FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/03/23/03:01:38

米国株式市場は下落:NY州が出勤禁止令を出したことを嫌気した売り

NYダウは913.21ドル安の19173.98ドル、ナスダックは271.06ポイント安の6879.52ポイントで取引を終了した。朝方は、良好な2月中古住宅販売件数が好感されたことや、各国中銀がドル流動性供給拡充で協調行動を取っていることなどが好感されて、続伸して取引を開始した。その後しばらくはプラス圏とマイナス圏を行き来していたが、新型コロナウイルスによる景気減速懸念が根強い中、NY州が出勤禁止令を出すと売りが強まった。この日は先物やオプションなどの4つの満期が重なる『クアドルプル・ウィッチング』に当たり、相場が不安定になった面もある。VIX指数は72.00から66.04へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル確保の動きは止まらず

ドル/円は、アジア株の上昇を受けて、ここまで急ピッチで続いたドル高の巻き戻しが先行し、一時109.34円と日通し安値を付けたものの下値は堅かった。新型コロナウイルスの感染者急増を防ぐために、カリフォルニア州やニューヨーク州などが相次いで出勤禁止令を出すと、一時は440ドル超上昇していたNYダウが失速し990ドル超下落した。WTI原油先物価格が一時22%超急落し2002年2月以来約18年ぶりに20ドルを割り込んだことも意識されて、再びドル高が進んだ。投資家が株式や原油などリスク資産から資金を引き揚げる動きは止まらず、一時111.51円と2月24日以来の高値を付けた。
 米連邦準備理事会(FRB)はこの日、『日銀や欧州中央銀行(ECB)など他の5中銀を対象に、米ドルの資金供給策を拡大する』と発表した。FRBは5中銀を通じて日欧などの民間銀行にドルを融資しているが、これまで週1回のペースだった1週間物のドル供給を、23日から1日1回に増やした。16日の第1弾に続く措置で、国際金融市場の不安を抑える狙いだ。ただ、市場の反応は鈍くドル確保の勢いは収まらなかった。
 なお、この日の金融市場では『ゴールドマン・サックス(GS)がリポートで、4-6月期米国内総生産(GDP)を前期比年率24%減と予想した』ことや、来週26日に発表される新規失業保険申請件数について「GSは225万件と予測」『バンク・オブ・アメリカはさらに大きい300万件と予測した』ことなどが話題となっていた。

ユーロ/ドルは、アジアや欧州の株式相場が上昇したことで、投資家のリスク回避姿勢が和らぐとの見方から、欧州市場序盤には1.0831ドルまで値を上げた。ただ、NY市場では米国株や原油価格の下落を受けて再びユーロ売り・ドル買いが優勢になった。日米欧など6中銀によるドル資金供給策の発表にドル高抑制の効果はなく、市場では『金融市場の動揺で基軸通貨の需要が高まっている。ドルが驚くほど上昇している』との指摘があり、一時1.0638ドルと2017年4月以来2年11カ月ぶりの安値を更新した。

 

NY原油先物市場は反落:リスクヘッジの売りで一時20ドル割れ

NY原油先物市場は、前日、トランプ米大統領がサウジアラビアとロシアの増産合戦による価格統制の争いに介入する可能性を示唆したことで堅調な動きをしていた原油先物だったが、週末を前にしてリスクヘッジの売りが出ると次第に上値が重くなった。引け前には下げ幅を大きく拡大した。なお引け後には一時1バレル=19.46ドルと2002年2月以来約18年ぶりの安値を付けた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週比19基減少の664基となった。

 

NY金先物市場は続伸:ドルの買い戻しとともに上値重く

NY金先物市場は1457.50-1519.40ドルのレンジ相場となった。アジア時間では前日のFRBによる中銀に対する新たな資金供給を好感し、ドルが売られ金先物価格は徐々に上げ幅を広げ1519ドルまで上昇する場面があった。しかしながら、NYが参入するとドル不足解消は変わらず、ドルの買い戻しが優勢になると、徐々に金先物価格は上げ幅を縮めた。また、資産換金化を警戒した売りも観測された。

 

米国債券市場は大幅続伸:米国債市場の動揺が後退

米国債券市場で長期ゾーンは大幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.30%低い(価格は上昇)0.84%で終了した。米FRBがドル供給を拡充すると発表したことで、ここのところ売り一辺倒だった国債市場の動揺はひとまず落ち着いた。米国株の下落に伴う債券買いも入った。

