FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/11/08/08:23:57

米国株式市場は上昇:米中間選挙が予想通りとなり安心感から買い優勢

NYダウは545.29ドル高の26180.30、ナスダックは194.79ポイント高の7570.75で取引を終了した。6日投開票の米中間選挙は大方の予想通り、共和党が上院の過半数議席を維持する一方で、民主党が下院を征する結果となったことから買い安心感が広がった。また、米中貿易摩擦を巡る協議進展への期待からハイテク株を中心に終日大幅上昇となった。VIX指数は19.91から16.36へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中間選挙結果を受けドル安・円安

ドル/円は、欧州市場で米長期金利の低下などを手掛かりに円買い・ドル売りが入り一時112.94円まで値を下げたものの、113円割れの水準では押し目買いなどが入ったため下値は堅かった。6日の米中間選挙がほぼ予想通りの結果となった安心感から、NYダウが一時560ドル超上昇した。日経平均先物が大幅上昇したことも相場の下支え要因となり、一時113.61円付近まで持ち直した。米30年債入札が『低調』だったとの見方から米長期金利が低下幅を縮めたこともドル買いを誘った。なお、トランプ米大統領がツイッターで『セッションズ司法長官の事実上の更迭』を発表すると円買い・ドル売りが入る場面もあったが、反応は一時的だった。 ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などを理由に全般ドル売りが先行すると、一時1.1500ドルまで値を上げたものの、1.15ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。NYの取引時間帯に入ると、米国株の大幅上昇や米長期金利の持ち直しでユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり1.1425ドル付近まで下押しした。 

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫の大幅増加を嫌気

NY原油は一時61.20ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が公表した資料によると、原油在庫が市場予想を大幅に上回る水準まで増加していたことが嫌気された。ガソリン在庫は減少予想に反して増加していた。OPECは2019年における生産削減について議論すると報じられたが、これまでのところ、目だった反応はないようだ。米中間選挙の結果を受けて、米国株が大幅上昇したものの、材料視されなかった。

 

NY金先物市場は小幅高:米国株の大幅上昇を意識して買いはやや後退

NY金先物市場は一時1238.40ドルまで買われた。米中間選挙で議会にネジレが生じたことで、安全資産としての金買いが入った。しかし、米国株が大幅高となったことや米長期金利が下げ渋ったことで、安全資産としての金買いは後退した。また、ドル売りが失速すると上げ幅を縮小した。

 

米国債券市場は横ばい:米30年物国債入札不調を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.23%で終了した。時間外取引では大幅に低下していたものの、通常取引では債券売りが優勢になった。米国株の大幅上昇が相場の重石となったほか、米30年物国債の入札が『不調』だったことから売りが広がった。

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2018/11/07/07:59:52

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦の解決への期待から買い優勢

NYダウは173.58ドル高の25635.28、ナスダックは47.11ポイント高の7375.96で取引を終了した。中国好感がトランプ政権との協議継続を表明し、米中貿易摩擦の解決に向けた期待感から買いが先行した。また、ハイテク株を中心に値ごろ感から買い戻しが入った。ただ、6日投開票の米中間選挙の結果を見極めたいとして、積極的な取引が手控えられた面もあった。VIX指数は19.96から19.91へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高・米長期金利上昇でドル底堅い展開

ドル/円は、NYダウ先物や日経先物が下落したことで、欧州時間に一時113.10円と日通し安値を付けた。しかし、前日の安値113.08円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢になった。NYダウが190ドル超上昇したほか、米長期金利が上昇に転じたことが相場の支援材料となり、一時113.50円まで値を上げた。市場では『米中間選挙の投票が進むなか、ポジション調整中心の動きとなった』との声も聞かれた。ユーロ/ドルは、ロンドン市場では一時1.1392ドルまで売られたものの、下値は堅かった。ポンド/ドルの持ち直しにつれて一時1.1438ドルの日通し高値を付けた。もっとも、米長期金利が上昇し、米国株が上昇すると上げ幅を縮めている。一日を通して見ると、米中間選挙の結果を見極めたいとして大きな方向感は出なかった。 

 

NY原油先物市場は続落:供給過剰懸念が重石となり売り継続

NY原油先物市場は一時61.31ドルまで下落した。金融相場全体が米中間選挙の結果待ちムードのなか、原油相場も序盤は小動きにとどまっていたが、引き続き供給過剰懸念が重しとなり、売りが継続した。トランプ米政権はイラン産原油禁輸などの制裁を再発動したが、同国産原油の主要輸出国を含む8カ国に対して一時的な適用除外措置を取ったため、イラン産原油の供給混乱に対する懸念は後退している。サウジアラビアやロシア、米国の増産見通しと、米中貿易摩擦に伴う原油需要の減産懸念が原油相場の上値を圧迫している。

 

