FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/12/21/07:58:17

米国株式市場:米政府機関の閉鎖懸念を嫌気

NYダウは464.06ドル安の22859.60、ナスダックは108.42ポイント安の6528.41で取引を終了した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が市場の期待ほどハト派的ではなかったことから、幅広い銘柄に売りが続いた。米政府機関の一部閉鎖の可能性が高まったことも投資家心理の悪化につながり、一時680ドル近く下落した。 NYダウは2017年10月12日以来約1年2ヵ月ぶりの安値となった。VIX指数は25.58から28.38へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動きからドル全面安

ドル/円は、世界的な景気減速懸念にくわえて、米政府機関閉鎖の可能性が現実味を帯びたことを嫌気して、NYダウが680ドル近く急落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が9.4と予想の15.0を下回ったことも相場の重しとなり、一時110.78円と9月7日以来約3カ月ぶりの安値を付けた。ユーロ/ドルは、欧州の取引時間帯に一時1.1486ドルと11月7日以来の高値を付ける場面もあったが、まとまった規模のオプションが観測されている1.1500ドルに接近した場面では戻り売りなどが出たため失速し、一時1.1402ドル付近まで下押しした。ただ、対円中心にドル安が進むとユーロに対してもドル売りが出たため再び1.1485ドル付近まで強含んだ。ただ、オプションが観測されている1.1500ドルの上抜けには再度失敗している。 

 

NY原油先物市場は大幅反落:世界的な景気減速懸念を嫌気

NY原油先物市場は一時45.67ドルまで売られた。前日は4日ぶりに反発したが、世界的な供給過剰懸念が根強い中、再び売りが強まり、4.5%超の大幅安となった。世界的な景気減速懸念を背景にこの日の欧州やアジア、米国の株式市場が全面安となり、原油需要の減少への警戒感が原油の売りを強めた。 

市場では『世界経済の減速によって需給関係が想定以上に悪化する可能性は排除できない』との声が聞かれている。

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の金買い優勢

NY金先物市場は一時1270.30ドルまで買われた。中心限月として半年ぶりの高値をつけた。世界的景気減速懸念を背景に株安が進むなど投資家のリスクオフ姿勢が強く、逃避資産の金が買われた。また、為替市場でドルが対ユーロで下落したことを受けて金に割安感が生じたことも、金の買いに拍車をかけた。 ただ、1270ドル近辺では利食い目的とみられる売りが観測されており上昇は一服した。

 

米国債券市場は反落:買い先行後売りが優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.80%で終了した。株価の下落を受けて買いが先行したものの、株価が下げ渋ると売りが優勢になった。市場では『クリスマスを前に米10年債先物を売り進めていた向きがいた』との指摘があった。

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2018/12/20/08:03:26

米国株式市場は下落:FOMCの結果受け一転下落基調

NYダウは351.98ドル安の23323.66、ナスダックは147.08ポイント安の6636.83で終了した。前日の流れを受けて買いが先行したものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から上値も限られた。FOMCの結果やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が市場の期待ほどハト派的ではなかったと受け止められ、売りが優勢となった。世界景気の先行き不透明感から売りが出やすい面もあり、下げ幅は一時510ドルを超えた。なお、序盤は堅調に推移し380ドル超上げる場面があった。NYダウは2017年11月15日以来約1年1ヵ月ぶりの安値となった。VIX指数は前日と変わらず25.58となった。

 

NY外国為替市場:FOMCでハト派的でなかったことからドル買い戻し

ドル/円は、欧州通貨や新興国通貨に対してドル売りが進んだ流れに沿って円買い・ドル売りが先行した。原油先物価格が急反発したことでドル売り・資源国通貨買いも目立った。アジア時間の安値112.19円を下抜けて一時112.05円と10月29日以来の安値を付けた。ただ、FOMC後は『FRBの利上げ見通しが予想ほどハト派的ではなかった』ことからドルを買い戻す動きが広がり、一時112.66円と日通し高値を付ける場面があった。とはいえ、米国株や日経平均先物が急落したため戻りも限定的だった。

ユーロ/ドルは、 FOMCの結果公表を控えるなか、思惑的なユーロ買い・ドル売りが先行した。欧州連合(EU)の欧州委員会がイタリアの2019年修正予算案を承認したことも買い安心感につながり、一時1.1439ドルと10日以来の高値を付けた。ただ、FOMCの結果が公表されると一転下落した。『FRBは市場の期待ほどハト派的ではなかった』と受け止められたため、FOMC後はドル買い戻しの動きが広がり一時1.1365ドル付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は反発:値ごろ感の買いとポジション調整の買い戻し

NY原油先物市場は一時48.00ドルまで買われた。前日に4日続落し、7%超の大幅安で2017年8月以来の安値をつけたことで、安値拾いの買いや持ち高調整の買い戻しが優勢となった。米エネルギー情報局(EIA)による週間在庫統計の発表後も堅調地合いを維持した。原油在庫は49.7万バレルの取り崩しと予想ほど減少しなかったが、ディスティレート(留出油)は在庫増の予想に反して423.7万バレル減となった。 サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は『OPECやその他の主要産油国は来年も減産を続ける』との見方を示したことが好感された。

