FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで8月20日の米国株市場を先取り!

2019/08/20/10:29:37

 

★NY株式市場は三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことからイールドスプレッドは大幅に縮小した。しかし、未だに割安感は残っており、買い戻しが続く可能性がある。

NYダウは、5日SMAと10日SMAを上抜けたことで短期的には上昇基調となってきた。ただ、上値では75日SMAの26,287ドルや100日SMAの26,303ドルがレジスタンスとして意識されやすい。今晩上抜け出来るかが注目点となる。上抜け出来ないと再び200日SMAの攻防となる可能性もある。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.651%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月16日:▲4.147%⇒8月19日予想▲3.962%

 

8月19日はNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.651%から▲0.689%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.264%、19年6月3日の大底4.038%から▲0.076%、19年8月5日の大底▲4.102%から▲0.140%スプレッドと再びかい離した。NYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅に縮小した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。一方、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比では大幅縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドが4.0%台割れとなったことで過度な割安感は後退している。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.966%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、19/8/5-▲4.002%

・8月16日:▲4.066%⇒8月19日予想▲4.028%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.966%から+0.062%と平均値のイールドスプレッドを上回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.159%、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.147%とイールドスプレッドを上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲4.002%も+0.026%とイールドスプレッドを上回っている。直近のイールドスプレッドを上回っていることからS&P500は割安感は残っている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.437%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、19/8/5-▲2.383%

・8月16日:▲2.437%⇒8月19日予想▲2.331%

 

NASDAQは大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.437%から▲0.106%とかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.152%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.003%上回っている。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.052%とかい離した。

 

NASDAQは、イールドスプレッドは縮小したものの、未だに割安感が残っている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、前日比で縮小しが未だにイールドスプレッドの拡大幅が大きいことから割安感は残っている。そのため、下値では押し目買いが入りやすい地合いとなっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では短期的な下落調整!

2019/08/20/08:21:56

 

★8月14日以降の東京金60分足では、雲の下限120時間SMA(赤線)を下抜けしたことで、下落基調が継続した。16日高値5,194円を起点として17日高値5,167円を結んだレジスタンスライン(R1 )を上抜けするまでは下落基調が継続しやすい。寄付き後に雲のネジレがあることから、反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1503.30-1523.60ドルのレンジ相場となった。中国本土株式市場がほぼ3週ぶりの高値をつけ、その後の欧米株式市場も軒並み上昇し、債券は売られ、市場全体的にリスク回避姿勢が一時的に後退した。リスク選好による流れから安全資産とされる金価格に売り圧力がかかり、続落して引けた。また、1520ドル近辺には戻り売りの興味が残されており、目先における上値目途になる可能性がある。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯をわずかに下抜けしてきたことで、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。ただ、直ぐに回復するようなら地合いの強さが示される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜け下落基調が続いたが、横ばいとなってきていることで下落の勢いは鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下落基調は継続している。

 

東京金日足では、5日SMAの5,141円を下抜けしたものの、10日SMAの5,113円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。再び5日SMAを上抜け出来るのか、それとも10日SMAを下抜けするのかが注目される。10日SMAを下抜けすると、5日SMAも下向きとなり10日SMAとデッドクロスする可能性が出てくる。そうなると、25日SMAの5,004円近辺までの下落調整の可能性も出てくる。NY金は、わずかに10日SMAを下抜けしてきていることから、下落調整が続く可能性もある。25日SMAの1,456.75ドルが一旦の下値目処として意識される。為替市場では、米長期金利が下げ止まったことや、米ドルインデックス指数が上昇していることから、106円台半ば近辺で底堅い展開となっている。

本日の注目点では10日SMAを維持できるかであるが、下抜けした際の下値目処は、23.6%押しの5,027円、25日SMA5,004円、38.2%押し4,924円が目処となる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 取引材料不足で106円台半ばで底堅く推移!

