★NY金のCFTC投機筋のネット買持残高は、10月6日付け+248,587枚となり2週連続の増加となった。直近では9月22日付けの+219,060枚の買持残高がボトムとなり、増加傾向にある。
年初からのコロナ禍のなか、世界的に感染拡大を嫌気した投機筋の利益確定売りが強まった。そのため、2月18日付けの買持残高+353,649枚がピークとなり減少傾向が続いた。そして、一時6月8日付けの+208,613枚まで減少した。その間、NY金は上げ下げを繰り返しながらも実需勢などの買いが強く上昇基調となった。
ただ、NY金は8月3日週の2,028ドルがピークとなり、その後は下落基調となった。そのため、投機筋の買持残高も再び減少傾向が続いた。
NY金は徐々に上値・下値を切り下げる展開となっているが、9月21日付け219,060枚がボトムとなり投機筋の買持残高は戻り基調となっている。
一旦買持残高のボトムから反発していることから、投機筋のNY金買いが継続する可能性もある。その際は、ピークとなった2月18日付けの買持残高が意識される。投機筋のポジションには余裕があることから、NY金の持ち直しも期待できる。
NY金と金標準先物の価格を重ねてみると、ドル/円の為替市場が小幅な動きになっていることで、為替変動による変動幅が小幅なことからほぼ同様の動きになっている。そのため、NY金の動きに連動しやすい。
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