FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/11/01/07:51:09

米国株式市場は上昇:ハイテク関連株が押し上げ要因

NYダウは241.12ドル高の25115.76、ナスダックは144.25ポイント高の7305.90で取引を終了した。10月ADP雇用統計が市場予想を上振れ、米経済の堅調さが示されたほか、FRBがメガバンクを除く金融機関の資本要件緩和を検討していることが好感された。前日に四半期決算を発表したインターネット交流サイト最大手フェイスブックに買いが集まり、大幅に上昇した。アマゾン・ドット・コムやネットフリックス、アルファベット(グーグル)など主力ハイテク株に買いが波及し、指数の押し上げ要因となった。NYダウの上げ幅は一時460ドル超となった。VIX指数は23.35から21.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:ロンドンフィキシング絡みでドル失速

ドル/円は、10月ADP全米雇用報告や7-9月期米雇用コスト指数が予想を上回ったため、円売り・ドル買いが先行し一時113.39円と9日以来の高値を付けた。NYダウが一時460ドル超上昇したことも相場の支援材料となった。ただ、月末のロンドンのフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りが入ると、一時112.81円と日通し安値を付けた。フィキシング後は一時113円台を回復したものの、NYダウが上げ幅を縮小するとドル売りが再燃した。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標が相次いだことで、全般ドル買いが進むと一時1.1302ドルと8月15日以来の安値を付けた。市場では『イタリアの財政問題に加え、ドイツの政局混乱は中長期的にユーロの売り圧力になる』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は続落:エネルギー需要減少懸念強まる

NY原油先物市場は一時64.81ドルまで売られた。本日発表されたEIA石油在庫統計で原油は321.7万バレルの積み増しとなり、市場予想よりも下回ったため原油先物は反発する局面もあった。しかしドルインデックスが一時97.20と昨年6月27日以来約1年4カ月ぶりの高値を付け上昇したように、ドル建てで取引される原油価格の割高感もあり原油先物は軟調に推移した。またロシアとサウジアラビアが増産に動いていることも原油先物価格の上値を抑えた。 世界経済の成長鈍化によるエネルギー需要減少の思惑が広がっていることも原油価格の重しとなった。

 

NY金先物市場は続落:世界的な株価の回復から売り優勢

NY金先物市場は一時1213.40ドルまで売られた。アジア、欧州に続いて米国株式市場も堅調に推移したことで、安全資産の金から株式へ資金がシフトしたことで3営業日続落となった。またドルがユーロに対して底堅かったことも金売りに拍車をかけた。 

 

米国債券市場は続落:良好な雇用指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.14%で終了した。10月ADP全米雇用報告や7-9月米雇用コスト指数が予想を上回り、債券売りが広がった。米国株の上昇も相場の重石となった。

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2018/10/31/07:46:20

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦激化の後退と値ごろ感からの買い

NYダウは371.68ドル高の24814.60、ナスダックは89.12ポイント高の7139.41で取引を終了した。強弱入り混じる内容となった主要企業決算を受けてもみ合う展開となったが、前日に7月5日以来の安値を付けたあとだけに、値ごろ感からの買いが優勢となった。トランプ米大統領が米メディアとのインタビューで『中国と素晴らしい取引をする』と述べたことで、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退した。中国売上高が大きいボーイングなどが買われ、指数の押し上げ要因となった。 VIX指数は24.70から23.35へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は引けにかけて113.00円上抜け

ドル/円は、対ポンド中心にドル買いが進むと、円に対してもドル買いが先行した。しばらくは113.00円に観測されていた厚めの売り注文に上値を抑えられていたものの、NYダウが一時460ドル超上昇すると円売り・ドル買いがじわりと強まり取引終了間際に113.13円の本日高値まで値を上げた。日経平均先物が160円上昇したことも相場の支援材料となった。なお、10月米消費者信頼感指数は137.9と予想の136.0を上回った。 ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された7-9月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値が予想より弱い内容となったことでユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ドイツ政治の先行き不透明もユーロ売りにつながり、一時1.1341ドルと日通し安値を付けた。10月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を上回ったことで一時1.1382ドル付近まで買われる場面もあったが、戻りは鈍かった。 

 