2019/08/20/07:19:36

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が全面高で推移する中、リスク選好の円売りがやや優勢となった。米長期金利が1.61%半ばまで上昇したことを受けて106.66円近辺までドルは上昇した。米長期金利は高止まりしたものの、欧州株が上げ幅を縮小する中、ドル買いは一服気味となった。NYダウが280ドル超高や米長期金利が再上昇し一時1.623%まで上昇するとドル買いを強めた。

 

米国では主だった経済指標の発表がないことで、106円半ば圏攻防でもみ合い傾向の様相となった。一時330ドル超上昇したNYダウが190ドル高程度まで上げ幅を縮める中、米長期金利も上昇幅を縮小したこともドルの重石となった。米国株市場は1%前後の上げ幅を見せた後は小動きとなった。為替市場でも新規の取引材料に不足したこともあり106.50円近辺でもみ合いに終始した。引けにかけては全体的にドル買いが進んだことで106.60円台を再び回復した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月消費者物価指数改定値:前年比+1.0%(予想:+1.1%、速報値:+1.1%)
・ユーロ圏・7月消費者物価コア指数改定値:前年比+0.9%(予想:+0.9%、速報値:+0.9%)

 

★欧米市場のポイント

・106.30-69円のレンジ相場

・トルコ中銀が支払い準備率変更でリラ売り

・独景気刺激策への期待から欧州株上昇

・米長期金利が一時1.6233%前後まで上昇

・トランプ大統領は引き続きFRBへ量的緩和と利上げ圧力

・米経済指標の発表なく方向感出ず

・VIX指数は18.47から16.88へ低下

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東京金の短期調整下落時の節目!

2019/08/19/15:57:16

 

★東京金の日足では、週初一旦リスク選好の動きが強まっており、NY金物も含めて短期的な下落基調となる可能性がある。ただ、基本的には短期調整であった押し目買いのタイミングとなりやすい節目となる。

日中取引では、5日SMA(赤線)5,145円と同値で終了しており、5日SAMがサポートラインとして意識されている。もし、夜間取引から下抜けした場合、節目となるのは上向きとなっている10日SMA(黄線)5,095円25日SMA(青線)4,995円までの調整が考えられる。

一方2019年5月29日直近安値と4,487円と8月16日直近高値5,194円を結んだフィボナッチ・リトレースメントでは23.6%押し5,027円、38.2%押し4,924円が下値節目となりやすい。

米中貿易摩擦を発端とした世界的な景気減速による金利低下傾向や、香港やイランなどの地政学リスクの高まり、英国や伊などの政治的リスクなどリスク回避の材料が多く、金の大崩は予想しにくい。そのため、押し目買い目線として、上記した下値節目目処近辺での値動きからの反発を狙いたい。

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トランプ米政権は株式市場だけでなく原油市場も注視!

2019/08/19/11:27:45

 

★トランプ政権は、米国株式市場の動向を注視しながら政権運営を図っていることは市場の周知のことである。一方で、かつては石油輸入国だった米国が2018年には名実ともにサウジアラビアを抜き、世界一の産油国となり今や世界第7位の石油輸出国となる一大エネルギー生産国となった。しかし、米国による対中関税『第4弾』など米中貿易摩擦激化により世界的な景気減速の思惑などから原油需要鈍化観測が嫌気され現在は50-60ドル台で推移している。技術革新などから採算コストは40ドル台に改善しているものの、シェール企業にあっては2010年から営業キャッシュフローが投資額を上回ったことがない。今までトランプ政権は、恫喝による危機演出⇒危機助長⇒危機打開のサイクルにより米中貿易衝突による米国株下落は市場では押し目買いの好機と捉えられていた。しかし、米中貿易摩擦激化に端を発した世界的な景気減速感が出始めており、先行きの需要減速観測から原油価格の上値は重い。原油価格の下落は産油国としての米国経済にも大きな影響を与える。

 米国が中国への制裁を強めれば強めるほど、米中対立が激化し世界景気減速は避けられず、原油価格は下落基調となる悪循環となっている。トランプ政権も今までは米国株式だけを注視していれば良かったが、産油国となった米国にとって原油価格に直結する世界的な景気動向も重要ポイントとなる。そのため、トランプ政権は必要以上に米連邦準備制度理事会(FRB)に対して利下げ圧力を掛けている。米国が利下げすることで、世界的な金融緩和モードとなり、世界的な景気減速感を止める必要があるからだ。また、米国が為替介入によって、ドル安への誘導図るとの思惑もあるが、ドル安によって商品相場を下支えることになり、強いては原油価格の支援材料となる。

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