FITS エコノミックレポート

ドル/円の日足では雲のネジレで変化日!

2020/07/13/08:29:02

 

★ドル/円の日足では、本日雲のネジレ日となりトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい変化日となっている。

ボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)でも21日SMA(黒線)を下抜けしてバンド幅が急速に細ってきており、スクイーズの様相となってきた。現状はマイナス2σの106.58円がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。

ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強まっている。

さらに、アストロロジーでも7月12日に水星逆行から順行に戻った。順行に戻り3営業日前後はドル安になりやすいというアノマリーがある。そのため、リスクはドル高よりもドル安になりやすいことである。

まとめると、ドル/円相場は相場の節目にある。その中で、テクニカル的には円高リスクが高まっている状況となっている。マイナス3σの106.271円を下抜けするとスクイーズからバンド幅拡張するエクスパンションとなり、円高バイアスが強まる可能性もあるので注意が必要である。今週前半は水星逆行の影響のも残っており、円高基調になりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで7月13日の米国株市場を先取り!

2020/07/13/07:19:40

 

★NY株式市場では、三指数は全て反発する展開となったうえ、米長期金利はリスク選好の動きから売り(金利は上昇)が強まった。そのため、イールドスプレッドは三指数とも前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。米長期金利の変動幅が上下に大きくなっており、日々イールドスプレッドへの影響が強まる展開となっている。そのため、今後も米長期金利の動向には注意が必要となる。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行した。米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。イールドスプレッドからは、以前と比べて三指数とも割安感はなくなっている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りがでやすい。

 

感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチン・治療薬が開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続きやすい。また、新型コロナウイルス感染『第2波』が懸念されている。米大統領選を控えて、米中対立の激化が懸念されてきている。しかし、経済活動再開で先行きの景気回復の期待感が株価を押し上げている。そのため、期待感が薄れるような事態となると、再び下値模索の動きとなりやすい。VIX指数は29.26から27.29へ上昇した。 VIX指数が未だ20台後半で推移していることから、リスク回避の動きは継続している。VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。

 

NYダウは、再び200日SMAの26,230ドルと260日SMAの26,329ドル、さらに25日SMAの26,048ドルがレジスタンスとして意識され上値が抑えられる展開となっている。一方で、5日SMAの26,005ドルと10日SMAの25,801ドルを上抜けたことで、短期的に上昇基調に反転した。現在は下値25,000ドル程度と上値200日SMAのレンジ内での動きとなっており、方向感を欠く展開となっている。ただ、各SMAが徐々に集中してきていることから、上下に大きく放れる可能性が非常に高まってきている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲3.328 %

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/23-6.017%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・7月9日:▲3.360%⇒7月10日:確定▲3.291%(前日比で縮小)

 

7月10日のNYダウが反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.328%から▲0.037%と平均値より下方かい離したことで割高になった。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.935%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.811%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲1.250%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.726%下回った。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行し、一時NYダウは390ドル超上げた。しかし、トランプ大統領が『中国との信頼関係が毀損しており、現時点で、米中第2段階貿易協定は考えられない』と発言すると米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲2.771%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/23-▲6.222%

・7月9日:▲3.021%⇒7月10日確定▲2.949%(前日比で縮小)

 

S&P500が反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.771%から+0.178%と平均値より上方かい離したことで割安になった。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.920%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲1.053%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲1.230%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.550%下回った。20年3月23日の6.222%から▲3.273%下回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲1.811%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094%

・7月9日:▲1.666%⇒7月10日確定▲1.614%(前日比で縮小)

 

NASDAQが続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲1.811%から▲0.197%平均値より下方かい離したことで割高になった。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.565%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.769%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.884%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲1.189%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.480%下回った。

 

NASDAQは続伸したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは縮小した。そのため、イールドスプレッドは一時より半分以下まで縮小していることで、割安感は払しょくしている。NASDAQのイールドスプレッドは1.6%台で推移しており、2%台まで拡大するまでは割安とは言えない。ただ、今週から決算発表されるハイテク関連株の業績の予想が好調なほか、景気回復期待や新型コロナウイルスのワクチンや治療薬などのポジティブな報道があると、引き続き好感され買われやすい。一方で、新型コロナウイルスの感染第2波の拡大や米中関係の悪化懸念も高まっていることで、下落調整する展開になっても不思議ではない。三指数の中では割高感も出てきている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全て反発したうえ、米長期金利も上昇したことからイールドスプレッドは三指数とも縮小した。全米でウイルス感染が引き続き拡大する中、ウイルス治療薬に期待が広がったほか原油高で投資家心理が改善し寄り付きから買いが先行した。米中関係悪化懸念がひろがり一時上げ幅を縮める局面もあったが、引けにかけては再び上げ幅を拡大した。今後も新型コロナウイルス感染報道や米中対立激化懸念、中東情勢、原油価格の変動、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続く。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では出来高の多い価格帯を下抜け!

