FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/07/30/03:01:37

米国株式市場は下落:一部ハイテク株の低調な決算結果で売り優勢

NYダウは76.01ドル安の25451.06、ナスダックは114.77ポイント安の7737.42で取引を終了した。寄り付き後は米4-6月期GDP速報値が予想と概ね一致したほか、ネット小売のアマゾンの好決算を受けて買いが先行した。しかし、決算発表で新技術の投入が遅れる見通しを示したインテルが9%近い下げ幅に、ツイッターの低調な決算も受けて主力ハイテク株中心に売りが優勢となった。VIX指数は12.14から13.03へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米GDP速報値結果でドル失望売り

ドル/円は、トランプ米大統領やクドローNEC委員長が米4-6月期GDP速報値の強い結果を示唆していたが、前期比年率4.1%増と市場予想通りだったことが分かると失望売りが進んだ。米長期金利の低下やNYダウの150ドル超安とともに110.80円まで弱含んだ。ただ、株安が一服すると買い戻しが入り111円台を回復した。なお、トランプ米大統領は『米経済は驚くほどの速度で成長下』『次の四半期の数字は飛び抜けたものとなるだろう』などと発言した。クドローNEC委員長は『第3四半期や第4四半期の成長も非常に強くなる』などと語った。ユーロ/ドルは、予想通りの米GDP速報値を受けてドルの失望売りが広がり、1.1621ドルから1.1664ドルまで持ち直した。しかし、週末を控えてNY時間中盤以降は1.1655ドル前後で推移した。

 

NY原油先物市場は反落:原油供給不安後退で売り優勢

NY原油先物市場は一時68.26ドルまで売られた。サウジアラビアが紅海経由の原油輸出を一時停止していること、米原油在庫の減少、米欧間の貿易摩擦懸念の後退は支援材料となった。しかし、米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比3基増の861基と増加したことや、ロシアやOPEC加盟国による増産観測が売り材料となった。また、米国株の下落も原油価格の上値を抑える一因となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:米個人消費の伸びを嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1216.70ドルまで売られた。米4-6月期GDP速報値は市場予想に近い結果となったが、個人消費の伸びは市場予想を大幅に上回っており、米国経済のけん引役となることが期待されたことから、金価格の反発は抑制された。また、ユーロ/ドルがやや伸び悩んだことも意識された。

 

米国債券市場は上昇:米GDP速報値の結果が肩透かしで債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(金利は低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.95%で終了した。米4-6月期GDP速報値は市場予想通りの結果となったものの、事前にトランプ米大統領やクドローNEC委員長から強い数字がでることを示唆されていただけに株式売り・債券買いで反応した。

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2018/07/27/07:34:55

★米国株式市場はまちまち:ハイテク株中心に下落

NYダウは112.97ドル高の25527.07、ナスダックは80.05ポイント安の7852.18で取引を終了した。SNSのフェイスブックの決算内容が嫌気され、ハイテク株を中心に売りが先行した。米欧首脳会談を受けて貿易摩擦への警戒感が後退し。海外売上比率の高い銘柄を含むNYダウは上昇した一方で、S&P500とナスダック総合指数は終日軟調推移となった。VIX指数は12.29から12.14へ低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ失速、全般ドル高傾向

ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁が政策金利据え置き後の定例記者会見で『インフレの不確実性は減少している』などと述べると1.1731ドルまで持ち直した。しかし、貿易戦争への警戒感も同時に示されたことで売りが再開した。全般ドル買い圧力も高まり、昨日安値の1.1664ドルを下抜けてストップロスを巻き込んだ。トランプ米大統領が『27日のGDPで何が起こるかわかっている』と発言し、良好な4-6月期米GDP速報値が改めて期待された面もあり、1.1640ドルまで下げ足を速めた。ドル/円は、 ドルが全面高となった地合いに沿ってアジア時間の高値111.04円を上抜けした。トランプ米大統領の発言も支えに111.25円まで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は続伸:需給ひっ迫懸念から買い優勢

NY原油先物市場は一時69.92ドルまで買われた。サウジアラビアが紅海経由の原油輸送を一時的に停止したと伝わり、需給がひっ迫するとの見方が強まった。また、原油在庫とガソリン在庫の減少が続いていることも引き続き買い材料となった。4-6月期の米経済成長は加速しており、原油価格の支援材料となった。

