FITS エコノミックレポート

週末の朝の市場コメント!

2021/09/18/07:01:43

米国株式市場は下落:投資家心理の悪化と調整売りが続き軟調

NYダウは164.44ドル安の34584.88ドル、ナスダックは137.95ポイント安の15043.97ポイントで取引を終了した。中国の不動産開発大手の債務問題の影響が波及するとの懸念が強まり、リスク回避の動きが広がった。また、バイデン政権が計画している増税や債務上限問題が警戒され、投資家心理が悪化して寄り付き後は下落した。8月ミシガン大消費者信頼感指数が前月から改善も予想を下回ったほか、4つのオプションや先物が期限を迎えるクアドルプル・ウィッチング・デーで、調整売りが続き、終日軟調に推移した。景気敏感株の一角や主力のハイテク株も売られた。VIX指数は18.69から20.81へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル買い優勢

ユーロ/ドルは、ユーロポンドなど一部ユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1789ドルと日通し高値を付けたものの、そのあとは一転下落した。中国の大手不動産デベロッパーのデフォルト懸念を背景に、欧米株価が軟調に推移した。リスク回避のドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.1725ドルと8月23日以来の安値を付けた。なお、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁はこの日、『今年のユーロ圏インフレ率は予想以上に高進する可能性がある』などと述べた一方、マクルーフ・アイルランド中銀総裁は『現在の物価上昇は一時的。ユーロ圏の過度な物価上昇に対する懸念は現時点で過大評価されている』などと述べた。 

 

ドル/円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.38%台まで上昇したことなどを手掛かりに全般ドル買いが先行し、一時110.08円と日通し高値を付けた。ただ、110円台には断続的に売り注文が観測されていることから、上値も限定的だった。市場では『110.00円より上の水準には連休を控えた本邦実需勢の売りが観測されている』との声が聞かれた。もっとも、NY午後に入ると週末とあって次第に値動きが鈍った。来週21-22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見気分も強かった。 

 

NY原油先物市場は下落:石油関連施設の操業再開で売り優勢

NY原油先物市場は71.03ドル-72.50ドルのレンジ相場となった。ハリケーン『アイダ』の被害を受けた石油関連施設の操業再開が徐々に進んでいることから、原油先物価格は売りが優勢となった。今週1週間を通すと3%以上原油先物は上昇していたこともあり、値ごろ感からの売りも上値を抑えた。また、欧州通貨を中心にドル高が進んだことで、ドルで取引される原油先物は割高感があったことも売り要因となった。アジア市場での取引開始後に72.50ドルまで買われたが、欧米株安を嫌った売りが観測されており、ニューヨーク市場の中盤にかけて71.03ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では、主に71ドル台後半で推移した。米国の石油掘削装置稼働数(リグ)は前週末比10基増加の411基となった。

 

NY金先物市場は3日続落:米長期金利上昇とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1747.10-1767.80ドルのレンジ相場となった。昨日に続き欧州通貨を中心にドル買いが優勢だったこともあり、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重く続落して引けた。米金利が上昇したことも重しになった。ロンドン市場の序盤で1767.80ドルまで戻したが、戻り売りの興味は衰えず、主要通貨に対するドル高を嫌気して、ニューヨーク市場の中盤にかけて1747.10ドルまで下落した。その後、1755.90ドルまで戻したが、株安でも金先物の上値は重いままだった。通常取引終了後の時間外取引では1750ドル台前半で推移した。 

 

米国債券市場はまちまち:ポジション調整の売り

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.36%で終了した。来週21-22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ポジション調整目的の売りが優勢となった。 

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2021/09/17/07:21:02

米国株式市場はまちまち:金利先行感を警戒した売り優勢

NYダウは63.07ドル安の34751.32ドル、ナスダックは20.40ポイント高の15181.93ポイントで取引を終了した。8月小売売上高や9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の良好な結果を受けて、景気回復期待が再燃して上昇して寄り付いた。しかし、新規失業保険申請件数の増加で雇用や景気回復への懸念がくすぶったほか、金利先高感を警戒した売りに下落に転じた。ユダヤ教の祭日で参加者が限られる中、押し目買いも強く、引けにかけて下げ幅を縮小した。VIX指数は18.18から18.69へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の上昇からドル買い優勢