NY金先物市場は続落:米国株高を意識した売り

NY金先物市場は一時1224.90ドルまで売られた。米中間選挙で共和党の両院支配の可能性は残されおり、米国株は強い動きを見せたことから、安全資産としての金買いが後退した。

 

米国債券市場は反落:米中間選挙控え持ち高調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.22%で終了した。6日投開票の米中間選挙の結果を控えて持ち高調整目的の売りが優勢となった。また、米10年物国債入札については『無難』と受け止められた。

 

 

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2018/11/06/07:46:27

米国株式市場はまちまち:好材料株買われアップル売られる

NYダウは190.87ドル高の25461.70、ナスダックは28.14ポイント安7328.85で取引を終了した。IBMやシェブロンなど個別に好材料が出た銘柄に買いが入り、指数を押し上げた。マクドナルドやインテルなどにも買いが集まった。一方で、アップルは大幅に下落し指数の重石となった。ただ、6日に米中間選挙や7-8日のFOMCなど米重要イベントを控えて、様子見ムードも強かった。VIX指数は19.51から19.96へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米重要イベント控え全般様子見ムード

ドル/円は、6日米中間選挙や7-8日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など米重要イベントを控えて、様子見ムードが強かった。市場では米中間選挙について『トランプ米政権の行方を占ううえで、上下両院での勝ち負けだけではなく獲得議席数や投票率にも関心が集まっている』との声が聞かれた。今日の安値は113.05円、高値は113.31円で値幅は26銭程度と小さかった。なお、10月米ISM非製造業景気指数が60.3と予想の59.3を上回ったものの、相場の反応は限定的だった。 ユーロ/ドルは、『イタリアが予算案を修正しなければ、欧州委員会は21日の会合で制裁措置に乗り出す可能性が高い』との一部報道を受けてユーロ売り・ドル買いが先行し一時1.1354ドルと日通し安値を付けた。ただ、モスコビシ欧州委員(経済・通貨担当)が『21日にイタリアへ制裁を科すという報道はフェイクニュース』との見解を示すと買い戻しが優勢になった。週明け早朝取引で付けた高値1.1408ドルを上抜けて一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は小幅続落:供給過剰警戒感強く売り優勢

NY原油先物市場は一時64.14ドルまで反発したが、米国内における生産増加への懸念は消えていないことから、下げに転じた。約7カ月ぶりの安値水準に下落していることで安値拾いの買いも入ったものの、世界経済の減速懸念やサウジアラビア、ロシアや米国の増産による供給過剰警戒感は根強く、原油相場の上値は重い。トランプ米政権は5日午前0時過ぎにイラン産原油禁輸などの制裁を再発動した。ただ、原油価格の上昇を抑えるため、同国産原油の主要輸入国を含む8カ国を一時的に適用除外としたことで、イラン産原油の供給減少に対する懸念は高まっていない。 

 

NY金先物市場は小幅続落:米重要イベント控え方向感を欠く動き

NY金先物市場は一時1236.80ドルまで買われたが、株高を意識して伸び悩んだ。米中間選挙や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え方向感は鈍く小幅の上下に留まった。為替市場でドルの上値が重くなる場面では、金に買いが入ったが利益確定売りに押された。米中間選挙で共和党の両院支配の可能性は残されており、安全資産の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は反発:前週末の急落後の反動買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.01%低い(価格は上昇)3.20%で終了した。前週末の急落を受けて、この日は買い戻しが優勢となった。ただ、米中間選挙を控えて大きな方向感は出なかった。

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2018/11/05/06:17:22

米国株式市場は下落:良好な雇用統計受け米長期金利上昇を嫌気

NYダウは109.91ドル安の25270.83、ナスダックは77.06ポイント安の7356.99で取引を終了した。貿易摩擦を巡って米中の交渉が進展しているとの観測から買いが先行し、一時200ドル近く上昇した。しかし、10月雇用統計で非農業雇用者数が前月比25万人増と市場予想を大きく上振れ、平均時給の伸びも改善したことから利上げペースの拡大が意識されたほか、アップルの決算が嫌気されて下落に転じた。米長期金利の上昇を受けて米株式の割高感を嫌気した売りが出ると、300ドル超下げる場面があった。ただ、トランプ米大統領が『米国は貿易問題で中国と合意するだろう』と述べたと伝わると、下げ幅を縮めた。市場の関心は6日の米中間選挙に集まっており、『今年最大の政治イベントに身構えている』との声が聞かれた。VIXは19.34から19.51へ上昇した。

 

東京外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ドル/円は、米10月雇用統計で、非農業部門雇用者数が25万人増と予想の19万人増を上回り、平均時給が9年半ぶりの伸びを記録すると、良好な米国の労働市場が示唆された。米長期金利の上昇とともにドル買いが強まり、一時113.32円と日通し高値を付けた。トランプ米大統領が『米国は貿易問題で中国と合意するだろう』と発言したことも相場の支援材料になった。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1456ドルと日通し高値を付けたものの、その後はさえない展開になった。米雇用統計が堅調な内容となったことを手掛かりに全般ドル買いが優勢となり、一時1.1372ドルまで値を下げた。『欧州中央銀行(ECB)は新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)を検討している』との観測報道をきっかけにユーロ売りが出た面もあった。

