FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/01/23/07:57:33

米国株式市場は下落:世界的景気減速が警戒され売り優勢

NYダウは301.87ドル安の24404.48、ナスダックは136.87ポイント安の7020.36で取引を終了した。IMFが前日に世界経済見通しを下方修正するなど世界的な景気減速が警戒された。また、世界経済フォーラム(ダボス会議)でも、一部企業の経営陣や投資家が慎重な見方を示したことが嫌気され、各国株価が下落したことを受け米国株にも売りが波及した。米中協議の難航が報じられると、下げ幅は一時460ドルを超える場面があった。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『米中協議は難航している』との観測記事を否定すると買い戻しが入り、下げ幅を縮めた。 VIX指数は17.80から20.80へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の円買い・ドル売りも下値限定

ドル/円は、国際通貨基金(IMF)は21日、2019年の世界成長率予想を下方修正したほか、米中間の通商摩擦や長引く米政府機関閉鎖などを懸念して『リスクは成長減速に傾いている』などと警告した。NYダウが一時460ドル超下落したためリスク回避的な円買い・ドル売りが優勢となり、109.15円まで値を下げた。米12月中古住宅販売件数が499万件と予想の525万件を下回り、約3年ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなった。米中貿易交渉を巡り『中国提示の予備協議案を米国側が拒否した』とのFT記事も嫌気された。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『もともと予備協議は計画していない』と同報道を否定するとショートカバーが入り109.45円付近まで下げ渋っている。 ユーロ/ドルは、ユーロクロスの下落につれた売りが先行し一時1.1336ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。低調な米住宅指標を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが入ったほか、米長期金利の低下に伴うドル売りが出て一時1.1374ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:エネルギー需要の減退懸念を嫌気

NY原油先物市場は一時52.04ドルまで下落した。昨日国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを下方修正したことで、世界的に景気減速に陥ることによるエネルギー需要の減少という連想になり、原油先物価格はじり安となった。また、米中貿易協議進展への期待はやや低下したことや、米国株安を嫌った売りが観測された。

 

NY金先物市場は反発:リスク回避の金買い優勢

NY金先物市場は一時1276.70ドルまで売られたが、1285.00ドルまで反発した。昨日IMFが世界経済見通しを下方修正したことをうけて、欧米株式市場が軟調で推移、リスク回避の動きにつながり安全資産として買われ金先物は上昇した。もっとも利食い売りも入ったこともあり、上げ幅は僅かだった。 

 

米国債券市場は反発:世界景気の減速懸念から債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米中貿易交渉を巡る不透明感や世界景気の減速懸念から米国株が下落したため、安全資産とされる米国債に買いが入った。

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2019/01/22/07:29:29

キング牧師誕生の祝日で米国市場休場

NY株式、NY原油先物、NY金先物、米国債市場は休場

 

NY外国為替市場:米国市場休場で狭いレンジ取引

ドル/円は、米国市場がキング牧師誕生日の祝日で休場となったことから動意の薄い展開となった。NY時間に限れば安値は109.57円、高値は109.69円で値幅は12銭程度と非常に小さかった。市場では『22-23日に日銀金融政策決定会合、24日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控えて、全体的に様子見気分が強かった』との指摘があった。 ユーロ/ドルは、欧州時間にユーロ安・ドル高が進んだ流れを引き継いで一時1.1357ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場に限れば狭いレンジ取引に終始した。 ユーロ売り・ポンド買いが一時優勢となり、ユーロ・ドルの上値が重くなる場面があった。

国際通貨基金(IMF)は世界経済見通しを公表し、2019年の世界経済の成長率予想を従来の3.7%から3.5%へ、20年の成長率予想を3.7%から3.6%へ下方修正した。

 

メイ首相はEUからの離脱に向けた代替案として、議会からの反発が強いアイルランド国境問題への対応策修正を検討すると表明したものの、具体的な修正内容は示さなかった。代替案は29日に議会で採決する見通し。

 

 