ドル/円は、8月米小売売上高や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想より良好な結果となったことを受けて、米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが先行し、一時109.83円と日通し高値を更新した。米国株相場が下落しクロス円が軟調に推移すると、ドル円も109.61円付近まで下押しする場面もあったが、米国株が終盤底堅く推移したこともあって下値は限定的だった。

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に全般ユーロ安が進んだ流れに沿って、NY時間に入ってもユーロ売り・ドル買いが先行した。良好な米経済指標をきっかけにドル買いが加速すると、一時1.1750ドルと8月27日以来の安値を付けた。市場では『26日投票の独連邦議会選挙(総選挙)の行方に懸念が広がっている』との声が聞かれた。なお、独総選挙については、中道左派の独社会民主党(SPD)が支持率でリードし、中道右派のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が追う展開。注目された12日のテレビ討論会でも社民党の首相候補ショルツ財務相が勝利している。ただ、『欧州中央銀行(ECB)の内部インフレモデルでは2年以内に金利引き上げの可能性が示された』との英フィナンシャル・タイムズ紙の報道が伝わると、一時1.1771ドル付近まで強含む場面があった。

 

NY原油先物市場は横ばい:売り買い材料から方向感のない動き

NY原油先物市場は71.53ドル-72.99ドルのレンジ相場となった。 10月限は夜間取引では方向感のない動きだったが、NY入り後はハリケーン『アイダ』の被害を受けた石油関連施設の操業再開が本格化するとの予想から、原油先物価格は一時前日比で1ドルを超えて下げた。しかしながら、NY午後に入ると根強い原油ひっ迫懸念もあり徐々に下げ幅を削り、一時前日比でプラス圏まで回復するなど行って来いの動きとなった。アジア市場で72.99ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて71.53ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台後半で推移した。 

 

NY金先物市場は続落:米長期金利上昇やドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1745.50-1797.30ドルのレンジ相場となった。欧州通貨やオセアニア通貨を中心にドル買いが優勢だったこともあり、ドルで取引される金先物は割高感から上値が重かった。米小売売上高が市場予想を大きく上回ると、米金利の上昇もあり金先物はさらに下げ幅を広げ、大幅に続落して引けた。アジア市場で1797.30ドルまで買われたが、まもなく反落。主要通貨に対するドル高を嫌気して、ニューヨーク市場の序盤にかけて1745.50ドルまで下落した。その後、1758.90ドルまで戻したが、金先物の上値は重いままだった。通常取引終了後の時間外取引では1755ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.34%で終了した。8月米小売売上高や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想より強い内容となったことを受けて、債券売りが広がった。 

 

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2021/09/16/07:32:57

米国株式市場は上昇:良好な経済指標と原油高を好感した買い

NYダウは236.82ドル高の34814.39ドル、ナスダックは123.77ポイント高の15161.53ポイントで取引は終了した。新型コロナウイルスのデルタ変異株流行や財政支援の縮小に伴う景気回復の失速懸念が根強く、寄り付き後は小幅下落した。しかし、9月NY連銀製造業景気指数が予想のほぼ2倍に上昇したほか、原油高でエネルギー関連株が上昇すると警戒感が緩和し、上昇に転じた。前日に約2カ月ぶりの安値を付けたあとだけに押し目買いなどが入った。増配と自社株買いを発表したマイクロソフトが堅調に推移したことも相場の押し上げ、引けにかけて上げ幅をさらに拡大した。VIX指数は19.46から18.18へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル下支え

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)の早期テーパリング観測が後退する中、欧州株安に伴う円買い・ドル売りが入り、一時109.11円と8月16日の安値に面合わせした。中国の大手不動産デベロッパーのデフォルト懸念を背景に、リスク回避的な円買い・ドル売りも入った。ただ、9月米NY連銀製造業景気指数が34.3と予想の18.0を大きく上回ったことが分かると買い戻しが優勢になった。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.31%台まで上昇したことも相場を下支えし、109.45円付近まで下げ幅を縮めた。NYダウが一時300ドル超上昇したことで、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが出た面もあった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1832ドルと本日高値を付けたものの、良好な米経済指標を受けて米長期金利が上昇するとユーロドルには売りが出て、一時1.1803ドル付近まで値を下げ、アジア時間に付けた日通し安値1.1799ドルに迫った。

