FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/07/09/03:01:45

米国株式市場は上昇:米企業業績上振れ期待を背景に買い優勢

NYダウは99.74ドル高の24456.48、ナスダックは101.96ポイント高の7688.39で取引を終了した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比21万3000人増と市場予想を大幅に上振れたことで買いが先行した。来週から本格化する米主要企業の決算発表を見越して、業績改善期待を背景にした買いが相場を押し上げた。また、米中貿易摩擦に関する材料出尽くし感もあり、堅調推移となった。VIX指数は14.97から13.37へ低下した。

 

NY外国為替市場:失業率と平均時給が予想を下回りドルは弱含み

ドル/円は、米雇用統計を控えて110.67円近辺まで上昇する場面もあったが、米雇用統計後は売りに押された。米6月雇用統計では非農業部門雇用者数こそ市場予想を上回ったものの、失業率や平均時給などが市場予想より弱い結果となったため、米長期金利の低下とともに一時110.38円近辺まで値を下げた。その後は米長期金利が一時上昇に転じたほか、NYダウなどが堅調に推移したこともあって110.55円前後で下げ渋ったものの、戻りの鈍さを確認すると再び安値圏まで押し戻された。ユーロ/ドルは、米雇用統計後は全般ドル安が進んだ流れに沿って買いが強まり、一時1.1767ドルと6月14日以来の高値を更新した。一巡後は米長期金利が低下幅を縮める中で1.1730ドル台まで伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は反発:中東情勢悪化懸念で買い優勢

NY原油先物市場は一時73.93ドルまで買われた。イラン革命防衛隊高官が、ホルムズ海峡を通過する原油輸送を阻止する可能性があると警告したことや、一部産油国の生産水準が回復していないため、供給不足の状態が続いているとの見方が原油買いを誘った。ただ、米中相互に制裁関税を発動したことが世界経済に打撃を与えるとの懸念もf上しており、戻り売りの動きも散見された。米石油サーボス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数は前週末比5基増加し863基となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:米中貿易摩擦激化もリスク回避の買いは限定的

NY金先物市場は一時1253.70ドルまで売られた。ドルインデックス指数は3週間ぶりの安値をつけたことや、米国と中国が双方の輸入品の一部に対する関税を互いに発動したものの、リスク回避的な金買いは拡大しなかった。米6月雇用統計では賃金の伸びが緩やかだったことから、市場が織り込む年内の米利上げ確率は若干低下したが、金の上値は重いままだった。

 

米国債券市場は小幅に上昇:米国株高で引けにかけて上値重い

米国債券市場で長期ゾーンは小幅に上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.82%で終了した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回ったものの、失業率や平均時給が市場予想より弱い内容となったため債券買いが先行した。しかし、米国株が上昇したこともあって引けにかけては上値が重くなった。

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2018/07/06/08:27:29

米国株式市場は上昇:欧米間の貿易摩擦への懸念後退で買い優勢

NYダウは181.92ドル高の24356.74、ナスダックは83.75ポイント高の7586.43で取引は終了した。欧米間の自動車・自動車部品への関税を巡る貿易摩擦への懸念が後退し、欧州株が全面高となると、米国株も買いが先行した。注目されたFOMC議事要旨で利上げの継続姿勢が示されると伸び悩む場面もあったが、引けにかけてはハイテク株を中心に再び買いが強まった。VIX指数は16.14から14.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は110.60円を挟んだもみ合い相場

ドル/円は、FOMC議事要旨が公表された直後には110.72円まで買われたものの、米国による対中制裁発動などを控えて様子見ムードが強く、買いの勢いも長続きしなかった。総じて110.60円を挟んだもみ合いとなった。また、FOMC議事要旨では『経済が非常に強い中で漸進的な利上げが必要』『貿易政策をめぐるリスクが強まった』などの見解が示されたが、相場の影響は限定的だった。ユーロ/ドルは、米長期金利が低下に転じたことなどを受けて買いが入り、一時1.1720ドルと6月26日につけた直近高値に面合わせした。ただ、同水準が目先のレジスタンスとして意識されると1.1670ドル台まで伸び悩む場面も見られた。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫が市場予想を上回り売り優勢

NY原油先物市場は一時72.53ドルまで売られた。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が市場予想に反して増えたため売りが優勢となった。トランプ大統領が、ツイッターで『OPECはすぐに原油価格を引き下げるべき』と訴えたことも相場の重石となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:ユーロ高・ドル安で買い優勢

NY金先物市場は一時1262.40ドルまで買われた。米中貿易摩擦激化に対する警戒感が消えていないが、ユーロ高・ドル安の相場展開となったことが、自立反発狙いの買いが入った。

 

米国債券市場は横ばい:米国株高で上値の重い展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.83%で終了した。市場予想を下回る米雇用指標などを手掛かりに債券買いが先行したものの、米国株が堅調に推移したことで、安全資産とされる債券需要が後退し売りが優勢となった。FOMC議事要旨では、新味の材料に乏しく反応は限定的だった。

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2018/07/05/08:03:11

米国市場は独立記念日で休場

 

NY外国為替市場:ECB関係者筋の発言でユーロ買い戻し

ユーロ/ドルは、欧州時間に下値の堅さを確認したこともあり、ユーロクロスの上昇につれて買いが入った。ECB関係者筋の話として『一部のECBメンバーは2019年末の利上げは遅すぎると認識している』との報道が伝わると、ユーロの買戻しが加速し、一時1.1675ドル付近まで値を上げた。しかし、欧州時間につけた高値の1.1682ドルが目先のレジスタンスとして意識されたこともあり、引けにかけては伸び悩んだ。ドル/円は、110.50円を挟んだ小動きに終始した。手掛かり材料に乏しかったほか、米国が独立記念日の祝日で市場参加者が減少したこともあり、総じて方向感を欠いた値動きとなった。

 

中国は米国が貿易制裁を発動するまでは報復しない

中国政府は、米国が対中貿易制裁を発動する以前に報復することはないと表明し、従来の方針を転換した。時差の関係で先行した米製品に追加関税を課す形となると複数の外国メディアに説明していたが、国際社会で批判を受ける恐れがあるため、撤回した。

 

習近平主席は米国貿易協議において強気姿勢

『欧米では左のほほを殴られた右のほほを差し出すと聞いているが、殴り返すのが我々の文化だ』(米WSJ紙6月26日付け)。習近平主席が6月4日の欧米多国籍企業20社首脳との会合でこう述べた。市場では『ディール』の達人の米大統領が最終的に何らかの取引を成立させると期待していたが、交渉相手が習近平主席その人が『強気』でいるから引くに引けない。しかも、米国の鉄鋼・アルミ輸入制限への対抗措置としてEU欧州委員会が6月22日、鉄鋼製品やオートバイ、ウイスキーなどの報復関税を発動した。ユンケル欧州委員長は『米国の鉄鋼・アルミ追加関税は自国産業保護が狙いで明らかなWTOルール違反』と批判するなど、米国『保護主義』通商政策が『善悪2元論』で語られ、中国の報復を正当化しつつある。いずれにせよ、国際金融資本市場にとって最大のリスクは米中貿易戦争である。

 

米中貿易協議悪化による恩恵か?

日産自動車は4日、中国での6月の新車販売台数(小売台数)が前年同月比10.4%増の13万1038台だったと発表した。1~6月の上半期の累計販売は前年同期比10.7%増の72万447台だった。一方トヨタ自動車の6月の販売台数も10.2%増の11万7800台と好調だった。1~6月の累計販売は前年同期比9%増の68万台。中国市場全体は3月以降、回復基調を鮮明にしているが、中でも日産、トヨタの日系大手の好調が目立つ。

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2018/07/04/07:29:48

米国株式市場は下落:祝日を控え持ち高調整の売り優勢

NYダウは132.36ドル安の24174.82、ナスダックは65.01ポイント安の7502.67で取引を終了した。原油価格の上昇を受け、エネルギーセクターを中心に買いが先行し、しばらくはプラス圏を維持していたが、独立記念日の祝日を控えた持ち高調整の売りに押されて、引けにかけて下げに転じた。また、中国の裁判所が半導体のマイクロン・テクノロジーの販売禁止を命じたことが明らかになるなど、ハイテク銘柄を中心に売りが広がり、上げ幅を縮小して下落に転じた。VIX指数は15.60から16.14へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルの上値の重さを確認

ドル/円は、欧州時間に上値の重さを確認したこともあり、NY勢参入後に売りが先行した。米長期金利の低下に伴う売りも入り、アジア時間につけた安値110.76円を下抜けると目先のストップロスを誘発して下げ幅を拡大した。NYダウや日経先物が下げに転じたことでリスク回避のドル売りも強まり、一時110.51円近辺まで下落した。その後は米独立記念日の前日で取引参加者が減少する中、安値圏でのもみ合いとなった。ユーロ/ドルは手掛かり材料に乏しい中、1.1655ドルを挟んだ値動きが続いた。欧州時間には一時1.1673ドルまで上昇する場面があったものの、前日高値の1.1693ドルが目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は反発:ポジション調整の売買交錯

NY原油先物市場は一時72.73ドルまで売られたが、75.27ドルと2014年11月以来の高値を付けた。リビアとカナダの原油供給が細るとの見方が買い材料となったが、そのあとは米独立記念日の祝日を控えて利益確定売りが優勢となった。

 

NY金先物市場は反発:米中貿易摩擦激化懸念で金買い

NY金先物は一時1238.8ドルと昨年12月12日以来の安値を付けたものの、その後は1258.50ドルまで買われた。米中貿易摩擦激化に対する警戒感が再び高まり、安全資産とされる金買いが優勢となった。米長期金利の低下も材料視された。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整の買戻し優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国際利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.83%とこの日の最低で終了した。米独立記念日の祝日を控えてポジション調整の買いが入った。米国株の失速も相場の支援材料となった。この日は短縮取引だった。

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2018/07/03/08:13:33

米国株式市場は上昇:引けにかけて買い戻しの展開

NYダウは35.77ドル高の24307.18、ナスダックは57.38ポイント高の7567.69で取引は終了した。米国と主要国の貿易摩擦への懸念から売りが先行したものの、米6月ISM製造業景気指数が市場予想より強い結果となったこなどもあって次第に下げ幅を縮小した。トランプ大統領が『現時点でWTO脱退は考えていない』などと述べたことも買い戻しを誘い引けにかけて持ち直した。VIX指数は16.09から15.60へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル高

ドル/円は、全般にドル高が進んだ影響を受けた半面、クロス円の下げにつれた売りも出たため、110.80円を挟んだ水準で一進一退の値動きが続いた。一時110.68円付近まで下落したものの、その後は米国株の持ち直しや米長期金利の上昇などを受けて110.90円台まで買い戻される場面もあった。なお、米6月ISM製造業景気指数や米5月建設支出なっどこの日発表された経済指標は強弱まちまちな結果となったこともあり、相場への影響は限られた。ユーロ/ドルは米長期金利が低下幅を縮小したことなどを受けて、欧州時間からのドル買いの流れを引き継ぎ一時1.1591ドルまで下押しした。ただ、1.1600ドル割れ水準で下値の堅さを確認すると、次第に下値を切り上げる展開となった。『メルケル独首相とゼーホーファー独内相は内相を続ける意向』などの報道が伝わると一時1.1648ドル付近まで買い戻された。

 

NY原油先物市場は反落:トランプ大統領の増産発言が売り材料

NY原油先物市場は位置j72.51ドルまで売られた。トランプ大統領がサウジアラビアに増産を求めたことを嫌気した短期筋の売りが一時活発なった。ただし、一部産油国の生産水準は高まっていないことから、73ドル付近で押し目買いが観測されており、原油先物の上げ幅を縮小した。

 

NY金・銀先物市場は下落:米国株高を嫌気

NY金先物市場は一時1240.60ドルまで売られた。米国株高や長期金利の上昇を意識した売りが優勢となった。ただ、ユーロ/ドルで反転を意識した買いが入ったことで1240ドル台を維持した。

 

米国債券市場は続落:株高と良好な経済指標を受け売り優勢

米国債券市場の長期ゾーンでは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.87%で終了した米貿易摩擦を巡る懸念から安全資産とさえる債券を買う動きが先行したものの、米6月ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったことから、徐々に売りが優勢となった。米国株が持ち成したことも相場の重石となった。

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