FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/11/30/08:12:15

米国株式市場は下落:米中首脳会談を控え神経質な展開

NYダウは27.59ドル安の25338.84、ナスダックは18.51ポイント安の7273.08で取引を終了した。早期の米利上げ打ち止め観測から前日に617ドルの大幅高となった反動や、FOMC議事録の内容を見極めたいとの思惑から利益確定目的の売りがやや優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表後にプラス圏を回復する場面もあったが、買いの勢いは長続きしなかった。市場では『通商摩擦問題について協議する米中首脳会談を今週末に控えて神経質な展開だった』との声が聞かれた。 VIX指数は18.49から18.79へ上昇した。

 

NY外国為替市場:週末イベントを控え方向感を欠く動き

ドル/円は、米商務省が発表した10月米個人消費支出(PCE)は予想を上回ったものの、物価動向を表す指標で食品とエネルギーを除いたコアのPCEデフレータが市場予想を下回り、2月以来の小幅な伸びにとどまった。また、前週分の米新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い内容となったことも円買い・ドル売りを促し、一時113.19円まで値を下げた。しかし、売り一巡後は下げ渋る展開になった。安く始まった米国株が一時プラス圏に浮上するなど底堅く推移したことを受けて円売り・ドル買いが出た。米長期金利が低下幅を縮めたことなども相場の下支え要因となり、113.56円付近まで買い戻される場面があった。『米国と中国は緊張緩和のための取引を検討している』との報道も好感された。米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨ではほとんどのメンバーが『追加利上げは早期に正当化される』と表明し、次回12月会合での追加利上げを示唆した。また、利上げの打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったことなども明らかになった。 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれた売りが出て一時1.1349ドルと日通し安値を付けたものの、低調な米経済指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが強まると一時1.1402ドルと日通し高値を付けた。ただ、そのあとは週末のG20首脳会議や米中首脳会談など注目イベントを控えて、次第に値動きが細った。 

 

NY原油先物市場は反発:ロシアとOPECによる減産観測から買い戻し

NY原油先物市場は一時49.41ドルまで下落したが、通常取引終了時点にかけて買戻しが入った。供給過剰の懸念で1月限は50ドル大台を割り込み、一時1年2カ月ぶりの安値水準まで下落したが、利益確定の買い戻しや来週開かれる石油輸出国機構(OPEC)総会での協調減産期待で反発して取引を終えた。ロシアがOPECとの協調減産に前向きな姿勢を示したとの報道も好感された。

 

NY金先物市場は小幅高:米長期金利の伸び悩みを好感した買い

NY金先物は一時1234.90ドルまで買われた。昨日のパウエル米FRB議長の講演を受けて早期の利上げ打ち止め観測が高まったことを背景とした米長期金利の低下やドルの重い動きが継続するなか、金先物は底堅い動きとなった。ただ、週末にG20と米中首脳会談という注目イベントを控え、値動きは限られた。 原油価格の下げ止まりや欧州政治不安も金先物相場に対する支援材料となっている。

 

米国債市場は上昇:FRBの利上げ打ち止め観測を好感

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)3.03%で終了した。FRBの利上げ打ち止めが近いとの思惑が広がる中、債券買いが優勢となった。米長期金利は一時2.9952%前後と9月18日以来の低水準を付けた。

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2018/11/29/08:14:20

米国株式市場は上昇:パウエル米FRB議長の発言を受け上げ幅拡大

NYダウは617.70ドル高の25366.43、ナスダックは208.89ポイント高の7291.59で取引が終了した。12月1日の米中首脳会談への期待から買いが先行した。パウエル米FRB議長の発言で、FRBの利上げ打ち止めが近いとの思惑が広がると株価は一段高となり、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。VIX指数は19.02から18.49へ低下した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRB議長の発言受け全般ドル失速

ドル/円は、米国株相場の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行し一時114.03円と13日以来の高値を付けた。しかし、パウエル米FRB議長の発言をきっかけに下落した。『政策金利が中立レンジをわずかに下回る』との表現が、利上げ打ち止めが近いとの連想につながり全般ドル売りが強まった。一時113.43円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値113.42円が目先サポートとして働くと下げ渋った。NYダウが620ドル超上昇したほか、日経平均先物が150円上げたことも相場の下支え要因となった。 ユーロ/ドルは、しばらくは1.28ドル台後半でのもみ合いが続いていたが、パウエル米FRB議長の発言を受けユーロ買い・ドル売りが優勢となった。前日の高値1.1344ドルを上抜けて一時1.1388ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は下落:原油在庫増を嫌気下売り