 

NY金先物市場は反落:好調な米景気見通しに米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1221.70ドルまで売られた。27日に発表される4-6月期GDP速報値は前期比年率4%台の高い伸びとなることが予想されており、米長期金利の上昇を意識されたほか、ドルが主要通貨に対して強含んだことも売り材料となった。また、米欧は貿易戦争状態に陥ることを回避したことも売り材料となった。

 

米国債券市場は横ばい:4-6月期米GDP速報値への期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.97%で終了した。米6月耐久財受注や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い内容となったことで債券買いが先行したものの、27日の4-6月期米GDP速報値への期待から徐々に債券売りが出て値を消した。

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2018/07/26/07:34:45

米国株式市場は上昇:米欧の貿易戦争回避でリスク選好の動き

NYダウは172.16ドル高の25414.10、ナスダックは91.47ポイント高の7932.24で取引を終了した。一部の主要企業決算が嫌気されてNYダウが下落するなど、寄り付き後からもみ合う展開となった。米欧首脳会談の結果を見極めたいとの思惑が広がるも、主要決算発表への期待から小幅上昇した。米欧首脳会談の通商協議を巡る先行き不透明感から130ドル近く下げたが、次第に下げ渋りプラス圏に浮上した。引け間際に『トランプ米大統領、貿易戦争回避のため欧州の譲歩を確保』などと伝わると190ドル超高まで急伸した。また、ナスダックはほぼ2週間ぶりに過去最高値を更新した。VIX指数は12.41から12.29へ低下した。

 

NY外国為替市場:米欧貿易戦争回避でもドル戻りは限定的

ドル/円は、米政府顧問の話として『今年、自動車関税発動の可能性がある』『米政府は外国製自動車2000億ドル相当に25%の関税を課す』と伝わり、110.80円台まで売りが先行した。23日安値の110.75円に一旦下値を支えられたが、『日銀は30-31日の金融政策決定会合で年6兆円買っている上場投資信託(ETF)の購入配分の見直しを検討する』と報じられるとドル売りが再開し、一時110.67円まで弱含んだ。もっとも、『トランプ米大統領、貿易戦争回避のため欧州の譲歩を確保』『トランプ米大統領とユンケル欧州委員長は貿易緊張の緩和で合意』などと伝わると、NYダウや米長期金利の一転上昇とともに111.09円まで買い戻された。ユーロ・ドルは、 米自動車関税絡みの報道を嫌気して1.1712ドルから1.1664ドルまで下げ足を速めたが、一巡すると下げ渋った。米欧の貿易戦争が回避される見通しとなると昨日高値の1.1717を上抜け、1.1739ドルまで上値を伸ばした。なお、トランプ米大統領はユンケル欧州委員長との共同記者会見で『我々はゼロ関税に向けて取り組むことで合意』などと語った。 

 

NY原油先物市場は続伸:市場予想以上の原油とガソリン在庫減少

NY原油先物市場は一時69.70ドルまで買われた。米エネルギー省が発表した週間在庫で、原油在庫とガソリン在庫の減少幅が市場予想を上回ったことで、需給ひっ迫に対する警戒感が浮上し買いが優勢となった。

 

NY金先物市場は反発:米欧の貿易戦争に対する警戒感から買い先行

NY金先物市場は一時1234.30ドルまで買われた。関税引き下げなどの貿易障壁を取り除くことを巡って米国と欧州連合の対立が深まるとの懸念が消えていないことから、リスク回避的な金買いが優勢となった。しかし、トランプ大統領が米国と欧州は関税ゼロに向けて努力することで合意したと伝わると時間外取引で金は上げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は下落:貿易緊張緩和で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.97%とこの日の最高水準で終了した。弱い米住宅指標を受けて買いが先行したものの、米欧首脳会談の内容が伝わると貿易摩擦への懸念が後退したことを受け売りが優勢となった。トランプ大統領とユンケル欧州委員長はこの日の会談で貿易緊張の緩和で合意した。

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朝の市場コメント!