 

 カナダドルは、8月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、カナダドル買いが先行した。原油先物相場の大幅上昇を背景に、産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まると、米ドルカナダドルは一時1.2625カナダドル、カナダドル円は86.64円までカナダドル高に振れた。 

 

NY原油先物市場は4日続伸:供給不安から買い継続

NY原油先物市場は70.65ドル-73.14ドルのレンジ相場となった。ハリケーン『アイダ』による被害で石油関連施設の操業が続いていることや、ハリケーン『ニコラス』が勢力を強めていることで原油先物は堅調な地合いを維持し、4日続伸して引けた。本日発表された米エネルギー省(EIA)週間の石油在庫が大幅に取り崩されたことなども、原油先物の支えとなった。アジア市場で71ドル台に上昇し、ニューヨーク市場の中盤にかけて73.14ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台後半で推移した。 

 

NY金先物市場は反落:米長期金利上昇を嫌気した売り

NY金先物市場は1791.70-1808.50ドルのレンジ相場となった。9月のニューヨーク連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことで米金利が上昇し、金利がつかない金先物が売られ1800ドルを下回って引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1808.50ドルまで買われたが、米国株式の反発を意識した売りが入ったことで1791.70ドルまで下落した。通常取引終了後の時間外取引では米国株式の動向をにらんで1795ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.30%で終了した。9月米NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで、債券売りが先行した。米国株相場の上昇も相場の重しとなった。

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2021/09/15/07:32:50

米国株式市場は下落:インフレ懸念後退も景気回復への影響を嫌気した売り

NYダウは292.06ドル安の34577.57ドル、ナスダックは67.82ポイント安の15037.76ポイントで取引を終了した。8月消費者物価指数(CPI)の伸びが前月から鈍化し高インフレへの懸念が後退し、寄り付き後は上昇した。同時に、新型コロナウイルスの変異株流行による景気回復への影響が裏付けられたため売りが加速、下落に転じた。加えて、今週後半の満期日に向けたオプション絡みの取引も目立ち、下げ幅を拡大した。米長期金利が低下幅を拡大したことで、利ざや悪化の懸念からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が売られ、指数を押し下げた。VIX指数は19.37から19.46へ低下した。

 

NY外国為替市場:低調な8月米CPI受け米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)時期を占う意味で重要な8月米消費者物価指数(CPI)が予想より弱い内容となったことが分かると、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.26%台まで低下した。全般ドル売りが先行し、一時は120ドル超上昇したNYダウが失速し、350ドル超下落したこともリスク回避の円買いを促し、109.53円と8月24日以来の安値を付けた。ただ、米国株の下落を受けてリスク回避のドル買いが強まると、ドル/円にも買い戻しが入ったため、引けにかけては下げ渋った。

 

ユーロ/ドルは、予想を下回る米インフレ指標を受けてドル売りが先行すると一時1.1846ドルと本日高値を付けたものの、そのあとはユーロ円の下落につれた売りが出て1.1800ドルと欧州時間に付けた日通し安値に面合わせした。米国株の下落を受けてリスク回避のドル買いも見られた。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:米国株安が意識され上げ渋る

NY原油先物市場は69.98ドル-71.22ドルのレンジ相場となった。ハリケーン『ニコラス』が勢力を強めていることで原油先物は71ドル台前半まで一時上昇した。しかしながら、米国株式市場が弱含み始めると、リスク回避のドル買いが優勢になり、ドルで取引される原油先物にとっては割高感となったことで、徐々に原油先物は上げ幅を縮め前日比でほぼ横ばいで引けた。供給不安を意識した買いが続いたことでニューヨーク市場の序盤に71.22ドルまで買われた。ただ、米国株安を嫌った売りが観測されており、一時70ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台半ば近辺で推移した。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は1780.60-1810.60ドルのレンジ相場となった。8月の米消費者物価指数(CPI)や同コア指数が市場予想を下回る結果となった。CPI発表後米金利が低下したこともあり、金利がつかない金先物が買われ1800ドル台を回復し堅調地合いを維持して引けた。また、ドルが弱含んだことで、ドルで取引される金先物に割安感が出たことも支えとなった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1780.60ドルまで下げたが、長期金利の低下を意識した買いが入ったことで1810.60ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引では米国株式の動向をにらんで主に1805ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:インフレ高進への懸念後退で買い優勢