NY原油先物市場は一時50.06ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間在庫報告で原油在庫は予想以上に増加していたことや、原油の供給超過状態がすみやかに解消される保証はないとの見方が広がっていることが売り材料となった。ただ、ロシアのプーチン大統領は60ドル前後の原油価格は全く問題ないとの見方を示しており、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する可能性は残されているとみられる。パウエル米FRB議長の発言を受けて、ドル安が進んだものの、原油を買う動きは限られた。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利低下とドル安を好感

NY金先物市場は一時1233.80ドルまで買われた。パウエルFRB米議長の講演を受けて早期の利上げ打ち止め観測が高まり、米長期金利が低下し、為替相場でドル売りが進んだことを受けて、ドル建ての金は買いが優勢となった。 ただ、米国株の大幅上昇を意識して上げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:米国株高で行って来い相場

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.05%で終了した。パウエル米FRB議長の発言が伝わった直後は買われたものの、米国株が大幅に上昇すると安全資産とされる米国債には売りが出たため行って来い相場となった。

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2018/11/28/08:09:16

米国株式市場は上昇:クドローNEC委員長発言で過度な懸念後退

NYダウは109.13ドル高の24749.37、ナスダックは0.85ポイント高の7082.70で取引を終了した。トランプ米大統領が『中国から輸入されるiPhoneなどのアップル製品も関税の対象になる可能性がある』との見解を示すと、アップル株が寄り付きから下落した。株価全体を圧迫し、下げ幅は一時220ドルを超えた。また、トランプ大統領が12月1日の米中首脳会談で進展が見られない場合、中国からの輸入品2000億ドル相当の関税引き上げを示唆しことも重石となった。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『G20に合わせ、米中首脳は12月1日の夕食の席で会談する予定』と述べたほか、『トランプ米大統領は会談の成果に期待している』と述べると、過度な懸念が後退し買い戻しが入った。 VIX指数は18.90から19.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:クラリダ米FRB副議長の発言内容がややタカ派

ドル/円は、ユーロやポンドに対してドル高が進むと、円に対してもドル買いが入り一時113.84円と14日以来の高値を付けた。クラリダ米FRB副議長はこの日、『米経済は強健。労働市場は健全』『漸進的な利上げを支持』『インフレが目標を上回れば政策を調整する』などと発言した。『予想ほどハト派的な内容ではなかった』との見方から、ドル買いを誘った面もあった。ユーロ・ドルは、 トランプ米大統領は26日、米紙とのインタビューで中国の習近平国家主席との首脳会談が不調に終わった場合、対中制裁関税の第4弾を発動する構えを示した。これを受けて両国の貿易摩擦が激化するとの懸念が広がり、主要通貨に対してドルが買われた。ドイツ誌が『トランプ米大統領は20カ国・地域(G20)首脳会議の後、来週にも輸入車に関税を課す可能性がある』と報じたこともユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1278ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は 小反落:供給過剰の是正への期待

NY原油先物市場は一時50.30ドルまで下落したが、引けにかけ下げ幅は急速に縮小した。OPECが原油の供給過剰を是正するための措置について議論するとの見方が広がったことが買い材料となった。ただ、世界経済の減速観測は後退していないため、OPECとOPEC非加盟の主要産油国は需給均衡のために大幅な生産削減を検討する必要があるとみられている。ドルが主要通貨に対して強含んだことも原油の重石となった。

 

NY金先物市場は続落:ドル高やクラリダFRB副議長発言で売り優勢

NY金先物市場は一時1211.40ドルまで売られた。米長期金利の下げ渋りやドルが主要通貨に対して強含んだことが重石となった。また、FRBによる早期の利上げ打ち止め観測がくすぶっている中、クラリダFRB副議長の発言が予想ほどハト派寄りの内容ではなかったことも、金の売りを後押した。

米国債券市場は横ばい:5年債入札結果を好感した買い

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは、前日と同じ3.05%で終了した。米国株の持ち直しに伴って売りが出たものの、5年債入札の結果を受けて買い直された。また、クラリダ米FRB副議長の発言には反応は限定的で、大きな方向感は出なかった。

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2018/11/27/08:04:49

米国株式市場は上昇:欧州株高や年末商戦の好スタートを好感

NYダウは354.29ドル高の24640.24、ナスダックは142.87ポイント高の7081.85で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。米年末商戦が店舗・ネットの双方で好スタートを切ったと推定されていることから、小売関連株中心に買いが優勢となった。また、前週末まで大幅に下落していた原油価格が反発すると、エネルギー関連株にも買いが入った。さらに、このところ下落していた金融株やハイテク株も堅調推移した。VIX指数は21.52から18.90へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇を受けドル買い優勢

