★ドル/円の日足では、11月28日114.03円がピークとなり、円高基調となっている。まず上値では、5日SMA(赤線)113.22円と25日SMA(青線)113.34円がレジスタンスとして意識される。一方で、下値では75日SMA(緑線)が10月15日以降何度もサポートとして意識されていることから、75日SMAの112.65円近辺が一旦の下値目処となりやすい。
ただ、ダブルトップネックラインとなる11月20日安値112.27円を下抜けすると、もう一段の下値模索となりそうだ。その際は、10月26日安値111.35円が意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下落基調が継続している。
ロウソク足では、前日ロウソク足に対して『はらみ線』となっており、前日高値113.24円を上抜けするのか、それとも112.62円を下抜けするのか注目される。
★欧州市場朝方の取引では、本邦実需筋のドル押し目買いに支えられて113.10前後にドルが反発した。なお欧州株式市場全般軟調に開始した後下げ渋る展開となった。欧州市場序盤の取引では、ポンド買い・ドル売り戻しが進行したことで、全般ドルが軟調推移となった。米株式・債券市場が休場となるため、様子見ムードが広がる中、ドル/円の下押しも一巡した。取引参加者が減少していることから、手掛けづらい状態が継続し、112.95円付近での小動きとなった。
NYダウ先物や日経先物の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが進行した。その後は、日経先物の上昇も一服し、材料難の中113円台前半で小動きな動きとなった。日本時間4時に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)では『米経済活動は緩やかもしくは穏やかなペースで拡大』、『ダラス、フィラデルフィア地区では成長減速』、『関税は引き続き製造業の懸念』などが述べられたが、為替市場の反応は限定的だった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.2%、9月:-0.5%←0.0%)
・ユーロ圏・11月サービス業PMI改定値:53.4(予想:53.1、速報値:53.1)
・ユーロ圏・11月総合PMI改定値:52.7(予想:52.4、10月:52.4)
・英・11月サービス業PMI:50.4(予想:52.5、10月:52.2)
・英・11月総合PMI:50.7(予想:52.1、10月:52.1)
・米地区連銀経済報告
「一部では関税や金利上昇、労働市場の逼迫が影響して不透明感が強まり、楽観が後退」
「半数を超える地区で、要件を満たした労働者の獲得・維持できず」
「雇用や生産、また時として生産能力の拡大が抑制された企業があった」
「大半の地区は雇用の伸びについて、緩慢ないし緩やかなペースの中でも遅い方に傾く」
★欧米市場のポイント
・112.92-113.24円のレンジ相場
・EU離脱協定案を巡り英議会が混迷
・イタリア政府は来週までに新たな予算案を提出
・欧州株式相場は全面安の展開
・米市場が休場となる中ポジション調整の円売り
・ベージュブック公表後の反応は限定的
★日経225の日足では、前日のNYダウの800ドル近い下落でつれ安くなったものの、高値・安値を切り上げる展開を維持している。ただ、上値では10日SMA(黄線)22,023円と25日SMA(青線)21,991円がレジスタンスとして意識されており、明日上抜け出来るかが焦点となる。
下値では、11月21日の安値21,243円を下抜けると、安値切り下げとなり下値模索の値動きとなりやすい。
ロウソク足は、陽線・陰線が交互に発生する『鯨幕相場』となりやすく、投資家が迷っているか、投資家が方向感を失っている状態を意味している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜けし始めていることから、下押し圧力が強まってきている。
今晩は、ブッシュ元大統領の追悼式で米国株式市場が休場となることから、欧州株式市場の影響を受けやすくなる。
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