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.28%で終了した。8月米消費者物価指数(CPI)が予想より弱い内容となったことを受けて、インフレ高進への懸念がやや後退したため、債券買いにつながった。

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2021/09/14/07:38:19

米国株式市場はまちまち:押し目買いから買い優勢

NYダウは261.91ドル高の34869.63ドル、ナスダックは9.91ポイント安の15105.58ポイントで取引を終了した。与党民主党が独自の3.5兆ドル規模のインフラ・歳出法案の中で検討している法人税などの税率がバイデン大統領が提示した水準を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後は上昇した。先週の下落後、押し目買い意欲も強く、NYダウは終日堅調に推移した。原油先物相場の上昇を背景にエネルギー株が上げたほか、資本財や金融など景気敏感株の一角に押し目買いが入った。 一方、ハイテク株は利益確定売りが続きナスダック総合指数は小幅安となった。VIX指数は20.95から19.37へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でややドル売り優勢

ドル/円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.31%台まで低下したことを受けて円買い・ドル売りが先行し、一時109.90円付近まで下押しした。ただ、アジア時間早朝に付けた日通し安値109.83円がサポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。NYダウや日経平均先物の上昇も相場を下支えした。もっとも、NY市場に限れば値幅23銭程度の狭いレンジでの取引に終始した。市場では『14日発表の8月米消費者物価指数(CPI)を控えて、インフレ動向と米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和縮小)の開始時期を見極めたいとの向きが多い』との声が聞かれた。

 

ユーロ/ドルは、一時1.1770ドルと8月27日以来の安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1817ドルとアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。ただ、同水準を上抜けることは出来なかった。

 

カナダドルは対ドルで1.2638カナダドル、対円で87.02円まで強含む場面があった。ハリケーン『アイダ』に続き、ハリケーン『ニコラス』が勢力を強めていることを受けて、原油先物相場が上昇した。産油国通貨とされるカナダドルの買いを誘った。同じく産油国通貨であるメキシコペソも堅調だった。対ドルでは19.8486ペソ付近、対円では5.55円付近まで上昇した。

 

NY原油先物市場は続伸:ハリケーンによる供給ひっ迫懸念から買い

NY原油先物市場は69.51ドル-70.97ドルのレンジ相場となった。ハリケーン『アイダ』の影響でメキシコ湾沖の石油・天然ガス生産の約4分の3が回復できていないが、『アイダ』に続きハリケーン『ニコラス』も勢力を強めていることなどで、供給ひっ迫懸念の強まりで原油価格は続伸した。アジア市場の序盤で69.51ドルまで売られたが、供給不安などで反転し、しばらく70ドルを挟んだ水準で推移。ロンドン市場で70.75ドルまで買われた後。ニューヨーク市場の序盤に69.93ドルまで下げたが、米国株高を意識した買いが観測されており、8月3日以来となる70.97ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引では主に70ドル台半ば近辺で推移した。

 

NY金先物市場は反発:押し目買いで底堅い展開

NY金先物市場は1782.30-1797.80ドルのレンジ相場となった。米金利が低下したこともあり、金利がつかない金先物が買われ一時1800ドル台を回復した。もっとも、市場を動意づける米経済指標の発表もほぼなく、FOMCを前にブラックアウト期間でFRB高官の発言もないことで値動きは限られた。アジア市場で1782.30ドルまで下落し、ロンドン市場では1790ドルを挟んだ水準で推移した。押し目買いが入ったことでニューヨーク市場の序盤にかけて1797.80ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では1792ドル近辺でもみ合う状態が続いた。

 

米国債券市場はまちまち:ポジション調整の買い

米国債券市場で中期ゾーンは横ばいだった。米2年物国債利回りは前営業日比変わらずの0.21%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.32%で終了した。明日の8月米消費者物価指数(CPI)を前に、ポジション調整目的の買いが入った。 

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