★基本的なVIX指数(恐怖指数:赤線)・S&P500(青線)・NY金(黒破線)の相場動向は、リスク回避の動きが強まるとVIX指数とNY金が上昇しやすく、S&P500は下落しやすい。一方で、リスク選好の動きになるとS&P500は上昇するが、VIX指数とNY金は下落しやすいと言うのが基本的な動きになる。
2019年5月までは基本的な動きになっていた。しかし、6月以降はVIX指数が下落したことでS&P500が上昇したことは基本的な動きとなっていたが、NY金もS&P500と同様の動きとなるイレギュラーの動きとなった。
それNY金はそれ以降、VIX指数が上昇すると一緒に上昇するものの、VIX指数が下落しても緩い押し程度になっている。
そのため、VIX指数が低下している一方でNY金が上昇するような動きとなっている。
考えられることは、米国株3指数が史上高値を更新する強い動きとなっている一方で、市場参加者には米国株の高所恐怖症が出始めている。ヘッジファンドや機関投資家などは、パフォーマンスを確保するために指数が割高としても順張り運用しなければならない。様子見している間に指数が上昇してしまうと利益を上げられないからである。そのため、米国株で運用しながらも、株価下落のヘッジとして金の運用も並行していると思われる。
こういう動きの時は、基本的な動きからかい離していることで相場を見誤りやすい。株価が上昇してVIX指数が低位推移しているから、金も下落するだろうとの思惑から売りたくなる。しかし、株価が上昇すればするほど、株価下落するヘッジ手段としての金の需要も高まり相場が底堅くなりやすい。
米国株価指数への割高感を市場参加者が感じ始め、ヘッジとしての金買いを強めている可能性もある。
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