FITS エコノミックレポート

★NYダウも日経225同様に25日線（青線）24,479ドルがキーポイントとなっている。日経225では25日線21,391円を上抜けしたものの、NYダウでは25日線が上値抵抗ラインとなっている。ただ、200日線（紫線）23,478ドルが下値支持ラインとなっており、25日線と200日線のレンジ相場の様相となっている。

短期的には5日線（赤線）24,075ドルや10日線（黄線）23,992ドルがわずかに低下傾向となってきていることから、短期的な下落基調が強まってきている。

また、ストキャスティクス・スロー（パラメータ：14、3、3、20、80）の％Kが横ばいとなってきており、上昇の勢いが急速に鈍化してきている。

米国企業による2018年1-3月期の決算発表が今週末から公表される。米中貿易戦争の激化が懸念されるなか、2ケタ増益が予想されている米企業業績となる。トランプ政権による予測不能な言動に振り回されるなか、米企業が持続的な成長を続けられるのかが焦点となる。先週末は、買い手不在のなか、短期筋による売り崩しでNYダウは一時750ドル超の下落となった。ただ、200日線がサポートとなり底割れは免れている。企業業績の見通しは明るく、トムソン・ロイター調べではS&P500を構成する企業の業績予想1-3月期は前年同期に比べて18％の増益が見込まれている。また売上高も同7％の増収予想となっている。ここまでの株価調整で割高さも解消されつつある。良好な企業決算が発表されれば、市場も落ち着きを取り戻す可能性が高い。