NY金先物市場は3日続落となり、1484.00-1492.10ドルのレンジ相場となった。米中貿易問題の解消を見込んで、安全資産とされる金を売る動きが継続した。米株の堅調な推移もリスク回避姿勢を後退させ、金相場の重石となった。ただ、英国の欧州連合(EU)離脱を巡る情勢の不透明感は増しており、金先物は下げ渋った。
NY金は、5日SMA(赤線)1,486.52ドル、10日SMA(黄線)1,488.55ドル、25日SMA(青線)1,496.90ドルがレジスタンスとなり上値を抑えている一方で、75日SMA(緑線)の1,482.14ドルが9月30日からサポートラインとして意識されている。
上値を切り下げ、下値を切り上げていることから三角持合いの様相となっている。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、徐々に上値を切り下げてきており、%DがSlow%Dを下抜けしてきており、上値の重い展開となっている。
かなり強く75日SMAがサポートラインとして意識されていることから、明確に保ち合い放れすると買い方からの手仕舞い売りとトレンドに乗り遅れまいとする新規の売り方の空売りが入りやすくなる。一方で、反発してレジスタンスを上抜けすると、下値の堅さが意識され再び上昇基調に戻る可能性が高まる。
75日SMAを下抜けると、100日SMA(黒線)の1,453.56ドルが意識される。一方で、上値では心理的節目となる1,500ドルが意識される。
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