NY原油先物市場は続落:世界経済の成長鈍化懸念で売り優勢

NY原油先物市場は一時65.33ドルまで売られた。米長期金利の上昇やドル高を嫌気して原油価格の上値が重くなった。世界経済の成長鈍化によるエネルギー需要減少の思惑が浮上したことも上値を抑えたほか、ロシアとサウジアラビアの増産観測も嫌気された。

 

NY金先物市場は続落:米国株高とドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1221.40ドルまで売られた。中国株式市場が反発したこともあり、リスクオンになり売りが先行した。ただ、その後欧州株の下落局面では金価格は一時プラス圏に戻す局面もあったが、米国株の大幅反発や主要通貨に対するドル高を意識した売りが観測された。米中貿易問題に対する懸念は消えていないことから、一部では安全資産とされる金に買いも観測された。

 

米国債券市場は続落:米国株高でリスク選好から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)3.12%で終了した。米国株が大幅反発したことを受け投資家心理が改善し、安全資産とされる米国債に売りが出た。また、市場予想を上回る米10月消費者信頼感指数も相場の重しとなった。

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2018/10/30/08:06:55

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦激化懸念から売り優勢に

NYダウは245.39ドル安の24442.92、ナスダックは116.92ポイント安の7050.29で取引終了した。欧州株相場の上昇や『中国当局は自動車購入にかかる税率の引き下げを計画』との一部報道が好感されると、買いが先行し一時350ドル超上昇した。ただ、米メディアが『米中の貿易交渉が進まない場合、米政権が中国からの全輸入品に追加関税を発動する可能性がある』と報じたことをきっかけに一転売りが優勢になった。中国売上高が大きいボーイングやキャタピラーなどが売られ、指数の押し下げ要因となった。ダウ平均の下げ幅は一時560ドルを超えた。 VIX指数は24.16から24.70へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株大幅下落でリスク回避

ドル/円は、欧州株高やNYダウが一時350ドル超上昇したことで、リスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが強まり、一時112.56円と日通し高値を付けた。しかし、NYダウが500ドル超下落するとドル/円にも売りが出て112.19円付近まで下押しした。その後は、112円前半での動きとなった。ユーロ/ドルは、28日の独地方選で大敗を喫したキリスト教民主同盟(CDU)を率いるメルケル独首相は29日、2021年の任期満了をもって首相の職を退くと発表。今年12月の党首選に出馬しない意向も明らかにした。独政局の先行き不透明感が懸念されるなかで、相場は方向感の定まりにくい動きだった。 

 

NY原油先物市場は反落:原油生産縮小の思惑後退で売り優勢

NY原油先物市場は一時66.29ドルまで売られた。ロシアのエネルギー相が主要産油国による生産縮小について否定的な見方を示したことや米国株が大幅安となったことで、世界景気の不安定さを嫌気された。OPECなどの主要産油国は2019年に原油生産を削減する可能性は残されているが、原油在庫は一定水準を保っており、供給不安はやや緩和されつつあることから、原油先物は伸び悩む展開となった。

 

NY金先物市場は反落:米国株安やユーロ安が嫌気され売り優勢

NY金先物市場は、欧米株式市場が堅調だったことを受けて一時1226.10ドルまで売られた。ドルが対ユーロに対して強含んだことも売り材料となった。また、『米中間の貿易問題が解決できない場合、米国は中国からの輸入品でこれまでの関税の対象となっていなかった品目全てへの関税賦課を12月初旬までに発表する用意がある』と報じられたことも材料視された。

 

米国債券市場は小反落:米中貿易摩擦への警戒感から買戻しも

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)3.08%で終了した。欧米株の上昇をきっかけに債券売りが先行したものの、米中貿易摩擦への警戒感が再燃すると債券買いが入り下げ幅を縮めた。

 

 

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2018/10/29/03:01:08

米国株式市場は下落:米企業業績への先行き懸念が強まり売り優勢

NYダウは296.24ドル安の24688.31、ナスダックは151.12ポイント安の7167.21で取引を終了した。アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)が前日発表した四半期決算の内容が失望されて、大手IT企業の業績に懸念が広がった。アップルやフェイスブックなど主力ハイテク株にも売りが集まり、相場の押し下げ要因となった。7-9月期GDP速報値は市場予想を上振れたものの、相場への影響は限定的だった。NYダウの下げ幅は一時530ドルを超えた。VIX指数は24.22から24.16へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は米国株動向につれた値動き

