★カナダと米国は政界最大の貿易関係があり、毎年大量の製品と人が国境を越えて流れている。1987年のカナダ・米国自由貿易協定以来、2国間に交流する製品の大半に関税が掛かっていない。また、駐アメリカが州国カナダ大使館による2007年の研究によれば、カナダと米国の貿易は米国の710万人仕事を支えている。トランプ次期大統領は、貿易や移民に関してメキシコに対しては強い口調になっているが、カナダに関しては一切触れられていない。
要するに米国が好況となれば、貿易関係の深いカナダもつれて好況になることが予想される。逆に米国が不況となると、米国以上にカナダは景気減速に見舞われる。
トランプ次期大統領の成功によって、本当に恩恵を受けるのはカナダということになる。
カナダではオイルサンドがあり、産出コストが高いことから今は静かにしている。ただ、原油価格が上昇してコストに見合うようになれば、カナダからも大量の原油が産出される可能性もあり、カナダ国内の景気に恩恵を受ける。
それでは、カナダドル/円はどうなっていいるのだろうか?米蔵風一目均衡表の日足で見てい見ると、12月22日に転換線5日(茶線)と転換線9日(赤線)を下抜けして下落基調となったものの、12月29日に基準線(青線)が意識され反転基調となり、再び転換線を上抜け上昇してきた。直近高値12月15日の88.90円が上値節目となる。
トランプ相場の隠れ本命のカナダドルから目が離せない。
★東京金の日足では、11月11日の直近高値の4378円付近でのもみ合いとなっている。しっかり上抜け出来るようなら変形ダブルボトムのネックライン超えとなり、上値追いの期待が高まる。22日線(赤線)が78日線(青線)とゴールデンクロスし始め、ロウソク足は100日線(緑線)をしっかり上抜けしてきた。
ただ、過去の動きの中で、4400円ところが下値支持・上値抵抗ラインとなりやすい。4400円近辺では、ダラダラともみ合うよりも早々に上抜けするのか、それとも下落基調となるケースが多い。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:22、3、3、22、78)では、やや%Kに過熱感が出ており、上昇の勢いは一旦鈍化し横ばいとなりつつある。
長いレンジ相場からのレンジ上抜けとなったことから、上昇基調が強まる可能性が強くなっている。ただ、節目にあたり一旦上値が重くなっている。
★ユダヤの法則の中に『78対22』があります。世の中すべて78対22で成り立っていると言う法則です。
①人間の体は、水分78%、その他22%
②円に外接する正方形は、正方形の面積を100とする円の面積78、残りは22になる
③金を貸したい人が78に対して借りたい人が22の割合でできている
④100人で1000万円の売り上げがあったら、22%の人が78%の売り上げをあげている
⑤コカコーラのビンは、縦と横の比率が78対22 など
それでは、この比率を移動平均線に利用してドル/円の日足をみてみると、
昨年12月30日に一旦22日線(赤線)まで下落したが、サポートラインとなり反転した。
また、78日線(青線)と22+78=100日線(緑線)は上昇基調となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:22、3、3、22、78)では、一旦下落基調となっていたものの、再び%Kと%Dが上昇基調となってきている。
本日の動きでも、118円台では上値が重いものの、ロウソク足陽線で底堅い展開となっている。一般的には、切りの良い25日線や75日線を使用しているが、今後は22日線と78日線の方が威力を発揮するかもしれない。25日線と75日線で反転や加速するのもユダヤの法則にあるのかもしれないが、検証することは難しい。ただ、重要な転換を示す数字なのかもしれない。
★日経平均株価:リスク選好の動きで上げ幅拡大
米国株の上昇や米中の経済指標改善、ドル高や円安の地合いなどが支援材料になりやすい。原油価格の上昇も、資源エネルギー株にはプラスとなる。一方、米国株は前日に終盤失速するなど、日本株も高値買い買い売りには注意が必要。今週は米国の雇用統計などの重要指標が控えているほか、米議会の開始、根深い欧州や中国での金融経済不安も残っている。悪材料が出ると急落リスクも警戒される。日経平均株価は前営業日比184円高の1万9298円で寄り付いた。その後も円安・ドル高進行で上げ幅を広げ300円超高で推移している。