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2020/03/20/08:06:01

米国株式市場は上昇:世界の中銀の金融緩和を好感した買い優勢

NYダウは188.27ドル高の20087.19ドル、ナスダックは160.73ポイント高の7150.58ポイントで取引を終了した。前日に3年1カ月ぶりの安値を付けたあとだけに値ごろ感や割安感から買いが入った。世界の中央銀行が相次ぎ金融緩和に動いていることも好感され、一時540ドル超上げた。ただ、朝方発表された米国の週次失業保険申請件数が2年半ぶりの高水準に急増したほか3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外のマイナスに落ち込など、新型コロナウイルスによる景気後退懸念は根強く、寄り付き後すぐに720ドル超下げる場面もあった。なお、1日の値幅が1000ドル未満となるのは6日以来9営業日ぶりとなった。 VIX指数は76.45から72.00へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル需要根強くドル買いが継続

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)、英イングランド銀行(BOE)など欧米中銀がそろって巨額の資金供給に踏み切ったことを受けて、新型コロナウイルス感染拡大による金融市場の動揺がひとまず落ち着いた。欧米株価が反発し、WTI原油先物価格が一時36%超急騰すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが優勢となった。市場では『投資家が流動性の高いドルを確保する動きは根強い』との声も聞かれ、一時110.95円と2月25日以来の高値を付けた。
 FRBはこの日、これまで日欧など5中銀と結んできたドル資金の供給策について、新たに豪州やNZなど9カ国を加えると発表。金融市場の動揺で、ドルの逼迫感は米国だけでなく世界中で強まっており、FRBは各国中銀と協調してドルを調達しやすい環境を整える。ただ、市場の反応は鈍くドル確保の勢いは収まらなかった。

ユーロ/ドルは、欧米中銀が緊急の資金供給策を打ち出したことで、ドルの需給が逼迫するとの懸念が緩和しユーロ買い・ドル売りが入る場面もあったが、ドル資金を確保する動きは根強く戻りは鈍かった。市場では『ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売りのフローが観測された』との指摘もあり、一時1.0655ドルと2017年4月18日以来約2年11カ月ぶりの安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:トランプ大統領の介入発言で買い戻し

NY原油先物市場は21.77ドル-28.28ドルのレンジ相場となった。昨日大幅に売られたことに対する反動もあり、原油先物価格は買い戻しが入った。またトランプ米大統領が『石油の価格戦争に適切な時期に介入するだろう』との見方を伝え、サウジアラビアとロシアの増産合戦による価格統制の争いに介入する可能性を示唆したことも、原油先物の買い戻しとなった。 

 

NY金先物市場は小幅高:資金の現金化の勢いが和らぎ買い優勢

NY金先物市場は1460.10-1502.80ドルのレンジ相場となった。金先物市場はアジア時間には年初来安値まで弱含んだ。しかし昨日大幅に下げた反動、弱含んでいた欧米株がプラス圏に戻したこと、FRBが新たに9カ国とのドル資金供給を合意したことなどで、資金の現金化の勢いも和らぎ小幅ながら前日比では反発した。また、NY金先物はおおむね1500ドルを下回る水準で取引されたが、米長期金利の低下を意識した買いが入った。

 

米国債券市場は反発:各国中銀の資産購入表明を好感した買い

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)1.14%で終了した。米FRBをはじめ各国中銀が巨額の資産購入を表明したことで、ここ数日売り一辺倒だった国債市場にひとまず落ち着きが戻った。

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2020/03/19/07:51:50

米国株式市場は下落:売りが売りを呼ぶ展開で2万ドル割れ

NYダウは1338.46ドル安の19898.92ドル、ナスダックは344.94ポイント安の6989.84ポイントで取引を終了した。NYダウは、約3年1カ月ぶりに節目の2万ドルを下回った。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から売りが膨らんだ。原油先物価格の暴落を背景にシェブロンやエクソンモービルなど石油株が急落し指数を押し下げた面もある。NYダウは一時2300ドルを超す急落となり、今月4回目となる『サーキット・ブレーカー(取引を一時停止)』を発動した。市場では『ヘッジファンドなどの売りが断続的に出ている。売りが売りを呼ぶ展開』との声が聞かれた。ダウは2016年11月にトランプ政権発足後の上昇を全て消し た。VIX指数は75.91から76.45へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避による有事のドル買いが活発