ドル/円は、7-9月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率3.5%増となり、市場予想の3.3%増を上回ったことで買いが先行したものの、上値は重かった。NYダウが一時530ドル超下落したほか、日経平均先物が440円下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。米長期金利の低下に伴う売りも出て一時111.38円と9月13日以来の安値を付けた。10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が98.6と予想の99.0を下回ったことも相場の重しとなった。米国株が下げ幅を縮小し、日経平均先物が上昇に転じた場面ではドル円にも買い戻しが入り112円台前半まで値を戻したものの、引けにかけて再び弱含んだ。ユーロ/ドルは、ECBの利上げ時期後ずれ観測が台頭したことで一時1.1336ドルと8月16日以来の安値を付けたが、売りが一巡すると一転上昇した。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ったほか、週末を控えたポジション調整目的の買いが入り、節目の1.1400ドルを上抜けて目先のストップロスを巻き込んだ。米格付け会社S&Pがイタリアの格付けを据え置いたと伝わると、ユーロ買い・ドル売りが小幅に入り一時1.1421ドルと日通し高値を付けた。ただ、同国の格付け見通しが『安定的』から『ネガティブ』に引き下げられたこともあって、反応は一時的だった。 

 

NY原油先物市場は続伸:イラン制裁による供給減少懸念で買い優勢

NYダウ先物の軟調な動きを受けてリスク回避姿勢が強まり、原油先物もNY早朝に66.20ドルと前日比1ドル以上も下落した。しかしその後は、NYダウの買い戻しを背景に原油相場も反発した。トランプ政権が来月初にも発動するイラン制裁による供給減少も意識された。週末を控えてのショートカバーも巻き込み、原油先物は67ドル後半まで上昇した。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増加の875基となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国株の大幅安から買い優勢

NY金先物市場は、一時1246ドルまで買われた。NYダウが下げ幅を拡大すると安全資産としての金に資金が向かった。しかし、米国株が一転買戻し基調になると金への売り戻しが強まり、高値から10ドルほど値を戻した。

 

米国債券市場は反発:米国株の大幅下落で債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)3.07%で終了した。米国株が下落したことで、安全資産としての米国債に買いが入った。

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2018/10/26/07:49:56

米国株式市場は上昇:前日までの下落の反動買い戻し

NYダウは401.13ドル高の24984.55、ナスダックは209.94ポイント高の7318.34で取引を終了した。予想を上回る7-9月期決算の発表が相次ぎ、投資家心理が改善した。マイクロソフトやビザが大幅上昇し、指数の押し上げ要因となった。前日までに3日続落し7月6日以来の安値を付けたあとだけに、押し目買いなども入りやすかった。NYダウの上げ幅は一時520ドルを超えた。VIX指数は25.23から24.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:株高でリスク選好のドル買いが優勢

ドル/円は、ユーロやポンドなどに対してドル高が進んだ影響を受けて円売り・ドル買いが先行した。NYダウが一時520ドル超上昇し、日経先物が520円上げたことも円売り・ドル買いを促し、一時112.67円と日通し高値を付けた。ただ、前日の高値112.74円が目先レジスタンスとして意識されるとやや伸び悩んでいる。ユーロ/ドルは、 ドラギECB総裁が、金融政策の現状維持を決めた理事会後の定例記者会見で『経済成長へのリスクは概ね均衡』『インフレに関する我々の自信を疑う理由がない』との認識を示すと、ユーロ買い・ドル売りで反応し一時1.1432ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、イタリア予算案を巡り同国とEUの対立が深まるなか、戻りを売りたい向きは多く上値は限られた。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1356ドルと8月16日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:2019年に供給削減の可能性も

NY原油先物市場は一時67.65ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入った。OPECなどの主要産油国は2019年に原油生産を削減する可能性があるとの見方が浮上し、原油価格は底堅い展開となった。11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少することも引き続き材料視された。

 

NY金先物市場は小幅反発:リスク選好の動きから上げ渋る展開

NY原油先物市場は一時1242.00ドルまで買われた。アジア市場で金買いがやや強まる場面があったが、北米市場では米国株高を意識して安全資産としての金買いは縮小した。また、為替市場でドルが堅調な展開となると金が売り戻され、結局は小幅な上げで終了した。

 

米国債券市場は反落:大幅な米国株高を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)3.11%で終了した。米国株が大幅に反発すると、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、英国やイタリアを巡る懸念から米国債に買いが入りやすく、下押しは限定的だった。

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