FITS エコノミックレポート

VIX指数と金価格動向!

 

★VIX指数とは、シカゴ・オプション取引所が、S&P500を対象とするオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出している。別名を『恐怖指数』とも呼ばれている。1993年より公表している指数である。一般的に、数値が高まるほど投資家が先行きに対して不安を感じているとされる。要するに、指数が高くなるほど市場参加者は相場の急落を警戒していることを示している。

VIX指数が上昇するといことは、リスク回避の動きが強まることに等しい。そのため、リスク回避の金買いにつながりやすいと考えられる。

一方で、VIX指数が低位安定しているということは、リスク選好の動きになりやすく、金の上値を抑えることにつながりやすいと考えられる。

VIX指数はS&P500のボラティリティなので、NY金に影響を与えると考えられる。しかし、NY金と東京金のチャートを重ねると同じような値動きになっている。そのため、VIX指数の動向は東京金の動向にも当てはまりやすい。

VIX指数は、8月5日の24.59がピークとなり徐々に高値を切り下げ、低下傾向にある。要するに米国株式市場が安定化していることを示している。ただ、VIX指数は低位安定後は再びボラティリティが高まることを繰り返すものなので、何時ボラティリティが高まっても不思議ではない状況となっている。

VIX指数が反転してくるようなら、再び金への買いが強まりやすい。

そのため、VIX指数の動きを注視する必要がある。

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