2018/07/25/07:36:56

米国株式市場はまちまち:米企業の好決算を受けて買い優勢に

NYダウは197.65ドル高の25241.94、ナスダックは1.10ポイント安の7840.77で取引を終了した。ユナイテッド・テクノロジーや3M、検索大手アルファベット(GOOGL)の好決算を受けてハイテク株を中心に買いが先行した。ナスダック総合指数は一時最高値を更新したものの、利益確定売りで引けにかけて下落に転じた。一方、NYダウは複数の構成銘柄が好決算を発表して堅調推移となった。しかし、米・EU首脳会談を控えて結果を見極めたいとの思惑もあり上値は限られた。VIX指数は12.62から12.41へ低下した。

 

NY外国為替市場:米株高を好感してドル買い優勢

ドル/円は、米長期金利の低下を受けて全般ドル安の地合いに沿って110.93円までじり安となった。ただ、111.00円割れの水準で下値の堅さを確認すると、NYダウ240ドル超高とともに、111.33円まで反発した。ただ、株高が一服すると111.10円台まで伸び悩むなど方向感が出なかった。ユーロ/ドルは、対オセアニア通貨やポンド中心にドル売り圧力が高まり1.1717ドルまで上げた。ただ、ユーロクロスが下落した影響も受けて1.1670ドル台まで失速した。

国際通貨基金(IMF)は、スタッフ予想を発表。『中国の実質実効為替レートは概ねファンダメンタルズと一致」』『ドルは中期的なファンダメンタルズにより正当化される水準と比べて8-16%過大評価されている』『円は中期的なファンダメンタルズと概ね一致』などの見解が示された。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫減少の思惑から買い優勢

NY原油先物市場は一時69.05ドルまで買われた。米国とイランの対立で地政学リスクが意識されたことや、原油在庫はさらに減少するとの見方が増えていることなどが材料となり買いが優勢となった。

 

NY金先物市場は続落:米株高を意識した売り優勢

NY金先物市場は一時1218.10ドルまで下落した。米株高や米長期金利の下げ渋りが意識された。米国とイラン対立など地政学リスク増大に対する警戒感は残っているが、株高を意識して安全資産とされる金買いは拡大しなかった。

 

米国債券市場は横ばい:取り組み材料乏しく方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいだった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.95%で終了した。新規の取引材料に乏しく、相場の方向感の出ない展開だった。

 

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2018/07/24/07:41:48

米国株式市場はまちまち:米長期金利上昇で金融株がけん引

NYダウは13.83ドル安の25044.29、ナスダックは21.67ポイント高の7841.87で取引を終了した。米国とイランの対立激化で地政学リスクが強まったほか、米中や米欧の貿易摩擦に対する懸念から70ドル超安まで売りが先行した。ただ、米長期金利の上昇を背景に金融株が買われプラス圏に浮上した。その後は前営業日終値を意識したもみ合いが続いた。VIX指数は12.86から12.62へ低下した。

 

NY外国為替市場:長期的なドル高政策を再確認しドル買い再開

ドル/円は、ムニューシン米財務長官が週末、米国の長期的なドル高政策を再確認したほか、トランプ大統領と同様、FRBの独立性を尊重し、パウエルFRB議長の金利判断を支持すると表明したため、ドル売りが後退した。さらに、米6月シカゴ連銀全米活動指数が市場予想を上回ったほか、今週発表予定の米4-6月GDPの強い期待した米長期金利の上昇を受けたドル買いも再開した。ユーロ/ドルは、欧州時間に1.1687ドルまで下げ足を速めた反動から1.1728ドルまでショートカバーが進んだが、米長期金利が上昇幅を拡大すると売りが再開した。一時1.1684ドルまで下落し、その後の戻りも限定的だった。

 

NY原油先物市場は反落:ドル安一服と米長期金利上昇を嫌気

NY原油先物市場は一時67.60ドルまで売られた。ドル安が一服したことや需給関係のひっ迫に対する警戒感がやや低下したことが売り材料となった、また、米長期金利の上昇も多少嫌気された。限月交代の影響もあって利益確定目的の売りが出た。

 

NY金先物市場は下落:ドル安一服で売り優勢

NY金先物市場は一時1222.20ドルまで下落した。ドル安が一服したことや米長期金利の上昇が意識された。地政学リスクによる警戒感は残っているものの、米財務長官が長期的なドル高政策を再確認したことを受けて安全資産としての金需要が後退した。

 

米国債券市場は続落:日本の債券売りにつれて米国債にも売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)2.95%で終了した。『日銀が金融緩和策の修正を検討する』との観測記事を受けて日本の長期金利が上昇したことにつれて米国債にも売りが入った。

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