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2019/01/21/03:01:38

米国株式市場は上昇:米中貿易交渉の進展を好感した買い

NYダウは336.25ドル高の24706.35、ナスダックは72.76ポイント高の7157.23で取引を終了した。『中国は今月上旬に北京で行われた米中通商協議で、米国からの輸入を大幅に増やして2024年までに対米貿易黒字をゼロにする提案していた』との報道が伝わった。前日には『米財務長官が中国への追加関税の一部もしくは全部の撤回を提案』とも伝わっていた。米中の歩み寄りで貿易交渉が進展するとの期待が強まり、買いが膨らんだ。取引終了間際にNYダウの上げ幅は一時380ドルを超える場面があった。ナスダックでは、マイクロソフトやフェイスブックなどが上げた半面、ネットフリックスは前日に発表した決算が嫌気されて下げた。 VIX指数は18.06から17.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル買い優勢

ドル/円は、米中間の貿易摩擦緩和に向けた協議の進展に期待が高まり、NYダウが一時380ドル超上昇した。投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが活発化すると、一時109.89円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、一時1.1410ドルと日通し高値を付けたものの、NY勢が本格参入するとドル買い・欧州通貨売りが進んだ流れに沿って値を下げた。米中関係の改善期待が高まると米金利上昇とドル高が一段と進んだため、1.1353ドルと日通し安値を付けている。

 

NY原油先物市場は反発:リグ稼動数の大幅減少を好感

アジア・欧米株価が堅調な中で、時間外の原油先物も底堅く推移。NY時間に入り、米中通商協議において中国側の歩み寄り姿勢が明らかになると、金融市場はリスク選好地合いが強まった。一気に53ドル台に乗せて、そのまま強含みで推移した。また、米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比21基減少の852基と大幅に減少したことも買い材料視された。

 

NY金先物市場は続落:リスク選好の動きが強まったことが嫌気

NY金先物市場は、米中通商問題改善への期待感が高まり、金融市場はリスク選好に傾いた。その一方で、安全資産とされる金は売りが強まった。為替相場ではドルがユーロに対して2週間ぶりのドル高値圏まで上昇したことも、ドル建てで取り引きされる金価格の重しとなった。また、リスク選好により米長期金利が上昇を受けてポジション調整的な売りも出た。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きで安全資産の需要後退

米国債券市場で長期ゾーンは4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.78%で終了した。米中貿易摩擦の緩和期待から投資家心理が改善し、安全資産としての米国債に売りが出た。また、米12月鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことも相場の重石となった。

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2019/01/18/08:23:43

米国株式市場は上昇:米国が対中貿易関税撤廃報道で買い優勢

NYダウは162.94ドル高の24370.10、ナスダックは49.77ポイント高の7084.46で取引を終了した。朝方は、大手モルガン・スタンレーの決算が嫌気されたほか、中国通信機器メーカーのファーウェイに関して米捜査当局が近く起訴するとの見方が報じられ、しばらくは前日終値付近でのもみ合いが続いていた。また、政府機関の一部閉鎖が27日目に突入したことも相場の重石となった。しかし、ダウ・ジョーンズ通信(DJ)が『米国が対中関税の引き下げを議論している』と報じると、米中貿易摩擦が和らぐとの期待が広がった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり一時260ドル超上昇した。 しかし、米財務省が報道を否定した。VIX指数は19.04から18.06へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国が中貿易関税の撤廃報道でドル買い強まる

ドル/円は、モルガンスタンレーの決算が低調だったことでNYダウ先物が下落するとつれる形で円買い・ドル売りが入り一時108.69円と日通し安値を付けた。ただ、1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が17.0と予想の10.0を上回り、前週分の米新規失業保険申請件数が21万3000件と予想の22万件より強い内容だったことが分かると徐々に強含んだ。また、ダウ・ジョーンズ通信(DJ)が『米国は中国に課している追加関税の引き下げを議論』『ムニューシン米財務長官は関税の一部もしくは全部の撤回を提案している』と報じると、NYダウが260ドル超上昇し、日経平均先物も260円上げた。全般リスク・オンの動きが広がり円売り・ドル買いが強まると、一時109.40円まで上値を伸ばした。ただ、米財務省が『財務長官が対中貿易関税の撤廃を提案』との報道を否定すると伸び悩んだ。DJの報道によると、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は反対姿勢を示しており、市場関係者からは『関税が実際に引き下げられるかどうかは見通しにくい』との声が聞かれた。ユーロ/ドルは、時間外の米長期金利の低下などをながめユーロ買い・ドル売りが先行し一時1.1406ドルと日通し高値を付けた。しかし、良好な米経済指標をきっかけに一転下落した。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重しとなった。市場では『ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローが出た』との指摘もあり、一時1.1370ドルの日通し安値まで値を下げた。 