ドル/円は、新型コロナウイルスの世界的なまん延を受けた金融市場の混乱で、投資家のリスク回避姿勢や信用収縮が強まっており、資産の現金化に伴うドル需要が高まった。市場では『新型コロナ感染拡大を背景に、流動性の高い金融資産としてドルを確保する動きが続いている』との声が聞かれ、一時108.65円と2月28日以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは、金融市場の動揺が続く中、資産現金化の流れが続きユーロ安・ドル高が一段と進み、一時1.0802ドルと2月21日以来の安値を付けた。ポンド/ドルは『英国と欧州連合(EU)・米国との通商交渉が難航する』との予想が多く聞かれる中、ドル全面高となった流れに沿って一時1.1453ドルと1985年3月以来35年ぶりの安値を更新した。本日高値の1.2130ドルから677Pips下落するという大相場になった。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.74と2017年3月以来3年ぶりの高値を更新した。市場関係者からは『投資家の不安感が著しく高まり、金融資産を売って現金を確保する動きが活発化した。安全資産の米国債や金すら売られ、ドルが急上昇した』との声が聞かれた。 

 

NY原油先物市場は下落:サウジのエネルギー相の増産支持を嫌気

NY原油先物市場は20.52ドル-27.60ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアのエネルギー相がサウジ国営のアラムコに過去最高水準の増産を指示したと伝わったことや、世界各国が国境閉鎖や自宅待機など経済的な制限を課していることなどで、原油先物価格は大幅に続落し18年ぶりに20ドル台まで下がった。世界的に原油需要の減少が予想されており、需給バランスが大きく崩れるとの懸念は消えていない。

 

NY金先物市場は大幅安:資産の現金化再開で売り優勢

NY金先物市場は1473.30-1547.60ドルのレンジ相場となった。昨日は6日ぶりに反発した金先物市場だったが、上昇は1日しか持たなかった。アジア市場の後場から株式市場が弱含み始めると、その後の欧米株式市場も軟調に推移した。米株式市場は売買を一時中断する措置(サーキット・ブレーカー)が発動されるなどの影響もあり、すべての資金の現金(ドル)化が一層進み、金先物価格は大幅に反落した。NY金先物は節目の1500ドルを大幅に下回った。

米国債券市場は続落:保有資産の現金化で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.11%高い(価格は下落)1.19%で終了した。新型コロナウイルスの世界的なまん延を受けた金融市場の混乱で、投資家のリスク回避姿勢が強まった。保有資産の現金化が加速し、長期債も売られた。

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2020/03/18/07:48:31

米国株式市場は反発:米景気対策への期待から買い優勢

NYダウは1048.86ドル高の21237.38、ナスダックは430.19ポイント高の7334.78ポイントで取引を終了した。米連邦準備理事会(FRB)が企業の資金繰りを抜本的に支援するため、企業が短期資金の調達に使うコマーシャルペーパー(CP)の購入を発表したほか、トランプ米政権が検討している総額1兆ドルの景気刺激策への期待から買いが膨らんだ。ただ、序盤は不安定な値動きだった。NYダウは節目の2万ドルを2017年2月以来、約3年1カ月ぶりに割り込み、同年1月のトランプ米大統領就任以降の株価上昇分をほぼ消失した。 VIX指数は83.69から75.91へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル需要強く底堅い展開

ドル/円は、ドル調達コストがリーマン危機以来の高水準となる中、全般ドル買いの流れがこの日も続いた。米FRBが企業の資金繰りを抜本的に支援するため、企業が短期資金の調達に使うコマーシャルペーパー(CP)の購入を発表したほか、トランプ米政権が検討している総額1兆ドルの景気刺激策への期待からNYダウが一時1200ドル近く上昇すると、投資家の過度なリスク回避姿勢が和らぎ、円売り・ドル買いが進行した。米長期金利が1.09%台まで上昇したこともドルの支援材料となり、一時107.86円まで値を上げた。

ユーロ/ドルは、手元にドル資金を置いておきたい金融機関や企業のドル需要が高まる中、欧州時間に発表された3月独ZEW景況感指数が▲49.5と前月から大幅に悪化し2008年秋以来の水準に低下したことが引き続きユーロ売り・ドル買いを誘った。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て一時1.0955ドルと2月28日以来の安値を更新した。ただ、NY中盤以降は下げ渋る展開に。ユーロ円などの上昇につれた買いが入り1.1000ドルを挟んだもみ合いに終始した。 

 

NY原油先物市場は続落:需給バランスが崩れるとの観測から売り優勢

NY原油先物市場は26.63ドル-30.30ドルのレンジ相場となった。株式市場や金価格は反発したものの、原油先物は上値が重く2016年以来となる27ドル割れまで続落した。サウジアラビアは当初の予定通りに4月から5月にかけては日量1000万バレルを超える、過去最大の増産をするというスタンスを維持すると報じられたことが、原油価格の重しになった。また、世界的に原油需要の減少が予想されることから、需給バランスが大きく崩れるとの見方が広がった。

 