 

NY原油先物市場は5日続落:供給不安後退で売り優勢

NY原油先物市場は、ロシアの産油量がソビエト崩壊後最大になったことや、米国の産油量も増加した。また、5日に再発動する対イラン制裁で日本を含む8カ国を石油禁輸適用除外した対応を受けて、供給不安が緩和したことが嫌気され原油に売りが入った。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比1基減少の874基となった。

 

NY金先物市場は反落:米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は、強い雇用統計を受けて米利上げが継続されるの見方から米長期金が上昇したことを嫌気され反落した。ただ、米商品先物取引委員会(CFTC)が2日に発表した10月30日時点の建玉報告によると、NY商品取引所(COMEX)で投機筋(非商業部門)によると金先物の持ち高は前週比16,194枚少ない13,194枚の買い越しとなった。これまで積み上がった売り建玉の手仕舞いで2連続買い越しが増えていたが、ここに来てその動きが一服した模様である。ドルインデックス指数が上昇する中、米国株も底堅く推移したことで金の売り材料となりやすかったが、1,200ドル割れるような動きとはならず再び1230ドル台まで上昇している。

 

米国債券市場は反落:FRBの利上げ継続を意識した売り

米国債市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.08%高い(価格は下落)3.21%で終了した。一時3.2217%前後と10月10日以来の高水準を付けた。10月米雇用統計が良好な内容となったことを受けて、FRBの利上げ継続が意識された。

 

 

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2018/11/02/08:02:32

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦懸念の後退を好感

NYダウは264.98ドル高の25380.74、ナスダックは128.16ポイント高の7434.06で取引を終了した。トランプ米大統領と習近平・中国国家主席は電話協議し、両首脳は11月末の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談する意向を確認した。また、貿易戦争の打開に向けた当局間の協議を深めることで一致した。米中貿易摩擦への懸念が後退すると、中国市場への依存度が高いキャタピラーやインテル、ボーイングなどが買われ指数を押し上げた。 10月の大幅下落に対する買戻しの動きが広がる中、引け後に予定されているアップルの決算への期待感から終日堅調推移となった。VIX指数は21.23から19.34へ低下した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標と米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル安が進むと円に対してもドル売りが先行した。低調な米経済指標や米金利低下などもドル安要因となり、一時112.57円と日通し安値を付けた。トランプ米大統領がツイッターで『中国の習近平国家主席と貿易や北朝鮮問題を巡り非常に良好な対話を持った』とし、『来月開催のG20首脳会議で首脳会談を行う見通し』を示すと、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退。112.80円台まで買い戻しが入る場面もあったが、戻りは鈍かった。 ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの大幅上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。10月米ISM製造業景気指数が57.7と予想の59.0を下回り、9月米建設支出が前月比横ばいと予想の0.1%上昇を下回ったことが分かると、全般ドル売りが活発化した。米長期金利が低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1424ドルまで上値を伸ばした。ポンド/ドルは大幅高。『英国の欧州連合(EU)離脱交渉を巡り英・EUは金融アクセスの継続で合意した』との英タイムズ紙の報道で、合意締結への期待が膨らみポンド買い・ドル売りが優勢となった。バルニエEU首席交渉官がこの報道を否定すると伸び悩む場面もあったが、相場への影響は限定的でポンド買いは止まらなかった。予想を下回る米経済指標もポンド買い・ドル売りを誘い、一時1.3035ドルまで上げ幅を広げた。

 

NY原油先物市場は大幅続落:供給不安への思惑がさらに後退

NY原油先物市場は一時63.11ドルまで売られた。ロシアの原油生産量がソビエト崩壊後最大になったことや、イラン産原油の部分的な輸出が予想されていることから、供給不安への思惑は一段と後退し、ポジション調整的な売りが優勢となった。先月1ヵ月をみても原油価格は約11%低下していることもあり地合いは弱い。

 

NY金先物市場は反発:欧州通貨高で総じてドルが弱く買い優勢

NY金先物市場は一時1239.30ドルまで買われた。昨日1年4カ月ぶりの高値をつけたドルインデックスが、ドルが大幅に売り戻されたことを受けて急激に低下した。ドル安により割安感が出たことで金価格は4営業日ぶりに反発した。また、6日の米中間選挙前に安全資産とされる金買いへつながった。米長期金利の伸び悩みも支援材料となった。

 

米国債券市場は小反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)3.13%で終了した。米10月ISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことで債券買いが入った。ただ、米国株高を手掛かりに債券売りが出たため上値も限られた。市場では『米10月雇用統計の結果を見極めたいとして相場は方向感が出なった』との指摘もあった。

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