げ打ち止めや資産縮小の見直しの可能性が示され、為替市場でドル売りが進み、金は時間外取引から買いが優勢となり、約9カ月ぶりの高値をつけた。 一部の政府機関が閉鎖されていた関係で2月1日に発表される1月米雇用統計はやや悪化するとみられているが、平均時給の伸び率は12月実績と同水準になるとの見方が多く、時間外取引で安全逃避的な金買いは一巡しつつある。

 

米国債券市場は続伸:FOMCの結果を受けた買いが継続

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。前日のFOMCで当面の政策金利据え置きと、保有資産の縮小計画を見直す姿勢が示されたため債券買いが広がった。

 

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2019/01/31/08:06:39

米国株式市場は上昇:米企業決算とFOMCのハト派的内容を好感

NYダウは434.90ドル高の25014.86、ナスダックは154.79ポイント高の7183.08で取引を終了した。ボーイングの四半期決算が予想を大幅に上回ったほか、アップルの決算が『想定ほど悪い内容ではなかった』と受け止められ、両社の株価がともに6%を超す急伸した。2銘柄でNYダウを240ドル押し上げた。さらに連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通り政策金利は据え置かれた。これまで年内2回を想定していた追加利上げ見通しを、『様子見する』と実質的に一時停止する方針へと転換したことが好感された。量的緩和で膨らんだ米国債などの資産縮小も近く終了する可能性を示唆した。FOMCの発表を受けて一段高となり、一時520ドル超上げた。VIX指数は19.13から17.66へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:FOMCの結果を受けドル全面安

ドル/円は、NYダウ先物が大幅に上昇すると投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが先行した。1月ADP全米雇用報告が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時109.74円と日通し高値を付けた。ただ、25日の高値109.95円や23日の高値110.00円がレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。12月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことも相場の重石となった。注目の米FOMCでは、声明文とバランスシート正常化に関する声明がいずれもハト派的な内容となった。また、パウエル米FRB議長の『利上げの論拠はやや弱まった』との発言を受けて、米金融政策の正常化ペースが緩やかになるとの思惑が強まりドル売りが加速した。一時108.81円と17日以来の安値を付けた。

ユーロ/ドルは、予想を上回る米雇用指標などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.1406ドルと日通し安値を付けた。ただ、FOMCで将来の金利変更について『辛抱強い』スタンスが表明されたほか、バランスシート縮小について『柔軟に対応する姿勢』が示されると一転ドル売りが優勢になった。パウエルFRB議長が『利上げの可能性は弱まった』と述べたことも相場の支援材料となり、一時1.1502ドルと11日以来の高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:ドル安とベネズエラへの制裁で買い優勢

NY原油先物市場は一時54.93ドルまで買われた。28日に米政権がベネズエラ国営石油会社(PDVSA)への制裁を発表したことを受けて供給逼迫懸念が高まり、この日も買いが先行した。米エネルギー情報局(EIA)による在庫統計を受けて買いが加速した。原油在庫は91.9万バレルの積み増しと市場予想ほど増加しなかったが、ガソリンは在庫増の予想に反して223.5万バレルの取り崩しとなった。また、主要通貨に対してドル安が進行したことも買い材料となった。

 

NY金先物市場は小幅上昇:FOMC結果公表を前に思惑買い

NY金先物市場は一時1328.60ドルまで買われた。FOMCの結果公表を控え、声明の内容やパウエルFRB議長の会見がハト派寄りの内容になるとの思惑が強く、金相場は最近の堅調地合いを維持した。ただ、米国株式市場が強い動きを見せたことでリスク回避の金買いは後退した。

 

米国債券市場は続伸:FOMCで想定以上のハト派的内容で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.67%で終了した。FOMCの結果が『想定以上にハト派寄りだった』と受け止められ、債券買いが入った。パウエル米FRB議長が会見で『利上げの論拠はやや弱まった』と述べたことも債券買いを誘った。

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