2020/07/13/03:02:11

 

★7月6日以降の東京金の60分足では、ダブルトップからの下落となり、120時間SMA(赤線)まで下押ししたものの、戻り基調となったが、雲の下限がレジスタンスとして意識され押し戻された。しかし、120時間SMA近辺で再び下げ止まる展開となっている。雲のネジレが午後にあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。高値圏で推移していることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。

 

NY金先物市場は1796.50-1817.00ドルのレンジ相場となった。米国でのコロナ感染の再拡大や、為替相場でのドル安・ユーロ高などを背景に買いが先行したが、米国株が上昇に転じ、上げ幅を拡大すると安全資産の金は利益確定売りに押された。NY市場の序盤で1817.00ドルまで買われたが、株高を意識して伸び悩み、一時1796.50ドルまで下落。その後は下げ渋り、1800ドル台を回復したが、通常取引終了後の時間外取引でも上値の重い状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格を若干下抜けしたことから、戻り場面では上値を抑える展開となりやすい。また、高値圏でも出来高があることから、上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、下落基調から横ばいとなっていることで、下落の勢いは鈍化している。週初の寄り付き後の動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,202円は下抜けしたものの、10日SMAの6,173円は維持しており、サポートラインとして意識されている。寄り付き後5日SMAを回復出来るのか、それとも10日SMAを下抜けするのかが焦点となる。NY金先物市場は、週末で米国株の持ち直しもあり、利益確定売りが入りやすかった。ただ、1,800ドルを維持していることから、底堅さが意識される。為替市場では、終日107円割れとなり、ドルの上値の重さが意識される展開だった。そのため、東京金の上値を抑える展開となった。

 

本日の注目点は5日SMAを早々に回復できるかにある。ただし、10日SMAを下抜けると、25日SMAの6,063円が視界に入ってくる。60分足でお昼前後に雲のネジレがあることから、上下どちらかに動き出す可能性がある。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 107円台目前で上値の重い展開!

2020/07/13/03:00:36

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が100ドル安で下げ渋り、日経先物も50円高に反発となったものの、戻りは依然弱く106.83円前後でドル安の流れが持続した。NYダウ先物が163ドル安に再下落、日経先物も伸び悩む中、米長期金利も0.578%前後に再低下したことで、ドルの軟調地合いが継続した。NYダウ先物が下げ幅を縮小、日経先物も再反発となる中、リスク回避の円買い圧力は緩和した。その後、安く始まった欧州株が持ち直したこともあり、徐々にリスク選好の流れが優勢になった。

 

6月米卸売物価指数(PPI)は予想より弱い結果となったが、相場への影響は限られ106.80円前後でもみ合った。NY市場ではウイルス治療薬への期待が広がり、リスク選好の動きが優勢になった一方で、PPIが低下したことでFRBの長期にわたり緩和策を維持するとの思惑からドルはもみ合った。米製薬会社ギリアド・サイエンスの抗ウイルス薬レムデシビルの良好な治験結果が好感され、株高に連れリスク選好の円売りが強まった。米中の第1段階貿易協定の撤回リスクが高まったことで、米国株が上げ幅を縮小したことでドルの上値が重くなった。NYダウが300ドル超高まで上げ幅を拡大するなど堅調な動きになったもののドル/円はこう着相場となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・6月生産者物価指数(PPI):前月比‐0.2%(予想:+0.4%、5月:+0.4%)
・米・6月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、5月:-0.1%)
・米・6月生産者物価指数:前年比-0.8%(予想:-0.2%、5月:-0.8%)
・米・6月生産者物価コア指数:前年比+0.1%(予想:+0.4%、5月:+0.3%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.61-94円のレンジ

・ウイルスの治験薬開発に関する前向きな発表好感

・6月卸売物価指数が予想を下回りドル売り

・ロンドンのフィキシングに向けたドル買い

・米10年債利回りが上昇に転じたいことでドル下支え

・VIX指数は29.26から27.29へ低下

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トルコリラ/円の凄すぎるレジスタンス!

2020/07/10/12:41:28

 

★トルコ中銀の外貨準備高不足も依然として市場が警戒する材料の1つである。トルコ中銀は昨日、3日時点の外貨準備高(グロス)が513.4億ドルだったことを発表した。前週比0.14%減にとどまったが、年初来では36.8%減と大きく減少している。トルコの外貨準備高の枯渇懸念は高まったままである。

そのため、トルコリラの戻りも限定的になりやすい。

5月7日に大底の14.61円を付けた後は、戻り基調となった。25日SMA(青線)は3月24-26日にレジスタンスとして意識され上抜け出来ずに下落基調となったが、5月14日は大きな抵抗もなく上抜けした。その後も5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)がサポートとなり戻り基調が続いた。しかし、6月2日に下向きの75日SMA(緑線)に到達すると、レジスタンスとして意識され6月8日まで上抜けトライとなった。しかし、上抜け出来ずに上値を切り下げ25日SMAをも下抜けした。

その後は、下向きとなっている25日SMAと75日SMAがレジスタンスとなっているうえ、5日SMAと10日SMAをも下抜けたことで強固なレジスタスとしてトルコリラ/円の上値を抑えている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、高水準で%DとSlow%Dが横ばいとなり、相場の方向性を欠く展開となっている。

まとめると、下向きの短中期SMAに上値を抑えられる展開となっており、下押しバイアスがかかりやすい展開となっている。このレジスタンスを上抜けるには、トルコリラ買いの好材料が必要となる。しかし、現状では上抜け出来るほどの好材料もないことから、じり安基調が継続する可能性が高いので注意が必要となる。下値目処は、7月3日直近安値14.87円や5月7日安値14.61円となる。

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