NY金先物市場は反発:資産現金化の動きが一服

NY金先物市場は1465.60-1554.30ドルのレンジ相場となった。欧州時間には前日比マイナス圏で取引されていたが、一時2万ドルを割り込んだNYダウをはじめ欧米株式市場がプラス圏を回復し、上げ幅を広げると金先物も6日ぶりに反発した。また、金融緩和が続くなかで主要国による大規模な財政出動が想定されており、この影響でインフレ進行の可能性が浮上していることも金先物相場に対する支援材料となった。

 

米国債券市場は大幅反落:景気刺激策から国債増発懸念から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは大幅反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.36%高い(価格は下落)1.08%で終了した。10年債利回りは一時1.0980%まで上昇した。トランプ米政権が検討している総額1兆ドルの景気刺激策を巡り、『国債増発の思惑が出た』ことが債券売りにつながった。米国株の大幅上昇も相場の重石となった。

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2020/03/17/07:40:45

米国株式市場は大幅下落:新型コロナウイルスの感染拡大の動揺継続

NYダウは2997.10ドル安の20188.52ドル、ナスダックは970.28ポイント安の6904.54ポイントで取引を終了した。米連邦準備理事会(FRB)は15日に緊急利下げしたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響をめぐる市場の動揺は収まらず、S&P500株価指数は寄り付き直後に8%超急落し、売買を一時中断する措置(サーキット・ブレーカー)が発動された。取引再開後はしばらく安値圏でのもみあいが続いていたが、トランプ米大統領が記者会見で『新型コロナとの闘いは7-8月まで続く可能性』『米景気はおそらくリセッションに向かっている』と発言すると売りが加速し、一時3069ドル下げた。下げ幅は過去最大となり、下落率は1987年10月19日のブラックマンデー以来の大きさとなった。 VIX指数は57.83から83.69へ大幅上昇した。最大はリーマン危機時の2008年の89.53。

 

NY外国為替市場:ドル需要強く底堅い展開

ドル/円は、FRBは15日、臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、政策金利を1%引き下げゼロ金利にすることを決定した。3日に続き、今月2回目の緊急利下げに踏み切った。また、日銀も金融政策決定会合で約3年半ぶりに追加金融緩和を決めたものの、世界景気の急激な冷え込みを警戒した動きは止まらず、アジア・欧州の株式市場は全面安となった。リスク回避目的の円買い・ドル売りが先行し、一時105.09円まで値を下げた。ただ、オセアニア通貨や資源国通貨に対してドル買いが広がると、円に対してもドル高が進んだため一時106.47円付近まで下げ渋る場面があった。NYダウが一時3000ドル超下落し、過去最大の下げ幅を記録するとやや上値が重くなったが、NY市場に限れば106.00円を挟んだ荒い値動きに終始した。なお、G7首脳は緊急テレビ会談後に『(新型コロナウイルス対策で)金融政策・財政を総動員する』との声明を発表したが、相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、手元にドル資金を置いておきたい金融機関や企業のドル需要が強まっているため、ドル買いが先行し一時1.1094ドル付近まで下げた。市場では『ドルの調達コストはリーマン危機以来の高水準となっており、当面はドル需要が高止まりそうだ』との声が聞かれた。ただ、アジア時間に付けた日通し安値1.1048ドルを下抜けることは出来なかった。トランプ米大統領がNY午後の記者会見で『新型コロナとの闘いは8月まで続く可能性』『米景気はおそらくリセッションに向かっている』と発言すると米国株が下げ幅拡大。ドルの上値も若干重くなった。

 

NY原油先物市場は大幅反落:需要鈍化懸念から売り優勢

NY原油先物市場は、アジア時間に発表された中国の弱い経済指標(鉱工業生産、小売売上高)以後の上値の重さが継続し、引け値ベースでは2016年2月以来となる28ドル台まで下落した。米FRBの緊急利下げや米国の戦略石油備蓄積み増し表明など、原油をサポートする材料もトレンドの強さに抗えなかった。 

 

NY金先物市場は5日続落:金融資産の現金化継続で売り優勢

NY金先物市場は、1450.90-1574.80ドルのレンジ相場となった。米FRBによる緊急利下げにもかかわらず、株式市場は大幅に売られ、金融資産の現金化が本日も進み金先物も続落した。一時米株式市場が下げ幅を縮める局面では前営業日比でプラス転をする場面もあったが、資産現金化への流れは止められず上値は限られた。 

 

米国債券市場は大幅反発:米国株の暴落でリスク回避の買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは大幅反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.24%低い(価格は上昇)0.72%で終了した。米FRBの緊急利下げを受けて債券買いが先行したほか、米国株の暴落で安全資産とされる米国債に買いが入った。

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