FITS エコノミックレポート

日経225は25日SMAを下抜けると半値押しまでの下落も!

2019/07/17/16:12:30

 

★日経225の日足では、高値圏でのもみ合い相場となっていたが、6月4日安値20,289円を起点として6月26日安値21,035円を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしてきており、下押し圧力が強まる可能性が高まってきた。

昨日5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)さらに200日SMA(紫線)を下抜けした。本日も一時75日SMA(緑線)100日SMA(黒線)25日SMA(青線)のサポートラインを下抜けした。ただ、引けにかけて持ち直して終了した。そのため、明日も25日SMAを維持出来るかが焦点となる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下落基調となっており、下押し圧力が強まってきている。

 

まとめると、高値もみ合いとなっていたが、にわかに下落シグナルが出始めている。本日サポートラインとなったSMAを維持出来るかが焦点となる。もし、下抜けするようなら、6月26日安値の21,035円と6月4日の直近安値20,289円と7月2日の直近21,784円の半値押しの21,035円重なることから、非常に強いサポートラインとして意識される。一方で、反転するようなら、200日SMA21,576円を回復出来るかが注目される。また、再びS1を超えてさらに高値レジスタンスとして意識されている260日(茶線)を上抜け出来るかが焦点となる。

投機筋は米国株買い日経225売りのポジションが主流となってきており、日経225の戻り上値の重石となっている。日本株の買い材料が乏しいことも上値を抑えている。

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東京白金は戻り基調だが上値を抑える抵抗帯!

2019/07/17/12:23:20

 

★東京金の日足では、6月18日安値2,774円を起点として、6月27日安値2,799円を結んだトレンドライン(S1)を維持していることで上昇基調継続している。

ロウソク足は5日SMA(赤線)2,894円10日SMA(黄線)2,888円を上抜けしており、5日SMAが10日SMAをゴールデンクロスしてきていることから、短期的にも上昇基調は維持している。ただ、上値には260日SMA(茶線)2,949円200日SMA(紫線)2,956円75日SAM(緑線)2,969円100日SMA(黒線)2,974円が上値を抑えており、かなり強めの抵抗帯となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、6月3日以降%DとSlow%Dは下値・上値を切り上げながら戻り基調は継続している。%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、目先は上昇基調が継続している。

まとめると、投資判断は『様子見』となる。緩やかに戻り基調は継続しているものの、7月2日と同様に上値にあるSMAがレジスタンスとなり上抜け出来ないでいる。上値の重さが意識されると、一旦下落調整する可能性もある。その際は、5日SMAや10日SMAがサポートラインとして意識される。また、25日SMAやS1もサポートして意識される。一方で、7月2日高値2,960円を上抜け、各SMAを上抜け出来ると4月23日高値3,289円と6月3日安値2,770円を結んだ半値戻し3,025円、フィビナッチ・リトレースメントの61.8%戻し3,085円が視界に入ってくる。下値を切り上げながらの上昇となっていることから、抵抗帯を上抜け出来ると4月23日高値3,279円までの戻りとなる可能性もある。

 

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日米金利差からドル/円相場を読む 今はもみ合い!

2019/07/17/10:33:44

 

★日米金利差だけがドル/円相場の変動要因ではないが、日米金利差拡大は円安になりやすく、一方日米金利差縮小は円高になりやすいことは確かである。このところの円安基調も日米金利差が再び拡大していることに起因している。

ここでの特徴は、2年債の日米金利差(赤線)10年債の日米金利差(青線)を上回っている時に、ドル/円(黒破線)に与える影響が大きいということだ。

7月1日~4日に日米金利差が最縮小したものの、その後は伸縮しながらも日米金利差は拡大傾向にある。そのため、ドル/円相場も108円台前半で推移している。

日米金利差は、もみ合い後に縮小トレンドを繰り返しており、今は縮小後のもみ合いになっている可能性もある。今後の日米金利差次第では、再び円高基調になりやすい。

基本的な戦略とすれば、日米金利差拡大時には円売り・ドル買い目線、日米金利差縮小時には円買い・ドル売り目線となる。

現在は日米金利差は縮小・拡大のもみ合い相場となっていることから、ドル/円も方向性を欠く値動きとなっている。

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イールドスプレッドで7月17日の米国株市場を先取り!