★東京外国為替市場:再び120円を意識した動きと警戒感で売買交錯
ドル/円は、FRBの利上げへの期待は根強く残っており、再びドル/円120円を目指す展開を意識する展開となっている。ただ、市場には既に株価に対する過熱感と共に、ドル高警戒論も台頭するなど、積極的に仕掛づらい展開となっている。NY市場でも一時118円半ばまで上昇するも、米長期金利と米国株が上げ幅を縮小したことからドル失速するなど波乱含みの展開が予想される。ユーロ/ドルは、一時1.05ドル半ば前後まで上昇したが、ドルの調整売りの反対売買に過ぎず、利益確定売りに押される格好で1.04ドル台前半まで下げ基調を強めた。ドルが不安定な動きとなっていることから、変動幅の大きな動きとなっている。
本邦輸出勢のドル売りは118円台から観測されている。米系短期筋も118円からドル売りが継続的に観測されている。また、本邦輸入勢は117.00円からドル買いのスタンス。米系短期筋は117.25円からドル買いが継続的に観測されている。
★注目された米12月ISM製造業景況指数:ドル高にもかかわず回復基調
米12月ISM製造業景況指数は54.7となり、11月53.2から改善した。2014年12月以降で2年ぶりの高水準となり、予想の53.8を上回った。4カ月連続で活動の拡大と縮小の境目となる50を上回り、ドル高の再燃にもかかわらず、製造業の回復が継続している証拠となった。主要項目となる新規受注は60.2と11月53から上昇し2014年11月以降ので最高となった。雇用も53.1と、策円6月以来の最高となった。支払い価格も65.5と、前月から11ポイント急伸など、2017年の米国経済の成長加速やインフレの上昇で、ドルは上昇基調を維持すると見られる。
★中国人民銀行は12月に記録的な資金供給
中国からの資金流出が加速するなか、中国人民銀行は中期貸出制度(MLF)を通じ金融システムに記録的な資金供給を行っている。人民銀が3日公表したデータによれば、MLF残高は昨年12月に7215億元(約12兆2000億円)増加した。人民銀がMLFのデータを2014年9月に開始し始めてから最も大きな伸びとなった。
現状市場では、この結果に対して特に影響はないが、いずれ浮上してくるリスクの一つになりやすいので注意。
★12月27日付けシカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高
(12月20日) ⇒ (12月27日)
・円 :▲75,449 ⇒ ▲87,009
・ユーロ :▲78,045 ⇒ ▲69,408
・ポンド :▲59,350 ⇒ ▲57,099
・豪ドル :+3,941 ⇒ ▲1,510
★12月26日以降の東京金60分足では、長く続いていたレンジ相場(4240-4300円)の上限を一時上抜けしたものの、再び上限となっていた4300円近辺まで下落して引けた。ただ、72時間線(青線:日足では3日線)の4298円も下値支持ラインとなっている。現状では120時間線(赤線:日足では5日線)や240時間線(茶線:日足では10日線)の上に位置していることや、一目均衡表の雲の上方に位置していることから上昇基調は維持されている。
価格帯別出来高では、最も出来高の多い価格帯の上にある。出来高の多い価格帯を維持できるか、一方下抜けすると売り方優勢となるので注目点となる。
MACD(パラメータ12、26、9)はゼロラインの上方からMACDとシグナルがデットクロスして下落基調となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%K:7.69、%D:12.67とかなり売られ過ぎから%Kが横ばいとなっている。そのため、MACDがゼロラインが下値支持ラインとなるゼロラインリバーサルの可能性が高い。
米国株高およびドル高が一服したことからNY金も反発終了しており、東京金も117円後半まで円安進行していることで、再び上昇基調に戻る可能性が高い。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |