FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/07/02/03:01:40

米国株式市場は上昇:四半期末を控え急速に上げ幅縮小

NYダウは55.36ドル高の24271.41、ナスダックは6.62ポイント高の7510.30で取引を終了した。EUによる移民問題合意を受けて過度な警戒感が和らいだとの見方から買いが先行した。好調な四半期決算を発表したスポーツ用品のナイキが急伸したことも指数を押し上げ、一時290ドル超上昇した。前日のFRBによるストレステストの結果発表を受けて、主要大手行が増配や自社株買いを相次いで発表し、金融セクターが先行され終日堅調推移となった。ただ、四半期末を前に引けにかけてまとまった売りが持ち込まれ急速に上げ幅を縮めた。VIX指数は16.85から16.09へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧州の政治リスク後退で全般ユーロ高

ドル/円は、『トランプ米大統領がWTO脱退を模索』との報道が伝わると一時110.48円まで下押しした。しかし、ムニューシン米財務長官がこの報道を否定すると買い戻される展開となった。NYダウが290ドル超上昇するなど株高が支えとなったほか、米長期金利が上昇したことを受けて一時110.94円近辺まで上昇した。ただ、NYダウが引けにかけて50ドル超高まで急速に上げ幅を縮めたことを受け、110.60円近辺まで売りに押されるなど方向感が定まらなかった。ユーロ/ドルは、NY序盤に1.1650ドルを挟んだもみ合いだったが、市場では『月末のロンドンフィキシングに向けて欧州通貨買いが強まった』との指摘があり、強含んだ。その後も全般ドル安が進んだ流れとなり一時1.1690ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は続伸:原油の供給不足懸念から買い優勢

NY原油先物市場は一時74.46ドルと2014年11月26日以来の高値まで上昇した。午前中はユーロ高・ドル安となったことを受けて買いが先行した。また、米原油在庫の減少やイラン産原油の供給が減るとの見方が引き続き買い材料となった。さらに、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した国内石油掘削設備(リグ)稼動数が前週比4基減少し858基となったことで、原油供給量の低下が連想されたことも買い材料視された。

 

NY金・銀先物市場は上昇:ユーロ高・ドル安を好感した買い優勢

NY金先物市場は一時1257.10ドルまで買われた。為替市場でユーロ高・ドル安に振れたことが買い材料となった。ただ、米国株高や米長期金利が上昇したことで、戻り売りも散見され、上昇幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は続落:月末・週末を控えポジション調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.86%で終了した。米国株高を背景に安全資産とされる債券の需要が後退した。その後も引けにかけては月末・週末を前にした持ち高調整の売りが強まった。

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朝方の市場コメント!

2018/06/29/07:40:31

米国株式市場は上昇:短期的な戻り期待の買い

NYダウは98.46ドル高の24216.05、ナスダックは58.60ポイント高の7503.68で取引を終了した。朝方は対中貿易摩擦への警戒感が根強く残るなか、1-3月期GDP確報値が市場予想を下振れ、小動きとなった。FRBによるストレステストの結果発表を取引終了後に控えて、増配や自社株買いが市場予想される金融セクターに買いが広がったほか、這いえてく下部も先行され上昇した。足もと下落が目立っていたこともあり、短期的な戻りを期待した買いが入った。VIX指数は17.91から16.85へ低下した。

 

NY外国為替市場:NYダウ反発と米長期金利上昇でドル買い

ドル/円は、NYダウ先物や日経先物が下落したほか、米1-3月期の米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想より弱い内容となったことが嫌気され、一時110.06円まで下押しした。しかし、120ドル超下落して始まったNYダウが反発したうえ、米長期金利が上昇するにつれて買戻しが優勢になった。前日高値110.49円を上抜け110.65円まで上昇した。引けにかけては利益確定売りなどで110.50円近辺まで下押しした。ユーロ/ドルは、欧州序盤に1.1527ドルまで下げた反動から1.1600ドルまで反発したが、米長期金利が上昇したことが重石となるなど上値も限定的だった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の減少が引き続き買い材料

NY原油先物市場は一時74.03ドルと2014年11月26日以来およそ3年7ヵ月ぶりの高値まで買われた。原油在庫の大幅な減少が引き続き材料視された。オクラホマ州クッシングの在庫がただちに回復する可能性は低いとの見方や、ベネズエラとリビアの原油輸出停滞も前日に続いて買い材料となった。また、イラン産原油の供給が減るとの見方も下支えした。

 

NY金先物市場は続落:米国株高と米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は一時1248.20ドルと2017年12月14日以来の安値をつけた。NYダウの反発や米長期金利の小幅な上昇を受けて安全逃避の金買いは縮小した。短期筋などによるポジション調整に絡んだ売りが続いている。

 

米国債券市場は反落:ポジション調整の売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%0.01%高い(価格は下落)2.83%で終了した。足もとで連日上昇していただけにポジション調整の売りが出たほか、米国株の反発も重石となった。一方、米国の貿易政策への懸念は根強く、一段と売りが進む展開にはならなかった。

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朝の市場コメント!

2018/06/28/07:51:53

米国株式市場は下落:クドローNEC委員長発言を嫌気した売り優勢

NYダウは165.04ドル安の24118.07、ナスダックは116.54ポイント安の7445.09で取引を終了した。トランプ米大統領が『中国投資制限について最も厳しい措置を取らないと決定』との報道が買い材料視され、指数は一時280ドル超上昇した。しかし、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『トランプ米大統領は中国に対する姿勢を緩めていない』と述べると一転して売りが優勢となり、引けにかけて下げ幅を広げた。VIX指数は15.92から17.91へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドイツの政局不安を背景にユーロ売り継続

ドル/円は、欧州時間ではNYダウ先物など株価下落を受けて一時109.69円まで下げる場面があった。しかし、トランプ大統領の中国投資制限の緩和報道が伝わると米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退し、株価が反発するにつれてドルの買い戻しが優勢になった。NYダウが280ドル超高まで上昇すると一時110.49円まで買い上げられた。一方、クドローNEC委員長の発言が伝わると株価が一転下落したため110.10円台まで伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、ドル高が進んだ影響を受けたほか、ユーロクロスが全般売られたことにつれた面もあり、総じて軟調に推移した。一時1.1541ドルまで値を下げた。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:原油在庫の減少を受け買い優勢

NY原油先物市場は一時73.06ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が大幅に減少していたことが買い材料となった。オクラホマ州クッシングの在庫は6週連続で減少している。米国は同盟各国に対して、11月からイラン産原油停止を要請しているとの報道も引き続き材料視された。サウジアラビアは7月中に過去最高水準となる1100万バレルまで増産することを計画しているが、ベネズエラとリビアの原油輸出は停滞しており、サウジアラビアによる供給増加だけでは不十分との見方が出ている。

 

NY金先物市場は続落:ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1252.20ドルまで売られた。米貿易摩擦激化に対する警戒感がやや後退したことや、ユーロ安・ドル高となったことも売り材料となった。さらに、短期筋などによるポジション調整に絡んだ売りが継続している。

 

米国債券市場は続伸:クドローNEC委員長発言でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物の国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.82%で終了した。中国企業の投資制限に対して米政権が強硬な姿勢を見送ったとの見方から一時売りが強まる場面もあった。しかし、クドローNEC委員長がこの見方を否定するとリスク回避の動きが強まり買戻しが優勢となった。

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朝の市場コメント!

2018/06/27/07:35:49

米国株式市場は上昇:引けにかけて上げ幅縮小

NYダウは30.31ドル高の24283.11、ナスダックは29.62ポイント高の7561.63で取引を終了した。中国による対米投資制限についてトランプ政権の間で意見の相違があることが報じられ、昨日の株価下落を受けた買戻しが先行した。アップルなどハイテク株の一角が買われ、指数は一時130ドル超上昇した。ただ、前日の大幅下落に対する持ち高調整の動きに過ぎず、引けにかけては上げ幅を縮めた。VIX指数は17.33から15.92へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は200日線がレジスタンスとして意識

ドル/円は、NY勢参入後に全般ドル高が進んだ流れに沿って買いが強まり、前日高値109.04円を上抜けた。NYダウが130ドル超上昇したことや、日経先物もプラス圏に回復したため、その後も底堅く推移し、一時110.22円まで上値を伸ばした。ただ、200日移動平均線の110.21円付近が目先のレジスタンスとして意識されると、株価の上値が重くなったこともあり、引けにかけて伸び悩んだ。ユーロ/ドルは、ドル買い圧力が高まった影響から上値の重い値動きが続いた。一時1.1635ドルまで下落し、その後も戻りも鈍かった。

 

NY原油先物市場は大幅高:イラン産原油の輸入停止要請報道で買い優勢

NY原油先物市場は一時70.64ドルまで買われた。一部で米国は同盟各国に対して、11月からイラン産原油の輸入停止を要請していると報じられたことが材料視された。イラン産原油の供給不安が台頭したことから、短期筋などの買いが優勢となった。ただ、一部報道では、サウジアラビアは7月中に過去最高水準となる1100万バレルまで増産することを計画しているとみられ、利益確定売りも散見された。

 

NY金先物は続落:リスク回避の買いは縮小

NY金先物市場は一時1256.40ドルまで売られた。米貿易摩擦激化に対する警戒感がやや後退したことや、米国株高が意識され売りが優勢となった。また、この日の取引でも短期筋などによるポジション調整に絡んだ売りが観測された。

 

米国債券市場は続伸:米通商政策への不透明感強く買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.87%で終了した。欧州債券相場の下落につれて時間外取引では売りが先行し、一時2.90%近くまで上昇した。しかし、米通商政策への不透明感が強く買い戻しが入るなど下値は堅かった。

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朝の市場コメント!

2018/06/26/07:46:55

米国株式市場は下落:貿易摩擦への警戒感から軟調

NYダウは328.09ドル安の24252.80、ナスダックは160.81ポイント安の7532.01で取引を終了した。トランプ政権が中国によるハイテクなど重要産業分野への対米投資制限を検討していることが報じられた。米国による貿易に関する中国への圧力が一段と増すとの懸念から投資家心理が悪化し、売りが膨らんだ。貿易摩擦への警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株も終日大幅下落となった。VIX指数は13.77から17.33へ上昇した。

 

NY外国為替市場:NTC委員長発言で一時ドル買い戻し

ドル/円は、109.60円を挟んで方向感のない値動きとなっていたが、NYダウが500ドル近く下落したことでリスク回避の売りに押され、一時109.37円まで下落した、。ただ、ピーター・ナバロ国家通商会議(NTC)委員長が『トランプ米大統領の貿易政策について誤解がある』と発言すると一転してショートカバーが進み、一時110.04円まで上げた。しかし、110円台では戻り売りも出たため引けにかけては109.70円台まで売りに押された。ユーロ/ドルは、欧州序盤に1.1629ドルまで下げた後はユーロクロスの上昇につれて買い戻される展開になった。その後も底堅い動きが続き、一時1.1713ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反落:大幅上昇の反動による利食い優勢

NY原油先物市場は一時67.78ドルまで売られた。米国株安を嫌気したポジション調整的な売りが増えたことで原油価格は伸び悩んだ。ただ、原油供給量の増加は当面限定的との見方が多く、68ドル以下では押し目買いが入りやすかった。前週末に大幅に上昇した反動から利食い売りなどが優勢となった。

 

NY金先物市場は反落:ポジション調整による売りが優勢

NY金先物市場は一時1265.50ドルまで売られた。米国との通商問題を巡って中国、欧州が対立しており、貿易摩擦激化に対する警戒感があるものの、リスク回避の金買いが増えていないことから、短期筋などのポジション調整に絡んだ売りが優勢となった。

 

米国債券市場は上昇:安全資産としての債券需要強い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.88%で終了した。米中の貿易摩擦に対する警戒感から安全資産とされる債券が買われ、一時利回りは2.86%まで低下した。ただ、ナバロ国家通商会議委員長が『トランプ米大統領の貿易政策について誤解がある』などと述べたため、一段と買いが上がる展開にはならなかった。

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