★6月1日付けCFTC金投機ネットでは、213,701枚と前週5月25日付けの214,642枚から▲941枚とわずかに減少した。NY金先物は6月1日の1916.6ドル(同日金標準先物は6,742円)がピークとなり下落調整となった。
この間価格はピークに向かって上昇基調だったにも関わらず、投機筋のポジションは若干減少する展開になっていた。そのため、投機筋は利益確定売りが出ていた一方で、実需筋などの買いが引き続き入っていたことになる。
6月1日以降NY金は下落基調が続いたことから、利益確定売りが続いたものと思われる。しかし、週末の5月米雇用統計結果を受けて、米FRBが金融緩和の縮小を急ぐほどではないと受け止められ、米長期金利が低下したことや米ドルが下落したことを好感した買いが入った。テクニカル的には、25日SMAの1,854.06ドルがサポートして意識された。
200日SMAの1843.25ドルを上回っていることから、現状はまだ上昇基調を維持している。200日SMAを下抜けするようなら、グランビルの法則にもあるようにトレンドが転換した可能性が高まる。
投機筋の買いポジションが4月27日付けの170,619枚から約44,000枚程度増加していたことから、利益確定売りが出やすい地合いとなっていた。一旦米FRBの金融緩和の縮小観測が後退したことから、底堅い展開となりやすい。
6月10日(木)21時30分に米5月消費者物価コア指数(CPI)が発表される。前年比+3.4%で上昇率は4月実績の3.0%を上回る見込みとなっている。市場予想を上回った場合は、再びインフレ進行の懸念がくすぶり、米長期金利の上昇とドル高に連れて金が弱含む可能性があるので注意が必要となる。
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