FITS エコノミックレポート

NYダウは見ない抵抗ライン間のレンジ相場!

 

★NYダウの日足では、前日一時750ドル超下落したが200日線(紫線)23,423ドルが下値支持ラインとなり下ヒゲを伴って200日線を維持した。また、2月9日安値23,360ドルも下値目処として相当意識されたことになる。一方で、5日線(赤線)23,931ドル10日線(黄線)24,116ドルが上値低ラインになっている。しかしよく見ると三尊天井ネックラインの24,217ドルが上値抵抗ラインとなっている。そのため、ネックラインを上抜け定着しないと大幅下落調整する可能性が残っている。

現在はネックラインと2月9日安値23,360ドルのレンジ相場と言えそうだ。

 

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dは売られ過ぎ域から回復基調に見えるが、徐々に上値・下値を切り下げて下落基調となっている。

 

NYダウは見える範囲内での値動きだけでなく、見えない抵抗ラインにも上値・下値が抑えられてレンジ相場となっている。

 

トランプ大統領の支持層を振り返ってみると、中高年以上の白人年金生活者や退役軍人などが多い。そのため、株価が大幅に下落するような行動を続けると、支持層の年金に打撃を与えることになる。中間選挙対策として貿易関税問題が大きくなり、本格的な貿易戦争に発展するとリスク回避の動きも強まる。その結果、株価の大幅下落調整が長引くようなら支持層からの不満が高まり、自らの政治生命を短くするリスクもある。そのため、米中貿易戦争も近い将来鎮静化に向けた動きになる可能性が高い。この貿易問題が長引けば、トランプ大統領より三期目を決めた習金平総書記の方に分があるのは確かだ。

 

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