FITS エコノミックレポート

★NY金のCFTC建玉動向では、投機筋のネットの8月18日付けの買持高は223,518枚と2月18日付け353,649枚の過去最高の買持高から▲130,131枚の減少となった。

投機筋の買いは手仕舞い傾向にある一方で、NY金は上昇基調になった。この間は投機筋の利益確定売りした一方で、実需による買いが上回っていたと思われる。

実需筋の買いの勢いが後退してきたことで、投機筋の売りに押される展開となっていると予想される。

投機筋の買いポジションも減少してきたことから、再び買持高を積み増してくるのか、それとも引き続き手仕舞い売りが継続してくるのかが焦点となる。

今回の相場で分かったことは、強い買い材料があっても投機筋のポジションのピークは35万枚前後であるということである。また、投機筋の手仕舞い売りよりも、実需の買いの方が強かったことを示した。

そのため、再び投機筋の買いが強まっても35万枚前後では、再び利食い売りが入りやすい。

また、2月18日の買持高のピーク時では、NY金は1,648.8ドル近辺で推移していたことから、現段階でも多く建玉には十分利益が乗っている。そのため、投機筋からの利益確定売りが継続する可能性もある。