★欧州市場朝方の取引では、円売り戻しの流れが一巡した。なお、欧州株は堅調に取引を開始、NYダウ先物も続伸した。欧州株が寄り付き直後から全面高となる、円買いの勢いは一服した。一時108.50円付近まで下値を広げた後、108.60円前後でドルは下げ渋った。欧州株が上昇幅を一段と拡大するにつれ円売りが再開した。欧州株やNYダウ先物が上昇幅を拡大するにつれ、108.73円付近にドルが持ち直したが、前週末NY市場終値の108.80円レベルに上値を抵抗され、108.60円台でドルが伸び悩み推移した。トランプ米政権の予算教書公表を控え、欧州株は全面高、米株先物大幅高、米長期金利が2.89%台まで上昇したが、ドル/円は小動きだった。米長期金利が上昇幅を縮めたことが重しとなり、欧州序盤につけた安値に迫った。NYダウが一時370ドル近く上昇したことで買い戻しが入る場面があったが、戻りは限られた。トランプ米政権は2019年の予算教書を公表した。国境の壁建設費、防衛費増強、インフラ、オピオイド治療に関する費用が盛り込まれている。
インフラ増強などが経済を押し上げるとの見方を受け、株式相場はいったん回復。NYダウは300ドル近く上昇した。米長期金利も2.89%と、2014年1月来の高水準で推移。 一方で、市場の警戒感は根強く、ドルは上値の重い展開となった。株高を好感しリスク選好の動きが優勢となり、108.80円まで戻した。NYダウが550ドル超上昇したものの、株高に対する反応は乏しかった。
★日経平均株価は、米国発の株価下落により下値模索の展開となっている。75日線(緑線)を窓を空けて下落したものの、200日線(紫線)2万1003円が意識されて下げ止まっている。200日線は一般的に注目される移動平均線であるが、260日線(茶線)も重要な節目となる。260日線は一年間365日から土曜日52日・日曜日52日・正月1日差し引いた日数になる。これは、主要国市場の1年間の取引日数となる。くりっく株365の日経225では、この260日線が下値支持ラインとなっている。現在日経平均株価指数の260日線は2万0571円に位置している。
大幅下落した際に役立つ指標では、25日移動平均線かい離率がある。上昇時では、25日線から5%以上上昇すると、下落調整しやすい。一方で、下落時では10%を超えるかい離率から反転しやすいという過去の経験則がある。9日の終値では25日線とのかい離率は▲8.31%となっている。また、25日線かい離率が10%を超えるかい離率になった場合、75日線かい離率も10%を超えているようなら、そろそろ買い目線となる。9日終値では75日線とのかい離率は▲6.20%となっている。
下ヒゲが出始めていることから、下値では押し目買いが入りやすくなっているが、米国株のボラティリティが低下するまでは、注意が必要となる。週末もNYダウは500ドル超下落した後、500ドル超上昇するなど、乱高下が続いている。
★欧州市場朝方の取引では、リスク回避の動きが一服した。欧州株は小幅続落して取引を開始、NYダウ先物は反発地合いを維持した。米上院で予算法案が可決されたと伝わると中、クロス円の上昇につれて109円台前半でドル反発地合いを維持した。その後、NYダウ先物が伸び悩む中、109.30円付近から109.00円台にドルは軟化した。欧州株が全面安となったことで、NYダウ先物も下げに転じたことが嫌気され、109.00円を割り込んだ。政府は本年4月に任期満了となる日銀総裁に黒田氏を再任する方針を固めたと報じられた。黒田総裁の続投で、物価目標達成まで異例な緩和策が継続するとの思惑を受けた円売りが強まった。また、米国株式相場が回復していることもリスク回避の円買いを後退させた。一時109.25円まで買われたが、上値の重さを嫌気されドル売りに押し戻された。一時340ドル超上昇したNYダウが失速し220ドル超下落したため、リスク回避の円買いが強まった。NYダウが500ドル超安からプラス圏を回復するにつれ、ドルの買い戻しが強まった。
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(株)フジトミ 米倉教公
★トルコリア/円はトレンドを形成しやすいことから、Tレート(8日指数平滑線:赤線)と20日単純移動平均線(青線)を使って売買することで非常に簡単となる。
まずは価格がTレートの上にあるのか、それとも下にあるかがポイントとなる。次にTレートが20日線の上にあるゴールデンクロスしているのか、それともデットクロスしているかである。
Tレートが20日線の上にあり、そして価格もTレートの上にある時は、上昇基調を維持している。そのため、買い目線となる。また、価格がTレートを下抜けしても、Tレートが20日線を上回っているうちは押し目買い目線となる。ただし、Tレートが20日線を下抜けデッドクロスとなった場合は、利食いやストップロスの手仕舞いとなる。
逆にTレートが20日線の下にあり、価格がTレートの下にある時は、下落基調を維持してる。そのため、売り目線となる。また、価格がTレートを上抜けしても、Tレートが20日線を下回っているうちは戻り売り目線となる。ただし、Tレートが20日線を上抜けゴールデンクロスとなった場合は、利食いやストップロスの手仕舞いとなる。
トルコリラ/円は、スワップポイントが高いので、価格がTレートを上回り、そしてTレートが20日線を上抜けした時が買いのタイミングになりやすい。
現在は、Tレートが20日線の下に位置しており、ロウソク足もTレートの下に位置していることから、まだ下落基調の中の戻りであり、売り目線となる。
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