FITS エコノミックレポート

★NY金のボリンジャーバンド(パラメータ：21、±1、±2、±3）日足では、±3シグマのバンド幅が拡大するエクスパンションしている。また、バンド幅の伸縮を示現するボリンジャー％B（パラメータ：21、3、5）もボリンジャー％Bとシグナルのかい離幅を拡大してながら、上向きを維持している。そのため、バンド幅の拡大が継続していることを示している。

一目均衡表の雲の上限を12月29日に上抜けした後も、ロウソク足が上値・下値を切り上げながら上昇基調を維持している。

ただ、押しらしい押しもなく上昇していたことで、そろそろ利益確定売りなどから上値が重くなる可能性が出てくる。ただ、マイナス3シグマが閉じ始めるまでは、上昇基調が継続しやすいので注意が必要となる。

NY金先物市場は、1316.30ドルから1319.40ドルまで上昇した。通常取引終了後にFOMC議事要旨（12月12-13日分)が発表されることで、やや慎重な取引となった。ただ、昨年のFOMC終了後の声明や経済予測の発表時は、あまりタカ派的ではなかったことから金が上昇してきた。FOMC議事要旨の発表後は、3月利上げ観測が高まり、時間外取引のNY金先物は下落に転じている。