 

NY金先物市場は小幅続伸:FOMC結果前に買われ結果後売られる展開

NY金先物市場では一時1262.20ドルまで買われたものの、米追加利上げ決定後に1245.40ドルまで反落した。為替相場でドルが対ユーロなどで下落したことや、米連邦公開市場委員会(FOMC)がハト派寄りの内容になるとの見方が強いことで、金は買いが優勢となった。しかしFOMC会合の結果判明後にユーロが反落したことから、安全逃避的な金買いは縮小した。

 

米国債券市場は続伸:世界景気の減速懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.06%低い(価格は上昇)2.75%で終了した。5月下旬以来7ヵ月ぶりの低さとなった。世界景気の減速懸念が根強い中で、FOMCの結果を受けて債券買いが強まった。ただ、市場では『期待したほどハト派的ではなかった』との受け止めが多かった。
 

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2018/12/19/08:05:30

米国株式市場は上昇:値ごろ感からの買い戻し

NYダウは82.66ドル高の23675.64、ナスダックは30.18ポイント高の6783.91で取引を終了した。世界的な景気減速懸念を背景に足もとで相場下落が続き、約9カ月の安値を付けたあとだけに値頃感から買い戻しが優勢となった。四半期配当の引き上げや自社株購入計画が好感されてボーイングが大幅に上昇し、指数の押し上げ要因となった。半面、原油相場の下落を背景に、エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が売られた。 VIX指数は24.52から25.58へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株がプラス圏で推移したことでドル持ち直し

ドル/円は、アジア株や欧州株の下落を背景に円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が時間外取引で低下したことが相場の重しとなり、一時112.22円と日通し安値を付けた。ただ、NYの取引時間帯に限れば下値の堅さが目立った。6日と10日の安値112.24円がサポートとして意識されると買い戻しが先行した。米国株相場が高く始まったことも相場の下支え要因となり112.62円付近まで持ち直した。そのあとは翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に様子見ムードが広がり、112円台半ばでのレンジ取引に終始した。なお、トランプ米大統領は前日に続きツイッターで米連邦準備理事会(FRB)の利上げをけん制したものの、市場では『トランプ大統領に言われてFRBが利上げを見送れば、市場の信頼を失うことになる』との指摘があり、相場の反応は限定的だった。 ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1402ドルと日通し高値を付けたものの、この日発表の12月独Ifo企業景況感指数が2016年9月以来の低水準を付けたこともあって上値は限られた。米国株相場の上昇なども相場の重しとなり、一時1.1350ドル付近まで下押しした。なお、『イタリアは欧州連合(EU)と2019年予算案で合意した』との報道が伝わると、やや強含む場面もあったがユーロ買いでの反応は一時的だった。 

 

NY原油先物市場は続落:供給過剰懸念を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時45.79ドルまで売られた。原油の供給過剰の懸念が根強いなか、世界的な景気減速、特に世界第2位の石油消費国である中国経済の鈍化懸念が強まり、原油需要の減少への警戒感が高まっている。市場では『 49ドル以下ではストップロスとみられる売りも執行されたようだ。』との指摘もあった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:米国株の伸び悩みで買い優勢

NY金先物市場は一時1254.50ドルまで買われた。持ち高調整の動きが主導のなか、米国株の伸び悩みやドル安・ユーロ高も手掛かりに買いが優勢となった。ただ、19日にFOMCの結果公表を控えた様子見ムードが強く、値動きは限られた。

 

米国債券市場は続伸:米利上げペース鈍化観測で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。8月下旬以来4ヵ月ぶりの低下となった。FOMC結果公表を前に様子見ムードが強かったものの、市場では『来年以降の米利上げペース鈍化観測』が浮上し債券買いが優勢となった。

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2018/12/18/07:51:19

米国株式市場は下落:低調な米経済指標と政府機関閉鎖懸念を嫌気

NYダウは507.53ドル安の23592.98、ナスダックは156.93ポイント安の6753.73で取引を終了した。18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に買いが入りにくい中、メキシコ国境の壁建設を巡る与野党の対立で、政府機関閉鎖の可能性が高まっていることが嫌気された。この日発表された米経済指標が低調な内容となったことも相場の重石となり、一時640ドル超下げた。市場では『ダウ平均は前週末に直近高値を10%以上下回り、調整局面入りした。投資家のリスク回避姿勢は強まっている』との指摘があった。 NYダウは3月23日以来約9ヵ月ぶりの安値となった。VIX指数は21.63から24.52へ大幅上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の大幅下落でリスク回避のドル売り

