★NY金の動向に偏重の兆しがうかがえる。米国先物市場のCFTC投機ネットでは、ネットの買い残高が増加傾向が強まればNY金価格は上昇しやすい。一方で投機筋のネット買い残高が減少傾向が強まればNY金価格は下落しやすいというのが、一般的な金市場での動向であった。
しかし、投機筋のネット買い残高は、2月18日付の353,649枚がピークなり、減少傾向が強まり直近4月7日付では248,942枚まで減少傾向が続いている。
NY金先物市場では、3月3日週から3月17日週までは、投機筋の売り手仕舞いにより暴落的な動きとなった。この時は、投機筋の買い残高の減少とともに下落していることから、教科書的な下落基調となった。
しかし、3月17日週の1,484.6ドルが底値となり急上昇する展開となったが、投機筋の買い残高は減少が続いている。
投機筋の手仕舞いが続いている一方で、NY金価格は上昇基調となっている。そのため、実需筋の買いが強まっている可能性が高い。
米国の大規模な支援策や米FRBの無制限によるドル資金貸付を示しめしていることで、先行きのインフレ懸念やドル下落に伴う商品高が連想されることから、実需筋から買いが強まった可能性がある。
東京金もNY金に連れる形で上昇基調を強めている。
NY金は教科書通りの動きから離脱している。そのため、投機筋の買い残高の減少から売り建てするのはリスクが高くなる。教科書通りに動かない時は思わぬ落とし穴があるので注意したい。
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