 

NY原油先物市場は小反落:ロシアの減産体制を維持するとの見方が下支え

NY原油先物市場は一時51.29ドルまで急落した。時間外から売りが先行し、NY勢の参入後には一時51ドル割れまで売り込まれた。しかしながら下値での買い意欲は強く、株価の買い戻しとともに51ドル台で強含んだ。引けにかけては52ドル台に乗せている。石油輸出国機構(OPEC)の月報によると、昨年12月の原油生産量は前月比で減少した。こちらも相場の下支えとなった。 ただ、ロシアは減産体制を維持するとの見方も原油先物に対する支援材料となった。

 

NY金先物市場は小反落:米国株高などを意識した売り優勢

NY金先物市場は一時1288.30ドルまで売られた。一部政府機関の閉鎖は続いているものの、米国株はしっかりとした動きを続けていることや、米長期金利の上昇を受けてポジション調整的な売りが優勢となった。ただ、その後はポンドの上昇によりドル買いが止むと、金先物も引けにかけてやや買い戻された。 

 

米国債券市場は続落:米中貿易摩擦緩和報道で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.75%で終了した。好調な米経済指標が相次いで発表されたことや、『米国が対中貿易関税引き下げを検討』との報道を受けて債券売りが優勢となった。

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2019/01/17/07:57:14

米国株式市場は上昇:米金融機関の好決算を好感した買い

NYダウは141.57ドル高の24207.16、ナスダックは10.86ポイント高の7034.69で取引を終了した。米金融大手のゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカが発表した四半期決算が好感されて買いが強まり、一時220ドル超上げた。ただ、WSJが『米検察当局は中国の通信機器大手ファーウェイを捜査している』と報じると、米中通商交渉の先行き不透明感が改めて意識されて伸び悩んだ。 英議会ではメイ内閣不信任案が僅差で否決されたほか、米連邦政府の閉鎖解除に向けて政府高官や一部議員が大統領への働きかけを強めていることへの期待感から緩やかに上昇する展開となった。VIX指数は18.60から19.04へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株高を受けてリスク選好のドル買い

ドル/円は、米大手金融機関の好決算を受けてダウ平均が220ドル超上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となった。市場では『米マクロ系ファンドからの買いが観測された』との指摘もあり、一時109.20円と2週間ぶりの高値を付けた。この日発表の12月米輸入物価指数や1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となった。ユーロ・ドルは、日本時間夕刻に一時1.1425ドルまで上昇する場面があったものの、すぐに失速した。ユーロ圏経済の減速懸念が高まるなか、『ECBの金融引き締め路線に対して、市場はやや懐疑的になりつつある』との声が聞かれ、一時1.1378ドルまで売られた。ただ、ユーロ円が上昇した影響を受けたため下値も限られている。

 

NY原油先物市場は小幅続伸:米国株高と中国景気刺激策を好感した買い

NY原油先物市場は一時52.52ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫では、ガソリン在庫が約750万バレルの積み増した。結果を受けて、原油価格は52ドル台から51ドル前半まで下落した。しかしながら、売りが一巡すると再び買いが強まり、引けにかけて52ドル台で強含んだ。米株が堅調でありリスクオン地合いが継続したこと、中国の景気刺激策により同国からの需要への期待感などが買いにつながった。

 

NY金先物市場は反発:パラジウム高につれた買い優勢

NY金先物市場は一時1295.40ドルまで買われた。1290ドル近辺の戻り売りを吸収し、金先物はやや強い動きを見せた。ETFに絡んだパラジウムがかなり強い動きを見せていること、一部政府機関の閉鎖が続いていること、ETFに絡んだ需要があることは、引き続き金先物相場に対する支援材料となった。また、昨日英議会はメイ首相のEU離脱協定案を大差で否決したことで、離脱を巡る混乱が長期化する様相となり、安全資産の金には買いが集まった。

 

米国債券市場は続落:米国株高によるリスク選好で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.72%で終了した。米国株の上昇を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。英議会が内閣不信任案を否決しメイ首相の続投が決まったことについては『予想通りの結果だった』と受け止められたため、相場の反応は限定的だった。

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