ドル/円は、好調な米年末商戦や原油高を好感してダウ平均が一時380ドル超上昇すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利の上昇も相場の支援材料となり、一時113.65円と16日の高値に面合わせした。一方市場では『ロシアによるウクライナ艦船拿捕など地政学的な緊張があるなか、円安となる理由が分からない』との指摘もあった。ユーロ/ドルは、 イタリア政府が来年度予算案について、財政赤字の目標を減らすことを検討していると伝わり、同国の財政懸念が後退した。欧州市場では、全般ユーロ買いが先行し一時1.1384ドルと日通し高値を付けた。ただ、そのあとは11月独Ifo企業景況感指数が102.0と予想の102.3を下回ったため一転下落した。ニューヨーク市場でも、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出てさえない展開になった。ECBドラギ総裁が欧州議会で『最近の経済データは予想よりも弱い』『大規模な金融緩和政策が依然として必要』『資産買い入れは最後まで継続すると予想』などと述べたことも相場の重しとなり、一時1.1325ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:欧米株高を受けて買い戻し優勢

NY原油先物市場は一時52.25ドルまで買われた。先週末の大幅下落の反動で買い戻しが入った。先週末に約1年1ヵ月ぶりの安値水準まで下落したことで、この日は安値拾いの動きが優勢となった。また、米国株が大きく反発するなど米中関係悪化を懸念した動きが後退したことも、原油の買戻しを支えた。ただ、世界経済の減速観測は後退していないため、原油需要増大を想定した買いは増えなかった。

 

NY金先物市場は続落:欧米株高やドルの強含みを嫌気した売り

NY金先物市場は一時1221.70ドルまで売られた。来年にFRBが利上げを打ち止めするとの見方や週末の米中首脳会談の不透明感で買いが先行した。しかし、欧米株が堅調な動きとなり、原油価格も反発したほか、ドルが主要通貨に対して強含んだことで売り戻しの動きとなった。

 

米国債券市場は小反落:リスク選好の動きから売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)3.05%で終了した。米国株の大幅上昇を背景に安全資産とされる債券に売りが出たものの、引けにかけては買戻しが入ったため小幅な下落ととどまった。

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2018/11/26/03:01:52

米国株式市場は下落:NY原油急落を受け売り優勢

NYダウは178.74ドル安の24285.95、ナスダックは33.27ポイント安の6938.98で取引を終了した。感謝祭翌日で午後1時までの短縮取引となった。NY原油先物価格が世界的な景気減速懸念を受けて、一時8%超の急落を受けて、エネルギー関連株を中心に売りが広がった。一時NYダウは200ドル近く下落した。市場では『中国や欧州の景気減速に加え、好調だった米国経済の先行きへの不安も台頭している』との指摘があった。また、ハイテク大手の売りが継続したほか、トランプ政権が同盟諸国に対して、中国通信機器メーカーのファーウェイ製品の使用中止を打診していたことが報じられ、月末に予定される米中首脳会談への懸念も広がった。VIX指数は20.80から21.52へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ロンドンフィキシングでドル買い強まる

ドル/円は、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが出て一時112.63円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。NY原油先物価格の急落を背景に、資源国通貨に対してドル高が進むと円に対してもややドル買いが優勢となった。 ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された11月の独・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)が予想より弱い内容となったことを受けて、ユーロ圏景気が鈍化しているとの懸念が高まりユーロ売りが広がった。イタリアの財政懸念も引き続き相場の重しとなり、一時1.1328ドルと日通し安値を付けた。市場では『ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてユーロ売り・ドル買いが強まった』との指摘があった。

 

NY原油先物市場は反落:世界的な景気減速観測と減産観測後退で売り優勢

NY原油先物市場では、51.69ドルを高値に50.33ドルまで下落した。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が現在、過去最高だった前月(日量1070万バレル強)を上回る生産を行っていると述べたことを受けて、売りが広がった。経済協力開発機構(OECD)が世界経済の減速感を指摘している。OPECが原油の需要減少に早急に対応できないとの観測が売りを後押しした。 また、米トランプ政権の対サウジ関係重視表明を受けて、トランプ政権が嫌う減産が難しくなったとの見方も売り材料となった。

 

NY金先物市場は反落:原油急落で商品増場全般軟調

NY金先物市場は、1220.60ドルまで下落後、一旦1225.80ドルまで上昇した。米トランプ政権との関係考慮で減産は困難との見方から急落したことを受けて、商品相場の先安警戒による売りが強まった。また、欧州の景況感悪化でユーロ安・ドル高となり、金の割高感も売りにつながった。一方、米株安を受けてリスク回避的な買いもみられ、下落幅は限定的となった。全般休日の狭間の短縮取引で売買は手控え気味となった。そのため、動きは休場前の21日のレンジ内に収まった。 

 

米国債券市場は上昇:原油相場の急落で物価上昇基調が鈍化観測で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)3.04%で終了した。原油先物相場が急落し、物価上昇基調が鈍化するとの見方から買いが入った。米国株の下落も安全資産とされる米国債の買いを誘った。この日は感謝祭の翌日のため短縮取引だった。

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