2019/07/17/09:37:08

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.255%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月15日:▲3.356%⇒7月16日予想▲3.351%

 

7月16日はNYダウは下落したものの、それ以上に米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.255%から▲0.904%スプレッドがかい離していることや、18年12月3日の天井▲3.069%から▲0.282%や直近の天井となった19年4月25日3.048%から▲0.303%とスプレッドがかい離していることで買われ過ぎ過熱感は現状出ていない。

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。ただ、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で縮小した。そのため、米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。米国株を買うより米国債券を買った方が良いということになる。そのため、米国株が売られやすく米国債券の買いが出やすい。今後も、米長期金利の動向が重要ポイント。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.573%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%

・7月15日:▲3.280%⇒7月16日予想▲3.285%

 

S&P500が下落した一方で、米長期金利は上昇したがS&P500の下落率の方が大きかったことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.573%から▲0.288%とスプレッドがかい離している。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%に対して▲0.554%とスプレッドがかい離している。S&P500は18年12月3日の天井となったイールドスプレッドからかい離していることで、特に割高感がない状態となっている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.088%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%

・7月15日:▲1.737%⇒7月16日予想▲1.743%

 

NASDAQは下落した一方で、米長期金利は上昇したがNASDAQの下落率の方が大きかったことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.088%から▲0.345%とスプレッドかい離している。また、12年12月3日の天井となった▲1.198%に対しては▲0.545%とスプレッドがかい離している。

NASDAQも高値圏に位置しているものの、18年12月3日の天井となったスプレッドからかい離しており、特に過熱感は無い状態となっている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

イールドスプレッドは、株価が下落した一方で米長期金利は上昇したものの、株価の下落率の方が大きかったことで、イールドスプレッドはS&P500とNASDAQで小幅に拡大する展開となった。現在は割安感も割高感もない水準で推移している。今後も米長期金利が引き続き低下するなら、米国株に過熱感が出にくい。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退して米長期金利が上昇してくると、イールドスプレッドが縮小傾向となり米国株に割高感が出始める。トランプ大統領がFRBに利下げを強要するのは、米長期金利が低下すると米国株が上昇してもイールドスプレッドの縮小が抑えられるからである。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では240時間SMAを回復出来るか!

2019/07/17/08:25:34

 

★7月9日以降の東京金60分足では、雲の下限がレジスタンスとなり上値を抑えていたが、雲のネジレ近辺から下押し圧力が強まった。そのため、240時間SMA(茶線)の4,877円をわずかに下抜けしてきている。何度も240時間SMAがサポートラインとなっていることから、今回も再び回復出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1402.10-1420.00ドルのレンジ相場となった。強い米6月小売売上高を背景に為替市場ではドル高が進み、米長期金利が上昇し、金は売りが優勢となった。ただ、今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測は変わらず、金の下値は堅かった。また、中東情勢の緊張度はやや低下したことから、安全逃避的な金買いは縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、4,900円前後では上値の重い展開となりやすい。ちょうど出来高が少ない価格帯に位置していることから、値動きが大きくなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺での値動きとなっており、もみ合う展開となりやすい。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きを維持していることから、短期的に下押し圧力が強い状況となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,886円や10日SMAの4,885円を下抜けしたことで、短期的には下落調整となりやすい。ただ、下値では25日SMAの4,815円が上向きとなっており、調整場面ではサポートラインとなりやすい。NY金も良好な米6月小売売上高を受けてドル高・米長期金利が上昇したことを受け、小幅な下落調整となった。ただ、1,400ドル台を維持しており、底堅さも意識される。為替市場では良好な米経済指標を受け、108円台を回復しているものの、7月FOMCでの利下げ観測が継続していることから、上値も重い展開となっている。

本日の注目点では、再び5日SMAと10日SMAを回復できるのか、それとも25日SMA近辺まで下落調整するのかが焦点となる。高値圏でのもみ合い相場となっており、一旦方向性を欠いた動きとなっている。

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