FITS エコノミックレポート

★CFTCの5月25日付けNY金先物の投機筋の差引き持ち高残高では、ロングポジション（買持ち）で214,642枚となり前週のロングポジション198,889枚と前週比+15,753枚となった。

直近ロングポジション最小となった3月30日付けの167,528枚からロングポジションは+47,114枚の増加となっている。

NY金はポジションの反転する前の3月8日の1,678ドルがボトムとなり、その後は上下に振れながらも上昇基調が継続した。そして、買持残高が増加傾向が強まると、NY金の上昇基調も強まる動きになっている。

過去では、20年2月18日付けには353,649枚のロングポジションまで増加後、ポジションの巻き戻しと共に価格は急落する展開になった。

ただ、2019年8月からは何度か30万枚近辺まで増加していることから、今後もロングポジションの増加と共に金の底堅い展開が継続する可能性がある。ただ、30万枚超えてからは、ポジションの巻き戻し共に下落基調となりやすいので注意が必要となる。

NY金が上昇基調が継続するようなら、金標準先物の価格も連れて上昇基調が継続しやすい。また、為替市場でやや円安に傾斜していることも、金標準先物の下支えとなっている。