★VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出している。別名を『恐怖指数』とも呼ばれている。1993年より公表している指数である。一般的に、数値が高まるほど投資家が先行きに対して不安を感じているとされる。要するに、指数が高くなるほど市場参加者は相場の急落を警戒していることを示している。
11月12日付けのCFTCによるVIX先物市場の投機筋ネットポジションでは、▲206,157枚のショート(売り持ちポジション)となっている。これは過去最高の売りポジションとなっており、市場では株価が今後も上昇するとのポジションを取っている。
しかし、このポジションの手仕舞いが入ると、VIX指数の買い戻しとなりVIX指数が上昇するとともに米国株は大幅に下落しやすい。
過去においては、18年10月2日に▲140,444枚までショートが膨らむと、徐々にVIX指数の買い戻しが入ると共にNYダウは下落する展開なった。また、19年4月30日に▲180,359枚までショートが膨らみ、その後手仕舞いと共にNYダウも下落した。さらに19年7月30日に▲144,314枚までショートが膨らんだ後に、手仕舞いと共にNYダウは下落する展開となった。
よって、11月12日に▲206,157枚まで膨らんだ売りポジションの手仕舞いが入ると、かなりの下落調整となる可能性があるので、警戒する必要がある。まるで時限爆弾のような感じである。
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