ドル/円は、FOMCを控え全般ドル売りが進むなか、米12月NY連銀製造業景気指数が10.9と予想の20.6を大幅に下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行した。12月米NAHB住宅市場指数が56と予想の60を下回ったこともドル売りを誘い、一時112.68円まで下げ足を速めた。NYダウが一時640ドル超下落したことも重石となった。
 トランプ米大統領は『ドルが非常に強く事実上インフレが見られない中で、FRBがなお追加利上げを検討しているのは信じられない』とツイッターに投稿した。ナバロ米国家通商会議(NTC)委員長も『米経済は成長しているが物価上昇は見られない。FRBは今週のFOMCで利上げの必要ない』と述べ、利上げに反対した。これらの発言もドルの重石となった。 ユーロ/ドルは、EUとスイスの関係巡る懸念が後退する中、低調な米経済指標が相次いだことでユーロ買い・ドル売りが活発化した。米大統領がFRBの金融引き締め策を再度批判し、通商政策局長がそれに同調するとドル売りがさらに進み、一時1.1358ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は続落:景気減速懸念から売り優勢

NY原油先物市場は一時49.06ドルまで売られた。通常取引の終値が50ドルを下回るのは2017年8月30日以来となった。為替市場でドル安・ユーロ高を受けて原油先物は買いが先行する場面もあったが、世界的な景気減速懸念が根強いなか、投資家のリスクオフ志向が強く、米株が大幅続落し、原油も次第に売りが強まった。景気減速でエネルギー需要が弱まるとの懸念や、石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟国の減産合意が需給不均衡を解消するには不十分との見方が原油相場の上値を圧迫した。2019年における世界の原油需要は増加すると予想されているものの、一部では世界経済の減速によって原油需要は想定をかなり下回る可能性があると予想されている。

 

NY金先物市場は反発:米国株安でリスク回避の買い優勢

NY金先物市場は一時1252.20ドルまで買われた。米株が大幅続落し、投資家のリスクオフ志向が高まったことや、さえない米経済指標も手がかりにドル売りが優勢となり、金に買いが入った。18-19日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まるなか、トランプ米大統領やナバロ米国家通商会議(NTC)委員長が今週のFOMCでの利上げをけん制したことも金の買いを後押しした。 1250ドル近辺でストップロスの買いが執行されたとの見方も出ていた。

 

米国債券市場は続伸:軟調な米経済指標を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.85%で終了した。米国株の大幅下落を背景に、安全資産とされる米国債に買いが集まった。軟調な米経済指標が相次いだことも債券買いを促した。

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2018/12/17/03:01:10

米国株式市場は下落:世界的な景気減速を懸念した売り優勢

NYダウは496.87ドル安の24100.51、ナスダックは159.67ポイント安の6910.67で取引を終了した。中国や欧州の経済指標が弱い内容となったことで、世界的な景気減速を懸念した売りが優勢となり、一時560ドル超下落した。また、原油安や米長期金利が低下したことも嫌気された。ヘルスケアの複合企業であるジョンソン・エンド・ジョンソンは『ベビーパウダーにアスベストが含まれていた』ことを数十年間把握していた』との一部報道が嫌気されて12%超下げる場面があった。アナリストにiPhone出荷予想を引き下げられたアップルも軟調となった。NYダウは5月3日以来約7ヵ月ぶりの安値となった。VIX指数は20.65から21.63へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル買い・円買い

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された12月のユーロ圏製造業・サービス部門PMI速報値が悪化し、予想を下回ったことで景気減速を警戒したユーロ売りが優勢となった。米商務省が発表した11月米小売売上高は市場の予想通りとなったが、前月の数値が上方修正されたことが分かると若干ドル買いで反応し、一時1.1270ドルと11月28日以来の安値を付けた。ただ、同日安値1.1267ドルがサポートとして意識されると下げ渋る展開になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りも入り1.13ドル台前半まで下値を切り上げた。ドル/円は、ユーロやポンドに対してドル高が進んだ影響を受けて、一時113.67円と日通し高値を付けたものの、前日の高値113.71円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。12月米製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことも相場の重石となった。この日発表の中国や欧州の経済指標が弱い内容となったことで、世界的な景気減速への警戒が高まり、NYダウが一時560ドル超下落。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。一時113.22円と日通し安値を付けたが、前日の安値113.21円が目先サポートとして意識されるとやや下げ渋った。

 

NY原油先物市場は反落:米国の石油生産拡大を嫌気

NY原油先物市場は、米国の石油生産の拡大が石油輸出国機構(OPEC)の減産を上回り、過剰な供給が継続するとの懸念が売り材料となった。また、アジア時間で発表された中国の鉱工業生産や小売売上高が市場予想を裏切る弱さだったことで、原油需要が弱まると予測され終始上値が重い展開だった。また米株式市場が軟調に推移していることも上値を抑えた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比4基減少の873基となった。

 

NY金先物市場は続落:ドルインデックス指数急上昇を嫌気

米国株式市場が大幅下落調整になったにもかかわらず、ユーロがドルに対して11月以来のドル高・ユーロ安となったことや、ドルインデックス指数が急上昇したことが売り材料となった。

 

米国債券市場は上昇:世界的な景気減速感から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。中国や欧州で景気減速を示す経済指標が相次いたことで、安全資産とされる米国債の買いを誘った。また、米国株相場が大幅下落したことも相場を支えた。

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