★1月8日(火)の米国3市場は、NYダウ:256.10ドル高の23,787.45ドル、S&P500:124.72ポイント高の2,574.41ポイント、NASDAQ:73.53ポイント高の6,897.00と、3株価指数とも3日続伸した。一方、米長期金利も続伸となり2.730%と再び2.70%台を回復した。『8日付けPERと株価から逆算』して9日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.47倍、S&P500:16.39倍、NASDAQ:22.69倍と3株価指数ともに上昇した。このPERを基に8日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.736%、S&P500:▲3.372%、NASDAQ:▲1.677%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。リスク選好の動きが強まり、米長期金利が3営業日連続上昇したことで三指数ともイールドスプレッドが縮小した。
NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。
8日(火)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.840%⇒▲3.734%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。米中貿易協議の進展期待を背景に、キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がった。 また、原油価格の上昇が好感されたほか、ハイテク株を中心に買いが広がり一時330ドル超上昇した。VIX指数は21.40から20.40へ低下した。VIX指数は低下傾向にあるが、基本的には20を上回っているうちは警戒は怠れない。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.465%⇒▲3.371%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。ただ、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.758%⇒▲1.677%となり、イールドスプレッドは縮小した。連日2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回っていることから、NASDAQも割安感残っている。米3指数の中ではNASDQ指数が一番イールドスプレッドが縮小した。前日に続きハイテク株への買いが続いている。
米中貿易協議が進展するとの期待が膨らんでいることや、原油価格の持ち直しなどから米国株価は回復基調となっている。ただ、米中貿易摩擦の終焉は見えず、米国の一部政府機関閉鎖も継続しているため、警戒は怠れない。また、英国が欧州連合(EU)から何の取り決めも結ばないまま3月にEUを抜ける『合意なき離脱』とのある可能性もある。英国議会での採決は15日の予定となっている。そのため、割安感だけでは持ち直す要因とはなりにくい。昨年の安値圏でのイールドスプレッドを上回っていることから、現状のところでは戻りは速いものの過熱感は見られない。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.498%、S&P500:3.666%、ナスダック:2.099%も下落時の節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★欧州市場朝方の取引では、ドル高の流れが持続した。109円台でのドル戻り売りが根強く108.90円近辺で売り買いが交錯した。なお、欧州株は堅調に取引開始した。株高を背景にリスク選好が回復され、全般的にドルが弱含むにつれて、ドルは108.80円台に軟化した。方向感をやや欠いたもみ合い商状が継続した。ドルが1月3日の大幅下落幅を取り戻し、一段のドル買いに慎重な見方から軟調となった。日経先物の伸び悩みとともに重い動きとなった。米中次官級通商協議への期待を背景としたリスク選好の動きが後退した。
トランプ大統領がツイッターで『米中協議はとても順調』と述べると一転ドル買い戻しが強まった。NYダウが上げ幅を2ケタに縮小し、ナスダックはマイナス圏に転じるなど、米国株が伸び悩むとドル売りが再開した。米3年物入札が低調な結果となったことで、米長期金利が2.71%まで上昇するとドルの買い戻しが入った。米国株が再び上げ幅を拡大したことや米中貿易協議の進展期待で下値は底堅い展開となった。ただ、新規の手がかりが乏しい中、方向感を欠いた展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・12月景況感指数:107.3(予想:108.2、11月:109.5)
・英・12月ハリファックス住宅価格:前月比+2.2%(予想:+0.5%、11月:-1.4%)
・米・11月JOLT求人件数:688.8万件(予想:705万件、10月:713.1万件←707.9万件)
・米・11月消費者信用残高:+221.49億ドル(予想:+175億ドル、10月:+249.8億ドル←+253.84億ドル)
★欧米市場のポイント
・198.41-109.08円のレンジ相場
・米国とトルコの関係悪化懸念からリラ売り
・米中貿易交渉が進展するとの期待
・NY勢参入後はドルを買い戻す動き
・NYダウは256ドル高、VIX指数は21.40から20.47へ低下
★ドル/円の日足では、100日SMA(赤線)との相性が非常に良い。2018年4月25日に100日SMAを上抜けしてから、サポートラインとしてドル/円を支えていた。しかし、12月20日に100日SMAを下抜けて大幅な下落となったが、一旦200日SMA(青線)がサポートとなり下げ止まる展開を見せた。その後、200日SMA近辺でもみ合いながらも260日SMA(緑線)がサポートとして意識された。12月31日には260日SMAがレジスタンスとなり戻りきれず下落基調となり、1月3日の暴落となった。
現状は下げ過ぎによる反動の戻り基調となっているものの、100日SMAと260日SMAがわずかに下向きとなっており、中長期的に下落基調の兆しが出始めている。ただ、200日SMAは上向きを維持していることから、今後の200日SMAの動きが注目される。
またストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%Kと%Dの両線が上向きを維持していることから、戻り基調は現在継続している。
ただ、200日SMAも下向きとなってきたら、中長期的な下落トレンド入りとなりやすいので注意が必要となる。
直近の戻り目処は、260日SMAの110.36円近辺となる。
★1月7日(月)の米国3市場は、NYダウ:98.19ドル高の23,531.35ドル、S&P500:17.75ポイント高の2,549.69ポイント、NASDAQ:84.61ポイント高の6,823.47と、3株価指数とも2日続伸した。一方、米長期金利も続伸となり2.696%と再び2.70%台目前まで回復した。『4日付けPERと株価から逆算』して7日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.30倍、S&P500:16.23倍、NASDAQ:22.32倍と3株価指数ともに上昇した。このPERを基に7日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.840%、S&P500:▲3.465%、NASDAQ:▲1.784%と、三指数ともイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)となった。リスク選好の動きが強まり、米長期金利が2営業日連続上昇したことで三指数ともイールドスプレッドが縮小した。
NYダウの昨年の年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%だった。
7日(月)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.892%⇒▲3.840%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。前週末のパウエルFRB議長の発言を受けて、米利上げが打ち止めになるとの見方から買いが優勢となった。米中の貿易協議が前進するとの期待から買いが入った面もあり、一時250ドル超上げた。ただ、前週末に750ドル近く上昇したこともあって利益確定の売りも出やすく、指数はマイナス圏に沈む場面があった。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。VIX指数は21.38から21.40へわずかに上昇した。。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.533%⇒▲3.465%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。ただ、連日4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、S&P500も割安感は残っている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.867%⇒▲1.784%となり、イールドスプレッドは縮小した。連日2月9日と4月2日のイールドスプレッドを上回っていることから、NASDAQも割安感残っている。米3指数の中ではNASDQ指数が一番イールドスプレッドが縮小した。マイクロン・テクノロジーの投資判断と目標株価の引き上げを受けて、半導体セクター全体に買いが広がった。
前日の大幅上昇を受け利益確定売り先行の動きとなったが、米中貿易協議が進展するとの期待もあり、米国株価は持ち直した。ただ、米中貿易摩擦の終焉は見えず、米国の一部政府機関閉鎖も継続しているため、警戒は怠れない。また、英国が欧州連合(EU)から何の取り決めも結ばないまま3月にEUを抜ける『合意なき離脱』とのある可能性もある。英国議会での採決は15日の予定となっている。そのため、割安感だけでは持ち直す要因とはなりにくい。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.523%、S&P500:3.700%、ナスダック:2.153%も下落時の節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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